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Strange occurrence
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1:
岬 ◆rYagzMs.go
「計画は、順調に進んでいるかね」
一人の男の声がホールに響いた。
「はい、順調であります。」
その声を聞いて、男は満足した。
「そうか。ご苦労。」
「失礼しました。」
もう一人の男は、ホールから立ち去った。
「もう少しだ…。もう少しで、あいつがわがものになる。」
不気味な笑い声が、ホールに響いていった。が、突然服の中から黒いペンダントを取り出した。
「何もしないってもな。こいつで、少し楽しませてもらうとするか。」
男は、ペンダントに向かって「行ってこい」と言った。
すると、ペンダントは空中に浮かび、続いて小さなブラックホールのような穴に吸い込まれていった。
2006-05-08 16:12:00 -
7:
岬 ◆rYagzMs.go
ある出来事が起きてから、翔と一緒に帰ろうとしたりする。翔にとっては、ただの迷惑にすぎないが。
「守、今日のところはひとまず休戦ってことで」
「は?俺の勝ちで決まり─行っちまった」
「逃げても無駄だと思うんだけどね…」
懋は、恵美のとんでもない速さで走る姿を見てそう言った。
2006-05-08 16:25:00 -
8:
岬 ◆rYagzMs.go
翔は、肩で息をしていた。そうとう走ったようである。
「こ、ここまで、き、きたらさすがに─」
「じゃあ、ここからでもいいから一緒に帰ろうっか」
まったく疲れてないように見えるその姿は、なぜか翔は怖かった。
「!?っていうか速っ!…また、一緒に帰るのかよ」
「あの時のことは、忘れてないんだから!」
「それは、もういいって。いちいち過去のことにこだわるなよ」
「命を救われたのよ。だから──」
「それって、恩返しってことだろ?別に俺は、恩返しなんか望んでないから─わかった、わかった。そんな目するなって」
翔は、空を見上げた。
「信じられないことってあるもんだよな…。」
2006-05-08 16:26:00 -
9:
岬 ◆rYagzMs.go
「あの時」か…。
中2のちょうど今頃だった。
俺は、その日一人で帰っていた。でも、何だか気持ちが落ち着かなかった。
帰り道の途中には、踏み切りがある。その踏み切りに、今すぐにでも行かなければいけない気がしたからだ。
根拠なんてないが、俺は走った。
行って、何でも無かったら家に帰る時間が早くなった、とでも思っておこうと考えた。
道を左に曲がって、踏み切りを見た。
そこには、踏み切りを渡ろうとしている恵美がいた。
やっぱ何でも無かったか。そう思った。
ふと、腕時計を見た。その時間を見て、俺は走りだすしかなかった。
電車が、毎日決まってあの踏み切りを通る時間だからだ。
踏み切りが閉じていない─壊れている。
突然、壊れるなんて事は無いとは俺でも思った。
だが、定期的に通るあの電車が迫ってくる音を聞いて俺はもっと走る速さをあげた。
2006-05-08 16:27:00 -
10:
岬 ◆rYagzMs.go
恵美は、電車に気がついて恐怖で動けなくなっている。
─間に合わない。このまま行けば、確実に死ぬ。
でも、それだけは避けたかった。
何がなんでも助けたかった。
------何かが起きた------
目の前が、真っ白になったと思ったらいつの間にか、線路の向こう側に立っている。恵美を抱えて。
助かった。それしか、頭に浮かばなかった。
これが、安堵感というものなのだろうか。
だが、一つ気になることがあとあと出てきた。2006-05-08 16:29:00 -
11:
岬 ◆rYagzMs.go
「自分が助けた」という決定的なところが記憶に無いことだ。
人間は、誰しも大きすぎる安堵感に浸るとそうなるのだろうか。
…ともかく、それ以来恵美は俺と一緒に帰ろうとする。
もう二度とあんな事は、起きないと思うんだが。
だが、翔は一つ気づいてなかった事がある。
不思議な点は、もう一つあったということに。
そして、翔の平凡的な生活にも終わりが近づいてきているのだった。
それは、これから翔の学校に転校する少女によってもたらされることになるである。
2006-05-08 16:30:00 -
12:
岬 ◆rYagzMs.go
はじめまして。小説を本格的に書いたのは初めてなので、読みづらいところなどあると思いますが、楽しんで読めたもらえたら嬉しいです。
2006-05-08 16:31:00 -
13:
岬 ◆rYagzMs.go
「"ルーイン"」
低く冷たいその声を聞いた少女は、素早く数メートル後ろに移動した。
”声”の後に何が起きるか分かっていたのである。
”声”を発した男の右手の先から、無数の黒い矢の光が出ることを。
目に見えない速度で、光は放たれ、少女を追った。
その攻撃の正確さは、少女の予想を上回っていたらしく、完全には避けきれず、宙を舞った―
2006-05-08 16:32:00 -
14:
岬 ◆rYagzMs.go
ガバッと布団から勢いよく翔は体を起こした。
翔の着ている服と、翔の髪は汗でびっしょりとぬれていて、何キロも走ったかのように、肩で息をしていた。
「…し、死ぬかと思った…」
翔は、さっきまで見ていた夢を思い出していた。
見覚えの無い男、無数の黒い光、そして鋭い痛み―
妙にリアルだった夢を、翔は早く忘れることにした。翔は、嫌なことを早く忘れようとするタイプなのだ。
「さて、朝食でも食べるとするか…」
そう呟いた翔は、立ち上がろうと膝に手をついた―
「イッ!いつつ…。この痛み…夢と一緒だ…」
翔は、全身に苦痛があるものの、何とか気合で立ち上がることにした。
どれだけ体に痛みや疲れがあっても、周りの人には全然何ともないと振舞うのが翔のモットーでもあるのだ。
2006-05-08 16:34:00 -
15:
岬 ◆rYagzMs.go
それは、翔にとって同時にプライドでもあった。
なので、翔はたった一度も授業を休まなかった。
また、翔には特異体質と言うべきものがあった。
異常なほど、人より何倍も傷や痛みの治りが早いことだ。
例えば、翔は5歳の頃、右腕を骨折するという大怪我をしたが、次の日には完治したのだ。
これには医者も、頭を抱えるばかりだった。
普通─いや、人ではありえない力を、翔は持っていたのだ。
そして、翔は気づいていない。宙を舞い、ダメージを受けたのは少女。痛みを感じたのは翔。この2つの関連性に。
2006-05-08 16:35:00 -
16:
岬 ◆rYagzMs.go
テレビから、最新のニュースを伝えるべく、アナウンサーが現場の近くで早口で内容を話している声が流れた。
「―今日6時50分に発生したと思われる火災が今ちょうど消しとめられました。現在遺体は、親とみられる2体が発見されています。まだ、子供は発見されておらず捜索中です。引き続き―」
翔は、毎朝こうしてニュースを聞きながら朝食を一人で食べている。
別に一人暮らしを好んでしているわけではない。
母親は、翔が中2の時原因不明の病で亡くなっていて、父親は、海外で働いているので帰ってこないのだ。
生活は、定期的に銀行に振り込まれるお金で生活をしている。
2006-05-08 16:36:00