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1:
◆tRd/QWYm5M
前作【人造人間】【タイムマシン】を書いていた者です。よろしくお願いいたします。
2008-10-10 17:44:00 -
252:
◆tRd/QWYm5M
プシューッ。電車の扉が閉まり私はあと一歩というところで乗り遅れてしまい、近くにあるベンチで次の電車を待つ事にした。改札へ続く階段に向かう人に視線を向けて背もたれにもたれかかる。「あら?あなた…」階段からホームに辿り着いたばかりの美雪が私に気付いた。【三途の川】以来の再会だった。美雪は流行りの服装をしている。「この街に住んでるの?」美雪は微笑んでいた。頷く私の隣に腰を下ろし、売店で買ったチューイングガムを一粒口に運ぶ。
2008-10-21 09:12:00 -
253:
◆tRd/QWYm5M
「美雪さんは?」「私は、さっき(霊界)送りをしたところで今から海でも見ようかなと…この街は近いけど全然来た事なくて」美雪の答えに驚く。海に行こうという考えが同じだったからだ。美雪は【三途の川】の時よりもどこかしら貫禄ができていた。流行りの服がよく似合う。
2008-10-21 09:16:00 -
254:
◆tRd/QWYm5M
「礼子さんは?」「私も海に行こうと思ってたの」「なら一緒にどう?誰かと待ち合わせとかならいいけど」「私も1人だし、一緒に行こう」ひょんな事から美雪との同行が決まった。
2008-10-21 09:19:00 -
255:
◆tRd/QWYm5M
「霊界送りはどう?」「まだ二回しかできてなくて…やっと夏休みに空術が使える霊界石に変わった」「三途の川へは?」「一度だけ陽という霊界使いと一緒に行った」「陽さんってもうすぐ霊界へ行ける方でしょ?凄い霊界使いなんだってね」どこからそんな情報を仕入れるのか美雪は陽を知っていた。「会った事は?」「私は、会った事ないけど天使から聞いた事がある。基本的に霊界使い同士こうやって会話する事が珍しいと先生に教わった」
2008-10-21 09:55:00 -
256:
名無しさん
モバの小説で書いて欲しい??
絶対ランキング上位行くと思う?
気がむいたらお願いします?2008-10-21 14:04:00 -
257:
◆tRd/QWYm5M
書き込みありがとうございます。
ここに載せたんですが、ホムペつくったんですね。だからそっちに小説をいつか書けたらな。と思ってます。ランキング上位なんて絶対無理ですよ。。でもありがとうございます。2008-10-21 15:07:00 -
258:
◆tRd/QWYm5M
目的地までの道程、車窓から見える景色よりも気付けば美雪との会話を楽しんでいた。不思議だった。人見知りで、人との会話を苦手とする私が、【霊界使い】とは会話ができる。見えない何かがあるのか、同じ境地に立っているからなのか。美雪が言っていた(陽はもうすぐ霊界に戻る)という言葉がやけに気になった。霊界に戻れば人間界での記憶はなくなり、以前の霊界での記憶だけが戻る。陽の魂と代わり新しい魂が陽の体に入るが、霊界使いでの記憶は、無くなり私と出会った事さえ失われてしまう。逆にその方がいいけど…でも…
2008-10-21 15:53:00 -
259:
◆tRd/QWYm5M
ザブン…。波が砂浜に押し寄せ、引いていく。誰もいない砂浜に波の音と、海近くを走る電車の音が響いていた。美雪と2人でテトラポットまで会話しながら歩き、腰をおろした。吹く風は潮の香りが混ざっていて少しだけべとついている。「綺麗ー」「美雪さんは、不思議に思った事ない?」「何が?」「霊界だの三途の川だの私は人間が作り上げた空想のものだと思っていた。霊は小さい頃から見えてたけど、でもそれが自分が頭の中で勝手に強く想像して、影とかが人の形に見えてるんだと今でもたまに思う」 一隻の釣り船が、遠くの方に見える。
2008-10-21 16:02:00 -
260:
◆tRd/QWYm5M
自動販売機で買ったジュースの蓋を開け、口をつける。「そう思った事もあるけど、先生にお会いして、三途の川で修行を受けて、霊界送りをして…使命とか未だに何なんだろうと思う事もあるし、逃げ出したいと思う事もある。霊界送りなんて、簡単な事じゃないしつかれるし…それでも霊界送りしないと、人は生まれ変われない。私は、また地界に戻る魂だけど…こうやって人間としての楽しみも味わえるんだし、空を飛ぶ事だってできる。初めて空を飛んだ時、怖いどころか楽しかったもの… でも記憶を失う事が何よりも怖い」
2008-10-21 16:08:00 -
261:
◆tRd/QWYm5M
「記憶失うの…私も怖い…知らない魂が私の記憶を受け継ぎ、私として生きていくんだよね?」「寂しいよね…でもまぁ友達なんていないし考えても仕方ないんだけどね(笑)」「初めて美雪さんに会った時、嫌われたと思った」「ごめんね(笑)あの時は(笑)」「うぅん。今日会えてなんだか嬉しかったの。こうやって女の子と会話したの初めてだったから」
美雪は笑っていた。三途の川での美雪とはあきらかに違い、優しい笑顔。2008-10-21 16:13:00