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小さな羽根

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  • 1:

    ちゃこ

    アスファルトが焼けた匂い。
    真夏の陽炎。
    それを見るといつも思い出す。
    あなたの事。

    2008-09-20 07:20:00
  • 31:

    ちゃこ

    鬼電プラス自己チューで我が儘な性格もあって、絵里のまわりに残っている子は私を含めてみんな絵里を『財布』としか思っていなかった。
    甘やかされて育った絵里は『○○してくれたら一万あげるし!』が口癖で、実際俊介と初めて会った日も『着いてきてくれたら一万あげる』と言われたからだった。

    2008-09-22 11:06:00
  • 32:

    ちゃこ

    話しは逸れたが、きっと絵里は俊介にもそんな感じだったんだろう。
    陽菜『あぁ〜…。そうですね…。』
    葛西さん『そうなんや…。俊介困ってるからさ。陽菜ちゃんから絵里ちゃんには言いにくいやろうし、こっちでなんとかするわ!』

    2008-09-22 11:11:00
  • 33:

    ちゃこ

    陽菜『わかりました。じゃあ陽菜は何も聞いてない事にしときます。』
    葛西さん『おう!陽菜ちゃんは何も気にせんでええから、また飯でも行こうや!』
    そんな感じで葛西さんとは電話を切った。

    2008-09-22 14:18:00
  • 34:

    ちゃこ



    ―2000.04.20

    2008-09-22 14:20:00
  • 35:

    ちゃこ

    私達の乗ったセルシオは、インター付近のホテル街を走っていた。
    キラキラと輝くネオンを見つめながら、これから二人っきりになれる事にドキドキしていた。
    最初からそのつもり、15歳の私には大きな決心だった。

    2008-09-22 14:27:00
  • 36:

    ちゃこ

    ホテルの駐車場に滑り込み、フロントで部屋を選ぶ。
    俊介『陽菜はどこがいい?』
    陽菜『う〜んとね…。』
    そう言って部屋を真剣に選ぶ私の頭を、俊介は優しく『ポンポン』と触れた。
    それだけで心臓が爆発しそうなのに、これ以上の事をしたらどうなるんだろう…?

    2008-09-22 14:34:00
  • 37:

    ちゃこ

    二人で仲良く部屋を選び、エレベーターに乗り込む。
    私はエレベーターの階数表示の数字があがって行くのを、ボーっと見つめていた。
    ―ブー・・ブー・・
    まだ鞄の中では携帯が震えていた。

    2008-09-22 14:38:00
  • 38:

    ちゃこ

    ―2000.12.13

    この日は初雪の中体育の授業をサボって、私は一人保健室のベッドの上にいた。
    陽菜『今日はもう帰ろっかな。』

    2008-09-22 14:42:00
  • 39:

    ちゃこ

    その時携帯が着信を知らせる。

    ―着信…????
    陽菜『また知らん番号…(ピッ)もしもーし?誰?』

    2008-09-22 14:47:00
  • 40:

    名無しさん

    オモロ〜〜?

    2008-09-24 09:17:00
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