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◆◇短編◇◆

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  • 1:

    名無しさん

    ジャンル問わず思い付きで書いていきますm(__)m
    短編なので自己満になりますが、暇つぶし程度にお付き合い宜しくお願いしますm(__)m

    2008-10-03 00:59:00
  • 322:

    名無しさん

    何人の死を見ただろうか。
    何の為に死が見えるんだろうか。

    恵は繋がらない俺の話しを黙って聞いていた。
    俺自身、何が言いたいかわからなかったが、ただ、黙って聞いていた。

    2008-10-23 04:37:00
  • 323:

    名無しさん

    しばらくして、涙は止まり、だいぶ落ち着きを取り戻した。
    もぅ言葉もでてこなかったが、俺は顔を上げれずにいた。

    ――…気まずい。
    .

    2008-10-23 04:40:00
  • 324:

    名無しさん

    急に冷静になって、自分が恥ずかしくなった。
    恵も対応に困ってるに違いない。
    ずっと口を開かないまま。
    『湿っぽくなってごめん!』
    沈黙に耐え兼ねたのは俺の方だった。

    2008-10-23 04:42:00
  • 325:

    名無しさん

    表面だけ笑顔で取り繕って顔を上げておもわず息をのんだ。
    恵は綺麗な顔のまま、静かに泣いていた。
    拭わない涙が頬を伝って落ちてはドレスに染みを広げる。

    2008-10-23 04:46:00
  • 326:

    名無しさん

    泣いていた俺につられてなのか、恵も何かあったのか。
    ボーイが気まずそうに伝票を持ってくるまで、
    俺の席では一切会話はなく、ただ2人で静かに泣いていた。

    何か不思議な気持ちだった。

    2008-10-23 04:53:00
  • 327:

    名無しさん




    『ただいま』
    『おかえりー』

    2008-10-23 04:59:00
  • 328:

    名無しさん

    あれから数ヶ月、スッピンの恵がそこに居た。
    俺は人生で初めて【彼女】が出来た。
    俺が悪夢にうなされても、恵が起こしてくれるおかげで俺は俺を保てていた。
    恵はチカラの事を知っていたが、そのことには俺が話題を出さない限りは特に触れてこなかった。
    恵と居ると止まっていた【裕介】の時間が流れていく。

    2008-10-23 05:06:00
  • 329:

    名無しさん

    何年ぶりかの、穏やかな時間だった。
    恵は他の女とどこか違っていた。
    何も言わなくても、何でもわかっている様な安心感があった。
    【美咲】でしか存在しなかった東京での俺に、
    【裕介】の時間をくれた。

    2008-10-23 05:42:00
  • 330:

    名無しさん

    【美咲】はもぅいらない。
    そう思い出した矢先だった。

    『なんか変わったね、美咲君』
    『そう?』

    2008-10-23 05:47:00
  • 331:

    名無しさん

    『うん、雰囲気が柔らかくなった』
    酒で顔を赤く染めた客に言われた。
    俺を変えたのは恵だとわかっていた。
    もぅ俺には居場所がある。【美咲】で在る意味はない。
    『そんな事ないよ』

    2008-10-23 05:51:00
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