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ホストに求めた愛

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  • 1:

    ◆KpeZwSBr9w

    読んでください。

    2008-11-12 03:03:00
  • 101:

    ◆KpeZwSBr9w

    「なんでこんな酷い事ができるん?!」彼の腕を掴みあやかは、彼をにらんでいた。「ホストになりたかった理由は遊びたかったからなん?!私がどんな気持ちでおったか分かるん?好きな人できましたはいサヨナラなんて…一年も一緒におったのにそんなん嫌や!」「俺は、ホストやめへん。辞めるつもりはない。お前になんで何回も別れようって言ったか分かるか?なんで気持ちが冷めたか分かるか?お前俺の携帯こそこそみたり、ホストばかにしたり会わんかっただけでずっと文句ばっかやんけ。そんなん仕事の邪魔でしかないやろ」彼はあやかの腕を振りほどき、あやかを見ていた。

    2008-11-14 13:41:00
  • 102:

    名無しさん

    2008-11-14 13:45:00
  • 103:

    ◆KpeZwSBr9w

    あやかは、【邪魔】という言葉を彼が言った後、信じられないというような表情をして、その場から走り去った。ポツンと彼と2人になり、私は彼の横顔を見ていた。少し悲しそうな目をしながらあやかの小さくなっていく背中を見ていた。 ポツッ…ポツッ…彼と繋いだ手の上に雨が落ちて弾ける…「雨…」空を見上げると、頬に雨の滴が落ちて弾けた。 キュッ。彼は私の手を握る手に少し力を入れ、視線を彼へと戻すと目が合った。「マリ?こんな俺でもいい?嫌じゃない?」「私、りょうの事好きやから…例えばもし、客とやったりする事があってもそれは りょう ではなく しょう という人だから…同じ人やけど、りょうとしょうは別人って見る。 りょうは私だけ。しょうは、ホスト。そう区別するから」

    2008-11-14 13:58:00
  • 104:

    ◆KpeZwSBr9w

    「ありがとう…」私は彼の手を握り返した。駅前を歩く人は次々と傘をさしていき、カラフルな色が視界に入る。 雨は止みそうになく、本格的に降りそうだ。「お腹空いたね!せっかく休みやし、何か食べにいこ」私は笑顔を向けると、彼は寂しそうに微笑んだ。

    2008-11-14 14:03:00
  • 105:

    ◆KpeZwSBr9w



    1ヶ月後━。
    私の誕生日の週の日曜日。彼と旅行に行く事になった。前の晩に私は彼の下着や着替えと、自分の着替えや化粧品をカバンに詰め込み、昼前に彼を迎えに駅まで行くと彼がいた。あまり酔ってなくて、元気な彼を見て私はびっくりした。「今日暇やったん?酔ってないやん」「俺旅行初めてやから、絶対酔いたくなくて飲まなかった(笑)」彼は私のカバンを、さっと奪い自分の肩にかけ私の手を握り歩いていく。「バスどこに来るん?時間とか分かる?」「あっ、うん!えっと…確かあっちにバス乗り場があるみたい…」「よっしゃ!行こ行こ!」無邪気に笑う彼は、19の彼。あぁ年下だったんだ…と思い返す瞬間。

    2008-11-14 14:10:00
  • 106:

    ◆KpeZwSBr9w

    ブーン…。バスがゆっくりと動きだし景色が流れていく。「腹へった…何か買えばよかった」私は、カバンからお弁当を2つ出し彼に手渡す。まだほんのり温かい。お腹減らすだろうと思い、朝からお弁当を作ったんだぁ。お弁当の蓋を開け中を見る時の表情は、子供そのもの。「弁当なんて初めてやぁ。ばりうれしい」

    2008-11-14 16:12:00
  • 107:

    ◆KpeZwSBr9w

    パシャッ!車内に日光とは違う強い光りが広がる。私は、使い捨てカメラで彼を撮ったのだ。「いきなり撮るなよ!」戸惑う彼をもう一枚。またフラッシュが光る。「思い出作ろうよいっぱい!」そう話すと彼はにっこり笑って卵焼きを食べた。「おいしい?」私が訪ねると、笑ってうなずく。「なんかこういうの憧れてた。年上の彼女っていいなぁ(笑)でも時々忘れるけど年とか」私はカメラを置き、彼の隣で会話しながらお弁当を食べる。持ってきたお茶を飲み、景色を見たり写真をとったり。彼は携帯についてあるカメラで、私を撮ったり着うたを聞いたり。

    2008-11-14 17:00:00
  • 108:

    ◆KpeZwSBr9w

    「旅館ん中探索行こうや!」2人で浴衣に着替え、彼と部屋を出て旅館の中を色々と見て回った。カラオケやラウンジがあり、夏はプールもできるみたい。小さなゲームセンターもあったけど、なんかいまいち…手を繋ぎながら歩き、すれ違う家族や子供達を見て微笑んだ。なんか…むっちゃ幸せ…ロビーにあるお土産屋で2人でさっそくお土産を買う。私は、店用と友達にお土産を買い、旅館で食べるお菓子も買い2人で部屋に戻る。

    2008-11-14 17:09:00
  • 109:

    ◆KpeZwSBr9w

    彼はそのまま部屋の窓の隣にあるドアを開け、露天風呂にお湯をいれはじめた。私は机に買ってきたお菓子を広げ、テレビをつけてお菓子を食べていた。コンコン。窓からノック音がしたので見るとすごい湯気が彼を包んでいた。しかもいつの間に脱いだのか裸…

    2008-11-14 18:55:00
  • 110:

    ◆KpeZwSBr9w

    彼はそのままお風呂につかり、手招き。私はバスタオルを脱衣場から取り、髪を束ね部屋で浴衣を脱ぎ彼の所へと行く。もわっとした湯気が少し冷たい風に流れ、同時に海の匂いがしていて心地いい。チャプン。おけにお湯を入れ、足先へとかけると少し熱いお湯が足から排水口へと流れていく。湯船につかると彼がいきなり後ろから抱きついてきた。

    2008-11-14 19:00:00
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