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SARA
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1:
◆8x8z91r9YM
いつもすべてを見透かしたようなそんな眼差しをしていた。。
彼女の名は、さら。2006-05-01 23:47:00 -
2:
◆8x8z91r9YM
「城崎 沙羅」
たった一言。。そう、それだけだった。カーディガンのポケットに両手をつっこみ、うつむきながら。
教壇の先生の隣 で、つったって初めての挨拶。2006-05-01 23:51:00 -
3:
◆8x8z91r9YM
中学生に思えない雰囲気。可愛らしい顔なのに声はハスキーで雰囲気ヤンキー。しかも一匹狼風。
あっ、あたしの名前は、木下ゆみ。ばりばりいもくさいまじめな気弱な女の子。たまたま転校してきた城崎さんと同じクラスになりまして…。真逆だね…。2006-05-02 00:03:00 -
4:
◆8x8z91r9YM
中学二年です。
成績はまぁまぁ優秀☆勉強好きだと思われてるけどそれは、群れからはぐれたくないから。
実は、絵が好きだったりするのだ。。2006-05-02 00:06:00 -
5:
◆8x8z91r9YM
城崎さんは、登校してくる時間がばらばらというか、早く来ても三時間目でひどい時は三日連続休み。
学校に来たとしても、授業中は授業も聞かないでひたすら寝てる。先生に注意されようもんなら黙って教室を出て、どこに行ったかと思えば屋上にいたり、保健室にいたり。2006-05-02 00:10:00 -
6:
◆8x8z91r9YM
学校の「不良」として有名な先輩達にも目をつけられ1対5で喧嘩して、体に傷を作りながらも勝ってしまうほど喧嘩も強い。
そんなウワサはすぐ流れみんな城崎さんには近づかないでいた。
もちろんびびりなあたしも。2006-05-02 00:12:00 -
7:
◆8x8z91r9YM
「ちょお…待てや」
その声に固まるあたし。体育の授業が終わり女子トイレに一人でかけこみばったり城崎さんとすれちがいざまに目があってしまったのだ。2006-05-02 00:16:00 -
8:
◆8x8z91r9YM
恐る恐る振り替える。二人きりの空間…。。ゆっくり城崎さんの目を見るとじいっとあたしの目を見てた。
「あんたうちの前の席の…」「木下です」あたしがそう答える…やばいよ!あたしなんかしたっけ?!2006-05-02 00:19:00 -
9:
◆8x8z91r9YM
「これ、ありがとう」城崎さんはそう言ってあたしに消しゴムを渡してからトイレから出ていった。
あっ…前に貸した消しゴム…あたしは手のひらの消しゴムを見ながら前貸した事を思い出した。2006-05-02 00:43:00 -
10:
◆8x8z91r9YM
手のひらの消しゴムを見てから城崎さんが出ていった方を見てから、また消しゴムを見た。
一週間前貸したもので私は返してもらえないとばかり諦めていた。2006-05-02 12:30:00 -
11:
◆8x8z91r9YM
意外に律儀なのかも…あたしはそう思った。
あたしの暮すこの北国から遥か西南の大阪から城崎さんはやってきた。どんな理由かはその時分からなかった。2006-05-02 12:33:00 -
12:
◆8x8z91r9YM
あたしはあまり話さくて、自分を持っている城崎さんがかっこよくてひそかに憧れでもあった。
校則という枠からはみ出し、自由に生きてるように見えたからだ。転校してきて三ヶ月たつのに前のままの制服、ガムをいつも噛んで登校。名札も付けない、注意されても無視。私とは真逆すぎるくらい逆な女の子。2006-05-02 12:39:00 -
13:
◆8x8z91r9YM
クラスの女子や男子はあきらかに城崎を避けていた。あたしと仲良しな、香だって影で城崎さんの事を嫌っていた。
「城崎さんって前の地元で問題起こしたみたいだよ!お母さんが言ってたもん。。関わるなって」帰り道いつも私は香と登下校していた。2006-05-02 16:47:00 -
14:
◆8x8z91r9YM
「う〜ん…城崎さんって外見は、そういう風に見えるけど、なんか実際は違うような気がするけどなぁ…。。」
あたしがそう言うと香は目を丸くして驚いた顔を見せた。「ゆっ、、ゆみちゃん?!…どうしたの?!」
「え?別にどうもしないけど、私はそう思ったから答えただけやんだけどね。。消しゴム返してくれたし」私がそう言って微笑んだ。「消しゴム?何それ?」香が聞き返すがあたしは内緒と苦笑いしながら早足で歩いた。2006-05-02 16:53:00 -
15:
◆8x8z91r9YM
今思えば恋心に近い感情だったのかもしれない。
城崎さんは授業中前の席に座る私に口数は少ないけど話し掛けたりしてきた。ただ前だったからだろうけど、まわりからはすごい目で見られていたと思うが何か私からしたら自慢だった。不良と平気で話せるのよ!みたいな感じで。2006-05-02 16:57:00 -
16:
◆8x8z91r9YM
城崎さんが唯一話してるのが私だけみたいで、それもなんだかうれしかった。
ただ授業中にほんの少し話すだけ。ほんの少し。
とんとん。背中をペンでつつかれた。城崎さんはいつもこうして私を呼ぶ。2006-05-02 16:59:00 -
17:
名無しさん
おもんないですよ
2006-05-02 17:28:00 -
18:
名無しさん
読んでるよ??続き楽しみにしてるから完結させてね(^O^)
2006-05-02 18:38:00 -
19:
◆8x8z91r9YM
先生が黒板に必死に書いてる様子を見ながら椅子にもたれて少し後ろを向くと、城崎さんが顔をあたしに近付けた
2006-05-02 20:00:00 -
20:
◆8x8z91r9YM
「…なぁ、あのおっさんズラ今日づれてんちゃう?」小さなハスキーボイスで私の耳にそうつぶやくから私は思わず。吹き出して笑った。
「そこの二人!静かに!」次の瞬間注意を受けてしまった。びびりな私は顔を真っ赤にしながらすぐノートにうつしがきする。けど後ろで城崎さんはくすくす笑ってた。2006-05-02 23:22:00 -
21:
◆8x8z91r9YM
何がよくて私に話し掛けてくるのかはまったく分からなくて、毎回びびりながら私は話かけられると答えていた。もちろん授業中のほんの数回。それでもクラスメイトは私と城崎さんが実は仲良しなんじゃないかとか言いだした。
もちろんそんな訳まったくない。2006-05-02 23:25:00 -
22:
◆8x8z91r9YM
城崎さんが転校してきて半年。
少しずつ休むことが増えてきた。あたしと城崎さんの席は席替えで一番端と端になった。まるで大きな壁が一枚どかんと置かれたみたいだった。
席がただ前だったから話し掛けてもらえただけで、それ意外で話す事なんて絶対にないし友達にもなれないしやっぱ恐いからなりたく…ない。2006-05-02 23:30:00 -
23:
◆8x8z91r9YM
「よかったやん!ゆみちゃん!城崎さんと席が離れて!」学校の帰り道香が嬉しそうに言ってきた。
あたしは群れからはみでたくないばかりに本心を言う勇気がなかったから、お得意の良くも悪くもない意見を言う。2006-05-02 23:34:00 -
24:
◆8x8z91r9YM
何をするにも周りの目が気になる。そして安全な言葉を探し、選ぶ。
傷つかないように安全な道を選ぶ。
本心を隠して。。隠して。。2006-05-02 23:36:00 -
25:
◆8x8z91r9YM
うちの家庭はまじめで、お母さんとお父さんは教育一番って感じで、出来のいい姉といつも何かと比べられてきた。
あたしもそれに答えれば怒られなくて済むと考え必死に答えてきた。
服だって、靴だって何だって姉のお下がり。だけど文句言えなかった。
ちょっとでも姉より上になりたくて必死で何でも取り組むけどいつも勝てなかった。2006-05-02 23:40:00 -
26:
◆8x8z91r9YM
知らないうちに身についたある意味自分を守る手段であり知恵。
一人部屋で勉強しながらこっそり机の引き出しからノートを取出し漫画を描いてることとか本当の夢は漫画家になりたいこととかあるけど、そんなの許してもらえるわけないからまたノートをこそっと引き出しの中の奥の奥に直して勉強を再開する。2006-05-02 23:45:00 -
27:
◆8x8z91r9YM
「そうだね…良かった…」あたしは笑顔を見せて答える。
あたしは城崎さんみたいになりたいけどなりたくない。あたしはそんな強くないから。2006-05-02 23:48:00 -
28:
◆8x8z91r9YM
城崎さんは、楽しそうに笑った後、わたしの視線に気付いたのかこっちを向いた。
――――ブーン…‥――――――
一台の車があたしと城崎さんの間を走ったからあたしはあわてて目を反らして香と何もなかったように歩きだした。2006-05-03 01:35:00 -
29:
◆8x8z91r9YM
帰り道、ほとんど香と話した会話は覚えていなかった。
城崎さんの笑った顔ってああなんだぁ……。
そればっか頭に残っていた。なんか胸にもやもやが出来ていた。2006-05-03 01:37:00 -
30:
◆8x8z91r9YM
こんこん。。
部屋をノックする音。母だろう、たたき方で分かる。私はすぐさま漫画ノートを引き出しにしまい、
「はいどうぞ」と答える。そして部屋のドアがゆっくり開きおぼんに紅茶とクッキーを乗せ母が部屋に入ってくる。2006-05-03 01:45:00 -
31:
◆8x8z91r9YM
「少し休憩でもなさい?クッキーお姉ちゃんが焼いたのよ?」部屋の小さなテーブルの上に紅茶の入ったマグカップと姉が焼いたクッキーが並ぶ。母がおぼんを持ち勉強机の隣に来て勉強の様子を見て微笑む。
2006-05-03 01:49:00 -
32:
◆8x8z91r9YM
「ありがとう。このページだけやってからいただきます」私は笑顔でそう言って問題集に目を通すと母が私の肩にぽんっと手を置いてから
「あんまり頑張りすぎないようにね。食べたものはキッチンまで後でいいから持っておりてね」そう言って部屋を後にした。2006-05-03 01:52:00 -
33:
◆8x8z91r9YM
はぁ…。
ため息が毎回出る。。問題集の上でシャーペンをくるくる回しながらテーブルの上の姉が焼いたクッキーをじぃ〜っと見てから椅子から立ち上がりテーブルの姉の焼いたクッキーの皿を持ちティッシュを2〜3枚広げた問題集の上に重ね、クッキーの置かれた皿からクッキーをティッシュの上に落としてからテーブルの上に皿だけ置いた。2006-05-03 01:59:00 -
34:
◆8x8z91r9YM
そしてクッキーをてぃっしゅでくるみながら思い出す。“お姉ちゃんは出来たのよ”“お姉ちゃんを見習いなさい”“お姉ちゃんはもっと出来たわよ”“なんでこんな事くらいできないの”頭の中がきりきらする…。
そう考えた後クッキーをくるんだティッシュを
ごみ箱に捨てた。2006-05-03 02:06:00 -
35:
◆8x8z91r9YM
私は、何の為に生まれてきたんだろう…。
姉の引き立て役の為なのかな…
2006-05-03 02:08:00 -
36:
◆8x8z91r9YM
いつまで私は頑張ればいいのかな…。
最近疲れてきたよ…。2006-05-03 02:10:00 -
37:
◆8x8z91r9YM
次の日、朝、香から電話があり学校を休むらしく、私は一人で学校に行く事になった。
いつもの道を一人で歩いていると2006-05-03 02:18:00 -
38:
名無しさん
歩いていると?
2006-05-03 03:04:00 -
40:
名無しさん
?
2006-05-05 01:14:00