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ホスト。

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  • 1:

    俺の名前は
    【信楽 楓】
    18才。
    夜の街に憧れた。

    2005-06-02 15:06:00
  • 122:

    この日を最後に美江と連絡がとれんよぅになった。
    俺はいきなりでビックリしたし、かなり困った。太客がおらんくなったから。
    No3までなったのに、一気に落ちた。細客に金を使わしても全然やった。
    美江の携帯に掛けても着拒否されてた。

    2005-06-07 14:02:00
  • 123:

    悪い事は一気にやってくる。
    昔誰かがこんな事を言った。本間やってんや。
    『光、最近どないしたんや?調子悪いなぁ。』
    No2の颯太さんが言ってきた。俺は颯太さんに言った美江が連絡とれんくなった事を。

    2005-06-07 14:03:00
  • 124:

    『美江ちゃんどぅかしたんか?』
    『分からないっす。いきなりなんで…。』
    『お前、気付かんうちに美江ちゃんに対して冷たくしてたとかないんか?』
    『いや、それはないっす。他の客と一緒……。』
    『何や?何か心辺りあるんか?』
    『沙織の時と接客態度ちゃうかったなって思って。』

    2005-06-07 14:03:00
  • 125:

    『ほな、それやろな。俺が見てた限り、あの子はお前に惚れてたわ。そんな自分の好きな男が他の女にしかも金も全然使わんよぅな奴特別扱いしたら気ぃ悪いやろな。そら店にも来たくなくなるし連絡もとりたくなくなるわ。』
    『でも、沙織は………。』その瞬間右頬に衝撃がきた。
    ―――ガタン!!

    2005-06-07 14:04:00
  • 126:

    『お前の私情をな仕事場に持ち込むな!ここは店や!お前はホストや!店に来る限りどんな女でも客やねん!金使う使わん関係ないにしてもや。えぇ気分にさせてまた来たい思わせるんが俺らの仕事やろ!!お前はそんなんも分からんのか!!』
    それだけ言うと颯太さんはカウンターの中に入って行った。

    2005-06-07 14:05:00
  • 127:

    俺は呆然と座り込んでいた。颯太さんの言葉が頭の中を回る。
    俺は美江に対していつの間にか来るのが当たり前って思っていた。
    だから扱いも適当になってた。
    俺は間違ってた事にやっと気付いた。

    2005-06-07 14:06:00
  • 128:

    『また派手にいかれたんか?』
    彼方さんやった。
    『俺が悪いっすから。』
    『まぁ颯太はお前の事かっとうからなぁ。かっとうだけにお前がしょうもない言い訳しよったからつい手出してもたんやろな。』
    そぅ言って彼方さんは冷しぼを持ってきてくれた。

    2005-06-07 14:07:00
  • 129:

    美江の家に行こうと思った。行って謝ろう。店にはもぅ来てくれんかもしれん。それでも良い。
    ただたんに謝りたかった。
    美江の家に着いたのは昼過ぎやった。寝てるかもしれんな。
    ピーンポーン。

    2005-06-07 14:08:00
  • 130:

    チャイムを鳴らしてみた。返答はなし。
    もぅ一回押す。
    やっぱ返答はない。
    寝てるんか?と思った。だからポストに紙を挟んで帰った。
    【美江へ。話あるから電話して!】

    2005-06-07 14:09:00
  • 131:

    結局その日は美江から連絡はなかった。メールをしても返事はないし、相変わらず電話は着拒否。
    『おもんない。』
    細客の貴子がいきなり言いだした。
    『あんたさっきから携帯ばっかイジってうちの話全然聞いてないやろ。』
    『ごめん!ちゃんと聞いてるって!』
    『もぅえぇわ。帰るわ。』そぅ言って貴子は帰った。

    2005-06-07 14:10:00
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