-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
DEAR…
-
1:
名無しさん
今思えば
その時の一瞬が
すべてだった。2010-04-10 14:26:00 -
25:
名無しさん
それは卒業式3日前の夜のこと。
もう、ゆうとくんにあと2回しか逢えない。
2010-04-10 15:56:00 -
26:
名無しさん
「うん。もう行けそう。元気だったらクッキー作る。」
―――次の日は晴天でまさに小春日和。
卒業式前日の六年生たちは卒業アルバムやプロフィール帳にメッセージを貰い合っていた。2010-04-10 16:00:00 -
27:
名無しさん
私立に行く子なんてほんの一握りで、中学生になっても8割近くの子達とは、また毎日のように顔を合わせるのに、やっぱり【卒業】って言うイベントには寂しい気持ちになった。
休んでいた私の机の上にも卒業アルバムがあって、一番後ろのメッセージ欄には既にみんなからの寄せ書きがあった。
2010-04-10 16:04:00 -
28:
名無しさん
メッセージを貰ってないこに、流れに便乗して空白を埋めてもらった。
あとは―――
ゆうとくんだけだ。2010-04-10 16:07:00 -
29:
名無しさん
下校時間。
みんながいなくなってく教室で、一人動けないでいた。
ゆうとくんは荷物を持って教室を出る。
今しか…今日しかない。2010-04-10 16:10:00 -
30:
名無しさん
ゆうとくんがバッシュを持って行ったから、体育館に寄る自信はあった。
その自信が私の脈を早くする。
少し遅れて廊下に出ると、かずきと目が合った。私に気付いたかずきが先を歩くゆうとくんに声をかける。
「ゆうとー!先行ってて!荷物忘れた!」2010-04-10 16:13:00 -
31:
名無しさん
かずきの声にビックリして教室に隠れた。
「わかった!」ゆうとくんの声が響いて、かずきが教室に入ってくる。
「俺は10分後に行くから」
―かずきはマセガキってやつだったのかもしれない。2010-04-10 16:17:00 -
32:
名無しさん
何も言わず教室を飛び出して体育館に向かった。
今思えば何がそんなに難しかったんだ?って事が、当時はこの世の終わりに思える程、絶望的な試練だった。
急ぎすぎて、ゆうとくんとほぼ同時に体育館に着いた。2010-04-10 16:21:00 -
33:
名無しさん
急に入ってきた私にビックリするゆうとくん。
目線をバッシュの靴紐に落とすと器用に括り、無言でバスケットボールを手にした。
広い広い体育館にバスケットボールが跳ねる音とゆうとくんのバッシュの音だけがこだまする。2010-04-10 16:24:00 -
34:
名無しさん
何も言葉が出てこなくて、ただただ、シュートの練習をする彼の背中を見つめた。
もお、かずきが来るな。最後にゆうとくんのバスケやってるとこ見れたしいいじゃん。って弱い自分に言い聞かせてたとき、
いきなりゆうとくんからパスが回ってきた2010-04-10 16:27:00