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  • 1:

    ◆9B1M/nEIPs

    パソコンを立ち上げ、ネットを開く。お気に入りから「夜遊び掲示板」を選び、今日も小説を読みふける。
    飽きたのか、ネタが尽きたのか、途中で書かなくなってしまう作者が多い中、既に完結されている話を選び読んでいた。
    中でも、『朔◆SakU1234』という作者が好きだった。

    2008-10-18 17:01:00
  • 201:

    「っつぅかねー!あんたが来ないかりゃ、ホワイトボードにいっぴゃい書いてあるんだかりゃねー!」
    「俺はお前のパシリかい!」
    「買いに行く前にいちゅも買ってきてくれるのあんたでしょーが!」
    「素直に会いたかったって言えよー。」
    「はい、ひゃい。会いたかったですよー。寂しくて寂しくて何回も携帯見たりしてちゃんやから!」

    2008-11-18 20:50:00
  • 202:

    「会いたかった?」
    「会いたかったって言ってんしょー。」
    「可愛い奴やなぁ。」
    ひとしきり笑いあって始まる沈黙。
    どっちも目を離さなくて、所謂『いい雰囲気』になってしまった私たち。

    2008-11-18 20:52:00
  • 203:

    「今日も冷えるかな。」
    「かもな。」
    「………こっち…くる?」
    声が震えていた。
    隣に座るのは慣れてるのに、横に寝るという不慣れな行為を実践してみようと思った。

    2008-11-18 20:56:00
  • 204:

    「あー、いいわ。」
    私は何だか悔しかったが、寒くない様に毛布を2枚重ねて玲に渡した。
    あれだけお酒が入っていたのに、寝付くまでに時間がかかった夜となった。

    2008-11-18 20:58:00
  • 205:

    目が覚めると、外は暗かった。
    時計を確認すると、時間はまだ朝だった。
    玲は口を半開きにして寝ていて、起こさない様に忍び足で洗面台に向かった。
    歯磨きをしてる途中に、テレビの音が鳴り始めた。

    2008-11-18 21:00:00
  • 206:

    「ごめん、起こした?」
    「寒くて起きた。」
    「まだ寝る?」
    「大丈夫。」
    寝起き特有の低い声と低いテンションでの会話は続かなかった。

    2008-11-18 21:02:00
  • 207:

    珈琲を2杯用意して、ソファの前のテーブルに置いた。
    朝のニュースは念仏みたいで、瞼が重くなってきた。
    玲が私の頭を自分の肩へ寄せてきた。
    その手に甘えて、私は瞼を閉じた。

    2008-11-18 21:04:00
  • 208:

    妙な気配を感じて、目をあけると陽の光がカーテンの隙間からさしていた。
    玲の太ももに上半身をあずけていた。
    「ごめん。足痺れてない?」
    「…あ、俺も寝てたわ。」
    重い体を起こして、冷えた珈琲を口にした。

    2008-11-18 21:06:00
  • 209:

    少しずつ頭が回り始める。
    「買出し行かななぁ。」
    ホワイトボードに書かれたものを玲は携帯にメモしていた。

    2008-11-18 21:08:00
  • 210:

    −−−♪♪♪
    鳴り響く着信音。
    玲は台所へ行って、電話に出た。
    「あいよー…別に…はぁっ!?…ありえん!…アホか!!」
    暫く怒鳴り声が続いて、電話を切ったらしかった。

    2008-11-18 21:10:00
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