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◆◇短編◇◆

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  • 1:

    名無しさん

    ジャンル問わず思い付きで書いていきますm(__)m
    短編なので自己満になりますが、暇つぶし程度にお付き合い宜しくお願いしますm(__)m

    2008-10-03 00:59:00
  • 182:

    名無しさん

    私はそれでも目の前の女から視線がはずせなかった。

    すると女は言った。

    私と同じ顔、同じ声で。

    2008-10-12 03:34:00
  • 183:

    名無しさん



    『あなたは誰?』

    .

    2008-10-12 03:36:00
  • 184:

    名無しさん



    ――…私は…誰?

    .

    2008-10-12 03:40:00
  • 185:

    名無しさん


    気付くと周りは騒がしかった。
    西日が少し眩しい。

    どぅやら自分は駅にいる様だ。

    2008-10-12 03:42:00
  • 186:

    名無しさん

    ここが駅だということは分かるが、自分が何者なのかはわからない。
    電線を触るも、感触はなく手は宙をく。
    自分がフワフワと無重力状態なことも気持ちいいと思った。
    なにやら騒がしいホームを見下ろすと、電車がホーム中程で停まっている。
    小さな人だかりが、白いワンピースを着た女性を線路からホームに上げていた。

    2008-10-12 03:48:00
  • 187:

    名無しさん

    ホームにいた人々が皆のっぺらぼうだった。

    この軽い体の自分には人の顔が見えない。

    そればかりか、自分の顔すらも思い出せないのだ。

    2008-10-12 03:54:00
  • 188:

    名無しさん

    『貧血で…すみません』
    どこか白いワンピースの女性の声を懐かしく思ったものの、顔のない人々を不気味に思い、その場を離れた。
    何に縛られる事もなく、何に怯える事もなく、ゆっくりと空を楽しむ。

    浮遊して何日か経つと、大きなショッピングセンターに着いた。

    2008-10-12 03:59:00
  • 189:

    名無しさん

    ここが何処なのかもわからない。
    ショッピングセンター内をくるくる飛び回る。
    時折、のっぺらぼうの子供が飛び回る自分を指差しながら何か言っているのがわかった。
    だが、子供同様顔がない親達は自分には全く気付かない。
    自分はショッピングセンターに来ても男物を見るべきか、女物を見るべきかさえもわからない。

    2008-10-12 04:06:00
  • 190:

    名無しさん

    もぅ何日も飛び回っているが、自分の【仲間】にさえ会えずにいた。
    顔のない人々をみるうち、気分がわるくなっていく気がした。
    フワフワと屋外駐車場で空を見ていたら、顔のない男の子が
    『何か浮いてる!』
    と自分を見つけて不思議そうに指差した。

    2008-10-12 04:11:00
  • 191:

    名無しさん

    母親は『どこ?』といいながら、自分と違う方向を向いていた。
    『お母さん、違うよ、あそこだよ』
    男の子は必死に母親に訴える。
    自分は何人かに1人、決まって子供にしか見えない事はここ数日でわかっていた。
    親子から、再び空へ視線をうつそうとした。

    2008-10-12 04:16:00
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