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1:
◆tRd/QWYm5M
フィクションです。
2008-09-26 05:11:00 -
238:
◆tRd/QWYm5M
トントン…肩を叩かれ振り向くとそこには太陽のような笑顔を見せたマリアが立っていて、いきなりルイに抱きついてきた。 「久々だねぇ!会いたかった!」 ルイの体から体を放し隣にちょこんと座るマリア。 ルイは、少しだけ微笑むとマリアがルイの顔をのぞきこむ。 「みんな心配してるよ?急に学校も辞めるし連絡とれないし!みんなが言ってたよ?命の恩人だ…って」マリアは笑顔で話す。
「アクトは…」 マリア「いなくなっちゃったね…ルイをかばって死んだってみんなが言ってる…」2008-10-03 18:01:00 -
239:
◆tRd/QWYm5M
笑顔が消えマリアは空を見上げた。 「アクトは私をかばったわけじゃ…「ねぇ、お墓参りした?アクトのお墓参り」マリアはルイの声に声を重ねて話す。ルイが頭を左右に振るとマリアが立ち上がり、ルイの手をぎゅっと握り引っ張ると、ルイは立ち上がった。
「お墓参りしよ?」マリアを見ると、マリアは切なく微笑む。2人でバスに乗り込み後部座席に座る2008-10-03 18:05:00 -
240:
◆tRd/QWYm5M
バスの中でマリアはひたすらルイに話していた。学校でのクラスメイトの事、楽しかった話し、家族の話し。どれも深い意味などなくそれでもオーバーリアクションに話すマリアにルイは耳を傾け、うなずく。それを見てマリアは笑った。
2008-10-03 18:11:00 -
241:
◆tRd/QWYm5M
バスが到着し、マリアが先に降りてルイが少し後に降りるとバスは走り去った。辺りには何もなく、だだっ広い道がすーっと続いていて、目の前に天まで続いていてるんじゃないかと思う長い階段がありマリアは階段をのぼっていく。車はたまに通るくらいで辺りに人もいなければ建物もない。
2008-10-03 18:14:00 -
242:
◆tRd/QWYm5M
ひゅぅぅぅ。風が強く風に紛れて潮の香りがほのかに混じっている。その理由は階段を上りきった時に見えた海だった。階段をのぼりきると丘一面に赤い花が咲いていて小さな細い道があり、そこから見えた海は青く澄んでいた。「あれがアクトの墓」マリアは海を指差した。2人の間に風が吹き髪が揺れる。 「おばさんが骨を海に流したんだ…海が好きだったんだって…」マリアはそう話すと涙を流した。
2008-10-03 18:22:00 -
243:
◆tRd/QWYm5M
「アクトを殺したのは私…」 ルイがそう話すとマリアは頭を左右に振る。「ルイは何も悪くないよ!自分を責めちゃだめ!」マリアがルイを見るとルイは頭を左右に振る。「私が撃ったの…アクトを…」 ルイがゆっくりとマリアに話すとマリアは目を丸くして唇を震わせた。 「でも、みんなそんな事言わなかったよ?何言ってんの(笑)」 「みんなには見えないんだよ私の動きが…」ふっ。 ルイがマリアの視界から消え、マリアが辺りを探す。 「アクトは私が撃ったの」マリアの後ろで声がして振り向くとルイがマリアを見ていた。
2008-10-03 18:31:00 -
244:
◆tRd/QWYm5M
「ね?」 「だって…アクトを殺す理由なんてないよね?」「あったよ…」「ないよ」
「私は、恋しちゃいけない…自由に歩く事さえずっと禁じられてた」「お嬢様だから?でも、ルイはアクトを好きだなんて私は聞いたことないし殺す理由にはつながんない」
「お嬢様なんかじゃない」「嘘だよ!あんな大きな家に住んでて!殺す理由なんてないじゃん!!」「あったよ!」「ないよ!」「私はお金持ちの娘でもなければ、普通の育ちなんかじゃない!」2008-10-04 06:48:00 -
245:
◆tRd/QWYm5M
ひゅぅぅぅ。風が2人の間に吹く。
「ルイおかしいよ…何言ってんのか分かんない…」「私は、お金持ちの娘なんかじゃないんだよ…幼い頃から数えきれない程の人をこの手で殺してきた。言われるがままに…八歳の時、人身売買で今のお父さんの元へいき、地下でずっと過ごしていた。電気もない暗い狭い部屋で生活し、毎日毎日訓練され暗殺者になったの。父と母は、今のお父さんが殺したんだ。暗殺者になる時、お父さんに言われた。恋してはいけないって。恋したらこの手でその相手を殺さなきゃだめなんだ…自由なんてなに1つなく、学校に行きながらも仕事をしていた。 マリアや他の子達と普通に笑ったり授業をうけたりできた事が、唯一の自由…でもね、あの日体育館で起きた事件で、アクトは私に好きだと言った。私は…うなずいてしまったの…それがどういう意味か分かる?………私は、暗殺者…それしかないの…」2008-10-04 07:00:00 -
246:
◆tRd/QWYm5M
ルイの目に涙が流れていた。銃を構えていた。マリアに向けて。 マリアは頭を左右にふり体を震わせる… 「やめて…やめてよ…嘘だって言ってよ…信じない…信じない!」ルイは何も言わず銃を向けている。唇を噛みしめながら。。 「ねぇ…嘘だよね?全部作り話しだよね」 頭を左右に振り否定するマリア。ルイは引き金をひく。
バタン…………崩れ落ちたのはルイ。マリアはその場に立っている。2008-10-04 07:06:00 -
247:
◆tRd/QWYm5M
「できない…………私にはマリアを撃つなんて…」銃から手をはなし、頭をかかえ涙を流すルイをマリアはだきよせる。 「嘘だよこんなの!嘘にきまってる!ルイがそんな事するわけないもん!私信じないから…信じないから!」 ルイを強く抱き締め叫ぶマリアの手は震えていた。
2008-10-04 07:17:00