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1:
◆tRd/QWYm5M
フィクションです。
2008-09-26 05:11:00 -
11:
◆tRd/QWYm5M
「最終トレーニング?」 ルイが話す。ボスは椅子に腰掛け、テーブルの上にあるナイフをもち、三歩先にいるルイに向かっていきなりナイフを投げたがルイは、すっとよけた。 かする事なくナイフは、壁に突き刺さりボスはうなずいた。
「ピストルを持ってついてこい」それだけ話してボスはゆっくり立ち上がり部屋から出ると、ルイもその後を足音1つ立てずついていく。2008-09-27 07:04:00 -
12:
◆tRd/QWYm5M
組織の建物の地上へと続く出口は、薄暗く数枚の扉があり、ボスとルイは扉から出ると細い階段を上り地上へと出た。 太陽の光に目を凝らすルイ。細い路地を通り抜けると、騒がしいビル街にたどり着いた。忙しく行き交う人々。騒がしく走り交う車。ボスはただ話す事なく歩いていく。ルイはただその後ろを歩いた。 見た目からして、親子。行き交う人がルイの美しさに視線を向けた。
2008-09-27 07:11:00 -
13:
◆tRd/QWYm5M
ルイはあまりの視線に少し驚く。
これだけの人々を見たことがなかったから。
「人の視線を感じとれ。見るな」
ボスがルイに目を向ける事なく話すと、ルイはボスの背中を見たがボスはそのまま人混みをすり抜け歩き続けた。ビル街をぬけると子供服がウィンドウに飾られた店内にボスとルイは入った。 店内は小さくカラフルな子供服やおもちゃがずらりと並んであり、ルイぐらいの年頃の娘が何人か母親と買い物を楽しんでいる。 「いらっしゃいヨーダさん」にこやかな老人の男がボスに話しかけた。少し小柄な白いヒゲが印象的な男。 「やぁ店長今日は娘に服をプレゼントしたくてね。頼んでいた服はできた?」
見たこともない優しい表情のボス。ルイはぽかんと口をあけたまま、ボスを見ると男はルイに視線を向けた。 「ちょうどさっき出か上がったところですよ。やぁ君がヨーダさん自慢のルイちゃんかい。噂は聞いていたよ?」ボスにそう話した男は、ルイを見て笑顔になった。2008-09-27 13:45:00 -
14:
◆tRd/QWYm5M
ルイはあまりの視線に少し驚く。
これだけの人々を見たことがなかったから。
「人の視線を感じとれ。見るな」
ボスがルイに目を向ける事なく話すと、ルイはボスの背中を見たがボスはそのまま人混みをすり抜け歩き続けた。ビル街をぬけると子供服がウィンドウに飾られた店内にボスとルイは入った。 店内は小さくカラフルな子供服やおもちゃがずらりと並んであり、ルイぐらいの年頃の娘が何人か母親と買い物を楽しんでいる。 「いらっしゃいヨーダさん」にこやかな老人の男がボスに話しかけた。少し小柄な白いヒゲが印象的な男。 「やぁ店長今日は娘に服をプレゼントしたくてね。頼んでいた服はできた?」
見たこともない優しい表情のボス。ルイはぽかんと口をあけたまま、ボスを見ると男はルイに視線を向けた。 「ちょうどさっき出か上がったところですよ。やぁ君がヨーダさん自慢のルイちゃんかい。噂は聞いていたよ?」ボスにそう話した男は、ルイを見て笑顔になった。2008-09-27 13:46:00 -
15:
◆tRd/QWYm5M
店内にいるもう1人の店員に男は店を任せ、店内にある出入口とは違うドアを開け、三人で扉の奥に入ると細い通路がありその奥にある階段を降りていくと1つの扉があった。 「さぁどうぞ。ルイちゃん、よく来たね」 男もボスも優しい表情。ルイはボスのあとに部屋に入るとすぐ、男が部屋に入りドアをしめた。
部屋にはミシンが一台あり、小さなマネキンがいくつもありに服が着せられてある。 壁には子供服のポスターや戸棚におもちゃがいくつも並んでいる。 ルイは部屋を見渡す。2008-09-27 13:54:00 -
16:
◆tRd/QWYm5M
「ルイ?お前は外では私をお父さんと呼ぶんだ」ボスが話す。ルイが視線を向けるといつもの冷たい表情のボスがいた。 ルイの隣に立っている男が、何も言わずにいきなりルイの首を絞めようとしてきたが、ルイはするっとそれを交わし、あまりの素早さに男は目を丸くした。 すぐさま男はナイフをもち、よけたルイに向かって投げるとルイは風のようによけ、ピストルをかまえていた。 男は、わらいだした。ボスも、わらいだした。ルイはピストルを構えたまま、男から視線をそらさない。
2008-09-27 14:03:00 -
17:
◆tRd/QWYm5M
「まるで風だな」男が話す。さっきとはまるで違う冷たい表情。「今日から1ヶ月最終トレーニングをするんだ」 男「いやぁ、想像以上だ。。こんなに近い距離でかわせる者を見たのは正直初めてだ…こんな素材をよく見つけたな…これは楽しみだ」男がボスに話す。 ルイはまだピストルを構えたまま。 「ルイ、この人がこれから1ヶ月最終トレーニングをするマイクだ」ボスからそう言われ、視線をボスに向けると、そこにボスの姿がもうなくなっていて、部屋の中どこを見てもボスはいなくなっていた。
2008-09-27 14:13:00 -
18:
◆tRd/QWYm5M
部屋に男と二人きり。ルイはピストルを構えたまま部屋を見渡していた。 「銃を直せ。目で見るんではなく気配で読み取るんだ。訓練したろ。私の名はマイク。今日からお前は最終トレーニングを私に受ける事になった。外での会話は一切するな。今日から私とだけ会話する事」 敵ではないと分かりルイは、ピストルを直した。
マイク「まずその服を着替えなきゃな。どの服がいい?ここにある物ならどれでもいい選べ」 マイクはルイにそう話すとルイはすぐさま指を指した。 指を指した先にひとつのマネキンがあり、マイクはその服を見て笑った。 カラフルな流行りの服がたくさんある中、ルイが選んだのは黒いノースリーブに黒いタイトなズボンだったからだ。普通ルイの年頃の娘が選ぶような服ではない。
2008-09-27 14:22:00 -
19:
◆tRd/QWYm5M
マイク「その服と同じものを何着か用意する。さぁ着替えろ」ルイは服を受け取り、着替えをすませる。その間マイクは戸棚にあるオモチャをテーブルにいくつか並べる。 マイク「着替えた服はもう必要ないな。そこのゴミ箱に捨てておけ」 マイクが戸棚からオモチャをいくつかテーブルに置き終え、タバコを加え火をつける。 ルイは着ていた服をゴミ箱に捨てる。新しい服はぴったりで動きやすい。着ている感覚がないくらい軽く、腕を動かすのも今まで以上に楽だった。
2008-09-27 16:21:00 -
20:
◆tRd/QWYm5M
マイク「その銃は、最終トレーニングでは必要ない。トレーニングを終えたら返す」マイクが手を差し出すとルイはマイクの目を見ながら銃を差し出した。マイクはそれを受け取りテーブルに置く。 マイク「お前はこれが何かわかるか?」テーブルの上に並べられたカラフルなオモチャ。いっけん、普通のオモチャにしか見えない。 ルイ「オモチャ?」 並べられたのは、水鉄砲、オモチャの口紅、可愛らしい傘、オモチャの手鏡、オモチャの携帯、オモチャのピアス、どれもピンクで女の子らしいオモチャばかり。
2008-09-27 16:26:00