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僕等がいた。

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  • 1:

    奈津美

    まだ17才だったあの頃
    そこには確かに
    僕等がいた。

    2005-05-17 15:34:00
  • 291:

    奈津美

    街が12月になってクリスマスムードになった。

    先輩のお墓に私はちょくちょく行っている。海には来てほしくなかったから由美子と二人で毎回行っては涙を流した。由美子「なぁ前から聞きたかったんけど、冬月と付き合ってんの?」奈津美「・・・付き合ってない付き合ってない」由美子「そうなんやぁ・・・けどさぁ冬月はあんたの事絶対好きやで」
    あたしはそれ以上何も答えなかった。それにしても寒いです?お墓場って寒い?奈津美「先輩また来るね」由美子「先輩またね!」お墓に向かって手を振って、神田と海の所へ行った。

    2005-05-24 09:15:00
  • 292:

    奈津美

    海とは付き合ってない。私の中には先輩がいつもいて海が入る隙を作らない。

    海「クリスマス会える?」奈津美「四人でクリスマスするんやろ?」神田「しかも俺ん家で?」由美子「奈津美も来るよね?一緒に料理しよ?」

    2005-05-24 09:25:00
  • 293:

    奈津美

    家に帰るとお母さんが玄関に額縁に入れた先輩が描いた私の絵が飾られてあり私は絵に向かって挨拶をしてる。
    お母さんはやっと笑うようになってきた私を見てそうしてくれた。お父さんは会社から帰ってくると私とお母さんが飾り付けしたツリーを見て踊りだした。

    2005-05-24 09:29:00
  • 294:

    奈津美

    由美子「おっそぉい!」教室に戻ると三人が待ってた。奈津美「ごめんごめん?」由美子が教壇に立つ
    由美子「んじゃ明日から冬休みですがぁ・・・イベント覚えてますか?」奈津美「・・・?」神田「はい。由美子先生!クリスマスでぇす!」由美子「はい。よろしい?冬月次!」海「カウントダウンです」由美子「はい!いいですかぁ!カウントダウンは有馬でしますよぉ」奈津美「えっ?聞いてないよ?」神田「だって言ってないもん?」海「当たったんだよクジが」奈津美「・・・クジ・・・?・・・えぇっ?!商店街のくじ引き?!」由美子「へへっ★当たりましたぁ?」
    奈津美「すっご!すっごぉぉい!」

    2005-05-24 10:47:00
  • 295:

    奈津美


    お母さん「メリークリスマァス?!」奈津美「朝からうるさいなぁ・・・ご飯食べてんねんから静かにしてや?」お母さんはサンタの恰好をしてクリスマスの曲をかけて踊ってる。
    お母さん「いいやんかぁ?へるもんちゃうし??今日は由美子ちゃんたちとパーティやろ?!タッキー君も一緒?!あの子かわいいなぁ??」奈津美「冬月君やって?」お母さん「冬月タッキーやんかぁ??」

    2005-05-24 10:53:00
  • 296:

    奈津美

    お母さんは、海のファンです?

    私は待ち合わせに間に合うようにちょっと早めに家を出て小さいツリーを買って先輩のお墓に行った。今日は寒い?
    奈津美「寒い寒い」お墓の前にちょこんとツリーを置いた。奈津美「先輩・・・メリークリスマス」一人で来るのは始めて。

    2005-05-24 11:01:00
  • 297:

    奈津美

    先輩・・・。
    一人で来るとやっぱ辛いなぁ・・・。墓石を触って泣いた。

    先輩・・・会いたいです。

    2005-05-24 11:05:00
  • 298:

    奈津美

    空を見上げたら
    海「よぉっ」海が目に入った。
    奈津美「冬月ぃ!めっさびっくりした」
    海はくすくす笑って先輩に手をあわせた。奈津美「初めてやんなぁここまで来るの」海「綺麗な墓だな」奈津美「うん」
    先輩・・・先輩。

    2005-05-24 11:10:00
  • 299:

    奈津美

    墓場を出たら海が手を出してきた。
    私は手を握った。海「冷てぇ・・・」奈津美「あったかぁ・・・」海は微笑んだ。奈津美「冬月・・・」海「ん・・・?」奈津美「・・・あんたが居たら寂しくないよ」海が立ち止まった。奈津美「寂しくないよ」
    海「あっ。」海が空を見上げた

    奈津美「雪だぁ・・・」海「晴れてんのに、何でだ?」ふいに後ろを向いた。風が吹いた・・・。
    奈津美「きれい・・・」海「うん」
    先輩の居るお墓の場所に光がさして雪が舞落ちる。

    2005-05-24 11:23:00
  • 300:

    奈津美

    この雪は先輩からのプレゼントだ。
    私は空を見上げながらそう思った。先輩は空にいる。それなら寂しくないよ・・・。いつでも会えるから。

    いつもあなたを想っているから・・・。

    先輩・・・さようなら

    2005-05-24 11:28:00
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