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■恋愛契約■

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  • 1:

    アゲハ

    優しく抱いてくれたのは、7つ離れた男の子。

    「俺らに永遠は無いねんな」

    『無いやろな』

    「彼氏と結婚するん?」
    『わからん..』



    「愛してるで」


    『うん.知ってる.』


    二人だけの秘密.


    恋愛契約。

    2011-02-26 10:49:00
  • 8:

    アゲハ

    拓也と別れた後、私は彼氏の翼と買い物に出かけた。彼氏との仲は良好。同棲もしてる。翼は優しい。とにかく優しい。だけど優しいだけで刺激が無い。涼との浮気がバレても、きっと笑って許してくれる。そんな翼は無職。俗にいう、ヒモ男。だから優しいのは当たり前かもしれないけど。私も翼を好きだし、翼も私を好きだと思う。

    「ゆず〜。お腹空いた。」
    『翼何食べたい?』

    周りから見れば、理想のカップル。手を繋いで、お揃いのリングとチョーカーをはめて。

    「肉食いたい〜」
    『ほな焼き肉行こ☆』

    店に入り飲み物を注文する。
    「生2つ〜。俺トイレ行ってくるわ〜」
    翼がトイレに立ち、私はメニューを眺めた。

    2011-03-02 14:24:00
  • 9:

    アゲハ

    ふと頭に浮かんだのは拓也から聞いた涼の話。

    「ゆ〜ず☆」
    『り..涼..』
    「どした?誰と来てるん?」

    突然、涼に声を掛けられオドオドしてる時に翼が帰ってきた。
    「だれ?」
    翼が低い声で言った。
    「ゆず先輩の後輩の涼です。たまたま見かけたんで声かけました。邪魔してすみません。ゆず先輩〜また今後〜!」
    涼は翼に挨拶して、自分のテーブルに戻っていった。
    「なんや。後輩か〜笑。浮気でもしてんかと思った〜笑」
    翼は笑いながら私に言った。
    『浮気しても怒らんやろ〜笑。』
    私がそおいうと翼は怖い顔をして
    「アホか。怒るやろ普通!!」
    と言った。

    2011-03-02 14:35:00
  • 10:

    アゲハ

    家に帰り、携帯を開くと涼からのメール。
    〈今日ビビった〜笑。ごめんな。彼氏と仲良さげで焼けた〜笑。俺も彼女に会いに行こ〜笑。〉
    私は涼に返信した。
    〈何で嘘つくん?〉

    その日、涼から返信はなくて。
    〈昨日のメール。嘘って?今日会える?〉
    〈うん。〉

    仕事が終わって、涼の家に行った。
    『彼女と順調?』
    「急やな〜。うん。順調」
    『嘘付き。別れとおやんか..』

    2011-03-02 14:52:00
  • 11:

    アゲハ

    知らない間に。涙が頬を伝っていた。
    「ゆず!?ごめん!!なんで泣くん!?ごめん!!」
    涼は、私の泣き顔を見て、頭を撫でたり、抱きしめたりした。
    『いつ別れたん?何で嘘付いたん?』
    涼は困惑しながら淡々と答えた。
    「え〜と..別れたのはゆずを抱いた日。嘘付いたんは..ゆずを失いたくなかったから。」
    『え?』
    「重いやろ?俺はゆずだけとか。」
    『涼は浮気相手やねんで?』
    「わかっとう。だからゆずにいらんって言われるのが嫌やってん。お互い二股やったら、ゆず安心やろ?だから..」
    『.....』


    涼はやっぱり真っ直ぐだった。いつだって真っ直ぐ。怖い位に私の中に入ってきて、私のペースを狂わす。私の気持ちを分からなくする。

    2011-03-02 15:05:00
  • 12:

    アゲハ

    ブーブーブー...

    携帯が震える。翼からの着信。
    「出んでええん?」
    『出て欲しい?』
    「出て欲しく無い。」
    『じゃあ出ない。』
    その日。初めて翼からの電話をブッチした。

    「俺と別れようと思ってる?」
    『思って無い』
    「ゆず..好き。めちゃくちゃ好き。」
    『知ってる。でも..』
    「でも?」
    『傷付けるかもしれん..』
    「大丈夫。別れる方がもっと辛いから。」

    2011-03-02 15:13:00
  • 13:

    アゲハ

    その日の涼は、どこか大人びていて。いつもより私を優しく抱いた。まるで壊れ物を扱うかのように。優しく、優しく抱いた。

    翌朝。
    ブーブーブー...
    −着信 翼−
    『は〜い』
    「どこおんねん!?」
    『店..潰れてたからそのまま店泊した..』
    「良かった..早く帰ってこいよ!!」
    『うん..』

    帰りたく無い。だけど私には帰るべき場所がある。優しい翼が心配して待ってる。

    『涼、帰るわ。また連絡する』

    私は翼の待つ家へ。

    『ただいま』

    その日、初めて翼に手を上げられた。

    「何してた?」
    『だから..店』
    「俺店迎えに行ったんやけど」
    『..』

    2011-03-02 15:26:00
  • 14:

    アゲハ

    ねえ。分からない。誰が大切で。どこに居たいのか。誰を愛していて。誰を愛したいのか。自分の居場所が。分からない。
    『距離置こ?』
    「は?誰と何しとったんか聞いてんねん」
    『仕事もしてない癖に偉そうにせんといて。』
    「何それ。俺が悪いん?」
    『出て行って。』
    「おかしーやろ」
    『出て行ってよ!!』


    私は翼を追い出した。翼は悪くない。仕事をしていないのも、本当は私のせい。淋しがり屋な私が、翼にそばに居て欲しいと頼み、優しい翼は仕事を辞めた。だけど、優しいだけの翼、束縛をする翼に疲れて浮気を繰り返した。翼は全く悪くない。悪いのは、全部私。

    2011-03-02 15:37:00
  • 15:

    名無しさん

    更新待ってるよ?

    2011-04-21 12:09:00
  • 16:

    名無しさん

    あげ?

    なんか…きゅん?

    2011-04-21 19:45:00
  • 17:

    名無しさん

    めっちゃ読みにくい

    2011-04-23 16:17:00
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