-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
◆◇短編◇◆
-
1:
名無しさん
ジャンル問わず思い付きで書いていきますm(__)m
短編なので自己満になりますが、暇つぶし程度にお付き合い宜しくお願いしますm(__)m2008-10-03 00:59:00 -
242:
名無しさん
振り返る事なく足を進める。
俺は悲しいのか悲しくないのか分からない。
ただ、胸が靄々するというか、逆にからっぽというか…この気持ちを適切に表す言葉はない。
今までに感じた事のない感覚だった。
親父はもぅすぐ…死んでしまう。2008-10-18 03:23:00 -
243:
名無しさん
喫煙所に着くと、調度親父と同じ歳ぐらいの男が一人と若い女が居た。
二人とも私服な所を見ると見舞い客だろうか。
俺は距離をとって煙草をくわえ、火を付ける。
――カチッ。カチッ。カチッ。
なかなか火のつかないライターに苛々する。2008-10-18 03:28:00 -
244:
名無しさん
『良かったらどうぞ』
女がライターを差し出している。
『あ、すみません…』
俺は好意を踏みにじってはいけないと、軽く会釈して受け取ろうとしたが、手が滑りカシャンと音を立てて足元に落ちた。
慌てて拾いあげ、素早く火を付ける。
軽くだけライターを掃ってから女に返した。2008-10-18 03:35:00 -
245:
名無しさん
【略部】
軽くライターを掃ってから女に返した。2008-10-18 03:37:00 -
246:
名無しさん
すると女は『あげる。どーせ店のライターだから』と受け取らない。
そのまま女は煙草を消し、喫煙所から出ていった。
貰ったライターをポケットに突っ込んで、煙草を一旦口からはなすと、鼻から口から煙りを吐く。
メンソールで鼻がスッとする。
右手がなんだか気持ち悪かった。2008-10-18 03:43:00 -
247:
名無しさん
見ると、煙草を持つ手は小刻みに震えている。
落ち着かないまま、1本吸ってはまた次に火をつけ…
何人かが出入りするのをボヤッとした視界で見ていた。
5人めが出て行った頃に、目と鼻を真っ赤にして姉貴が俺を呼びに来た。
『……手術終わったよ…』2008-10-18 03:48:00 -
248:
名無しさん
力無い姉貴の声。
『……おう』
言葉無く後ろをついて歩いた。
.2008-10-18 03:51:00 -
249:
名無しさん
それからは大変だった。
泣き崩れる母親をなだめ、姉貴と俺で通夜、葬式の手配。
喪主である母親はずっと泣いていた。
ずっと。
ずっと。2008-10-18 03:55:00 -
250:
名無しさん
親父の顔を思い浮かべては煙草に火を付け…何日か経ち、苦しい様なこの感情はだいぶ落ち着いた。
ふいに響いたノックの音。
『いいよ』
扉を開けたのは姉貴だった。
葬式後は誰も口を聞いていない。2008-10-18 04:03:00 -
251:
名無しさん
少し窶れた姉貴は大分落ち着きを取り戻したみたいで、しずかにベットに腰を下ろした。
『久しぶりだね、ウチに帰ってきたの』
『……おう』
『仕事休んでて大丈夫?』
『……おう』2008-10-18 04:08:00