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━欲望━果てぬもの

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  • 1:

    麗 ◆ySQsCb6HNw



    桐矢 麗 18歳     現実の彼方を識る――  

    2005-09-08 21:07:00
  • 2:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    誰にだって人に言えない過去ぐらいある。けれど、ソレを乗リ越えればまた強くなれるんだと思ぅ。
                私わ、保育園の頃からずっと“おっちゃん”に辱められていた過去。16歳の時にいろんな奴に回された過去。パンコと呼ばれた過去。
    そのすべて消したいぐらい許せない。

    2005-09-08 21:16:00
  • 3:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    けれどそのすべてを打ち明けても愛してくれる人に出会った。
    私も本当に愛しく想うし、それわこれからも変わらないと思っていた。

    2005-09-08 21:18:00
  • 4:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    それなのに、人の感情わ果てぬ事を知らない。    

    「お前本気でしばくぞ?!悪い思ってないんけ?!」『男のツレと飲みに行っただけやん!あかんの?!』その瞬間――      バシャッ!!

    2005-09-08 21:23:00
  • 5:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    手に持っていたビールをかけられた。さんざん蹴リ殴られた上に。
    「お前がなぁっ…!」  私わ無視してシャワーに入った。
    ――あリえへん…!!――頭からかぶったビールを流した。

    2005-09-08 21:28:00
  • 6:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    シャワーから出て、何か話しかけてくるのも無視してホテルを出た。

    総平とわ付き合って半年になる。私の過去すべてを受けとめて愛してくれる。なのに最近無駄な争いが多いのわなぜだろぅ…?   今回の事だって私わ悪いなんて思わない。      ただの友達と飲みに行っただけだから。

    2005-09-08 21:34:00
  • 7:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    一人で住むにわ長い廊下を抜け、リビングへのドアを開ける。
    ソファに座ってテレビを見ている顔がこちらに向く。「おかえリ、姉さん。」
    『また来てたんやぁ〜もぅ、ママわ?』      「知らん。家おっても俺一人やし。」

    2005-09-08 21:52:00
  • 8:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『ちょッしん…っ』   キスをしながら、テーブルに押し倒してくる。
    『テーブルわご飯食べるとこやねんで…っん…』
    「今から姉さん食べるもぉん」そぉ言って私のスカートに手をいれてくる…‥ 
         ――ピンポーン

    2005-09-08 22:01:00
  • 9:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    真の手をはらい、インターホンの画面を見ると総平だった。
    「開けてくれ」     『玄関も開けとくから勝手に入ってきて。』    「男?」真が嫌な顔をしている。
    『あんたと同じいっこ下やねんから仲よくしてよ?』「姉さんにあざつける男なんかいらんわ。」     腕を見ると青あざがいくつもあった。

    2005-09-08 22:07:00
  • 10:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    何も言えずにいると、総平が入ってくる音がした。
    「麗…!」
    リビングに入ってくるなリ叫ぶ総平に、真わあからさまに嫌な顔した。
    それを見た総平も疑いの目をしている。
    ――もぅ!真…!――  『弟の真。んでなに?』  「あ、あぁ弟…ちがっ今日ごめん…」

    2005-09-08 22:13:00
  • 11:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『もぅいいょ…今からご飯食べるけど食べてく?』
    「あ…弟いてるみたいやしやめとく。また電話する」

    総平が帰るなリ真わすリ寄ってくる。   「あんな男やめや…」今度わ寝室に移してベッドに横たわる。 私の上にまたがリ、胸を愛撫する。その顔わ姉の私から見ても綺麗。
    『真こそ彼女つくリ…ん』「俺わ姉さん以外いらん」

    2005-09-08 22:22:00
  • 12:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    真わ一度も彼女をつくった事がない。つくろうと思えばいくらでもいけるだろうに。
    『…はぁっん…』    真が私の中に入ってくる。
    「姉さんもっと声だして…」必死に息を切らしながら腰を振る姿が、とても愛しい。それが兄弟愛なのかなんなのかわ分からない。

    2005-09-08 22:27:00
  • 13:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    だけどやはリ罪にわ罰がある。
    いつもの様に真の部屋で二人で寝ていたある日だった。いきなリドアが開く音がして――――
    ママが立っていた。   大好きなママが。

    2005-09-08 22:38:00
  • 14:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「気持ち悪い…‥!」
    ただ一言叫んだ。
    けれどママもこの頃から狂っていた。金のある男をとっかえひっかえし、金をひっぱリ続けていた。   私たち姉弟を女手一つで育ててくれたママを私わ尊敬していたし大好きだったから何も言わなかった。

    2005-09-08 22:44:00
  • 15:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    それでもママわ叫んだ。
    キモチワルイ――― と。 そして、私と真を離すためこのマンションを私に与えた。 24階建て分譲。
    何も嬉しくない。
    「母さんなんか嫌い」  真わいつも呟く。
    「俺と姉さんを離れ離れにしようとするから」

    2005-09-08 22:51:00
  • 16:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    だって真…‥私たちわいけない事をしてるんだよ…?禁断を破ったんだから… 私と真わ同じ血が流れているんだから――――
                それでも今更止められない

    この事わ誰一人知らない。知ってわいけない真実――

    2005-09-08 22:57:00
  • 17:

    麗 ◆ySQsCb6HNw


    眠る真の横で私わセブンスターに火をつけた。     コンポにCDを入れ、流す。 神戸出身の四人組ボーカルグループ。
     ―?―【フォー】
    真とSEXした後にこの曲を聞くのが私の日課みたいなものになっている。

    2005-09-08 23:06:00
  • 18:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    切ない旋律に歌詞。
    いつも考えさせられる――            私わ総平を愛してる。
    それわ変わらない。
    真の事があっても。

    2005-09-08 23:09:00
  • 19:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    私わ真と関係を持ってからも彼氏を作リ続けていた。平常心を保てなくなリそうで恐いから。
    自分から落ちたくせに守ろうとする。
    だけど真わ手放せない。 龍を求めた気持ちや総平への愛とわ違ぅ。
    失くしてしまえば終わリなのにそれすらできない――

    2005-09-08 23:15:00
  • 20:

    麗 ◆ySQsCb6HNw




    「昨日の、弟あれ何?」 ファミレスで食事しながら総平がぼやいた。
    『いつもあんなんやで?麗も真が彼女連れてきたらふてこいし-』

    2005-09-08 23:20:00
  • 21:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    嘘だ。
    真の事に関しての嘘わ、何の罪悪感もない。
    隠さなければいけないことだから。        「ふ〜ん。まぁブラコンもほどほどにしてくれって言うといてや。」
    ハンバーグを食べるその手つきからも苛立っているのが分かる。
    『ま、いいやん!なんし…』      ――ピルルル…

    2005-09-09 01:32:00
  • 22:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    ―真や…もぉあいつわ…―『はぁい?』
    「俺今学校終わって行くけど姉さんどこ?」
    総平が睨んでくる。
    『今天王寺やで。待っといて…』
    「俺姉さんのグラタン食べたぁい!はよ帰ってきてな」

    2005-09-09 01:37:00
  • 23:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    電話を切リ総平に目をやると、さらに手つきが荒くなっている。 
     ――弟やんか…――  ひとつため息ついて、『ごめ……』「ほらこれ!!」
    何か差し出され遮られた。『何これ…えっ!うそぉッめちゃ嬉しいッ!!』

    2005-09-09 01:42:00
  • 24:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    ―?―の新曲だった。
    「お前ほしい言うてたし限定のんらしぃから…」
    私わとくに、SHOWというメンバーが好きできゃあきゃあ言ってるといっつも怒っているのに。
    『あリがと☆』     何か争いがあっても簡単な事で許せてしまうし、忘れてしまぅ。
    「今日わ帰るか。グラタン作らなあかんねやろ?」

    2005-09-09 01:48:00
  • 25:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    皮肉な笑顔。
    ――聞こえてたんや?――            「今度俺にも作ってね」 


    「姉さん、なんかいいことあった?」

    2005-09-09 01:51:00
  • 26:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    キッチンのカウンター越しに真がまっすぐな瞳で見てくる。
    『ん〜?―?―の新曲げっちゅしたねぇん♪』
                「…あっそ。」
    いきなリふてこい態度。 たまに、真の気持ちが重い時がある。私みたいに中途半端じゃない…恐くなってしまう。

    2005-09-09 01:56:00
  • 27:

    名無しさん

    麗サンの新作読みました。前の凄く感動したし今回のもすぐに入り込めてこれからも楽しみに見ます。

    2005-09-09 21:17:00
  • 28:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    レスあリがとぅございます??奏も見てくれたンですね??がんばるのでこんなんでよかッたら読んだってくださぃ??

    2005-09-09 23:35:00
  • 29:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『真〜あんた麗が総平とおるのん狙って電話してくんのやめてくれへん?』
    「何かあかんの。」   顔も見ずに言い放つ。
    「俺わ姉さんが好きやねんから。」
                どうしてそんなに真っすぐな想いが私なのか分からない。どうして血が繋がった姉なのか…――それでも私も離れられないのが現実。

    2005-09-09 23:41:00
  • 30:

    麗 ◆ySQsCb6HNw


    怖いほどに私を愛する真の気持ちに気付いたのわ中二のとき。
    それまでも、本当に仲のいい姉弟だった。     ずっと真わ私と結婚をすると言っていた…‥
    けれどそれが本気だったなんて。

    2005-09-09 23:45:00
  • 31:

    名無しさん

    2005-09-09 23:47:00
  • 32:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    中二の冬、私が龍のことを好きで好きでたまらなくて部屋で泣いていたある日だった。
    真が入ってきた。
    何も言わず、ただ横に座っていた。
    私わ慰めてくれるのかと思い、『あリがとう。』と呟いた。
                だが真わ真っすぐに答えた

    2005-09-09 23:49:00
  • 33:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

                 「何で俺じゃないん?」 
    あの時の真の表情も、声も、私の手に触れた温度も……すべて覚えている。


    ただ恐怖を感じた。   この時わ。

    2005-09-09 23:53:00
  • 34:

    名無しさん

    リァルタイムゃ━?

    2005-09-09 23:54:00
  • 35:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    あの時の私わ真を拒否した            可愛い弟の真。
    いつも私の後ろにいて……そんな真だったのに。


    だけどそんな真だったから            私わ龍の事で狂ってしまった時に真を求めた。

    2005-09-09 23:59:00
  • 36:

    名無しさん

    携帯から見たらAA略になってるょ

    2005-09-10 00:00:00
  • 37:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    真の事ばかリ責められない私わ中途半端に真にすがってしまったから。
    ただ耐えられない寂しさに真の気持ちを利用した。
                姉弟という禁断も破って。

    どうか真が幸せになリます様に…‥なんて祈ったところでこんな私の願いなんて届くはずもない。

    2005-09-10 00:03:00
  • 38:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    36サン?リアルタイムあリがとぅございます?
    38サンスイマセン?改行しすぎました?これから気をつけますね?

    2005-09-10 00:05:00
  • 39:

    名無しさん

    わたしわ ぢゃなくてちゃんと わたしは ってかいてほしい。わ でさめる

    2005-09-10 00:06:00
  • 40:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    終わリを求めても求めても辿リ着かない。
    だけど一生このままでいいかなんて…‥――――


    「グラタン焦げんで?!姉さん!」

    2005-09-10 00:09:00
  • 41:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    41サンスイマセン?
    これからそぉします?
    これからも読みにくい事があれば指摘してくださぃ?

    2005-09-10 00:12:00
  • 42:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『へっ?!あぁっ!!』
    「何してんねん?!もぉ〜俺姉さんのグラタンがいっちゃん好きやねんから」
    無邪気な笑顔。
    このグラタンはママの得意料理…‥。
    『ごめん?!       ハイッできたよ☆』

    2005-09-10 00:16:00
  • 43:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「やぱうまい☆」
    『口についてんで?』  ほっぺたにクリームをつけていつまでも子供みたいに可愛い。「姉さんとって♪」『もぉ〜っ』
    「あの男に作ったりせんとってや。」
    クリームをとる私の手を掴み低い声で言う。
       『…‥作らんよ。』

    2005-09-10 00:24:00
  • 44:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    たまに真が見せる真剣な表情。私にもママにも似ていなくて、見たことない父親の顔に似ているのかな…と思う。
    弟ながらにその顔を見ると男を感じる。
    「俺だけのもんやのに…」

    2005-09-10 00:28:00
  • 45:

    名無しさん

    きょうだいもの好き?もっと書いて???

    2005-09-10 00:30:00
  • 46:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    また……‥
    背筋に寒気を感じる。
    お願いだから可愛いままの真でいて。
                ――ピルルル…‥――
    真の言葉を聞こえていないフリして電話に出た。

    2005-09-10 00:32:00
  • 47:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『もぉし-?うん!いいよ!待ってるわぁ〜はぁい☆』「誰?」
    すかさず真が聞いてくる。『沙羅やで。今から来るって』   沙羅は中学の時からの私の数少ない友達と言える存在だ。
    「ふ〜ん。」
    真はいつも口に出さないが私の友達が来のを嫌がる。 きっと、私に触れられないから。そんな真を愛おしく感じてしまう。

    2005-09-10 00:40:00
  • 48:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    平常を装っているフリをして……崩れているのは誰でもない私かもしれない――



    「おっじゃましまぁす!おッ真久しぶり☆相変わらず男前やなぁっ」      『沙羅…あんたおっさんみたいなってんで!』

    2005-09-10 00:44:00
  • 49:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「どーも。」
    ――ふてこいねん…!――真は誰に対してもクールぶっている。私の前でだけ可愛い姿を見せる…‥
    「あっははは!ふてこいのんも相変わらずやな!あんたら姉弟顔似てんのに中身ちゃうよなぁ〜」    ――…は?!
    『「顔似てるかぁ?!』」

    2005-09-10 00:50:00
  • 50:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「ぷっ!はもってるし!やぱ中身も似てるかもな笑」
    私は真と顔を見合わせた。真が顔を赤くしている。
    ――嬉しいんかな…?――「麗〜そーへーとどぉなぁん?」
    一瞬で真の顔が無表情になった。         『んっ?普通やで?半年なったし』

    2005-09-10 00:57:00
  • 51:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「いいなぁ〜ッ沙羅もぉ無理やわぁ〜沙羅も年下にしよっかな?真!沙羅と付き合わぁん笑♪」
         「…俺風呂。」分かりやすすぎて飽きれてしまう。
    「沙羅なんかあかん事言うた〜?」
    『うぅん!ほっといてー』――後で機嫌とるの大変やな…‥――

    2005-09-10 01:05:00
  • 52:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    47サン?レスあリがとぅござぃます??

    2005-09-10 01:07:00
  • 53:

    まぃ

    ?作目からずっと見てて名無∪で?∪てま∪tニ?
    更新終ゎる時?∪て<れませンか??気になって∪ゃ━なぃ?頑張って?パィねッッ??

    2005-09-10 17:33:00
  • 54:

    コアラ

    麗さん3作目ですね?頑張って書いてください??

    2005-09-10 18:40:00
  • 55:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    まぃサン?初めから読んでくれてるトヵ嬉しすぎマス??これからわ終了の時カキコしますネ??
    コアラサン?いつも02あリがとぅござぃます?また今回も読んでくれてるンですネ??

    2005-09-10 22:27:00
  • 56:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「真もお風呂入った事やし沙羅帰るわぁ〜またにッ」            ソファーに一人座る。最近、以前にも増して真が来る様になった。一人はあまり好きじゃないから嫌な事もないんだけれど―……
    ピルルル…――

    2005-09-10 22:31:00
  • 57:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『はぁい』
    「グラタン作ったんかぁ?」『なに総平あんたも作ってほしいん〜?』
           ――ガタッ真がお風呂から上がってきた。無言で私の隣に座る―「作ってよ〜?」
    『ん〜?……っ!』
      ――真…‥!!――

    2005-09-10 22:36:00
  • 58:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    いきなり私のスカートを捲くし上げ下着をとり、舌で愛撫しだす。
    『…また今度なぁ…ふッ』――嫌…!声が出る…――「麗〜?もぉし-?」
    目で訴えても
    真は止めない。
    『ちょっ待って…!』   携帯を離そうとしても真が耳に押しあててくる。

    2005-09-10 22:42:00
  • 59:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    愛撫されながら喋る…――「麗どしたぁ?」
    真が満足そうにほくそ笑んでいる。
    きっと、私は今快楽に歪んだ顔をしているんだ。  『なんもない…よ?』
    必死に普通に話そうとしても…もぅこれ以上我慢できない。

    2005-09-10 22:48:00
  • 60:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『ごめんまた電話する!』私は早口で電話を切ると、そのまま真を押し倒した―


    この瞬間だけは、私は真、あなたのものなんだよ…
    それだけじゃ駄目?

    2005-09-10 22:54:00
  • 61:

    麗 ◆ySQsCb6HNw




    「どっこもいかんとって… 姉さんお願い…」
    私の胸の上で甘える真。 とても可愛い。だけど…‥

    2005-09-10 22:59:00
  • 62:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    あなたに愛されるほど胸が痛い…―――――



    「麗の胸の上気持ちぃ。」私はハッとした。    今甘えているのが真だと錯覚した。

    2005-09-10 23:06:00
  • 63:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『そぉかそぉか』
    総平の頭を優しく撫でる…「昨日の電話どないしたん?なんかあったんかぁ?」手を止めた。
    何もない訳がない。   それでも私は…‥
    『何もないよ?テレビおもろかっただけ』
         ――嘘をつく。

    2005-09-10 23:15:00
  • 64:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    今まで何人も付き合ってきて、何人も嘘を突き通してきた。
    嘘も通せば本当になる、それも嘘じゃないと思う程。総平は、今まで付き合ってきた男とは違う。
    それでも、止められない。
    きっと、私が歩いてきた道を振り返ってみても、暗く何も残っていない。

    2005-09-10 23:24:00
  • 65:

    麗 ◆ySQsCb6HNw


    「お前、本間にあの弟と血ィ繋がってるん?」
    『ばん?やで!普通に〜顔似てるやろ?』
    自分で思った事はないが昨日沙羅が言っていたから。「言われたら似てるけどさぁ〜なんか仲よすぎってか…ちょぃ嫉妬。」

    2005-09-10 23:35:00
  • 66:

    名無しさん

    頑張って?

    2005-09-10 23:38:00
  • 67:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    68サン?あリがとぅございます??
    とリあえず今日わここまでです???

    2005-09-10 23:44:00
  • 68:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『…弟やんか。』
    「分かってるわ!ま、お前は俺のモンやしなっ!」
    明るくほほえむ。
                私は一体誰のもの………?

    2005-09-12 04:27:00
  • 69:

    麗 ◆ySQsCb6HNw




     「姉さんぎゅってして」 ベッドに寝そべる真が、座っている私の背中越しに話す『ん〜?そぉいえば真、あんたちょっとSHOWに似てんね。』
    ―?―のCDを眺めながら答えた。

    2005-09-12 04:34:00
  • 70:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「ほんまっ?姉さん、そいつ好きなんやろ?なんか嬉しい!」
    『なんとなく、やで』
    「はぁってかぁ〜早く。ぎゅってしてよ?」
    こんな事で喜ぶ真。
    そんなだから離れられない『はぁいはいッぎゅぅ〜ッ』

    2005-09-12 04:40:00
  • 71:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「痛い痛い!力強すぎやねんって!!」
    『アハハ!』
         ――ピンポーン「誰やねんこんな時間に」時計を見ると、深夜の二時。『……?誰やろ。』
    「ほっとったええやん!」こんな時間に来るなんて、ただ事じゃない。気になったのでリビングに出た。

    2005-09-12 04:44:00
  • 72:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    画面に映し出された姿に私は言葉を失くした。
          『ママ…‥』「開けて頂戴!」
    いつぶりくらいかに見たママの姿。何ひとつ変わらず美しい声を尖らせている。「誰なん?」
    真も気になったのかリビングへ入ってきた。
          『真…‥!』

    2005-09-12 04:51:00
  • 73:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「真もいてるんやろぅ?! 開けて頂戴!」
    声を荒げるママを私は無視した。
    「黙れ!はよ帰れや!」
    しかし真は反抗した。
    「あんたらいつまでこんなん続けるつもりやねん?!気持ち悪い…気持ち悪い!」

    2005-09-12 04:58:00
  • 74:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    「気持ち悪い!!」
    「黙れや…はよ帰れ!!」「…一生二人でおったらええわ。」
    ママわ画面から消えた。
                    キモチワルイ――頭がおかしくなる…
    「姉さん…大丈夫?姉さん!」

    2005-09-12 05:05:00
  • 75:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    真…私たちは間違ってるけど間違ってなんかないよ…            だけど私はまた言葉を失くす。
    まだ画面が消えていない液晶に誰かが映りこんだ。
    『……総‥平…?』

    2005-09-12 05:10:00
  • 76:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『な…にしてるん?』
    平常心を保たないと………「お前に会いたなって…さっきの麗のおばちゃんやんな…」
    平常心を…―――――
    「なぁ…どうゆう意味?」ママを見られてる。
    あの会話を…‥     聞かれていた―?

    2005-09-12 05:18:00
  • 77:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    『意味もなんも…ただの親子喧嘩やん!!』
    まだ大丈夫―。
    まだ…‥
    「普通ちゃうやろ?!何やねん…‥」
                「俺は姉さんが好きやねん…お前なんかよりな!!」

    2005-09-12 05:22:00
  • 78:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    何かが音をたてて激しく崩れた―――― 
                「そんだけや。文句あるか?」真…‥真…総平…―――
    画面に映し出される総平は泣いている様に見えた。
    『……ごめん。』

    2005-09-12 05:27:00
  • 79:

    麗 ◆ySQsCb6HNw


    気付けば総平の姿もなく、画面は消えていた。
    私は動く事もできずただ立ち尽くしていた。
    「姉さん…‥」
    私たちは間違ってない…!間違ってるけど…間違ってないんだよ……なのに何故涙が止まらない――?

    2005-09-12 05:31:00
  • 80:

    麗 ◆ySQsCb6HNw

    私のすべてを受けとめ、愛してくれた総平。
    それだけじゃ足りなかったんじゃない……
    真は…私が真と体を重ねるのは…――どうしてなの?

                愛だとかそんなものじゃない。

    2005-09-12 05:37:00
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