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DEAR…
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1:
名無しさん
今思えば
その時の一瞬が
すべてだった。2010-04-10 14:26:00 -
11:
名無しさん
元気のない私に母は困り果て、毎日大好きなご飯を作ってくれた。
大丈夫。学校では笑えてるから
他愛のない会話をとめどなく紡いでくれる母。今思い返してもあなたに心配をかけてばかりだったなあ。あなたの優しさに救われなかったことはありません。2010-04-10 14:56:00 -
12:
名無しさん
ある日の夕食後、母が電話を持って部屋に来た。
「かずくんからよ」
正直びっくりした。かずきとは幼稚園からの家族ぐるみの友達だけど、電話かけてくることなんて初めてだったから。
ありがとうと電話を受けとった指先が震えていたのを母は気付いていただろうか?2010-04-10 15:00:00 -
13:
名無しさん
なんとなく。
本当になんとなく。
話の内容はゆうとくんの事かなって直感で決め付けて、頭が、そうだ!と勝手に処理すると、意味のわからない速さで心臓が動き出して、体が小刻みに震えた。2010-04-10 15:05:00 -
14:
名無しさん
幼なじみのかずき相手に受話口に出るまでに、何度も呼吸を整える自分がおかしくなり、勢いで保留を解除した。
「はいはい?何。」
精一杯の平静は、自分自身をさらに緊張させた。
「何?じゃないし!お前、ゆうとが引っ越すって知ってたんだろ?!」2010-04-10 15:09:00 -
15:
名無しさん
「…――――うん。だから?」
「あいつ誰にも言わずに行く気だったって。俺も今日聞いた。ゆうとの引っ越し、俺とお前しか知らん」
頭がうまくまわらなくて、心臓がとうとう壊れたように鳴り止まずかずきの声が遠くで何かを言い続けた。2010-04-10 15:13:00 -
16:
名無しさん
「―――――聞いてる?!」
かずきの怒鳴り声にも似た声で我に帰る。
「そ…―なんだ………」
やっと出た間抜けな声。かずきは何が言いたい?2010-04-10 15:17:00 -
17:
名無しさん
「俺とゆうとは親友で!あいつ俺には言わずに行けなかったって。今日話してくれた。でもお前には、俺より先に言ってるってこと意味わかるよな?」
「―…………わかんない―」
わかんない。親友とかサクっと言ってしまえるまだまだ青い私達にこの難題を解けるわけがない。
2010-04-10 15:20:00 -
18:
名無しさん
今にも掌をすり抜けて行きそうな受話器を必死で両手で包み、
私の頬に理由もわからない涙がいくつも筋を作った。
「…お前、ゆうと好きじゃん。」
そりゃバレるよね。かずき以外にも私の気持ちに気付いてる人はいるだろう。2010-04-10 15:23:00 -
19:
名無しさん
「……まだ、付き合うとかわかんないし、まだガキだし。でもちゃんとしろ!お前絶対後悔する!北海道なんか俺行ったことないけど、大人になったらいつでも行けるって!俺も今年のお年玉とかまだあるし、お前もあるだろ?…あ!入学祝いとかだってもらえるじゃん!
……何とかなるよ。
何とかしろよ!!!
ゆうと……泣いてたんだぞ!
お前も泣いてんじゃん!!」2010-04-10 15:33:00 -
20:
名無しさん
そう言いながら
かずきは泣いていた。
彼の優しさに私はこれからも幾度となく救われることになる。2010-04-10 15:35:00