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おかみさん

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  • 1:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    ある相撲部屋のおかみさん真由子の話

    2009-02-11 14:10:00
  • 18:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    ちゃんこ番をしていた力士がちゃんこの用意をしていた。
    ちゃんこ番でない力士は風呂に入って各々上がってきた。

    しかし、若手力士は座ろうとしない。

    やがて関取衆と親方が席についた。若手力士たちは関取衆と親方の後ろに立ってご飯をついだりしている。

    ちゃんこを食べる順番にも上下関係があるようだ。

    わたしは、瀬戸桜関と親方の近くに座らされた。

    2009-02-13 03:18:00
  • 19:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    親方は三人いたが、部屋の一番偉い親方は物静かな人だった。
    名大関と呼ばれ横綱まであと少しというところで怪我が悪化し引退したのだという。

    他の親方たちは厳しそうだった。

    いずれも名力士だったらしい。

    「ちゃんこのお味はどうですか?」と瀬戸桜関が聞いてきた。

    わたしはまわりをキョロキョロしていてまだちゃんこをちゃんと味わってないことに気付き、あわててほうばる。

    「とっても美味しいです。意外にあっさりしていてヘルシーだし何杯でも食べれそうです」とニコニコしながら言った。

    2009-02-13 03:23:00
  • 20:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    ちゃんこは終始和やかだった。

    食べ終わると、後援会会長と一緒に外へ出た。

    「今度は国技館で逢いましょう」と会長に言われ別れた。

    すると、すぐわたしの携帯に電話がかかってきた。瀬戸桜関だった。

    「真由子さん、瀬戸桜です。真由子さん、今日急いでますか?お時間ありますか?」と聞かれた。

    「いえ、特に用事はありませんよ」と答えると

    「すぐ近くに喫茶店があるんでそこで待っててもらえませんか?すぐ行きます」と言われた。

    …はい…と答えて電話を切った。

    びっくりした。何か話でもあるんだろうかと思い、わたしは喫茶店で待つことにした。

    5分もしないうちに瀬戸桜関が来た。

    瀬戸桜関はわたしの目の前に座り
    アイスコーヒーをたのんだ。

    2009-02-13 03:31:00
  • 21:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    なんだか今まで見た感じではない。リラックスしているようだった。

    「すいません、引き止めてしまって」
    「いえ、帰るだけだったんで大丈夫ですよ」

    「真由子さんのお父様には自分が15のころから息子のようによくしてもらって、いつも真由子さんの話を聞いていたんです」

    「はぁ。父がわたしの話なんてするの想像がつかないんですけど」

    「写真も持ち歩いてましたよ!何回も見せていただいてました。」

    「いつの写真ですか?」

    「幼い写真もあったしつい最近の写真もありましたね」

    顔が赤らんでしまった。恥ずかしい!

    2009-02-13 03:37:00
  • 22:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    「息子のように可愛がってもらってたのに、いつのまにか本当の娘さんが羨ましく思えてきたんですよ。自分は幼いころに両親を亡くしてまして、お父様は本当に暖かった。」

    「優しいのは確かです(笑)」

    「それで、いつかお嬢さんに逢わせてくださいとお願いしていたら、短大卒業するまで待ってくれと言われて」

    「はい」

    「今回こうして二人で話が出来て良かったです」
    と瀬戸桜関は満面の笑みをうかべながら言った。

    2009-02-13 03:43:00
  • 23:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    瀬戸桜関は普段お喋りではない、どちらかと言うと無口なタイプだと思う。
    そんな彼が今一生懸命喋っているのがわかった。

    「お父様は真由子さんと一緒に遊びに行ったり出かけたり買い物に行ったりしたかったそうですよ。でも真由子さんは母親にベッタリで俺には入る隙がなかったとも言ってましたね」

    「そんなことまで…」

    「お父様はご自分の自慢話は一切なさらない方なんですが、唯一真由子さんの自慢話はいつも聞いてます」
    「自慢になるようなことなんて何もないですよ」

    本当に恥ずかしくなった。どれだけ顔が赤かっただろうか。

    2009-02-13 03:49:00
  • 24:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    あとはたわいもない話をした。故郷のことや趣味のことや好きな食べ物、よく行くお店など

    わたしたちは話が尽きなかった。まるで本当の兄妹のように思えてきた。

    本当のお兄ちゃんなら敬語で話すのは普通なら違和感があるが

    今はその違和感すら感じなかった。

    なんだろう、この懐かしい感じは…溶け込んで行く…包まれて行く…

    そして、瀬戸桜関が時計を見た。

    2009-02-13 03:53:00
  • 25:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    「そろそろ戻らないと…筋トレがあるんですよ」
    「わかりました。大変ですね」
    「自分、次の場所で大関昇進がかかってるんです。絶対国技館観にきてください」と瀬戸桜関は少し真剣な表情で言った。

    「もちろんです!応援なら任せてください!」と笑顔で返した。

    瀬戸桜関は伝票を取るとレジへ向かった。わたしも慌てて席を立った。

    2009-02-13 04:09:00
  • 26:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    「ごちそうさまでした」
    「いえいえ、楽しかったです」

    「わたしもですよ。貴重なお時間をありがとうございました」

    すると瀬戸桜関は一呼吸整えてから

    「あの…また電話してもいいですか?」と言った。

    ドキドキした!わたしより5つは年上の彼がモジモジしていたから

    「あはは、もちろんですよ!電話くださいね」と答えて

    その場は別れた。

    2009-02-13 04:13:00
  • 27:

    真由子◆ifAqoPM8ck

    わたしはどうやって駅に向かったのか覚えていない。なんなんだ、この感情は…まだドキドキしている。

    けど、あのモジモジした瀬戸桜関可愛かったな。あれは絶対土俵上では見れない姿だな

    わたしはにやけながら電車に乗り家へと帰った。

    2009-02-13 04:19:00
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