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1:
◆9B1M/nEIPs
パソコンを立ち上げ、ネットを開く。お気に入りから「夜遊び掲示板」を選び、今日も小説を読みふける。
飽きたのか、ネタが尽きたのか、途中で書かなくなってしまう作者が多い中、既に完結されている話を選び読んでいた。
中でも、『朔◆SakU1234』という作者が好きだった。
2008-10-18 17:01:00 -
198:
玲は私の横に座りなおし、またテレビを眺めていた。
私はおそらく真っ赤になった顔を玲に悟られない様に、顔をそらしてタバコに手をやった。
動揺で指が震えて、うまく火がつかない。
「…プッ…ブハハハッ!!」
玲はこらえ切れず噴出して、私の頭をポンッと叩いた。2008-11-18 20:43:00 -
200:
聞きたいことは聞けずに会話が続く。
聞けない自分に嫌気がさしてきて、お酒を多めに飲む。
すきっ腹が手伝って、いつの間にか珍しく呂律が回らなくなるほどに酔っていた。
私のピッチに合わせていた玲もそれなりに酔ってきている様だった。2008-11-18 20:48:00 -
201:
「っつぅかねー!あんたが来ないかりゃ、ホワイトボードにいっぴゃい書いてあるんだかりゃねー!」
「俺はお前のパシリかい!」
「買いに行く前にいちゅも買ってきてくれるのあんたでしょーが!」
「素直に会いたかったって言えよー。」
「はい、ひゃい。会いたかったですよー。寂しくて寂しくて何回も携帯見たりしてちゃんやから!」2008-11-18 20:50:00 -
202:
「会いたかった?」
「会いたかったって言ってんしょー。」
「可愛い奴やなぁ。」
ひとしきり笑いあって始まる沈黙。
どっちも目を離さなくて、所謂『いい雰囲気』になってしまった私たち。2008-11-18 20:52:00 -
203:
「今日も冷えるかな。」
「かもな。」
「………こっち…くる?」
声が震えていた。
隣に座るのは慣れてるのに、横に寝るという不慣れな行為を実践してみようと思った。2008-11-18 20:56:00 -
204:
「あー、いいわ。」
私は何だか悔しかったが、寒くない様に毛布を2枚重ねて玲に渡した。
あれだけお酒が入っていたのに、寝付くまでに時間がかかった夜となった。2008-11-18 20:58:00 -
205:
目が覚めると、外は暗かった。
時計を確認すると、時間はまだ朝だった。
玲は口を半開きにして寝ていて、起こさない様に忍び足で洗面台に向かった。
歯磨きをしてる途中に、テレビの音が鳴り始めた。2008-11-18 21:00:00 -
206:
「ごめん、起こした?」
「寒くて起きた。」
「まだ寝る?」
「大丈夫。」
寝起き特有の低い声と低いテンションでの会話は続かなかった。2008-11-18 21:02:00 -
207:
珈琲を2杯用意して、ソファの前のテーブルに置いた。
朝のニュースは念仏みたいで、瞼が重くなってきた。
玲が私の頭を自分の肩へ寄せてきた。
その手に甘えて、私は瞼を閉じた。2008-11-18 21:04:00