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記憶のかけら
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1:
主
目が覚めた時一番に目に入ったのは真っ白な天上だった。カーテンから漏れる光で目が痛い。何十年も土の下にいたミイラの様に僕は日ざしで目が潰れそうになった。
2010-03-20 10:06:00 -
21:
主
母は僕にこう言って聞かせた。「ゆきちゃんの背中にはたかしの手形がはっきりとついていたのよ。
2010-03-20 10:47:00 -
22:
主
車道を歩いていた彼女は正面からくる車に気付かず、たかしが車に気付き彼女の背中を押したのよ。その衝撃で彼女は倒れ、あなたとゆきちゃんは車に巻き込まれたの。あなたはゆきちゃんを助けようとしたのよ。
2010-03-20 10:48:00 -
23:
主
だから自分を責めるのはやめて。あなたは悪くないんだから。」と
「そうだ。僕は悪くない。」僕は自分に言い聞かせた。そう思い込む事で気持ちが少し楽になれた。2010-03-20 10:51:00 -
24:
主
しかしそう思い込ませて保っていた気持ちもすぐに崩れさった出来事が起こったゆきの葬式の日。その日は風も強く大粒の雨が振り大きな雷が鳴っていた。
僕は、僕の3メートル程前にゆきの母親が見えた。
2010-03-20 10:55:00 -
25:
主
もともとゆきに似て小柄だったが前にも増して背中が小さく見えた。
彼女は声を押し殺しながら小さな背中をびくびく揺らしている。
細い腕の先にある小さな拳を握りしめ震えていた。
前より明らかに老けた姿に僕の胸がしめつけられる。2010-03-20 11:03:00 -
26:
名無しさん
自分の命を失ってでも彼女を守る事が正解だったんじゃないのか。
守れなかった僕が全部悪いんだ。
「僕のせいだ…僕の…」そうぼそっと呟いたその時、悪魔の様な声が「そうよ。あんたのせいよ」と耳もとで 囁いた。2010-03-20 11:06:00 -
27:
主
一瞬そら耳かと思い顔を上げるとやつれきった表情の女が立っていた。ゆきの母親だ。
彼女は何かにとりつかれているんじゃないかと思う程やつれ、痩せ細っていた。2010-03-20 11:10:00 -
28:
主
僕はびっくりし、一瞬言葉を失ったが、すぐに「本当に申し訳ありませんでした」と深々に頭を下げた。
彼女は黙って、僕の目をじっと見つめた。
暑くもないのに僕の額にうっすらと汗がにじむ。
2010-03-20 11:12:00 -
29:
主
怒鳴られるのか?ひっぱたかれるか?と思った次の瞬間低い小さな声で「帰れ…」と卸したての喪服に唾をはいた。
2010-03-20 11:15:00 -
30:
主
とても悲しかった。
まだ怒鳴られたり、ひっぱたかれた方がよかったかもしれない。彼女は僕にそれすらする気もしなかったのだろう。
2010-03-20 11:18:00