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Strange occurrence

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  • 1:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「計画は、順調に進んでいるかね」

    一人の男の声がホールに響いた。

    「はい、順調であります。」

    その声を聞いて、男は満足した。

    「そうか。ご苦労。」

    「失礼しました。」

    もう一人の男は、ホールから立ち去った。

    「もう少しだ…。もう少しで、あいつがわがものになる。」

    不気味な笑い声が、ホールに響いていった。が、突然服の中から黒いペンダントを取り出した。

    「何もしないってもな。こいつで、少し楽しませてもらうとするか。」

    男は、ペンダントに向かって「行ってこい」と言った。

    すると、ペンダントは空中に浮かび、続いて小さなブラックホールのような穴に吸い込まれていった。

    2006-05-08 16:12:00
  • 21:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ─そのころ守は懋と帰っていた。帰り道は、ほとんど一緒なのだ。
    ちなみに、翔の家とは、反対方向にあるため翔と帰る時は、何かあった時だけである。

    「うっ…。すっげー寒気がする。」

    「風邪ひいたんじゃない?」

    「いや、そんなんじゃないぞ。この寒気はきっと俺に危険がせまってる感じだ。」

    なぜか守は、背を低くし辺りをキョロキョロ見ている。
    まるで、どこからか銃弾が飛んでくるかのように。

    「翔の…殺気?」

    「その確率は99%ありそうだな。こなったら、明日は全神経を使って生き延びるぞ!ウォー!やるぞー!」

    守は、山に向かって叫ぶようにしてそう叫んだ。
    目は、微妙に死んでいるが。

    「それって気合入れるところ?」

    「そうしねぇと、死にそうな気がするんだよ。」

    肩をおとす守を見た懋は、さすがに同情したくなってしまった。
    翔が守をオモチャ扱いした時のおぞましい光景は、口には出せないものなのだ。

    2006-05-08 16:43:00
  • 22:

    岬 ◆rYagzMs.go

    だが、[守の方についたら危ない]と自分にいいきかした。

    守側につくということは、翔が敵になるということだからだ。

    すると、そんな気持ちが顔に出たのか守は懋を見て叫んだ。

    目には、微妙に軽蔑と怒りが入り混じっていた。

    「やっぱり翔の味方だったのか…。翔の味方だったのかー!ウォー!やるぞー!」

    その結果その地区の住民からいかにも「迷惑だ」という視線が守に一斉に送られた。

    当の本人はきづいていないのだが。

    2006-05-08 16:45:00
  • 23:

    岬 ◆rYagzMs.go

    今度は、好奇心からではなく、恐怖心からでもあった。

    普通は、逃げるところ、翔は近づくのだ。

    (襲う気、か?は?この世に神社に祈ってる人を襲う奴がいるのか?)

    「目の前にいるか」と自分にツッコミをいれ、ようやく神社にたどり着き全力で"未確認生命"を通り越し、奈美の隣に立ち、振り返った。

    獣の体全体は黒っぽく、頭はゴギブリの気持ち悪さを2倍にしたようだった。

    しかも、ご丁寧に触覚が2本生えていた。

    (まともにこれ以上見てたら…吐きそうだな。っていうか、あんなのが存在するのってあり!?)

    奈美がようやく翔に気づいたのか、祈ることを中断した。

    2006-05-08 16:47:00
  • 24:

    岬 ◆rYagzMs.go

    奈美の顔は、いかにも寝起きの顔と言った感じで、ボーッとしていた。

    「え?えーっと…」

    「お、俺函崎翔。同じB組だよ、よ、よろしく。」(俺、何こんな時に自己紹介してんだよ…)

    「は、はい…」

    「な、なぁあいつって奈美さんの…知り合い?」

    それを聞いた瞬間、奈美の顔は何か不思議な物を見るような表情を見せた。

    「あ…ごめん。そうだよな、あんな奴が知り合いのわけ…ない、か。」

    "未確認生命体"は狂ったように体をうねらせて戦闘態勢に入っていた。

    まるで、暴れ牛のようである。

    2006-05-08 16:50:00
  • 25:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「あれ…見えるん…ですか?」

    声までもボーッとしている奈美のその一言で、翔はこの現実から逃げ出したくなった。

    もちろん、翔も人間だ。

    現実にあり得ないことが起きればパニックになる。

    そして、心にこう誓った。

    (奴を狩って帰って、今日のことは寝て忘れる!)

    こう誓うのは、常人には理解できないのだが。

    「うぉぉぉぉ!!」

    もはや冷静ではいられなかった翔は行動に出てしまった。

    「翔さん、待って…」

    奈美の声もきかず、獣に飛びかかった。

    ありったけの力を拳にこめて。

    2006-05-08 16:51:00
  • 26:

    岬 ◆rYagzMs.go

    −「現実とは厳しいものだな。」翔はそう思った。そういう問題じゃないのだが。

    翔は、あの後獣攻撃をまともにくらい、5mくらいとばされていた。見事に宙をまった姿は、見られるものではなかった。

    (血が、見える。このままいけば…まぁ死ぬ、な。

    体に力が、入らない…。

    俺って…こんなに無力なのか…。

    守なら、簡単にぶっ飛ばせるんだけどな…)

    「最後までどんな時でも生き抜く。これを誓ってちょうだい。」

    (母の声だ。俺が最後に聞いた言葉でもある。

    そうだ。俺は、母さんに何もできなかった。

    絶対に忘れないと誓ったんだ。

    それが、俺にできる唯一のことだ!)

    2006-05-08 16:52:00
  • 27:

    岬 ◆rYagzMs.go

    その夜のニュースで取り上げられることになるほど、それは影響力があった。

    なぜなら、空から巨大な雷─いや、雷かどうかもわからない巨大なエネルギーが落ちたのを誰もが見たのだから。

    2006-05-08 16:54:00
  • 28:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「…間違い無いのか」
    一人の老人と、髪が長い少女が向かい合って話していた。
    「間違いありません、おじい様」
    「そうか…皮肉なことじゃな…結局わし等はあやつに頼るしかないのか…」
    「…でも私…少しだけ嬉しいです」
    「ん?そうかお前は、あやつに戻って来てもらいたかったのか…」
    「…はい」
    「だが、あやつは…」
    「それでも!…それでも構いません…」
    「うむ…どちらにせよ──」
    扉は思い切り開けて、兵隊が入ってきたので、2人の会話は中断されることになった。
    「長老!何者かが結界を突破したようです!」
    「ご苦労。ついに奴等も動き出したようじゃな…後は頼んだぞ我が娘よ」

    2006-05-08 16:55:00
  • 29:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 30:

    岬 ◆rYagzMs.go

    略部分が多いので書き方変えました。ヨロシクお願いいたします。

    2006-05-08 16:58:00
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