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◆◇短編◇◆
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1:
名無しさん
ジャンル問わず思い付きで書いていきますm(__)m
短編なので自己満になりますが、暇つぶし程度にお付き合い宜しくお願いしますm(__)m2008-10-03 00:59:00 -
433:
名無しさん
階段を下りると、重そうな緑の扉があった。それは、昔の市営住宅の様な、丸いノブのもの。
男が扉をひくと、キィッと小さくきしむ。
『どうぞ、お入り下さい』
招かれるまま、店に足を入れる。
店内は薄暗く狭く、天井が低く感じられた。2008-11-29 12:02:00 -
434:
名無しさん
広さは僕の部屋が2つ分くらいだろうか、勝手な見立てでここは10畳強とでも説明しておこう。
ドラッグストアでも売っているような風邪薬や胃腸薬が棚に陳列されている。
だが、開店したばかりにしては不自然な程、薬のパッケージには埃がたまっていた。
男は店の奥に進みながら、僕を手招きする。2008-11-29 12:03:00 -
435:
名無しさん
『こちらへ。今、お茶を入れますから』
『そんな、おかまいなく』
男がしめす先にはカウンターがあり、前には3つ木製の脚の長い椅子が並べてあった。
カウンターには等間隔にアロマキャンドルに火が燈されていて、オレンジの光りの中に僕の影が黒く大きく揺れる。
1番端の椅子に腰かけて、カウンターの中にある のれんの奥に消えたこの店の主人を待つ。2008-11-29 12:04:00 -
436:
名無しさん
携帯を取り出して時刻を確認すると、18時40分。
うちの母は専業主婦で、毎日19時には夕食が出来る。
遅れる連絡を入れないと。
自宅の番号、発信ボタンを押して耳にあてるも、呼び出し音はならない。
不思議に思い画面を確認すると圏外の表示が。2008-11-29 12:05:00 -
437:
名無しさん
『電話ですか?ここは地下なので電波が入らなくて。よければ店の電話をお貸ししましょうか』
コーヒーカップが2つ並んだトレーを持って男は戻ってきた。
『あ、いや、別にたいした用じゃないんで大丈夫です』
『そうですか、どうぞ、あたたまりますよ』
男の差し出したカップの中は、黄土色をしていた。2008-11-29 12:06:00 -
438:
名無しさん
『いただきます』
僕は一口飲んで驚いた。
そのコーヒーには砂糖は入ってなく、多めのミルクだけ。
僕が普段好んで飲むコーヒーの味だ。
『では、地図を書きましょうか』2008-11-29 12:07:00 -
439:
名無しさん
男は僕の隣の椅子に腰掛け、メモ用紙にボールペンを滑らせる。
『まず、ここが駅で…』
丁寧に順をおって説明しながら、白い紙には道の線が増えてゆく。
頷きながら、その地図を見入っていると、視界がぼやけてきた。
霞み目かと思い、眼鏡を外して目をこする。2008-11-29 12:08:00 -
440:
名無しさん
そこで僕は違和感を覚えた。
眼鏡を外すと視界は良好で、眼鏡をかけると世界が曲がる。
まるでいつもと逆だ。
『効いてきた様ですね』
男は手を止め、僕の顔を覗き込む。2008-11-29 12:09:00 -
441:
名無しさん
『どういう事ですか?』
『サービスですよ。眼鏡が重そうだったんで、目の薬をコーヒーに入れておきました』
『えっ!?』
『ああ、いやいや、漢方薬みたいなものですから変な薬ではないですよ。効能も3日程度です』
たんたんと話しながらコーヒーをすする。2008-11-29 12:10:00