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好きと言いたかった
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1:
まり
今朝はインターホンの鳴る音で目を覚ました。インターホンを見ると50半ばのスーツを来た男が立っていた。
『朝っぱらからセールス?』私は居留守をすることにした。
2010-12-10 14:46:00 -
109:
まり
『昔はいたけど今はいないよ』これは直ぐに返事があった。
『お世話になりっぱなしの私が聞くような事じゃないって分かってます。でも…』私がそう言うと突然さんは静かに話し出した。2010-12-14 17:47:00 -
110:
まり
『もう離婚して三年になかかな…今は仕送りだけで会ったりはないよ。会社の人間にはわざわざ説明することじゃないから、知らない人間もいると思うけど何か聞いた?』
全てを見透かされていて惨めに思った。2010-12-14 17:50:00 -
111:
まり
ただの、風俗嬢がいっちょ前にヤキモチ?ちょっと部屋に出入りして御飯作ったりしたからって、ちゃっかり彼女気取りになってるの?馬鹿じゃない?
働いてみて分かったことがある。藤堂さんは私なんかといる様な人じゃない。2010-12-14 17:52:00 -
112:
まり
でも、止まらなかった。
『飲み屋の人と付き合ってるんですか?だから私には手を出さないんですか?』2010-12-14 17:55:00 -
113:
まり
藤堂さんはため息を着いた。呆れられた、もう終わりだと思った。
『マリちゃん?僕はマリちゃんとこれから先一緒に居たいと思ってるんだよ?彼女がいるの?って僕の彼女は君だよ。まだ良い返事は貰えてないから保留状態だけどね』藤堂さんはそう言ってニコリと笑った。2010-12-15 14:13:00 -
114:
まり
『クラブの人は?』
『あぁ…それは多分、君の事じゃないかな?』私はさっぱり理解出来なかった。藤堂さんの話によると、ここ数週間、私に会いに会社への出勤が極端に減っていたため若いアルバイトの子達が面白がって流した噂だと言う。2010-12-15 14:19:00 -
115:
まり
不思議と悲しさは消え、寂しさが失くなっていた。私の中で藤堂さんの存在が確かに大きくなっていた。自分でも気が付いてしまった。私は藤堂さんが好きだ。でも、私なんかは藤堂さんに相応しくない。
例え、今すぐ風俗から足を洗っても【元風俗嬢】に変わるだけ。2010-12-15 14:22:00 -
116:
まり
藤堂さんは、そんな私の気持ちを知ってか
『君が風俗で働いている事を恥じてるなら、僕なんて風俗に行かなきゃ女の子にも相手にされないダサい奴だよ?どっちが情けない?僕だと思わない?』と、笑いながら話し、
『君が借金の為に辞めれないなら、僕は何年だって君の元に通い続けて、君が心病むことのないようにしたい』2010-12-15 14:33:00 -
117:
まり
『どんな理由があったって、どんなに割り切ったって好きでもない人に触れられて平気でいる女の子なんていないよでしょ?だから、それをブランドに逃げたり、ホストに逃げたり自分の存在価値を探すんだと思う。私はこの仕事をしていて、間違いでないって』
私は思い出していた。初めて入った客の顔を。2010-12-15 14:36:00 -
118:
まり
『いつかマリちゃんが壊れてしまいそうで心配なんだ。迷惑なのも分かってる。変な奴だと思っただろ?でも…』
私ははっきり思い出した。今まで出会った客たちを。記憶の彼方、消し去って忘れ様としていた男達の顔。その瞬間、嘔吐した。2010-12-15 14:44:00