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1:
◆tRd/QWYm5M
前作人造人間もよかったら読んでください。
2008-10-08 03:54:00 -
76:
◆tRd/QWYm5M
「好きな食べ物とか飲み物もなんかよく知ってるよなー…俺の部屋とかどこに何があるのかも何か知ってるし…」「なんとなくやん!」私はそう答えて笑うと、隼人は私の隣に座り、肩に腕をまわしてきた。隼人とはまだキスしてなくて、肩に手を回すのが精一杯の2人の進展。確か隼人は私と付き合う前に、2人付き合った事があって経験済みだって分かって喧嘩したっけ…
2008-10-09 17:01:00 -
77:
◆tRd/QWYm5M
肩に手を回した隼人は、そのまま歌を口ずさんでいた。私が大好きになった思い出の曲で、別れてからずっと聞くのが怖くて、しばらく聞けなかった曲。テレビで流れたらチャンネル変えたりした。 またこうやって隼人の声で聞くなんて… 胸がいたいけど、ドキドキする変な感覚。別に大した事じゃなくても、隼人の行動にドキドキする感覚はいまだにあって、それは16の私の感覚だと理解しはじめた。肩に手をまわされたくらいで私はドキドキなんてしないもん。
2008-10-09 17:05:00 -
78:
◆tRd/QWYm5M
夏休みに入り私は毎日隼人の家に遊びに来ている。隼人は夏休み前、女子から告白を何回か受けたらしいが全て断ったんだって言ってた。外には生徒がいるし、冷やかされたり噂されるのが嫌やし面倒やからって理由で、私はここに毎日いる。 「隼人って、何でもてるんやろなぁ」飲みかけたジュースを口から離して私がふとつぶやくと、隼人と目が合った。 「そんなん知らんがな(笑)別にモテるわけちゃうしや」「なんで私が好きなん?どこが好きなん?」そう言ってジュースをこくりと飲む。 「どこがって…「一目惚れしたくせに」 意地悪そうに私が話すと、隼人の顔は真っ赤になった。私は笑いながら指で隼人の赤くなったほっぺたをつんつん押す。
2008-10-09 17:13:00 -
79:
◆tRd/QWYm5M
「なんで知ってるん?!誰から聞いた?!俺そんなん言ってへんし!」 「さぁ〜ねっ。ってか隼人の事やったらなぁんでも知ってるわ!」私はわざと視線をそらし横目でちらっと見ると隼人の顔は更に真っ赤になっていた。「はぁ?まじで怖いし!なんなん?」「夏休み家族で博多行くんも知ってるよー。そこで明太子の変なキーホルダー買ってくるんも知ってる!」「なっなっなっなんで博多行くん知ってるん?朝おかんから聞いたばっかやで?!ってか明太子の変なキーホルダー?お前まじで怖いわ。盗聴機とかつけたりした?」
2008-10-09 17:18:00 -
80:
◆tRd/QWYm5M
「つけてるわけないやんか(笑)とにかく博多に行ったらお土産買ってきてよっ!変な明太子のキーホルダー(笑)」 私が笑いながら話すと、隼人は頭をかしげながら不思議な顔をしていた。
付き合いだしてまだ間もないのに、私が隼人を知っていたせいなのか、妙に落ち着いていた。初めてキスした時とかは全く覚えていないけど確か夏休み中に初めて体が1つになったんだっけ。。いつやったかな…2008-10-09 17:55:00 -
81:
◆tRd/QWYm5M
私はその日の帰り道、自転車
2008-10-09 18:07:00 -
82:
◆tRd/QWYm5M
私はその日の帰り道、自転車でいつもの道を走っていた。薄暗い空には星がいくつも見え、細い三日月が辺りを照らしている。見慣れた景色を見ながら自転車のペダルをこいでいく。車のライトが私を照らし私はふと後ろを振り向いた。
2008-10-09 18:10:00 -
83:
◆tRd/QWYm5M
キキーッ!ブレーキをかけ足を地面につける。車のライトだと思っていた光がどんどん強くなりこちらに向かって近づいてくる。思わず私は瞼を強くとじた。
2008-10-09 18:13:00 -
84:
名無しさん
更新ありがとです??
いつも楽しみにしてます??2008-10-10 00:34:00 -
85:
◆tRd/QWYm5M
強い光が消え瞼をゆっくりとあけると、360度どこを見ても真っ白で、それが狭いのか広いのかどこへどう行けばいいのかさえ分からない。自転車が消え足にはヒールを履いていて服も変わっている。 なんで? 私は怖くなりしゃがみ込む。 …ヒロコ…どこからか声がして響き渡る。隼人の声だ…私は辺りを見渡すけど、隼人の声なんて聞こえない。「隼人〜?!隼人〜?!」名前を叫びながら、辺りを見渡すけど隼人の姿が見えずにいる。…ヒロコ!ヒロコ!…次はお母さんの声。泣きながら叫んでるけど、姿が見えない。
2008-10-10 01:55:00