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∞ぽん酢∞
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1:
あたしの名前は御浜めい。友達には、マメって呼ばれたり呼ばれなかったり。昭和五十年後半に産声を上げてはや二十年は過ぎました。そんなの私の今までのお話。始まり始まり*。'・゚;*。・。
2005-12-12 17:01:00 -
31:
『いやまじで』
『ハッ(`Д´*)!!!あんた結婚してあんまたってないがな』
『うん。あ、ほんで懐妊☆』
『ハァ!!?』
当時17歳。2005-12-14 12:27:00 -
32:
うるさい耳障りなせみの鳴き声は静かになった6畳の部屋に響き渡る。
『まぁ、って事で(。・v・。)ノ報告☆』
『いやあんた、報告とか。え?あ?んー(。´_`。)』
『ま、何とかなるわ。』
『ならんわ』2005-12-14 12:30:00 -
33:
サリはこんな奴だ。今も昔も、多分この先も。
それからサリの腹はプクプクと膨れて行った。
当時は豆は将来性一切なく、ただただ小説を読み漁る日々を送っていた。
哲学書からエッセイ。何でも読んだ。なんせ暇だったから。2005-12-14 12:34:00 -
34:
それなりにヤンチャはした。
でも根がビビりな為、危ないお薬や葉っぱなんかは恐くてやらずに暮らしていた。
みんなと遊ぶより、
一人で家でゴソゴソして居るのが好きだった。
淋しい女である。2005-12-14 12:38:00 -
35:
季節が流れる、
春にはツクシを横目に散歩したり、
夏は澄み切った空を見たり、
秋には黄昏たり(。´v`。)ノ
冬は冬眠したり、とにかく一人遊びが好きな女である。2005-12-14 12:41:00 -
36:
いつの間にやら季節が流れ、サリは18歳を迎えてすぐの梅雨の時期。
はち切れんばかりに膨脹したサリの腹は、
妊婦さんと関わりのない豆少女には奇怪な物だった。
『そろそろ予定日や』
『ヒッヒッヒーしてるか!!?呼吸が大切ってたまごくらぶに書いてたんやから(*゚Д゚)』2005-12-14 12:45:00 -
37:
『ヒッヒッフーやでマメ。』
『あら。そっか』
『名前何にしよっかな』
『え(*゚Д゚)!!!決めてないの!?そんな酷い!!』
『顔みてからやな』2005-12-14 12:47:00 -
38:
『そんな(*゚Д゚)!!!ほな赤ちゃん産まれてすぐお母さんに『赤ちゃん』って呼ばれんのかい!!そんな切ない!!!あたしならグレちゃうね(`Д´*)!!!絶対グレちゃうね!!!』
『そんなもんやて』
『ヒャ(*゚Д゚)!!あんたの子供じゃなくて良かったよ。あたしゃ本当に。』
『あたしもあんたの母じゃなくて良かったよ』2005-12-14 12:51:00 -
39:
そんな会話をしていると、
『あ(。゚∀゚。)』
『何?』
『破水したぽい☆』
『ギャア(*Φ□Φ)!!!どどどどうするの!!ヒッヒッヒーか!!!』2005-12-14 12:54:00 -
40:
『だからヒッヒッフーね』
『ででで電話!!!救急車!!!』
恥ずかしいが、豆はこの時腰が抜けていた。
『タクシーでいいって』
『タタタタタタタタタタタタタタタ(*゚Д゚)』完全にテンパっていた。2005-12-14 12:57:00 -
41:
病院に着くと先生方が色々な処置をしていた。
バタバタ。。。。
つられて豆もバタバタ。。。
『お連れさん(`Д´*)!!?お静かに!!!』
怒られる。この後も何度か怒られた豆。だって心配なのですもの(。´д`。)2005-12-14 13:00:00 -
44:
名無しさん
??
2005-12-15 08:24:00 -
46:
『(*゚Д゚)ほんまに!!!』
『ほんまですよ(。´v`。)』
その場でわんわんと泣いた。あまりにも嬉しくて、歯痒いような不思議な気持ちだった。
気がつくと看護婦さんのハンカチをヘニョヘニョにしていた。2005-12-15 12:56:00 -
47:
新生児室のガラスにへばりついて猿のようなキノコのような、小さな生き物を何時間もずっと見ていた。
後、サリの経過はすこぶる良く、きっちり5日で退院。
毎日通っていたからか、退院の時の病院の記念写真には何故か豆も写して貰った。
その時にはまさかあんな小憎たらしい子供に育つなど思いもしなかった。
*+*+*凄く不思議で幸せな命の誕生の秘話。2005-12-15 13:01:00 -
49:
豆は2LDKの梅田から徒歩圏内マンションのエレベーターを待っていた。
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪♪
『はい?うんわかったって。さっきも聞いた』
ポチッッ。。。
『あー、だる。。。。』2005-12-15 13:09:00 -
50:
*+*+*+*ここからはちょっとの切ない恋のお話。ちなみに隆介も絡むのです(。´v`。)ノ
【☆裏☆烏龍茶】
では始まり始まり*+*+*+*2005-12-15 13:11:00 -
51:
『お疲れ様です』
『ちょっと待って。メイ、明日出勤してくれへんかな』
『え(`Д´*)明日はトルネコやるから無理ですって。シフト決めで言いました。』
『本田さん来るらしいねん。?1おらな都合悪いわ』
『知らん。トルネコがほこりかぶってるんです』2005-12-15 13:15:00 -
52:
『チッッ(。´∧`。)』
断れない性格、豆。
舌打ちをすると、長くたなびくロングコートを羽織り、足速に店を出る。
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪
『はい。あぁ、コウタ。え?いや帰る所やけど。まだ仕事始まったばっかりでしょ。え?熱?あらま。ほな早く帰ってきぃ』2005-12-15 13:20:00 -
53:
彼氏コウタ。
とあるホストクラブのホスト。知名度、実績、評価は4と言った所。
いわゆる売れっ子ホスト。
当時の彼氏。
当時『一生一緒に居たいと初めて思った男』2005-12-15 13:23:00 -
55:
会話なんてろくにない。
店でのコウタがどうかはしらないが、家では会話はほとんどない。ただ一緒に居る事が居心地が良いだけ。
空気感?が多分あうんだろう。
バタンッッ。。。
『はいポカリ』2005-12-15 13:28:00 -
57:
とんでもなく好きな男だったんだと思う。
ただ、二人の誓った
【一生一緒】
は叶う事はなかった。
知り合ったのは豆が17の夏。サリの出産直後、サリの紹介。4歳差の寡黙過ぎる男だった。しかもホストなんて、ちんぷんかんぷんな男だったが、自然と二人は付き合い始める。1年なんてあっという間だった。2005-12-15 13:35:00 -
58:
付き合って1年半の頃。
この頃から二人の間に有る歯車が狂い始めた。
コウタは仕事のストレスでだんだんと不安定になり、虚言癖になっていく。
躁欝病のようになり、狂ったように笑ったり、泣きながら豆を殴ったり、落ち着く事はなく、躁と欝の間は、死んだように何日も黙っていたり。
その度に豆は胃痙攣やストレスで下痢になったりしながら仕事をしていた。2005-12-15 13:41:00 -
59:
─その手を、振り払えばよかったのかもしれない─
食べても食べても何?も痩せて行く。
客や女の子の間でも噂が流れ、仕事にまで支障をきたしている事は、さらにストレスを加速させ、体は狂って行く。
挙げ句の果て、コウタの客からの嫌がらせまでがついに豆を壊してしまう。2005-12-15 13:46:00 -
60:
その日もコウタは泣きながら豆を殴っていた。
もう、抵抗もしない豆に気がつくと、コウタは子供のようにしゃくり上げて泣き出す。
『ごめんッッ。メイごめ…』
『………ね。』2005-12-15 13:49:00 -
61:
名無しさん
ァゲパン
2005-12-15 13:50:00 -
62:
『え…?メイ?…』
『……ねや。死ねや。ほら。手伝ったるから。』
━━━━━ナニカガキレテイタ。。。
『メイ…!?』
『ほら!!!はよ死ねやゴルァ!!なんやったら殺したるからや!!』2005-12-15 13:52:00 -
63:
─だからやっぱり早くに、その手を離してあげたらよかったのかもしれない─
我に返った時、カーテンからは緩やかに、そして温かい日が差し込む部屋に豆は一人でいた。一瞬、昼なのか朝なのか、それとも夕方なのかも解らずに広い部屋に一人。
座り込んで居た。2005-12-15 13:55:00 -
64:
?休憩?ちょっと生々しい話でごめんなさいよ??
>>47-65まで?
アゲパンサン読んでくれてありがとうございます(。・v・)ノよかったら感想スレにもヵキコしてくださいね?2005-12-15 13:58:00 -
67:
名無しさん
なんか好き?この小説好き?内容がイマイチわからなぃ?ごめん。けなしてるわけぢゃなぃの?だから好きなんかも?内容知ろぅとして入りこむのかな‥ いや。きっと何かあるねんて?
2005-12-15 21:17:00 -
69:
名無しさん
????????????
2005-12-15 22:02:00 -
70:
名無しさん
ぁげ
2005-12-15 23:36:00 -
72:
名無しさん
ァゲパン
2005-12-16 00:06:00 -
73:
ルナ
アンパン?
2005-12-16 00:46:00 -
77:
名無しさん
マリーさん?ヮラ
2005-12-16 07:29:00 -
78:
アゲパンサン?ルナサン?ヵキコありがとうございます??
名無しサン?sage協力本当ありがとうございます??
名無しサン?マリーサン?って誰ですか??マリーサンではナィです?気になる?またヵキコ待ってます?2005-12-16 10:09:00 -
79:
>>69さん?ヵキコありがとうございます??わからない時は聞いてくださいね??文章能力がないに等しいので解りにくいと思いますヶド最後までお付き合いして戴けると光栄デス????
2005-12-16 10:21:00 -
80:
立ち上がると同時によたよたと部屋を歩き回る。
『コウタ…?コウタどこ?…ごめん、カッとしただけやで?ごめん……なぁどこ隠れてるん?コウタ…?』
どこにも居ないコウタをひたすら探していた。2005-12-16 14:39:00 -
82:
♪♪♪リンコロ♪♪♪リンコロ♪♪
*゚Д゚)ハッ!!!
『………はい。』
何日たったのかもわからず、いきなり爆音で怒鳴るように鳴り出した携帯に驚き、全身が身震いする。2005-12-16 14:45:00 -
84:
電話を切ると、
枯れたはずの涙が太股にポタリポタリと落ちて行く。
二人の約束した『一生』は、それはそれはあまりに呆気なく簡単に、断絶された。
コウタとの関係は、思っていた以上に呆気ない物だった。2005-12-16 14:53:00 -
85:
それからは、
何かに取り付かれたように狂ったように働いた。
1日中、昼は喫茶店、夜は水商売。
時が立ち、季節が流れると、店長が彼氏になり、しかもゲイだったり。
笑ったり泣いたり。サリもホステスに復帰して、それなりに楽しく、たまに真剣になったりして毎日を過ごしていた。2005-12-16 14:57:00 -
86:
店長がゲイと知って、イボヂで店を辞め、
また時が巡ればマザコンホストと付き合ったり、
二十歳の頃には意味の解らない手切れ金をマザコンホストに貰った。
それなりに、楽しく切ない人生を送っていた豆。2005-12-16 15:00:00 -
88:
幸せ過ぎる毎日だったが、
『あの日』から、やっぱり心底は愛せないでいた。
そんな豆を、隆介はいつも変わらずに笑顔で頭を撫でてくれていた。
『俺がヨーロッパの貴婦人ならさしずめ君はペルシャ猫』これが彼の口癖だった。2005-12-16 15:05:00 -
89:
*+*+*ある日。
『メイの携帯ほんまボロいな。アプリ使えん。』
『そろそろ変えよかねぇ』
『パカパカがペロペロになってるから変えたらいかがか』
━━━━こんな会話が飛び交う木漏れ日。2005-12-16 15:08:00 -
92:
しずチャン
オマメちゃんの小説ォモロィし絶対完結してくれるッて信用ぁるから好きゃゎ??
2005-12-16 23:42:00 -
94:
ハロ??
?しずチャン?ありがとうございます???暇な女でごめんなさい??嬉しィィので更新します?デヘ?
?名無しサマ?sageしてくれてありがとうございます???読んでくれましたか??ォモンナィって??それはシィ?ですょ?2005-12-17 00:33:00 -
95:
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪
『*゚Д゚)ん?登録外……?誰やろ。』
豆はテロンテロンな古ぼけた携帯を持ち上げた。
ピッッッ。。『…はい?』2005-12-17 00:35:00 -
96:
*+*+*+*次の瞬間。
『。。。ッッ!!!』
豆の携帯を持つ手は、じんわりと汗が滲む。
『…?メィ……?』
小さなコソコソ声で隆介が豆を覗き込む。2005-12-17 00:38:00 -
98:
名無しさん
100━━━(゚∀゚)━━━!!
2005-12-17 00:42:00 -
99:
『メイ、まだこの携帯使ってたんや。』
『……コウタ…あんた、出てきたんやね。』
『長かったヶドなぁ。おかげさまで出所出来ました。弁当付きやヶド。』
『あ、そ。
…………おめ…でとう?』2005-12-17 00:43:00 -
100:
『なぁ、会いたいねんか。今どこ?行くわ』
そんな無理矢理で強引な所は変わっていなかった。
『え、ごめん。あたし今付き合ってるひとが…』
『どこ?』
『いや、だから…』2005-12-17 00:46:00