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人造人間

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  • 1:

    ◆tRd/QWYm5M

    フィクションです。

    2008-09-26 05:11:00
  • 201:

    ◆tRd/QWYm5M

    銃口の先にはアクトがいる。間違えればアクトは撃たれるだろう。ルイならよけれるがアクトはそんな訓練なんてしたこともない。いくら運動神経がよくても、弾をよけるのは不可能。向かってくる2人を殺せば、クラスメイトに銃を向けている男は焦り、引き金をひき確実にアクトは射殺される。

    2008-10-02 05:39:00
  • 202:

    ◆tRd/QWYm5M

    この人数全員を救える自信もない。動けば誰かが犠牲になる。ナイフは3本。一気に3本は投げれない。銃を構えた2人が舞台にあがり、ルイは姿を隠す。1人が舞台裏で倒れる男を見つけ撃たれた事を舞台上にいた男に報告。ルイは仕方なくナイフを投げ1人の首に突き刺さり、近くにいた男にもナイフを投げるとバタバタと男は倒れ、男が持っていた銃を奪い、舞台上に姿を現した。

    2008-10-02 05:45:00
  • 203:

    ◆tRd/QWYm5M

    クラスメイトがルイに視線を向ける。銃を持ったルイを見て、目を丸くしじっと見ている。アクトもルイに視線を向ける。 ドクン・・・胸の奥がしめつけられるような感覚になりルイは唇を噛み締めた。 生徒に向けていた銃をルイに向け、入口で銃を構えていた男もルイに向ける。ルイは舞台から降り真ん中に歩いて行く。「止まれ!」焦った顔の男がそう叫ぶがルイは銃を構えたまま、近づいていく。

    2008-10-02 05:50:00
  • 204:

    ◆tRd/QWYm5M

    緊張感が張り詰める。クラスメイトはみんな怯えきっている。立てこもった男が暗殺組織の人間ではないことは、一目瞭然だった。仕事以外で誰かを殺める事は禁じられていた。 それでも、いい。守りたい。禁じられていた感情が何よりも勝っている事に気づくしかなかった。 クラスメイトよりも、何よりもアクトを守りたい。ルイの目からは涙が一筋流れ、ゆっくりと引き金を引く。 悲しく響く銃声、2人の胸に弾がめり込み倒れる。

    2008-10-02 05:57:00
  • 205:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイの手から銃が滑り落ち、それと同時にアクトがルイに駆け寄りルイを抱き寄せた。暖かな体温がふわっとルイを包み込み、ルイは唇を噛みしめアクトの腕の中で涙を流す。何も知らない先生達がモップを構えながらドアを開け走って入ってきて、倒れた男達を見て呆然とする。涙を流し抱き合うクラスメイト。ルイの周りを囲もうと走って近づく。

    2008-10-02 06:02:00
  • 206:

    ◆tRd/QWYm5M

    体育館中に喜びの声が響き渡る。みんなたまたま奇跡的にルイの弾が男にあたったと先生達に告げていた。アクトはルイを思わず抱きしめた事に気付きぱっとルイから体を放し顔を赤くした。それを冷やかす生徒達。 アクトはルイの顔をゆっくり見て、唇を動かした。ルイはそれを聞き素直に喜ぶとクラスメイトから口笛や拍手が鳴り響く。アクトはルイを抱きしめ、ルイはアクトの背中に腕をまわした時、視線に気付き入口を見るとそこにヨーダの姿が。

    2008-10-02 06:09:00
  • 207:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは小さく頭を左右に振りヨーダを見る。誰もヨーダには気づいていない。みんな笑顔で拍手をしている。 ルイは、ゆっくりまぶたを閉じアクトの体を突き放し床に落ちた銃を持つ。あまりの速さで誰もルイの動きが見えない。突き飛ばされよろめくアクト、次の瞬間銃声が響き渡りルイがその場からいなくなっていた。弾はアクトの胸にめりこみ、アクトはその場に倒れた。


    ルイは、車に乗り窓の外を見ていた。「自分の立場をわきまえろ」ヨーダはそれだけ話すと黙っていた。

    2008-10-02 06:15:00
  • 208:

    ◆tRd/QWYm5M

    自分がアクトを撃たなくても、ヨーダがアクトを撃っていた事はルイには分かっていた。どのみちアクトは撃たれていただろう。 ルイの目は、死 ん でいた。何も言うわけでもなく基地に着いても部屋に閉じ籠り、出てこない。召し使いが呼び掛けても返事すらしない。ヨーダは部屋でソファーに腰掛け、ため息をついた。唇を噛みしめ、頭を抱える。机の上にモニターを置いている。そこにはルイの姿が映っていた。ベッドの上で泣いている姿が映り指先を画面につけ、画面に映るルイを撫でる。 「すまん…」ヨーダの目からは涙が溢れていた。

    2008-10-02 06:37:00
  • 209:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE4 船上のクリスマス

    2008-10-02 06:40:00
  • 210:

    ◆tRd/QWYm5M

    空はどんよりしていて、灰色の雲が広がり、街は雨が朝から降り続き、それは夜まで止む事がなかった。道にはいくつも水溜まりが出来て車がとおるたびに、水しぶきをあげる。 ルイはいつも仕事をする時に基地からの出口の屋上の柵の向こうに立っていた。何をするわけでもなく、ただそこに立って夜の町並みを眺めている。キラキラと電球の光りを浴びて輝くビル。 空から落ちる雨の滴が、髪から肩へ落ちて流れていく。ルイの目は、冷たく以前のルイに戻っていた。頭ん中はアクトの笑顔でいっぱいだった。あの日からルイの中で大きな後悔が残って消えない。あの時、アクトからの告白を断っていれば…あの時アクトを撃たずに自分を撃っていれば


    アクトは今も生きていた。

    2008-10-02 07:18:00
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