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心霊

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  • 1:

    ◆tRd/QWYm5M

    前作【人造人間】【タイムマシン】を書いていた者です。よろしくお願いいたします。

    2008-10-10 17:44:00
  • 101:

    ◆tRd/QWYm5M

    どんっ。背中から誰かがぶつかってきて私は持っていた筆箱を落とした。「あっ、ごっめーん。見えなかったぁ」わざとらしい話し方で私を見るクラスメイト。私は、黙って床に落ちた筆箱を拾い席に座る。ぶつかった女子はクスクスと笑いながら女子達の中に入っていき陰口。くだらない。どうやら私は女子から嫌われているみたい。でも、気にもならない、昔から輪の中に入るのは苦手だから。

    2008-10-17 03:49:00
  • 102:

    ◆tRd/QWYm5M

    更新終わります。書き込みありがとうございます!本当に嬉しいです!

    2008-10-17 04:55:00
  • 103:

    ◆tRd/QWYm5M

    【人間界】で生きる人と思い返せばあまり会話をした事なんてない。両親ともあまり話さないし、友達もいない。それもなんか霊界にいたからとかあるのかな…「冬月さん?」私に声をかけてきたのは席が後ろの女子。私は振り向くと彼女は私に本を手渡してきた。何だこれ?小説だよ。「この前借りた本…ありがとうおもしろかった」彼女とは会話した事は一度か二度くらいで、私はこんな本を貸した覚えもなければ持っている記憶もない。真新しい小説は私の手に乗せられる。「何?これ」「この前貸してくれた本だよ?返すの遅くなってごめんね?」

    2008-10-17 12:26:00
  • 104:

    ◆tRd/QWYm5M

    申し訳なさげに小さな声で話す彼女を見て、私は一応本を受け取りまた前を向いた。手のひらに乗せられた小説。私は小説なんて読まない。買った事さえない。


    あっ…ふと思い出した。確か修行の時、身代わり霊が私の代わりに1ヶ月私として生活をしていたんだ。その時だろう。考えれるとすれば。

    2008-10-17 12:30:00
  • 105:

    ◆tRd/QWYm5M

    その日の帰り道。地元の駅で電車を降り歩いてバスターミナルに向かう。霊界使いになってからピタッと霊を見なくなりすごく気が楽になった。生まれて初めて自分が普通になれた気がした。このまま何にも見えないままで過ごしたい。でも、霊界送りをしなきゃならない。先生は教えてくれた。ネックレスの石が霊界送りをしなきゃならない時に光ると。

    2008-10-17 12:34:00
  • 106:

    ◆tRd/QWYm5M

    走る度に香水の香りがふわっと漂う。強く握られた手は、何故か初めて握った感じがしなくて、でも理解できずに私は立ち止まろうとするが、力がかなわなくて走っている。周りの人が何事かと私と男に視線を向ける。「離して!痛い」「ネックレスを見ろよ!光ってんだろが!霊界使いさんよ!」男は走りながら私に話す。……なんでそれを…誰?…「ネックレス見えるの?誰?!」手をふりほどこうとしても、全く無意味。男は走り続け交差点の信号が赤なのに走り続けている。

    2008-10-17 13:46:00
  • 107:

    ◆tRd/QWYm5M

    パッパーン!バスがクラクションを鳴らしながらこちらに向かって走ってくる。信号が赤なのに男は止まることなく、横断歩道に足を踏み入れる。周りの人があまりにも突然の光景に目を丸くして見ていた。このまま突っ込めば確実にバスに激突してしまう。

    2008-10-17 13:48:00
  • 108:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ちょっ…ちょっと!!離して!ひかれちゃう!」私がそう叫ぶ。バスが急ブレーキをかけているが、どう考えてもぶつかる!私はまぶたを強く閉じて体に力を入れた。

    2008-10-17 13:50:00
  • 109:

    ◆tRd/QWYm5M

    ふわっ。一瞬体が浮いた感じがして、どんと体がぶつかった。私はゆっくりまぶたをたを開けると、すごい速さで走るバスの中に乗っていた。「えっ?」バスの一番後ろの座席に乗っていて車内に人は誰もいなく、隣に男が座って足をくんでいる。一体何が起きたのか全く分からない。私は窓の外の景色を見て更に意味が分からなくなった。窓の外は雲が見えバスが斜め上を向いて走っているというか飛んでいる。

    2008-10-17 13:56:00
  • 110:

    ◆tRd/QWYm5M

    「なっなに?!なんでバスが浮いているの?!」私は窓に両手をあておでこをくっつけて叫ぶ。「お前、霊界バスも知らねぇの?」ばかにした様な言い方に、私はむかっとして男に視線を向けると男はタバコをぷかりと吸いながら煙を私に向かって吐き出し、煙が顔にかかり私は手ではらう。「あんた誰?」そう話すと男は首からネックレスを見せてきた。ネックレスには私と同じ霊界石がくっついていてキランと光っている。

    2008-10-17 14:04:00
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