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【揺るがない愛】
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1:
桃 ◆rWUmofW5fA
あなたの存在だけが
私の中の【光】でした。
どんな時も何があっても
それは揺るがず変わる事のない唯一のものでした。2006-05-09 02:52:00 -
11:
『蘭!待ってたよ』『今日は友達連れてきたから楽しませてあげてよね』
『あ、初めまして俺飛鳥』チャラチャラとした飛鳥と名乗る男が私に笑い掛ける。これが蘭のお気に入り君かぁ。『ども、絢華です』『絢華ちゃんね。とりあえず座ろっか』
そう言われ奥の
広い席に案内された。2006-05-09 04:10:00 -
12:
黒と鏡を基調とした暗くて広い大きな店内にはおばちゃんから若い子まで幅広い女の人で溢れていた。
するとボーイのような人に『どうぞ』とお絞りを渡され初回料金の説明を聞き、ふーっと肩を撫で落とす。『何かすっごいね。蘭いつもこんなとこ来てんだ〜』『もぅ慣れたけどね。絢華もすぐ慣れるよ』『てか、慣れちゃやばくない?笑』『舜君に殺されんね☆笑』
私は初めてのホストクラブと言う場に興奮していた。2006-05-09 04:17:00 -
13:
『誰が誰に殺されんの?』顔を上げるとさっきの飛鳥と言うホスト。
『飛鳥君』蘭の横に座り、たばこに火をつける飛鳥を横目に『飛鳥でいいよ、こんな奴』そう蘭が茶化す。『こんなってなんだよ!笑でもまじ飛鳥でいいし☆』
二人が私の緊張を解こうと和ませてくれてるのが分かった。2006-05-09 04:27:00 -
14:
『ありがと☆私も絢華でいいから』そんな二人の気遣いが嬉しかった。しばらくして段々と打ち解けてきた私に飛鳥が問い掛ける。
『絢華はこんな奴がタイプとかある?』『タイプ?』『これで探してタイプの奴いたら言ってよ』そう言われ渡された分厚い本には、この店のホストの写真が沢山飾ってあった。いわゆる男メニューというものだ。2006-05-09 04:31:00 -
15:
パラパラと見ていくけど、一言でタイプと言われても分からない。お気に入りを見付け"担当"を作るように蘭に言われた私は『よく分かんないし誰でもいいよ』『んじゃ、従業員ローテーションで席に回すから気に入ったのいたら言って』
飛鳥の言葉に頷く私自身、担当というのを作っても私には舜という束縛の激しい彼氏が居るから、もう店には来るつもりは無かった。
今日一日、楽しめたらと、そう思っていた。2006-05-09 04:37:00 -
17:
色んなホストが席に来ては立ち、来ては立ちの繰り返しだった。ホスクブ初心者の私に絡みにくいのか話しにくそうにする奴や、いきなり色恋満開の奴、三枚目キャラで笑わせてくれる奴や、色んなホストがいた。
けど誰もピンと来なくて何だかな〜そう思っていたそんな中『初めまして!』
白いシャツに黒ネクタイにエルメスのネックが輝る、気さくそうな一人のホストが私の横に座った。2006-05-09 04:50:00 -
18:
丸くたれた感じの目にすっとした鼻だちに薄い唇、可愛い感じ。切れ長のツリ目のようなキツい顔が好きな私の好みとは正反対のタイプだった。
『俺、はるか!よろぴく』ノリのいいはるかに名刺を渡される。『え?遼花?』『それで"はるか"って読むんだ。女みたいっしょ?』『綺麗な名前じゃん。私も名前に花って入ってんだ。漢字は違うけど』
―その言葉に一瞬、遼花が止まった気がした。2006-05-09 05:04:00 -
19:
『…は、遼花君?』『え?あはは、ごめんごめん!』『私は変なこと言った?』『全然!女みたいな名前で馬鹿にされるかと思ってたから嬉しくてフリーズしちゃって』
―あの時、そう言って笑う遼花が少し哀しげに見えたんだ。どんな思いで笑ったかも知らずに。
私の些細なあの言葉に
あんな意味があった事すら知らずに。2006-05-09 05:16:00 -
20:
遼花は人見知りしている私に丁寧に優しく、時には楽しく話してくれた。
『あ!つーか俺名前聞いてなかった〜。確か花が付くんだよね☆』『そうそう、花は難しい方の華。絢華』『あやか!可愛い名前〜』『嘘ばっかりー』
遼花との会話は素直に楽しかった。時間が過ぎるのが早くて全然タイプじゃないのに話せば話す程、遼花が格好良く見えていた。2006-05-09 05:25:00