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鬼の家
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1:
純
彼女はごく普通の家に生まれ、ごく普通の暮らしをしていた。
彼女は20歳の時に運命の相手と出会い、24歳で結婚をした。
彼女の運命と信じた男は本当に彼女の運命を変えた。2008-08-21 00:25:00 -
2:
純
何十年も前。
涼子、当時20歳は普通のOLをしていた。給料は他の子より多く、実家に三万だけ入れて無駄遣いもあまりせず、せっせと結婚資金を貯めていた。
しかし残念ながら必死に貯めても相手はいなかった。
涼子はモテたが運命の相手にはなかなか出会えなかった。2008-08-21 00:31:00 -
3:
純
反対に弘美は酒も入りディスコの真ん中で見知らぬ男と踊っていた。
初対面の弘美の先輩と二人きりにされ、非常に気まずい。
パンツが見えそうな短いスカートに真っ赤な爪と唇、黒のストレートの髪が腰まであり、見た目だけで涼子との共通の話は出来そうもなかった。2008-08-21 00:43:00 -
4:
純
先輩「涼子ちゃん、あの子ダンス上手いから見ててや!」
急に話しかけられビックリした涼子は先輩が指を指す方向を見た。
小さな顔に目鼻立ちがハッキリしている可愛い小柄な男がくるくると踊っていた。
涼子にはダンスが上手いのかさえ分からなかったが先輩が彼を見つめる顔を見て先輩の彼氏なのだと思い、上っ面でダンスを誉めた。2008-08-21 00:48:00 -
5:
涼子
ディスコには全く馴染めないまま帰ることになった。
翌週「先輩とディスコの人ら遊ぶんやけど行こう」と、また弘美に誘われ予定もない涼子は誘いに乗った。
「えっ…」涼子が戸惑うほど汚い場所に連れて来られた。2008-08-21 00:55:00 -
6:
純
そこは大学生の下宿で汚い共通トイレ、共通電話、狭い部屋が無数にあった。
先輩の後を付いて一つの鍵もない汚い部屋に入ると前の可愛い男と他に男が三人ほど居た。
可愛い彼は佐藤くん。先輩はずっと佐藤くんにピッタリくっついていた。2008-08-21 00:59:00 -
7:
純
みんな飲み潰れて、ゴロ寝を始めた。お酒をあまり飲めない…というより汚い部屋で寝たくない涼子は座ったままボケーと朝になるのを待った。
「涼子ちゃん可愛いなぁ…今度デートしよう!」みんな寝ていると思っていたので突然の声に涼子は驚いた。
先輩を腕枕しながら佐藤くんがにこりと笑った。2008-08-21 01:03:00 -
8:
名無しさん
これ気になる!
2008-08-21 01:05:00 -
9:
純
涼子「ダメです。先輩と付き合ってるんでしょ?」
涼子が少し怒りながら言うと佐藤くんは笑った。
佐藤「付き合ってないで!この人が俺を好きなだけ!」
涼子「そうなん?」
思わず敬語を使うのも忘れ、話していくと同じ年だと分かり、朝まで話をした。2008-08-21 01:06:00 -
10:
純
23歳で大学を卒業した佐藤くんは家業である美容師になる為、美容室に住み込みをすることになった。
休日も違い、またなかなか会えない日が続きながらも2人の関係は続いた。
長い付き合いとなった2人には当然結婚話も出始め、結婚を意識するようになった。2008-08-21 01:17:00