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好きと言いたかった
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1:
まり
今朝はインターホンの鳴る音で目を覚ました。インターホンを見ると50半ばのスーツを来た男が立っていた。
『朝っぱらからセールス?』私は居留守をすることにした。
2010-12-10 14:46:00 -
139:
まり
私は藤堂さんを職場の上司という設定で紹介することにした。私を不敏に思った上司が私の毎月の給与から差し引くと言う事で、立て替えてくれたと。
『僕じゃ、彼氏って言いにくいか…歳、離れてるもんね』淋しそうに藤堂さんが笑った。2010-12-16 16:54:00 -
140:
まり
『違う違う!親に会うとか…大層じゃない?』
『全然!』藤堂さんは張り切って言い放った。
『雰囲気みてね?』藤堂さんは少し物足りなさ気だったが、これでいいと思った。私ですら、父親に会うのは風俗をする以前にさかのぼるのだから。2010-12-16 16:58:00 -
141:
まり
善は急げと、明日、父の入院する病院へ向かうこととなった。
話を済ませ、私は藤堂さんの車でアルバイト先へ向かった。アルバイト先に着くと同じカフェスタッフのケイちゃんがニヤケ顔で近寄ってきた。
『マリリン!見たよ〜』
『え?!』2010-12-16 17:02:00 -
142:
まり
『マリリンの彼氏、金持ちなんだね?!いい車乗ってんじゃん!私、ジャガー好きだから、見とれてたらマリリン出て来てビックリしたわ』ケイちゃんの声はよく響く。店長が私をちらっと見た気がした。
『え?あぁ…』返答に詰まってしまった。2010-12-16 17:05:00 -
143:
まり
アルバイトのケイちゃんは藤堂さんの乗る車まで知らないが、長年勤める店長は知ってるはずだ。
『あれ、ジャガーじゃないよ?』私は直ぐにばれる嘘をついた。
『えージャガーでしょ?あれ?じゃあ、人違いかな?んな訳ないってば、照れない!照れない!』2010-12-16 17:08:00 -
144:
名無しさん
あげ
2010-12-17 22:40:00 -
145:
まり
ケイちゃんに冷やかされるだけ冷やかされて、店長には意味深な目で見られ、少し同様しながら仕事を始めた。でも、嫌とは思わなかった。学生時代に戻った様で何となく懐かしくて、少し嬉しかった。
『ケイちゃんは彼氏いないの?』手が空いた時に私も聞いてみた。2010-12-19 03:25:00 -
146:
まり
『おんで〜』満面の笑みでケイちゃんは答えた。
店長が、また私たちをちらっと横目で見た。私は、また懐かしい気持ちになった。授業中に隣の席の子と盛り上がったのを、先生に叱られる様な、そんな感覚だった。
『仕事しろよ〜』と、店長が言った。2010-12-19 03:28:00 -
147:
まり
この日、藤堂さんの部屋に戻ると藤堂さんは先に帰っていて、スーツを何着も何着も着替えていた。
『何かあるんですか?』と、尋ねると真剣な顔で
『明日、マリちゃんのお父さんに会うのに変な格好出来ないからね』とネクタイを締めながら答えた。
2010-12-19 03:30:00 -
148:
まり
何だろう、この気持ち。『幸せ』、ふと呟きたくなった。優しい気持ちが心がいっぱいになる。そんな感覚は二度と無縁だと思っていた私に、藤堂さんは与えてくれた。
私は彼の背中に寄り添って、心の中で何度も何度も『ありがとう』と言った。2010-12-19 03:56:00