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白い花、黒い太陽。

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  • 1:

    ◆nlPKxJ.N7k

       
    憎しみー――        

    あたしは復讐の為だけに 生きていく…

    2009-01-26 01:42:00
  • 41:

    ◆nlPKxJ.N7k

    「―花梨…?」     「お母さん……!!」  家の前まで行くと、ちょうど仕事から帰ってきたお母さんがいた…。
    「カリンちゃんのお母さん!こんにちわ!」    「こんにちは…。確か…麻由ちゃんだったわね?」    
    あたしの隣で元気良く挨拶する麻由ちゃん。あたしは…下を見て俯いたまま。

    2009-01-28 07:18:00
  • 42:

    ◆nlPKxJ.N7k

    「はい♪カリンちゃんとは同じクラスなんです!」 麻由ちゃんはニコニコと、お母さんの質問に答える。「今日は…学校終わるの遅かったの?いつも帰りはこんなに遅いの…?」   「今日は、帰りに商店街に寄ってたんです!カリンちゃんとよく行く駄菓子屋さんがあるから♪」       
    その後も母は麻由ちゃんに色々と問いただしていて、あたしは、母が時々こっちを睨むように見ているのを感じて足元を見つめたまま震えが止まらなかった…。

    2009-01-29 07:44:00
  • 43:

    ◆nlPKxJ.N7k

     
     
    バシンッ―――
    「・・・ごめんなさい」   
    「……学校が終わったら真っ直ぐ帰るように言ったでしょ?あんた…いつも寄り道してたんだって?」

    2009-01-29 07:46:00
  • 44:

    ◆nlPKxJ.N7k

    「……カリン、麻由ちゃんとお菓子屋さんに行っただけだよ…?」      弾かれた頬が、ヒリヒリして手で押さえた。    「・・・」
    「……家に遊びに?誰がそんな事いいって言った?」    

    「お母…さん……カリンは、友達とも遊んだらいけないの……―?」

    2009-01-29 07:55:00
  • 45:

    ◆nlPKxJ.N7k

    お母さんは、麻由ちゃんに言った――《ごめんね、麻由ちゃん。この子は麻由ちゃんの事好きじゃないみたいだから、もう明日から遊ばないでもらえる・・?》      
    麻由ちゃんは、一瞬ビックリしたような顔をした後―目に涙を溜めて…走っていってしまった。  
       

    どうして……―?

    2009-01-29 08:06:00
  • 46:

    ◆nlPKxJ.N7k

    「…お母さん……お母さんはカリンの事がキライなの………??」      涙が零れた。握った拳を奮わせながら…。泣いたらダメって分かってた…―。だけど、悲しかった。麻由ちゃんに嫌われた事も、お母さんがこんなにもあたしに冷たい事も―、理由が分からない…

    全部悲しかった。  

    2009-01-29 08:10:00
  • 47:

    ◆nlPKxJ.N7k

    ガンッッ―― 
    「…あんたもこの家に帰って来たくないんだろ…?だったら帰って来なくていいよ・・あんたなんかいらない…。消えてくれたらどれだけいいか……。」   ガンッッ――        
    「………!!」        
    「消えてよ・・・・」    

    2009-01-29 08:15:00
  • 48:

    ◆nlPKxJ.N7k

    ――…
    気付いたら、あたしは無我夢中で部屋を飛びだして走ってた。何を言われたか理解出来ないまま、裸足のまま走り続けた。涙なんかとっくに乾いていた―――。  
    子供ながらに、小さな絶望を感じた瞬間だった…―。
         
    行く宛てもなく着いた先は学校の近くの公園。何時間いただろう・・     真冬に上着も羽織らず出てきた上に、裸足のまま。手は氷のように冷たく、足先は真っ赤になっていた。

    2009-01-29 08:20:00
  • 49:

    ◆nlPKxJ.N7k

    日も暮れて辺りは真っ暗。何時間待っても、母が現れる事はなかった――…。 分かっていたようで、微かな希望が打ち砕かれる。    
    寒い……寒い……    公園の土管の中で、あたしはあまりの寒さに丸まってガタガタと震えていた。 
     
    もう限界だ・・・・   あたし…このまま死んじゃうのかな……?

    2009-01-29 08:24:00
  • 50:

    ◆nlPKxJ.N7k

    「…花梨!!…花梨っ!!おいしっかりしろ!!!」温かい手――… 大きな腕があたしを包み込む。    
    ―お母さん・・???    

    虚ろな目を薄ら明けると、そこには…伊織がいた。 「花梨…?こんなとこで何してんだよ!!お前…なんて格好…靴は!?」   伊織は、鼻とほっぺを真っ赤にして息を切らしている。白い息が、あたしの冷えきった手にかかった。

    2009-01-29 08:30:00
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