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年下の男の子(H有り)
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1:
名無しさん
初めて小説書いてみます!
頑張って完結させます!2009-07-17 22:41:00 -
11:
名無しさん
「沙織、年下だってー。あたし年下は無理だわ」
エリカがコソッと笑いながら言う。
「私も年下ダメー!って、私たち彼氏いるじゃん!」
「ハハッ!そうだったね。忘れてた」
エリカとそんな笑い話しながらも、私は彼の事が気になって仕方なかった。でも、年下が気になるなんてエリカには言えなかった。2009-07-18 00:22:00 -
12:
名無しさん
彼はすぐ店に馴染んで、20代前半のキャストが多いせいか、みんなから「たかやん」とあだ名を付けられ可愛がられた。
キャストでは19歳の私とエリカが最年少で、たかやんと一番年が近いため話が合い、客が少ない時間帯にはよく雑談するような仲になった。
話しているうちにわかった事。たかやんには彼女がいたのだ。しかも彼より3つも年上らしい。
彼は年上のお姉さんから可愛がられる要素をたくさん持っているんだと思う。2009-07-18 11:24:00 -
13:
名無しさん
年上から可愛がられるワンコみたいな彼。この時点で私の好みのタイプからだいぶかけ離れていた。私は年上でリードしてくれるような大人な男がタイプだから。
「りかさんは彼氏いるんですか?」
「いるよー。年上だけどね。私年下はダメだからー」
「俺は年上の女の人好きだけどなぁ。てか、年上からしか好かれないっす!」
気さくで話しやすい彼。でも話してるうちに、彼女いるし、やっぱり年下は弟みたいな感じで恋愛対象にはならないな、と思うようになった。2009-07-18 11:37:00 -
14:
名無しさん
ただ、今の彼氏も私のタイプじゃなかった。
初めは年上で頼りになるって思ったけど、彼氏は私にベタ惚れで、何でも甘やかしてくれれるようになり、頼りになってリードしてくれる男ではなくなってしまったからだ。
私はもう潮時だと感じていた。2009-07-18 16:51:00 -
15:
名無しさん
たかやんが店に来て1ヶ月が経った。相変わらず私はたかやんと仲良しで、待機中もよく雑談をしていた。
「あれ?りかさんそのストラップ、チョコボじゃない?ゲーム好きなんですか?」
「そうなんだぁ。他のは全然しないんだけど、FFだけは全作してるよ!」
「マジっすか!俺もFF好きなんですよ。こないだ出た最新のん買いました?」2009-07-18 16:58:00 -
16:
名無しさん
「もちろん買ったよー!今やってるとこ!」
「いいなぁ。あれ売り切れで今買えないんですよー」
「えぇ!そうなんだ。じゃあさ、私がクリアしたら貸してあげるよ!もうすぐ終わるし」
「マジっすか!やったぁ!ありがとうございます!」2009-07-18 17:02:00 -
17:
名無しさん
満面の笑みを浮かべるたかやん。
素直に喜ぶ彼が可愛くて、キュンとなった。
こういうところが年上に受けるんだろうな。2009-07-18 17:06:00 -
18:
名無しさん
店が閉まり、私はエリカと更衣室で着替えていた。他のキャストはみんなアフター。私とエリカは学生、軽い気持ちで始めたキャバのバイトだからアフターなど行くことはしなかった。
「ねぇ沙織、たかやん彼女と別れたらしいじゃん。マユさんが言ってた。あの人もう26歳の癖にたかやん狙ってるみたいだよ」
「うそ!?そうなんだ!確かにマユさん、たかやんにベタベタし過ぎだと思ってたんだ〜」2009-07-25 15:14:00 -
19:
名無しさん
「でもたかやん、マユさんには興味ないって感じだね」
「うん、たかやん面食いだしね。前の彼女のプリクラ見たら超可愛かったし」
「ちょっとそれマユさんに失礼じゃない〜」
こんな風に笑いながら会話してたけど、実際のところは心臓がバクバクだった。2009-07-25 15:19:00 -
20:
名無しさん
たかやんが彼女と別れた。
それを聞いて、私のたかやんへの思いに再び火が付いた感じだった。もしかしたら私と……って想像すると心臓がバクバクで、ああ、やっぱり好きなんだなって思いが膨らんだ。
でも、たかやんは本当に面食いで、たいして可愛くもない私が振り向いてもらえる確率はだいぶ低いだろう。どうしたらいいか……。
この日から私は、たかやんに振り向いてもらうにはどうしたらいいか、ひたすら考えていた。自分に彼氏がいるなんてほとんど忘れてたかもしれない。2009-07-25 15:28:00