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心霊
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1:
◆tRd/QWYm5M
前作【人造人間】【タイムマシン】を書いていた者です。よろしくお願いいたします。
2008-10-10 17:44:00 -
171:
◆tRd/QWYm5M
空は薄明かりから次第に朝に変わっていく。建物を照らす朝日が街を照らす。その光りとはあきらかに違う光りが、体を動かす度、歌を歌う度に少しずつ少しずつ上空へとのぼっていく。 ―あぁ―――――。もがく霊達は光る事を必死に拒んでいる。腕を伸ばし【霊界送り】を止めようとしている。私は、体に【決壊】をはり、踊りをやめなかった。霊達に同情してはならない。霊界送りはやめてはいけない。
2008-10-20 13:02:00 -
172:
◆tRd/QWYm5M
体を回転させた時、足をつかまれた。「?!」歌を止めてしまい視線を足に向けると一体の霊が私の足を掴み爪をたてている。どす黒い影のような霊。爪だけが白く光って見える。決壊をはっていたにも関わらず、霊が足をつかんでいる。足を動かそうとするたびに、爪が皮膚にめり込む感じがして、痛みが体中に走る。
2008-10-20 13:08:00 -
173:
◆tRd/QWYm5M
空に上がりだした霊達が歌を止めたせいで、光りを弱めながら降りてきて、私の体に次々にしがみついてくる。決壊はあっさりと壊され、寒気とうめき声が口から入って、次第に視界が暗くなってきた。
2008-10-20 13:11:00 -
174:
◆tRd/QWYm5M
体は重く立っている事さえ困難になり、膝をつく。―ぁぁぁ―。体の中からうめき声が聞こえ、息があがる。手を動かそうとしても足を動かそうとしても、とてもじゃないけれど動かせない。…陽…うすれゆく意識の中で彼の名前を強く思った。
2008-10-20 13:14:00 -
175:
◆tRd/QWYm5M
感じた事のない恐怖が襲う。【金縛り】とはこの事をいうのか。いつか言っていた霊界使いが体を乗っ取られる。まさに今、私はその状況。霊界石が光ったのは危険を教える為だったのか、それとも私が霊界使いとしてここにいるのが間違えていたのか。
2008-10-20 13:18:00 -
176:
◆tRd/QWYm5M
視界は完全に暗くなった。意識はかろうじてあるが、何も考えれない。立っているのか倒れているのかさえ分からない。
2008-10-20 13:21:00 -
177:
◆tRd/QWYm5M
―あぁぁぁぁ――うめき声がまた聞こえた。強い光りが視界に広がると同時に体が熱くなり、動くようになった。体内に入ってきた霊が次々と空中に弾き飛ばされていく。私は、急いで霊界送りをまた始め痛む足を動かし、手を空へと向けると一気にそこにいた霊達が光りどこからともなく現れた霊界バスが上空にあがった霊達を吸い込みすごい速さで飛んでいってしまった。
2008-10-20 13:27:00 -
178:
◆tRd/QWYm5M
足元を見ると私は少し浮いていた。髪が青くなっていて体が光っている。なぜこうなったかは分からない。息を吐くと同時に浮いていた体がゆっくりとベランダの上に着き、額からは冷や汗が出ていた。
2008-10-20 13:33:00 -
179:
◆tRd/QWYm5M
鳥のさえずりとセミの声が響き、挨拶を交わす近所のおばさんの声が聞こえた。捕まれた時にめり込んだ足元を見ると、赤くなっている。初めての霊界送りは私に恐怖だけを残した。
2008-10-20 13:38:00 -
180:
◆tRd/QWYm5M
「お前よく回避したな」声がした。視線を向けると屋根の上に腰かけながらタバコを吸う陽が私を見ている。「いつからいたの?」「ついさっき。お前空術つかえるんじゃん」「使えないよ」「さっき浮いてた」見てたなら助けてと言いたかったけど、またばかにされると思い言わずに黙った。【空術】をつかいここまで飛んできたのだろう。陽はタバコを屋に押し当て火を消すと、ひょいっとベランダの上に降りてきて私の頭をぽんっと叩く。
2008-10-20 13:45:00