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縛・奏-jyu・kanade-
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1:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
―草木が茂る夏。薄ピンク色の半袖から、真っ白な二の腕が上に伸びる。
「今日は早起き出来た。」そう言って、着替えながら奏は下だけショーツのまま部屋をうろついた。2009-04-24 09:10:00 -
8:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
電車に揺られて1時間。いつもの変わらない学校。いつもの変わらない仲間。
唯一、変わったと言えば、3つ年上の美希だ。
「美希!どうしたの。」
「おっはよ。どうしたって、何がぁ?」
ふふんと言わんばかりに、ニッコリ笑った。
美希と言えば、唯一スタイルはいいけれど地味で眼鏡で、なんだか冴えなかった。
「コンタクトにしたんだ!すっごくあか抜けたね。可愛い!」2009-04-24 10:02:00 -
9:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
私は、新鮮な美希の姿に目を真ん丸くした。
「ありがとう!もうすぐ夏休みだしね。そろそろ私だって彼氏ほしいじゃん?雑誌見て研究したんだぁ。」
美希は今まで見せなかったような笑顔で嬉しそうに言った。2009-04-24 10:07:00 -
10:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
服装も清楚になって、髪も染めて、化粧だって…すっかり美人になった美希と歩くのは、なんだか恐縮した。男子生徒もみんな振り返っている。
そんなとき、元気に向こうから走ってくる人が居た。有佳里だ。2009-04-24 10:13:00 -
11:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
「有佳里!」
有佳里は名前の通り、とっても明るい女の子だ。
「おはよ!あれっ…美希!すごいじゃーん!」
美希はえへへ、と笑って経緯を説明した。
「でも、なんだか驚かせちゃったみたいだね。褒めてもらえたことなんてなかったから、嬉しい。奏は、裕一くんとどうなの?」2009-04-24 10:19:00 -
12:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
なんだか言いづらかった。
「うん…まぁね、普通だよ。」
「とか言ってラブラブのくせにぃ」有佳里はいつものようにからかってきた。
2009-04-24 10:26:00 -
13:
ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM
付き合ったばかりだった為に、裕一とのことは別れたなんて とても言えなかったのだ。
「ち、違うよ〜!もう。」
その時、美希がなにか言いたげにモジモジしていた。2009-04-24 10:30:00 -
14:
ちょっと休憩だよ三木◆UZrHzv44gM
モジモジしていると言っても、なんだか照れたような表情だ。
「…あのね。私、2人だけに教えたいことがあるんだ。恥ずかしいから、みんなには内緒にしてくれる?」
私も有佳里も、美希に注目した。「どしたの?」2009-04-24 10:35:00 -
15:
削除削除されますた
あぼ~ん -
16:
削除削除されますた
あぼ~ん -
17:
名無しさん
どしたの?
2009-04-26 04:52:00