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『あの夏を もう一度』
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1:
◆/fmXna4sZY
耳をすませば 今も聞こえてくる
あの日の 波の音
指の隙間から 零れ落ちる砂のように…
いつか、消えてしまうの?2006-05-22 04:35:00 -
61:
◆/fmXna4sZY
突然いなくなった伊織。 自分を責めてきた、圭吾。理由を知らずに、圭吾の傍に居続けたあたし―。 二年前の真実は…ドコに?
「伊…織、お前は悪くねーだろ?だって、お前は…本当はいづ……」「圭吾!」「…え?」「いいから…」「もう、いいから。だから今日、……ココに泉を呼んだんだよ。」
『え――?何…?』
突然、二人と同時に目が合う。あたし…?2006-05-31 01:19:00 -
62:
◆/fmXna4sZY
「泉……今から、俺が話す事聞いて欲しい。」 伊織が、真剣な表情を浮かべる。緊迫した空気が、その場を張り詰める。
『…分かった。何?』
「泉、“実奈”は…分かるよな?大学ん時に俺が付き合ってた…女。」
『ん…分かるよ。何度か、一緒にいるトコ見かけたから。』2006-05-31 03:32:00 -
63:
◆/fmXna4sZY
「アイツは…さ、俺が全てを嫌になってた時期に、俺を…救ってくれたんだ。 実奈と……出会ったのは、クラブのイベントだった」
「ねぇねぇ、こんなトコで何してんのぉー?」
「…っえ?私…ですか?」酒にもいい感じに酔ってた俺は、仲間からはぐれて、一人騒がしいフロアをうろついていた。そして、たまたま隅の階段に座り込んでいた一人の女の子に、声をかけた。
「そそっ。君だよ〜君。」「あっ……えっと、私…こういう場所に来るの初めてで…?あの、えっと…」2006-05-31 03:46:00 -
64:
◆/fmXna4sZY
真面目そうな女…
実奈への第一印象は、こんな感じだった。 それから、少し階段で話し込んでいると、同じ大学だという事が判明。ノリで携帯番号を交換して、俺はその場を離れた。
【さっきは、話してくれてありがとう…。伊織くんって、なんだかお兄ちゃんみたいだね。 FROM.実奈】
その場の社交辞令かと思いきや、意外にも…メールは実奈の方から先にきた。2006-05-31 03:53:00 -
65:
◆/fmXna4sZY
【…お兄ちゃんかぁ。俺は今妹より、慰めてくれる女が欲しいけど(>_
2006-05-31 04:10:00 -
66:
◆/fmXna4sZY
「会うの二回目だけど…。ほんと……に、いいの?」「……う…ん。」
「分かった……」
俺と実奈は、出会って二日目で、そういう関係になった――。
2006-05-31 04:27:00 -
67:
◆/fmXna4sZY
「嫌な事…少しは、忘れられそう?」
「……え!?あ、うん…実奈のおかげでね。」
「実奈…伊織くんを、支えていきたい。誰かの代わりでも構わない…だから…」
昨日会ったばかりの俺なんかの為にそこまでしてくれて… 目の前でそんな事言われたら、断る男っているのかなぁ?
ちが…う 本当はさ、彼女の今にも零れ落ちそうな涙を見てしまったから――2006-05-31 04:36:00 -
68:
◆/fmXna4sZY
「実奈ありがとう…こんな俺で良かったらさ、これからも傍にいてやってよ?」「……ほん…と?」
「ほんとだよ…おいで。」
彼女を抱き締める。力一杯包み込む。この腕の中に、誰かの影を 重ねながら…
2006-05-31 04:42:00 -
69:
◆/fmXna4sZY
「…い…おり…くっ…あっ…」「実奈……ハァ…っ」 「あっ…ダメッ……!!」
彼女を抱いた夜、俺の心には罪悪感と、自分の気持ちを偽った虚しさだけが…
ただ、残っていた――。
2006-05-31 04:48:00