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タイムマシン

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  • 1:

    ◆tRd/QWYm5M

    前作人造人間もよかったら読んでください。

    2008-10-08 03:54:00
  • 106:

    ◆tRd/QWYm5M

    …何…?…なんで動かないの? どれだけ叩いても隼人は動かなくて、教室の中の誰もが固まっていて私だけが動いている。何の音も聞こえなくて、不安になり私は走って教室のドアを開けて一歩廊下に出ると、いきなり辺りが眩しくなる。

    2008-10-10 04:10:00
  • 107:

    ◆tRd/QWYm5M

    隼人は涙を流しながら私を見ている。泣いてるのに微笑みながら…周りの人は何も気づかずに到着した電車に乗っていく。どんっ。誰かにぶつかり私の体が勝手に電車の中へと足を進める。隼人は頭を左右に振り唇を動かすけど声が聞こえない。

    …何?何て言ったの?…

    声が出ずに扉がしまる。ホームに立ったままの隼人から私は視線をそらさない。

    2008-10-10 04:30:00
  • 108:

    ◆tRd/QWYm5M

    隼人の唇をじっと見る。 隼人の唇がゆっくりと動く。
    悲しそうな表情をしている。でも隼人は体を動かさないで、ただ立っていた。
    イ カ ナ イ デ…………そう動いた。確かにそう動いた。電車はゆっくりと動き始める。

    2008-10-10 04:35:00
  • 109:

    ◆tRd/QWYm5M

    「隼人!!」急に声が出るようになり叫ぶ。電車はホームを過ぎ景色が動いていく。体も自由に動く。叫んだのに車内の人はまるで私の声が聞こえてないみたいに普通に乗っている。普通こんなに叫んだらびっくりするのに誰も私を見てない。 私は扉から離れ空いてる座席に座りふと前の座席を見ると、そこには私が座っていた。疲れはてた顔でイヤフォンをつけて、ぼぉっとしてる。確かに私だ。しかもあの日の私だ。隼人にばったり会った私だ。

    2008-10-10 04:40:00
  • 110:

    ◆tRd/QWYm5M

    私は制服姿で、16の私。理解できない状況に頭が混乱していく。目の前に私がいる。何で?私は向かいの座席に座っている私を見ていた。三つ目の駅をこえたところで、もう1人の私はゆっくり瞼を閉じ眠りだした。 …ちょっと待って…私あの日は確か寝てない…確か、ちゃんと起きていて…でも買ったばかりの服を着てるってことはやっぱあの日だよ…でもなんで?



    その時、電車がいきなり急ブレーキがかかり窓ガラスが割れていき、電車がゆっくりと変形していき、車内にいた人がゆっくりと浮いていく。私はもう1人の自分に視線を向けるともう1人の自分の体が空中に浮きゆっくりと扉の方へと飛んでいく。

    2008-10-10 04:49:00
  • 111:

    ◆tRd/QWYm5M

    …何これ…何?… 車内の明かりが消え車内がどんどん傾き、私は何故か車内から外に出ていた。衝撃過ぎて理解ができない。どういう事…?


    「ヒロコ?」後ろから声がして振り向くと、景色が一気に変わり私は病室にいる。病室のベッドの上で私は寝ていて点滴を腕につけていて、呼吸する器具をつけている。 身体中に包帯をまかれ、顔はひどく腫れている。お母さんが涙を流しながら私の手を握り名前を呼ぶ。「お母さん?」そう言うけど、お母さんが私の声に答えない。 バンッ!病室のドアが勢いよく開きお父さんが入ってきてそれと同時に看護婦さんや先生が入ってきて私を囲みながら慌ただしく動き回る。「ヒロコ〜!ヒロコ〜!嫌ぁぁぁっ!」お母さんが泣き叫びお父さんが泣きながらお母さんの体を私から引き離すと、お母さんは病室の隅で泣き崩れ私の名前を叫ぶ。

    2008-10-10 05:02:00
  • 112:

    ◆tRd/QWYm5M

    …なに…なにが起きたの?…なんでお母さん泣き叫んでるん?なんでお父さんも泣いてるん?…



    もしかして…私はあの日の事を思いだそうとする。…でも、電車でなんて寝てない…確か駅について改札ぬけて…そうだ隼人に会った。ばったり…そうだよ…会った。結婚するって隼人嬉しそうに話してた…それで家についたら明太子が動き出して…

    2008-10-10 05:06:00
  • 113:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ヒロコはあの日に死ぬ」隣から声がして、視線を向けると知らないおじさんが立っていた。白い服を着たおじさん。でも…この声…聞いた事がある……

    2008-10-10 05:10:00
  • 114:

    ◆tRd/QWYm5M

    私はじーっとおじさんを見る。「まさかわしが分からんか?」「すいません…誰ですか?」私がそう話すとおじさんは眉間にシワを寄せる。「ヘブンじゃ!お前さんの明太子の…覚えとるやろ…んな事はどうでもええ。お前さんはあの日、電車の事故に自分があい死ぬ事さえ気づいてないんや…まぁ寝ていたからな。そのまま幽体離脱してもたんやな…器用な奴やのぅ…」「幽体離脱?幽体?「幽体離脱って言葉知ってるやろが!お前さんは幽体離脱したんじゃ。幽体離脱した後事故が起きたんや!あほか!…とにかくまだ生きたいか?死にたくないか?」

    2008-10-10 05:20:00
  • 115:

    ◆tRd/QWYm5M

    「死にたいも生きたいもなにもかも意味が分からない。」「あのなぁ…はぁ情けない…まぁなんせお前さんはこのまま死ぬかどうかってなってるんや。強い未練を残したまま。あの時、好きな男から結婚するって聞いたのはお前が願った未来を勝手にお前が作り上げた隼人という男の姿をお前のその頭で想像したのが形になって、現れたんや。お前、一度でも会いたい。話したい。その時に隼人という男からそう言われたら諦めれるって思った事あるやろ?

    そしてあの時に会ったんや

    見かねたわしが、しゃあなしに現れたんや。あのようすじゃこの事を言ってもお前さんは否定して、魂だけがさ迷う様になるからな…だからわしがお前さんを16の時に戻して満足したらそのまま連れていく予定やったんや」

    2008-10-10 05:29:00
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