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JOKERTRAP
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1:
A
届かない愛
けれど逃げ切れない。2009-05-14 17:32:00 -
20:
A
シンゴは食事を終えると、てきぱきと食器を片付け始めた。いつもの見慣れた光景。
「なぁシンゴ。アンタ彼女とかそれっぽい子おらんの?」
買って来たファッション誌に目を通しながら何気なしに聞いた。
「彼女〜?100人ぐらいおるわぁ。」2009-05-15 01:31:00 -
21:
A
洗い物をしながら振り向かずに答えた。
「あほちゃう」呆れた声で返す。
この男、分かりやすいもので、実際に他に女がいると必要以上に声を荒げて全力で否定してくる。
冗談混じりで「いる」と答えている間は反対にいないのだ。2009-05-15 01:34:00 -
22:
A
そんなシンゴの反応に少し安心してみたり、そうでもなかったり。複雑な感情だ。
「それよりゆーちゃん、久々の仕事はいかがでしたか?」
洗い物を終えたシンゴは冷蔵庫から缶ビールを取り出してテーブルに座った。
これもまた、いつもの光景。2009-05-15 01:38:00 -
23:
A
「別に。職種前と同じやしどーってことないよ。特に問題もなさそうやし。」
「あらあらゆかさん、余裕ですわね。」
シンゴは何故か私が仕事の話をすると機嫌が良くなる。
そう言えば付き合い始めた頃、『ゆかの頑張り屋さんな所が好き』とかなんとか言ってたっけ。2009-05-15 01:43:00 -
24:
A
「じゃあゆかちゃんの社会復帰に祝して、今日は飲みますか。」そう言って私にビールを差し出した。
乾杯。
2009-05-15 01:46:00 -
25:
A
シンゴと同棲し始めてすぐ、私はディーラーの仕事を辞めた。
どこまでいっても法律ギリギリの世界。ガサが入ってあちこちの店が潰れだして、『ゆかが逮捕されるなんてことになるといけないから』と仕事を上がった。
それからは大したバイトもせずシンゴの給料でほぼ生活してきたから、今回3年ぶりにまともに仕事をすることになった。2009-05-15 01:50:00 -
26:
A
ダラダラと酒を飲んでいると知らぬ間にシンゴは眠ってしまっていた。ソファーで横になるシンゴに毛布を掛け、私は寝室に入った。
シンゴは別れてから週末は泊まりに来るものの、絶対にベッドで一緒に寝ることは無かった。
彼なりのけじめと言った所だろうか。もちろんSEXもしない。最初は何しに来たんだと思ったけれどすぐにこの距離感にも慣れてしまった。2009-05-15 12:56:00 -
27:
A
《仕事行ってくるから、出かけるなら戸締りしといてね。》
朝っぱらから慌しい出勤途中の電車 シンゴにメールを送った。
しばらくの間は店に慣れるために休みなしに出勤することになっている。
きっと今日はシンゴも自宅に帰るだろう。たまに会うくらいが丁度いい。早くこの想いを断ち切らないと。2009-05-15 13:00:00 -
28:
A
「おはようございま〜す。」
店に入ってから今日で2ヶ月が過ぎた。客もほぼ把握できたし、他の従業員ともそこそこに仲良くやっている。
なんの問題も無く順調にここまできた。
シンゴとも相変わらず週末だけ会う関係は続いていた。2009-05-15 13:03:00 -
29:
A
「ゆかちゃ〜ん。今日も可愛いなぁ〜。早く付き合ってよぉ〜。」
顔を見るなり口説いてくるのは宮本だ。 彼はこの2ヶ月毎日のように店に通っていた。
負けもそこそこなのに、どこからお金を調達しているのだろうか・・。疑問に思うけれどそんな質問はしない。
この業界、カモがいなければ成り立たないから余計な同情は必要ない。2009-05-15 13:06:00