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1:
◆tRd/QWYm5M
フィクションです。
2008-09-26 05:11:00 -
178:
◆tRd/QWYm5M
ガラッ。教室のドアを開けると、すでにクラスメイトが半数くらい教室にいた。机の上に座り、何人かで話したり、窓際でウォークマンを聞きながら体を動かしたり、雑誌を読んだりさまざま。 ルイが入ると、みんながみんな視線を向ける。ルイは、席へと向かいカバンを机に起き椅子に座る。
2008-10-02 02:24:00 -
179:
◆tRd/QWYm5M
「ルイは彼氏なんでつくんないの?」ある日の昼休み。話したのは最近仲良くなったマリア。ウェーブした胸までの長さの髪からは甘い香りがする女の子らしい女の子。 屋上で2人でサンドイッチを食べるのが日課。 ルイは驚いた顔をしてマリアを見ると、マリアは笑う。 ルイ「いらないもん彼氏。恋愛とか興味ないよ(笑)」 マリア「もったいないなぁそんな美人でスタイルも抜群で学校1モテるのにぃ」マリアは背中をアスファルトにつけ、空を見上げる。大きな雲がおだやかに流れ、青く深い空が広がる。
2008-10-02 02:36:00 -
180:
◆tRd/QWYm5M
マリア「好きな人とかいないの??ずっと片想いしてる人とか!」 寝転びながらルイを見る。目をキラキラさせて。 ルイも寝転び、空を見上げる。穏やかな暖かい風がふわりと吹き、スカートが揺れ長い髪がキラキラと揺れながら輝く。 ルイ「いないよ?私恋愛できないし…」それを聞きマリアは体を起こしルイを見ると、ルイから笑顔が消え悲しげな表情をしていた。 マリアはそれ以上は何故か聞く気がしなく、また仰向けに寝転がり、静かにまぶたを閉じる。
「ルイって不思議だねー。なんかすごい秘密をかくしてそう」マリアのその言葉を聞き、ルイが目を丸くして隣で寝転ぶマリアを見る。マリアはまぶたを閉じたまま笑顔だ。2008-10-02 02:42:00 -
181:
◆tRd/QWYm5M
「すっごいお金持ちの家に生まれたのに威張らないし、自慢もしない。モテるのに遊び回らない。恋愛もできないなんて言うし(笑)
でもね、どんな人間だとしても私、ルイと友達だよ?だから何でも話してね?1人で抱え込まないでよ」
マリアはきゅっとルイの手を握る。ルイはそっと唇を噛みしめ小さくうなずいた。2008-10-02 02:46:00 -
182:
◆tRd/QWYm5M
自分の過去や、暗殺組織にいる事、人を数えきれない程殺めてきた事。恋愛なんてしたくてもできない事。自由にはまだなったけど、いつどこで暗殺者に襲われるか分からない緊張感。ここに通う生徒の普通の生活を、絶対味わう事はない。
誰かにときめいたり、好きだと想う事をルイは秘かに憧れ始めていた。でも、それは相手の死を意味する。2008-10-02 02:51:00 -
183:
◆tRd/QWYm5M
学園生活は、ごく普通だけど、ルイはそれが楽しくて仕方なかった。 同じ年の女の子と、流行りのファッションの雑誌を見たり、他愛ない恋の話しを聞いたり、一緒に昼食したり、無邪気に笑ったり。
2008-10-02 02:57:00 -
184:
◆tRd/QWYm5M
アクトと視線が合い、ルイはすぐさま視線をそらし椅子に座る。 アクトはゆっくり扉をしめ歩いて自分の席に座りカバンを机の上に置き、教科書を数冊カバンに入れ、ゆっくり立ち上がりルイの席の前で立ち止まる。
ドキン…
ルイの胸の奥できゅぅぅっとした感覚が起こった。2008-10-02 03:07:00 -
185:
◆tRd/QWYm5M
ゆっくり視線をアクトに向けると、アクトはルイの前の席の椅子に座り咳払いをする。夕日が教室に差し込み2人を照らす。
「あのさ…」アクトが静かにそう話し、ルイはアクトを見ると一瞬目が合い視線を違う方へと向けた。2008-10-02 03:10:00 -
186:
◆tRd/QWYm5M
ガラッ!勢いよくドアが開きマリアが姿を現すと同時に、アクトが席を立つ。マリアは2人を見て一瞬固まった。 アクトは何も言わずマリアの横を通りすぎる時「また明日な!」そう言って教室を去った。 ルイの胸はドキドキしていた。前から何故かアクトの行動が気にはなっていた。アクトの表情や、声に過敏に反応もし毎朝来ると、まずアクトの姿を探した。
2008-10-02 03:15:00 -
187:
◆tRd/QWYm5M
でも、マリアには言えなかった。聞けなかった。この感覚が何か。 気づいてはいけなかった。 何故なら、マリアがアクトを好きだという事を知っていたから。言わずにいれば、誰にも気づかれることはなく、ただ見てるだけでいいと思った。それ以上を望むのが、マリアを裏切る事とアクトの死を意味する。
2008-10-02 03:18:00