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人造人間

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  • 1:

    ◆tRd/QWYm5M

    フィクションです。

    2008-09-26 05:11:00
  • 18:

    ◆tRd/QWYm5M

    部屋に男と二人きり。ルイはピストルを構えたまま部屋を見渡していた。 「銃を直せ。目で見るんではなく気配で読み取るんだ。訓練したろ。私の名はマイク。今日からお前は最終トレーニングを私に受ける事になった。外での会話は一切するな。今日から私とだけ会話する事」 敵ではないと分かりルイは、ピストルを直した。

    マイク「まずその服を着替えなきゃな。どの服がいい?ここにある物ならどれでもいい選べ」 マイクはルイにそう話すとルイはすぐさま指を指した。 指を指した先にひとつのマネキンがあり、マイクはその服を見て笑った。 カラフルな流行りの服がたくさんある中、ルイが選んだのは黒いノースリーブに黒いタイトなズボンだったからだ。普通ルイの年頃の娘が選ぶような服ではない。

    2008-09-27 14:22:00
  • 19:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「その服と同じものを何着か用意する。さぁ着替えろ」ルイは服を受け取り、着替えをすませる。その間マイクは戸棚にあるオモチャをテーブルにいくつか並べる。 マイク「着替えた服はもう必要ないな。そこのゴミ箱に捨てておけ」 マイクが戸棚からオモチャをいくつかテーブルに置き終え、タバコを加え火をつける。 ルイは着ていた服をゴミ箱に捨てる。新しい服はぴったりで動きやすい。着ている感覚がないくらい軽く、腕を動かすのも今まで以上に楽だった。

    2008-09-27 16:21:00
  • 20:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「その銃は、最終トレーニングでは必要ない。トレーニングを終えたら返す」マイクが手を差し出すとルイはマイクの目を見ながら銃を差し出した。マイクはそれを受け取りテーブルに置く。 マイク「お前はこれが何かわかるか?」テーブルの上に並べられたカラフルなオモチャ。いっけん、普通のオモチャにしか見えない。 ルイ「オモチャ?」 並べられたのは、水鉄砲、オモチャの口紅、可愛らしい傘、オモチャの手鏡、オモチャの携帯、オモチャのピアス、どれもピンクで女の子らしいオモチャばかり。

    2008-09-27 16:26:00
  • 21:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「ここにあるのはお前が最終トレーニングで使う武器や道具になる。お前以外が触っても、ただのオモチャでしかない。指紋センサーがすべてにあり、自動的にお前が持つとロック解除になる優れた物ばかり。説明は一度きり。頭にたたきこめ」 武器の説明はこうだった。傘は、先が銃口になっていて、傘が開くボタンを押す事で銃弾が発射。持つ部分はひねるとはずれるようになっていて剣が出てくる。雨の日の武器。 小さな口紅も銃。キャップをはずせば銃口があらわれ、小さな銃弾がつめられてある。 ピアスは、無線。 携帯は、地図。手鏡は、敵の位置を確認できる特殊な機能がついてある。 水鉄砲は水中の中で使える銃。

    2008-09-27 16:43:00
  • 22:

    ◆tRd/QWYm5M

    「むやみやたらに、人は撃つな。あと、弾を無駄にするな。一発で確実に命中する事。 行くぞ。このポーチに入れてついてこい」マイクが手渡したのは腰にひっかけるポーチ。傘を手に持ちルイはポーチに全部入れてマイクの後をついていった。


    2008-09-27 16:47:00
  • 23:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクは部屋を出ると、表情がまた穏やかになった。階段をのぼり、店内に入ると客がマイクとルイに視線を向ける。 マイク「いらっしゃい。ちょっと出かけてくるからゆっくり見ていっておくれ」 客「その子は?マイクさんのお孫さん?」 マイク「お得意さんの娘さんでねぇ今からお得意さんの家に行くところなんだ。さぁ急ごう」 ルイは客に視線を合わせることなく、マイクと店を出た。
    「それでいい」マイクが一言だけルイに話すと、人混みをすり抜け歩いていく。外は眩しくすごい人の数。

    2008-09-27 18:25:00
  • 24:

    ◆tRd/QWYm5M

    ビル街をぬけると、公園にたどり着いた。騒がしいビル街とは違いのどかな公園。散歩道になってあり、公園の中に小さな池がありそれを囲むようにベンチがいくつかある。そこにマイクは腰かけると、隣にルイがちょこんと座る。

    犬を散歩させる人、マラソンをしてる人が公園の中にはいてのんびりした時が流れていた。

    2008-09-27 18:29:00
  • 25:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みしてくださった方。ありがとうございます。


    初めて小説を書かせていただいてまして、読みにくい点もあるとは思いますが、ご了承ください。 完結までどうぞ暖かな目で読んでくださいませ。

    2008-09-27 18:46:00
  • 26:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはただ、ベンチのすぐ先にある大きいような、小さいような池をぼーっと眺めていた。太陽の光を浴びて毛繕いをする鳥。池を泳ぐ魚。透き通っている池の中でゆらゆらと揺れる水草。 この一年、こんな景色さえ見れなかった。ルイは生まれ故郷を脳裏によみがえらせていた。 小さな家の近くにあった裏山の中に出来た湖は、とても澄んでいてその周りに生えていた花を摘んでは母親にプレゼントしていた。 小さな小さなな手に抱えきれない程の花を見て母親は喜んだ・・・



    「口紅を出して、あの犬を撃ってみろ」


    その言葉でよみがえらせていた記憶はかき消され、マイクが視線を向けた先の犬をルイは見た。 まだ幼くよちよち歩きの犬。しっぽをふりながら飼い主を追いかけている。 ルイとマイクがいる10メートル先にいた。

    2008-09-27 19:18:00
  • 27:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「視線を無駄に向けるな。これから先お前は、自分の母親を暗殺する事もある。幼い乳飲み子も時には殺めなければならない…無駄な感情は捨て、鋼の心を持つんだ。さぁやれ」 マイクはただ湖を見ながらルイにそっと語りかけた。

    生きたものを狙うのはルイは初めてで、一瞬気持ちが揺らぐ。

    2008-09-27 19:21:00
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