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心霊

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  • 1:

    ◆tRd/QWYm5M

    前作【人造人間】【タイムマシン】を書いていた者です。よろしくお願いいたします。

    2008-10-10 17:44:00
  • 71:

    ◆tRd/QWYm5M

    (立派な霊界使いになりなさい…私は今から霊界に戻らなければなりません。霊界使いに守護は必要ありません…)天から降り注ぐような声はとても美しく、体の中にすぅっと入り込むような感覚になる。 「はい」私は返事をする。(雪江?)「はい」 霊界神様が先生に話す。いつのまにか先生もひざまづいている。(立派な霊界使いにする事があなたの使命です。霊界で待っていますよ?あなたは使命が終え、霊界までの道案内人を次の仕事です)「はい」(美雪?あなたは、しっかり使命を果たしなさい)「はい。ありがとうございます」 私はゆっくりと顔を上げると霊界神様が私の目の前まですっとやって来て、微笑んでから、強く光り消えていった。

    2008-10-15 00:39:00
  • 72:

    ◆tRd/QWYm5M

    ひゅうぅぅ。風が強く吹き、セーラー服のスカーフが強く揺れ頬にあたり私は辺りを見渡す。美雪と先生は立ち上がり、私もゆっくり立ち上がった。…あの人が私の守護霊だったんだ…「美雪?礼子に修行の成果を見せてあげて?」先生が美雪に話すと美雪は私に視線を向けてから、靴をぬぎ靴下を脱いで湖にゆっくり足をつけ、浅い部分から徐々に膝くらいまでの深さまで歩きそこで立ち止まる。私は何が何だか分からずに美雪を見ている。美雪は深呼吸をしてからゆっくりと両手を重ねてじっとしている。 瞼をとじ、膝まで水につけ立ったまま動きもしない。「先生?…何をしてるんですか?」私は隣に立っている先生に話すと、先生は私に視線を向けずに美雪に視線を向けたまま。「今から湖に集まった魂を霊界へと送るのよ?」…湖に集まった‥魂を?‥霊界へ送る‥?…私は視線を美雪へと向ける。 しばらくして美雪の周りがキラキラと輝きはじめ、湖の中から丸い虹色の輝きが空中に浮き、美雪がゆっくりと瞼を開け両手を空へと向けて伸ばすと一気に湖の中から現れたいくつもの光りの玉が空に向かって上がりだした。

    2008-10-15 02:12:00
  • 73:

    ◆tRd/QWYm5M

    「綺麗…」思わず言葉がこぼれる。神秘的な光景。虹色に輝く光りがゆっくりゆっくり空に向かって上がり、美雪が歌を歌いながら湖の中で体を回転させたりジャンプしたりして踊っている。 「あの光りが霊なの。ここは三途の川と呼ばれる場所よ?聞いた事あるでしょ?ここにたどり着いた霊は湖で霊魂になり、霊界使いが一気に霊界へと導くの」

    2008-10-15 02:18:00
  • 74:

    ◆tRd/QWYm5M

    すいません更新終わります。感想よかったら書き込みしてください。

    2008-10-15 02:57:00
  • 75:

    名無しさん

    楽しみにしてます?

    2008-10-15 04:03:00
  • 76:

    ◆tRd/QWYm5M

    「三途の川?ってことは…私死んだんですか?!」「あなた何も知らないのね!」そう答えたのは美雪。湖から丘の上に上がると、どこから現れたのか先生と同じ年くらいの綺麗なおばさんが立っていてその隣に立つ。 いやな言い方…知らないに決まってるよ! 「雪江さんお久しぶり」「お久しぶりです。素晴らしい生徒に成長なさったんですね美雪は」「その子は新しい生徒さん?」美雪の隣に立つおばさんが私を見る。

    2008-10-15 09:08:00
  • 77:

    ◆tRd/QWYm5M

    「えぇ。霊界神様がずっと守ってらっしゃった子なんです」 「噂は聞いてました。あなたが…」美雪の隣に立つ女が私に視線を向けると、美雪はこう話した。 「あなたに霊界神様がおつきになってた意味が分からないわ?この場所がどこかさえ分かっていないんでしょ?」 睨みながら私に話す美雪。嫌な感じ… いらっとした。今まで人から何を言われようとも気にさえした事がない私にとってこの感情は不思議なもの。

    2008-10-15 12:28:00
  • 78:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブチッ。ネックレスに付いていた霊界石が割れ、チェーンが切れ、地面に落ちた。 勝手に腕が動き、私は美雪を指差していた。懐かしいような感情が沸き上がる。体内から体外へと風が吹き荒れ、辺りの草が強く揺れる。「礼子!」先生の強い声で私はハッとし、視線を先生へと向けると風がやみ静かになった。「落ち着きなさい」先生は真顔で私に話す。私は視線を美雪に向けると美雪はその場に倒れて、美雪の先生が腰をぬかし私を見ている。「この子は霊界神様の一番弟子だった方です。なぜ人間界に来たか美雪は分かりますか?ここ100年間、霊界使いは霊に喰われ呪われ霊界使い自体霊に体をのっとられていく違例な事態が起きてるからですよ?あなたのさっきの言動は、霊界使いとして考え深い事です。人は人、自分は自分と考え反省し体を清めなさい」先生が美雪に話す。

    2008-10-15 12:52:00
  • 79:

    ◆tRd/QWYm5M

    美雪は唇を噛みしめ立ち上がり私を睨み付ける。「あなたが一人前の霊界使いになれるとは思えないわね?雪江先生?私の守護霊様を知っていてよくそれが言えますね?」 「分かっていますよ。あなたは以前、地界の門番をしていた事も。守護霊様が地界神様だった事も」「この侮辱、私はあなたを忘れません」そう言って美雪は姿を消し、美雪の先生も姿を消した。 …なんだろうさっきの込み上げる感情は… 私は地面に落ちた霊界石を拾い上げ美雪がいた場所を見ていた。

    2008-10-15 13:00:00
  • 80:

    ◆tRd/QWYm5M

    「地界の門番だった方が霊界使いになった意味さえ忘れてしまったまま霊界使いになるのは…礼子?あのような言葉を受けても耳を傾けてはいけないわ?あなたの使命は他にあるのだから…さぁ修行を始めましょう」「先生…ネックレスがちぎれてしまいました…」「霊界石は再生します」先生に言われて、視線を手のひらに向けると割れたはずの霊界石が元に戻っていてチェーンもちぎれていない。

    2008-10-15 13:05:00
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