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君に恋した。

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  • 1:

    祐輝

    当時、俺は中学2年。
    学校はいわゆるマンモス校で、クラスは9クラス。こんな大きな学校だったが、俺はその中でも目立つ存在だった。
    3兄弟の末っ子で、兄二人はモデル、自分でいうのもなんだが俺もそれなりにイケメンだ。
    女なんかいくらでもいる、そう思っていたが、ある日俺は恋に落ちた。

    2012-06-02 18:14:00
  • 21:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    教室に入るなり修也が頭を抱える。そして『あの女嫌いなんだよねー。気持ち悪いし』
    そう言って指さした先にいたのは、ボサボサの黒髪のメガネをかけた女だった。何故かひたすら周りに謝っている。
    修也曰く、学年で1、2位を争うほど不細工って言われている子らしい。
    よりによってそんな子の隣が俺だった。。。
    その子が俺に言った最初の言葉は『すいません。ごめんなさい。』だった。

    2012-06-02 23:23:00
  • 22:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    修也の言った通り、俺らはちゃんと授業に出席した。そりゃ先生、感動して泣いちゃうし、ただ席に座ってるだけだけど、毎日学校にも来た。
    俺の隣はあの黒髪メガネの女。名前は藤田舞。不思議な行動をする子で、いつもキョロキョロしている。
    そして目が合い、謝られる。同い年なのに、敬語だし、すごく変わった奴だ。
    でもその行動がおもしろくって、つい目でおいかけてしまう。

    2012-06-02 23:28:00
  • 23:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    舞は暗いし、地味だし、友達もいなそうな感じだった。
    オタクかな?と思えば、意外と運動神経はいいみたいで、部活ではエースでもあり、部長でもあった。
    しっかりしているのかと思えば、後輩にも敬語でキョロキョロしている。
    だが、試合中は別人のように目つきが変わり、動きもテキパキしている。
    俺は彼女のことが気になって仕方なかった。

    2012-06-02 23:33:00
  • 24:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    舞はテニス部。テニスに興味を持ったと思った美月は、部活に入った。
    美月のミニスカ、ユニフォーム姿にたくさんの男たちが群がった。
    美月自身もスカートが気に入ったようでヒラヒラさせながら、俺の名前を呼ぶ。
    正直、もう美月なんてどうでもいい。何故あの時、付き合ったのかと今頃後悔しているくらいだ。
    次第に俺は美月の呼び掛けに返事しなくなった。

    2012-06-03 00:29:00
  • 25:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    そんなある日、舞が授業中ゴソゴソと何かを探していた。教科書を忘れたみたいだ。
    俺は何故か少し照れながら教科書を舞と俺の机の間においた。
    【忘れたんだろ?見せてやるよ】
    そういうと舞は前をむいたまま下をむき
    『すいません。ありがとうございます。』と小声で答えた。

    2012-06-03 00:33:00
  • 26:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    二人で教科書を見つめる。俺はチラチラ舞の顔を見た。
    ≪不細工。。。?いや、そんなこともないぞ?≫
    心の中でいろいろ思った。不思議でよくわからない奴だが、わかったことがある。それはみんなが思っているほど不細工ではないということだ。
    ボサボサ黒髪メガネ、挙げ句暗いオーラが出てたら、誰でも悪くみえる。
    中学の頃なんか髪染めて、派手なカッコして、明るかったら、可愛く見えるもんなんだから。

    2012-06-03 00:37:00
  • 27:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    じーっと見つめ過ぎたのか舞が俺に話かける。
    『あ、あのぉ、私に何かついていますか?』
    怯えているような聞き方をする舞に俺は【ごめん】と謝り、前をむいた。
    こいつといると、なんか調子が狂う。吸い込まれた感じがした。

    2012-06-03 00:40:00
  • 28:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    昼休み俺はさっさと席を立ち、屋上に向かった。なんだか1人になりたい気分だったが、仲間がそうさせない。
    彰人『祐輝、最近なんか変じゃん?』
    純『美月もべったりだし、横には魔女(舞)いるし、そりゃ病むよなー』

    確かに美月は朝家まで迎えに来るし、休み時間は常に隣にいるし、放課後も部活がない日は一緒に帰る。

    2012-06-03 00:53:00
  • 29:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    俺が今足早に屋上に来たのも少しでも美月から離れたかったからかもしれない。
    そんな俺の気持ちを察したのか、遅れて修也が来た。
    そして『今日は美月来ないよ〜♪』また八重歯を光らせ、無邪気に笑う。
    『あやに頼んで来たから、今日から一緒に昼飯はあやと食うはずだよぉん。』

    ナイス!修也!!俺は叫びたくなった。寝転んで【あ〜〜〜〜〜!!】と声をあげた。

    2012-06-03 00:58:00
  • 30:

    祐輝◆YAtFvu3vOw

    修也『祐輝ちゃん、おちゅかれですねぇ』
    祐輝【黙れ、天才バカ!】
    純『何それ!天才バカボン?w』
    みんなが笑う。でも本当にちょっと救われた気がした。

    2012-06-03 01:01:00
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