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‐裏稼業‐
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1:
名無しさん
『バイトせーへん?』 藍子からのメール。 そーいえば最近バイトしだしたとか言ってたような。 『どんなバイト?』 私もバイト探しをしている最中で仲の良い藍子となら楽しくできるんじゃないかと一瞬頭をよぎる。それも仕事内容によるけれど。 『何でも屋的なやつ♪』 すぐに返事は返ってきた。何でも屋? そんな物が本当にあるんだろうか。 普通の求人雑誌では見た事も無いけれど、藍子はどこでそんな仕事を探してきたんだろう。 『1週間体験でやってみーへん?皆優しいし』 藍子からもう一通のメールが届いた。 『怪しい仕事じゃない?』少し心配になって返事を返してみた。 『大丈夫やで!』 体験が出来るならそれで仕事内容がわかるはず。 詳しい事は行ってみないとわからない。 『やってみよかな』 私は藍子にメールを返信した。これが私の人生を大きく揺るがす事になるなんて考えてもみなかった。
2009-02-21 12:15:00 -
21:
名無しさん
千尋さんから渡された小さな紙は『契約書』というやつらしかった。 名前、電話番号。 それ以外は書く場所が無くて、判子を押すだけの簡単そうな契約書だった。 自分の家の中で色々と考えこんでいた。 両親の事や自分の事。 考えてみたって答えの見つからないような何とも言えない事ばかりが頭の中をぐるぐると回った。 ピリリリ…ピリリリ… 携帯を開くと藍子からの電話だった。 『はいもしもし?』 電話に出ると酔ってるであろう藍子のでかい声が聞こえた。 『ななぉ?』 『どしたん?』 藍子は完璧に酔っているらしく私の質問も無視で電話の奥で笑っている。 『どこおるん?』 『てんちょとこー…』 『店長ッ!?』 店長て事は男2人しかいない場所に藍子は完璧に酔った状態でいるって事になる 『行くから待ってて!!』携帯をきってパジャマ姿のまま自転車を飛ばして迎う。何をされるかわかったもんじゃない。 藍子自体あそこまで酔う程お酒は飲まないはず。
2009-02-21 23:52:00 -
22:
名無しさん
花苅さんの自宅について、急いで玄関を叩く。 バンバンッ… 叩いている最中に玄関がほんの少し開いた。 開き戸になっているドアで横に滑らせると簡単に開いていった。 『藍子ッ!?』 走って家の中を探し回ると小さい声がもれている部屋の前までついた。 『てんちょー…ッ』 『千尋君押さえてッ!』 『ハハハッッ』 3人の声が聞こえて扉を勢いよく開いた。 『藍子に何してんよ!!』今にも泣きそうな声で叫んだのと同時に部屋の中を見るとお酒を瓶ごと飲もうとしている藍子の腕を掴んでいる花苅さんと、その横で1人で笑っている千尋さんの姿があった。 『七緒ちゃん!!』 花苅さんは疲れ切った顔をして私に助けを求めた。 『もー無理…』 『てんちょ好きでッす!』藍子が今度は花苅さんの腕を掴んで押し倒した。 私は見ていられなくて花苅さんから藍子をひっぺがして思い切りほっぺたを叩いた。 『いーかげんにしてよ!』叩く音で千尋さんの笑いも止まり、藍子も花苅さんの上に馬乗りになった状態で止まった。 花苅さんはぐったりと横たわっている。
2009-02-22 00:08:00 -
23:
名無しさん
花苅さんの顔は赤くなっていて息遣いも荒かった。 『花苅さん!?』 首を触ると一瞬で熱がある事がわかった。 『千尋さんッ!今頼りになるのは千尋さんしかいてないんですよッ!!!お願いやから起きて下さいッ!』 私の声で千尋さんは飛び起きて近くにある電話をとって電話をかけはじめた。 『飛鳥さん!?俺ッす!はい!おっさんが熱出してるんすけどどないしたら…』誰かに電話をしているらしい。 千尋さんの顔も焦りで真っ青になっていた。 『私に代わって下さい!』電話を千尋さんから奪い取って電話をかわった。 『お電話変わりました、七緒と申します。』 『酔ってないな?』 電話の相手は男の人だった 『はい!』 『今医者そっちにむかわせてっから今から言う事を応急処置としてやっててくれるか?』 『はい!』 私はこの人がただ者じゃないと言うことがわかった。酔っていたとはいえ、私の声で一気に酔いが覚めていた千尋さんの声の微かな変化に気付いたらしい。 あの状態から酔っていると気付くのは素人じゃ無理なもんだった。
2009-02-22 00:24:00 -
24:
名無しさん
『そいつが熱出したりすんのは日常茶飯事だから気にすんなよ。とにかく身体に毛布かけてくれるか?』 『はい』 受話器を一度置いて後ろを振り返ると引き出しの中から布団を取り出している。『これでええか?』 布団はゆっくりと花苅さんの上にかけられた。 『はい』 受話器をとって電話の相手に声をかける。 『出来ました』 『んじゃ後は氷枕とかそんな感じのを使ってやってくれるか?そんだけでいい』『はい』 返事をすると相手の男の人は、もうすぐ着くから待っててくれと言って電話をきった。
2009-02-22 12:55:00 -
25:
名無しさん
『氷枕…』 後ろを振り返ると花苅さんのおでこには熱冷まシートが貼られていた。 『頭いたー…』 隣の部屋から水を飲みながら千尋さんが入ってきた。『飛鳥さんこれ以外に何か言うてた?』 花苅さんをあごでさして私を見る。 『いえ』 千尋さんは花苅さんの横に座って布団をかけ直した。 『悪かったな。飲み過ぎて焦ってしもた。いつもは言われんでも当たり前みたいに出来る事が出来へんなってしもてん…。 あんたにも心配かけた。』 私に背中を見せたまま水を飲んでいる。 『気にしてません』 私が返事をするとまた立ち上がり、引き出しから薄めの毛布を取り出した。 隣の部屋の襖を全開にしてため息をつく。
2009-02-22 19:11:00 -
26:
名無しさん
『こいつにも呑ませすぎたなぁ。本間何してんやろか俺は。飛鳥さんにまたどやされてまうんやろな…。』襖の奥では両手両足を開いたまま寝転がっている藍子がいた。 『藍子!?』 そういえば私がほっぺたを叩いたんだった。 千尋さんは藍子に近づこうとする私を止めて、藍子に毛布をかけに行った。 『ゆっくりさせたって』 藍子の横に座りこんで藍子を見ている。 妹を見るような優しい目をしていた。 バタンッー… 家の前でドアが閉まる様な鈍い音がした。 それからガラガラとドアが開いて低い声がした。
2009-02-22 19:16:00 -
27:
名無しさん
『千尋くーん』 低くてゆっくりとした喋り方で千尋さんの名前を呼んでいる。 部屋に入って来たのは真っ黒な頭で怪しげな雰囲気のラフな服装の男の人と、可愛らしい女の人だった。 『飛鳥さんッ!』 千尋さんは勢いよく頭を深々と下げた。 『すんません!俺呑み過ぎてもーたみたいで…』 『言い訳はいらんよ』 煙草をくわえて千尋さんの髪の毛を鷲掴みにした。 『病気なめんなよな』 髪を掴んでいる手を開いて千尋さんを座らせた。 『何回言わすんじゃ』 冷たい目で千尋さんを見つめていた。 『あんたが七緒君?』 『へッ!?』 急な私の名前を呼ばれて男の人の顔をのぞく。 やっぱり冷たくて睨まれているかの様な気分になった
2009-02-22 19:27:00 -
28:
名無しさん
『ありがとさん』 そう言って私の頭を軽く撫でてくれた。 『おい紺之』 花苅さんの横に座って煙草をふかしている。 『寝てるか』 花苅さんの首を触って体温をはかっているらしい。 『咲惠?』 『何?』 どうやら一緒にいる女の人は咲惠さんと言うらしい。
2009-02-22 19:35:00 -
29:
名無しさん
あげ☆
2009-02-23 01:51:00 -
30:
名無しさん
ありがとうございます(^^)2009-02-23 20:31:00