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1:
◆tRd/QWYm5M
フィクションです。
2008-09-26 05:11:00 -
21:
◆tRd/QWYm5M
マイク「ここにあるのはお前が最終トレーニングで使う武器や道具になる。お前以外が触っても、ただのオモチャでしかない。指紋センサーがすべてにあり、自動的にお前が持つとロック解除になる優れた物ばかり。説明は一度きり。頭にたたきこめ」 武器の説明はこうだった。傘は、先が銃口になっていて、傘が開くボタンを押す事で銃弾が発射。持つ部分はひねるとはずれるようになっていて剣が出てくる。雨の日の武器。 小さな口紅も銃。キャップをはずせば銃口があらわれ、小さな銃弾がつめられてある。 ピアスは、無線。 携帯は、地図。手鏡は、敵の位置を確認できる特殊な機能がついてある。 水鉄砲は水中の中で使える銃。
2008-09-27 16:43:00 -
22:
◆tRd/QWYm5M
「むやみやたらに、人は撃つな。あと、弾を無駄にするな。一発で確実に命中する事。 行くぞ。このポーチに入れてついてこい」マイクが手渡したのは腰にひっかけるポーチ。傘を手に持ちルイはポーチに全部入れてマイクの後をついていった。
2008-09-27 16:47:00 -
23:
◆tRd/QWYm5M
マイクは部屋を出ると、表情がまた穏やかになった。階段をのぼり、店内に入ると客がマイクとルイに視線を向ける。 マイク「いらっしゃい。ちょっと出かけてくるからゆっくり見ていっておくれ」 客「その子は?マイクさんのお孫さん?」 マイク「お得意さんの娘さんでねぇ今からお得意さんの家に行くところなんだ。さぁ急ごう」 ルイは客に視線を合わせることなく、マイクと店を出た。
「それでいい」マイクが一言だけルイに話すと、人混みをすり抜け歩いていく。外は眩しくすごい人の数。2008-09-27 18:25:00 -
24:
◆tRd/QWYm5M
ビル街をぬけると、公園にたどり着いた。騒がしいビル街とは違いのどかな公園。散歩道になってあり、公園の中に小さな池がありそれを囲むようにベンチがいくつかある。そこにマイクは腰かけると、隣にルイがちょこんと座る。
犬を散歩させる人、マラソンをしてる人が公園の中にはいてのんびりした時が流れていた。2008-09-27 18:29:00 -
25:
◆tRd/QWYm5M
書き込みしてくださった方。ありがとうございます。
初めて小説を書かせていただいてまして、読みにくい点もあるとは思いますが、ご了承ください。 完結までどうぞ暖かな目で読んでくださいませ。2008-09-27 18:46:00 -
26:
◆tRd/QWYm5M
ルイはただ、ベンチのすぐ先にある大きいような、小さいような池をぼーっと眺めていた。太陽の光を浴びて毛繕いをする鳥。池を泳ぐ魚。透き通っている池の中でゆらゆらと揺れる水草。 この一年、こんな景色さえ見れなかった。ルイは生まれ故郷を脳裏によみがえらせていた。 小さな家の近くにあった裏山の中に出来た湖は、とても澄んでいてその周りに生えていた花を摘んでは母親にプレゼントしていた。 小さな小さなな手に抱えきれない程の花を見て母親は喜んだ・・・
「口紅を出して、あの犬を撃ってみろ」
その言葉でよみがえらせていた記憶はかき消され、マイクが視線を向けた先の犬をルイは見た。 まだ幼くよちよち歩きの犬。しっぽをふりながら飼い主を追いかけている。 ルイとマイクがいる10メートル先にいた。2008-09-27 19:18:00 -
27:
◆tRd/QWYm5M
マイク「視線を無駄に向けるな。これから先お前は、自分の母親を暗殺する事もある。幼い乳飲み子も時には殺めなければならない…無駄な感情は捨て、鋼の心を持つんだ。さぁやれ」 マイクはただ湖を見ながらルイにそっと語りかけた。
生きたものを狙うのはルイは初めてで、一瞬気持ちが揺らぐ。2008-09-27 19:21:00 -
28:
◆tRd/QWYm5M
ポーチに手を入れ、手探りでリップを出す。カタカタと指は震えていた。 マイク「逃げ出すなら逃げ出せばいい。どこにもお前は行けずに命を終えるだけだ… 道はない」ルイはマイクを見るとマイクは視線だけルイに向けた。
リップを持つ指が震え、片手で指をさする。顔は冷静さを無くし怯えきった表情になっているルイを、マイクは一瞬見てからまた湖に視線を向けた。2008-09-27 19:25:00 -
29:
◆tRd/QWYm5M
鼓動の音がルイの身体中に響いている。唇を噛みしめ、一瞬まぶたを閉じゆっくりとキャップをはずし、まぶたを開いた。 視線の先に嬉しそうにかけまわる子犬。 リップの先を子犬に向ける。。カタカタと手は震えうまくさだまらない。 マイク「やれ」 ひくいこえで、マイクが話すと同時に銃口から小さな銃弾が子犬に向かって飛んでいき、子犬はたおれた。
ドクン。。ドクン。。 子犬の飼い主が突然倒れた犬を抱き上げ叫んでいる。辺りにいた人達が駆け寄る。2008-09-27 19:32:00 -
30:
◆tRd/QWYm5M
ルイは勢いよく立ち上がり、手に握っていたリップはコロンと地面に落ちた。 マイク「動くな。座れ」 ルイは、マイクの声も聞こえないくらい動揺していた。目からは大粒の涙が流れている。
「…できない…私には…できない。罪のない犬を殺めるなんてひどいことこれ以上できない!」マイクは何も言わずただ湖を見ている。2008-09-27 19:37:00