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*ピエロ*

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  • 1:

    ◆pdSlmz1VDI


    ――今この瞬間。
    あたしはただ笑いたいだけ。笑ってて欲しいだけ。夢もないし、特に飛び抜けたモンもない。ハイでもなくローでもなく,ただ一定のテンションを保つコトって何よりも難しい。雨も降りゃ虹も出る。

    ――きっと人生、笑ったモン勝ち。

    2006-05-20 06:33:00
  • 2:

    ◆pdSlmz1VDI

    ━━清香〈キヨカ〉?歳。
    至って普通のいわゆる最近の若者。栗色の胸までの髪に、長〜い前髪に黒メッシュのストレートヘアーが定着してる。
    好きな色は黒と白。ソレ以外の色の服は滅多に着ない。化粧は濃いめ。今日も目の周りを茶色く囲んで、いざ、出勤――。

    2006-05-21 03:12:00
  • 3:

    ◆pdSlmz1VDI

    『おはよーキヨちゃぁん!』
    キャバクラ「PIERO」。ここで働いてそろそろ3ヶ月が経つ。と言ってもミテコ時代に夜をやってた経験はあるし、小さい箱だし、どうってコトなく仕事をこなしていた。
    『キヨ、2人来てるわ。待ち長かったカラ急いで!』
    店長があたしの肩を叩く。『はぃは〜ぃ。』

    2006-05-21 03:21:00
  • 4:

    ◆pdSlmz1VDI

    更衣室に入り、チャッチャと着替えをしてると女の子に話しかけられた。
    『キヨ、おはよッ!今日彼氏くるね〜ん♪そん時キヨも着いてやッ。』
    当店?1のルミちゃんだ。 『そうな〜ん?仕事場に連れてくんな〜ッこのッ!笑』なんて肩を叩くと嬉しそうなルミちゃん。
    《恋する乙女って感じ〜》

    2006-05-21 03:33:00
  • 5:

    ◆pdSlmz1VDI

    あたしはさほど気に止めず自分の客の席につく。
    『ごめぇん!待ったぁ?』『キヨカぁ、電話出てやぁ!それやったらこんなまたんのに〜!』『ご〜めぇ〜んッ亮チャン!』
    あたしは基本、客電しない。ていうか携帯見ない。
    この人、亮チャンはここ最近週4ペースで通ってくれてるアキバ系。そして、鉄道マニア!しかも、ホンモノ駅員さん!

    2006-05-21 03:42:00
  • 6:

    ◆pdSlmz1VDI

    《コノ人多分キヨと電車乗りたいんやろーなぁ。》
    ウン、絶対そうや。ほんでもって痴漢プレィとかしたいんやろーなぁトカひとり考えてみる。
    『でなぁ、キヨちゃん〜………』亮チャンの会話なんてそっちのけ。
    キャバクラは苦じゃない。あたしは常に何かを考えてまうタイプやから、ある意味向いてる。客がキモい事ゆってても、頭ン中でひとり妄想しては笑ってる、つまり、バーチャル接客。

    2006-05-21 03:50:00
  • 7:

    ◆pdSlmz1VDI

    お触りだってヘッチャラ。むしろこっちから触るしボディタッチ激しいし。
    チナミにあたしは意識がなくてもハタから見れば「色営」らしい。そんなつもりナイねんけどな。ただあたしは笑って欲しくて、笑わせたくて、「スキ」ってゆう素振りしてるだけ。
    ルミちゃんがよく言うのは、『キヨはキャバ嬢とゆうよりホストやね。』
    自分でも思う。あたしホストならルミちゃん抜ける。笑

    2006-05-21 03:59:00
  • 8:

    ◆pdSlmz1VDI

    亮チャンが帰ると言いだした。『え〜!!嫌やぁまだバイバイしたくない〜!!』
    『ごめんね、今日手持ち少ないんよ。』亮チャン苦笑い。《ま・しゃーないか。》亮チャンの腕を離し、
    『わかったよぉ。』なんて下を向く。亮チャンはチェックを済まし、送り出し。
    エレベーター前で亮チャンがボソッと言う。
    『…帰りたくないな、俺。』

    2006-05-21 04:07:00
  • 9:

    ◆pdSlmz1VDI

    淋しそうにでっかいリュックを抱き締め俯く40歳アキバ系―。
    『も〜!!またすぐ会えるやろ〜!キヨだって離れたくナイんやでぇ〜!?』
    あたしはそう言って亮チャンに抱きつき、クリンクリンの天パ頭をクシャクシャしてあげる。
    これはオキマリ。こうすると亮チャンは笑ってくれるから。
    《にしてもまぁぢクリクリ〜、マリリンモンロー笑》

    2006-05-21 04:14:00
  • 10:

    ◆pdSlmz1VDI

    『ありがとキヨカ。笑 また明日行くからね。』
    『わあい♪』
    と、そんなやり取りをしてたら、エレベーターが開いた。『えッ!!』《ン…?》その声に気付き、あたしは亮チャンの肩からヒョコッと顔を出しエレベーターの中を見た。
    『ぁ。』中には複数の黒服に身を包んだホスト達。
    《あ〜…。》

    2006-05-21 04:20:00
  • 11:

    ◆pdSlmz1VDI

    明らかビックリした顔でこっちを見てる彼らに、
    『いらっしゃいませー♪どうぞこちらでーす。』と店の扉を開け、
    『3名様ご来店でーす!どうぞ。ごめんね、亮チャン、ありがとう♪』と亮チャンをエレベーターに乗せ見送った。
    『バィバ〜ィ♪』手を振った時、ひとりのホストと目が合った。

    2006-05-21 04:26:00
  • 12:

    ◆pdSlmz1VDI

    その時、何かビビッと電撃が走った。《えッ…》
    『いらっしゃいませー!』彼らが店に入った後、独り言を言う。
    『かっけぇ…笑 てかめさタイプやぁ。』

    茶色い髪にスラッとした背丈。色白で、なんともセクシーな感じの男の子。

    2006-05-21 04:32:00
  • 13:

    ◆pdSlmz1VDI

    《やっぱホストは男前やの〜》なんて思い店に戻ると、化粧直ししてるルミちゃん。
    『キヨ!あの真ん中の人やで♪見たやろ?』
    あらまあ、とっても嬉しそう。笑
    『カッチョええがな♪笑 てかキヨ、ルミちゃんの彼ピの右の人めさんこタイプ〜。』なんて一応女の子らしく報告なんてしてみると。
    『周クン?んな周クンつきいや♪』やと。

    2006-05-21 04:40:00
  • 14:

    ◆pdSlmz1VDI

    《ラッキ〜♪男前と喋れる〜♪笑》
    あたしだって女だ。男前大好き♪そんな感じで席につく。
    『初めましてぇ〜、キヨカです。』席に着くなりホスト達が声を揃える。
    『さっきの子ぉやぁ!笑』『あ、さっきの子でぇす♪キヨカでぇす〜♪笑』そんなこんなで男前な彼に名刺を渡した。
    『キヨカでぇす。』

    2006-05-21 04:46:00
  • 15:

    ◆pdSlmz1VDI

    『あ、周介です!』とニッコリ笑う彼。『いやん♪たまらん〜♪笑 実は周クン、逆指名で来ちゃいましたぁー笑』なんてゆってみる。
    『何それ!笑 やめてよ。ベッピンさんにそんなんゆわれたら俺通ってまうやん。笑』『う〜れ〜し〜い〜♪笑』
    《さすがホスト。笑》トークも軽快やし、リップサービス嬉しいですやん♪笑

    2006-05-21 04:53:00
  • 16:

    ◆pdSlmz1VDI

    そんなあたしらのやり取りを見てルミちゃんがすかさず言う。
    『周クン!ルミの一番仲良しのキヨやで♪可愛いやろ?笑 色られたらアカンで!笑 』
    『色とかやめて!笑 俺ハマッてまうから!んま恐い。笑』と、手をパーにする周クン。
    『可愛い〜♪笑 もっとキヨに顔見せて〜♪』
    『キヨちゃんやり手やな!笑』と、ルミちゃんの彼氏も大爆笑。和む和む。

    2006-05-21 05:00:00
  • 17:

    ◆pdSlmz1VDI

    しばらく皆で楽しく喋ってだんだんと一対一の会話。『キヨちゃんいくつ?』
    『キヨ?19。』『俺より3つも下やん!』
    『てことは周クン22?』『ウン、オッサンって?うるさい。笑』『キヨオッサン好きやで♪』そう笑うと、顔を手で隠し叫びだす周クン。
    『も〜!!まぢ無理!笑 やめてってば!笑』
    ルミちゃん達も笑ってる。

    2006-05-21 05:09:00
  • 18:

    ◆pdSlmz1VDI

    周クンは、ちょっと困った様に笑う。その顔を見ると、なんか自分が子供に感じる気がした。
    《まぁ年下やけどさ。》
    その後しばらくして指名が入り喋ってると、あたしの客が来たから、あたしはしばらく席を離れた。
    『ごめんね、周クン。』
    客が被るのは基本避けてる。他の客に接客してる姿は見せたくない。

    2006-05-21 05:23:00
  • 19:

    ◆pdSlmz1VDI

    『来てくれたんや〜♪』
    ――この客には特に。
    『…忙しそうやん。』『たまたまやん♪のぶチャン何飲む?』
    この人、のぶチャン。職業とびの24歳。ちょっとイカちい兄チャン。羽振りはいいけど嫉妬焼きのちょい輩入ってて、指名が被ると半端なく機嫌悪いし、ちょいダルイ。『…あれホストやろ?何しに来てるん?』

    2006-05-21 05:29:00
  • 20:

    ◆pdSlmz1VDI

    『ん〜??普通に飲みにやで?』《出た出た〜笑》
    自分以外の客にイチャモンつけたがる人。
    『仕事中ちゃうんかいな。チャラけた奴らやな。』《もうダルイ?。笑》わざと聞こえる様な声で言うのぶチャン。
    『も〜!キヨと飲んでるのに他の人の話やめて!』のぶチャンの手を握る。
    あ〜あ〜笑。ルミちゃんの彼氏見てるやん。笑ってるやん。笑 《ダルイ〜笑》

    2006-05-21 05:36:00
  • 21:

    ◆pdSlmz1VDI

    結局のぶチャンは周クン達に嫌味かの様に3時間ぐらいいた。《いつもワンチェックの癖に〜笑》
    送り出した後、急いで周クン達の席に戻る。
    『ごめんなぁ〜!あの人いっつも被ったらあんなやねんかぁー笑。』『そんなけキヨチャンの事好きやって事でしょ!笑』なんて皆笑う。
    『ただいま♪』周クンの膝をポンッと叩く。『おかえり♪笑』と、頭を叩き返してくる周クン。《癒される〜笑♪》

    2006-05-21 05:43:00
  • 22:

    ◆pdSlmz1VDI

    周クンに寄り掛かった時、黒のカッターシャツのパッカリ開いた胸元から香水のいい匂いがした。
    『周クンってエロカッコいいよね。』『めさ流行乗ってるやん俺。笑』
    笑ったらもっとセクシーやし。『そそられるわぁ…笑。』『キヨチャンやろ!笑』周クンが笑うと、なんかつられて笑ってしまう。なんか不思議なオーラがある。
    多分、ただの男前じゃない。そんな気する。。

    2006-05-21 07:32:00
  • 23:

    ◆pdSlmz1VDI

    《久しぶりに喋り呑まれてるカモ。。》あたしは人の話はちゃんと聞いてるけど、常に頭では考えてるからいつもマイペースな接客が出来てた。

    ――この人に会うまでは。

    2006-05-21 07:36:00
  • 24:

    ◆pdSlmz1VDI

    例えば、お金トカ、恋愛。
    それにオシャレとか美味しいモン食べてる時。買い物トカ。
    何でもその人なりの「シアワセ」と「コンプレックス」、劣等感と優越感。色々ある中であたしは、ただ笑っていたいといつも思った。

    例えばダレかと腹抱えて爆笑してる時。それがあたしの生きる意味でやとさえ思った。

    2006-05-21 08:05:00
  • 25:

    ◆pdSlmz1VDI

    『ありがとーね。』

    結局周クン達はラストまでいて、たくさんのシャンパンやボトルを派手に開けて帰った。
    帰り際、あたしは周クンと番号を交換して。

    2006-05-21 21:06:00
  • 26:

    ◆pdSlmz1VDI

    周クン達が帰って着替えてる時、ベロンベロンになったルミちゃんが絡んできた。
    『キヨぉ〜!周クンと番号交換してたやんなぁ〜??』《うわ、酒くちゃいッ。笑》ルミちゃんは飲めない癖に自ら飲んじゃう、しかも酒癖が悪いちょっと痛子。『ウン、したよー。てかルミちゃんくせえー笑』
    するとルミちゃんはあたしの手を握り真剣な顔をした。

    2006-05-21 21:10:00
  • 27:

    ◆pdSlmz1VDI

    『キヨ。店は絶対行ったらあかんで!!』『へ?そおなん?今度暇やったら行ってみよ思てたしぃ。』
    《何や?》ルミちゃんは続ける。
    『周クンな、主任やねんかぁ。初めて優の店行った時な、ルミ周クンついてんけど、あの人めっちゃ色かけてくんねやんかぁ。』
    《ウ〜ン?》――色?ピンとこんなぁ。。周クンはそんな安いホストではない、と、思うけどな。

    2006-05-21 21:17:00
  • 28:

    ◆pdSlmz1VDI

    『キヨ、タイプゆうてたやん?うまい事ひっぱられるで。だから絶対行ったらあかん!』とまぁ、オカンの様にゆってくるルミちゃんに、『わかたぁ〜オカン〜!笑』と抱きついて答えた。
    『ホンマにわかってんの〜!?笑 あんたはホンマに子供やねんからぁッ!!』
    『ハハ〜ん♪』 あたしは基本人の話は右から左。信用してない訳じゃナィけどさ。

    2006-05-21 21:22:00
  • 29:

    ◆pdSlmz1VDI

    ルミちゃんは、小さくて可愛くて女の子らしい女の子だった。「ホスト」と言う名の彼氏、「優クン」の事が好きで好きで仕方ないって感じだった。だからあたしは口出しはしない。

    ――つもりだった。

    2006-05-21 21:31:00
  • 30:

    ゆぅ

    気になるっ?

    2006-05-22 00:19:00
  • 31:

    ◆pdSlmz1VDI

    ねぇ周クン。
    人を好きになるのって本能やんね?じゃぁその本能って一体何なんやろう?
    周クン。あたしはきっと周クンの容姿や性格に恋したんじゃない。

    今思えば、ただただ、"本能"で惹き付けられた。ソレ以上も、ソレ以下でもなく。

    2006-05-22 02:01:00
  • 32:

    ◆pdSlmz1VDI

    ――この日。
    あたしは出会ってしまった。イヤ、やっと出会えたのかも――。。
    そしてやっと"本気"で笑えたのかもしれない。

    2006-05-22 02:06:00
  • 33:

    ◆pdSlmz1VDI

    周クンという人に出会ったこの日。あたしの人生が、周りをとりまく人たちとの糸が、こんがらがる大波乱の幕開けだった。

    まだ見ぬ未来も、どうしようもない過去さえも、この人が塗り替えてくれたから。

    あの傷だらけの日々さえ、愛しく思えるよ――。

    2006-05-22 02:14:00
  • 34:

    ◆pdSlmz1VDI


    「[タイトル];キヨカおはよ☆o(^-^)o
    仕事終わったぁ!ちゃんと用意できてるか?今から〇〇まで迎え行くから、もうそろそろ家出とけよ☆
    美味い鍋屋見つけたしそこ行こう(~o~)/
    FROM:のぶ 」

    2006-05-22 02:29:00
  • 35:

    ◆pdSlmz1VDI

    『うわ〜ヤバス?!遅刻ぅ〜!!笑』━ガチャンッ━
    ひとり慌てて玄関の鍵を締め、非常階段を掛け下りタクを拾う。━バタンッ━
    『オッチャン!とりあ大通り出てえ〜ッ!』『ハイヨ。姉チャン仕事遅刻やろ?笑』気さくな運チャンがミラー越しで笑う。『あたり〜!笑 てか同伴やねぇん。だからダッシュでお願ぁい!』
    今日は月1恒例ののぶチャンと同伴の日。この日はいつものぶチャンはオーラス♪《はよつけはよつけ〜!!》

    2006-05-22 02:38:00
  • 36:

    ◆pdSlmz1VDI

    毎月この日だけはのぶチャンの為に他のお客さんの予定を作らない。
    《オーラスで途中輩られたりしたら大変やもん。笑》たまにはのぶチャンもいい気分で飲ませてあげたいし。
    『のぶチャン待ったぁ〜!?』『お前相変わらず遅刻やな。笑』『ごめす〜♪笑』
    軽く腕を組んで店に迎う。あらま、のぶチャン機嫌よさげ♪笑

    2006-05-22 02:45:00
  • 37:

    ◆pdSlmz1VDI

    のぶチャンお薦めの鍋屋に入った。『うまそぉ〜♪』
    隣に座って適当にイチャついて適当に食った後、ちょっとマッタリしてた時。
    『なぁ、アレこないだキヨ指名しとった奴ちゃうん?』『えぇ?』のぶチャンの視線の先を見る。《ァッ!》

    2006-05-23 04:01:00
  • 38:

    ◆pdSlmz1VDI

    『ホンマやぁ。』周クンや。同伴中かな?女の子といる。『んまチャラけた奴やなぁ』と相変わらず文句たれるのぶチャン。《わかった?笑》『のぶチャンそろそろ行くぅ?』『せやな。』『んなキヨトイレ済ます〜♪』
    そう言ってトイレに立った。

    2006-05-24 02:11:00
  • 39:

    ◆pdSlmz1VDI

    《あ〜マヂ腹いっぱい。》なんて思いながらトイレのドアを開けた時――。
    見ちゃいけないモノを見てしまった。『えッッ!』
    ━バタンッ━あたしは思わずドアを閉めた。思いっきり。そしてのぶチャンの元へダッシュ!笑
    『あれ?早いな。』

    2006-05-24 02:15:00
  • 40:

    ◆pdSlmz1VDI

    『入ってたから店でするッ。笑』『?そうか。んないこか。』そう言って会計を済まし店に向かった。
    あたしの胸はバクバクゆってる。《…何やアレ!笑》
    今さっきトイレで見たモノ…それは周クン。しかも女と。しかもキス…してた。しかも個室のトイレ。…………………

    鍵しめろよぉ!笑

    2006-05-24 02:21:00
  • 41:

    ◆pdSlmz1VDI

    しかもなんてゆうか…
    生々しぃ。笑 あのセクシーなエロカッコイイ周クンが、女の腰に手ぇ回してた。
    《…ヤバス。エロス。笑》しかもでもどっちかゆうたら女カラ行ってた感じやし…。笑うわぁこっちがニヤける。笑周クンあたしって気付いてたよな――?
    久しぶりのドキドキ。自分がした訳でもないのに。

    2006-05-24 02:29:00
  • 42:

    ◆pdSlmz1VDI

    『キヨカ?お前なんか顔キモイぞ。笑 はよ行ってや?』『っせぃ!笑 行くわ』店長にそんなん言われながらあたしはのぶチャンの席につき接客してた。
    『とりあえずドンペリ!』
    《お、きた。笑》キヨを独り占め出来てのぶチャンご機嫌。笑 『ありがと〜♪』

    2006-05-24 02:37:00
  • 43:

    ◆pdSlmz1VDI

    喋って飲んで気付けば2時。ラスト延長かなと思った頃『いらっしゃいませー!!』客が入った。《え?》
    入り口を見る。周クンや――。ルミちゃんの彼氏と二人。《うわぁ〜…笑》
    『スイマセン。キヨカさんの方指名が被っちゃうんで…』

    2006-05-24 02:46:00
  • 44:

    ◆pdSlmz1VDI

    『しらんやんけ!』
    店長が交渉始めるけど、案の定ダダをこねるのぶチャン。《だるいわ〜泣》
    結局のぶチャンはヘルプがつくのがイヤで帰った。
    《チクショウ!笑》スネてたのを宥めるのがめんどくさくて軽くホッペにキス。
    『んまごにめんね。』あたしは結構こうゆう奴だ。

    2006-05-24 02:53:00
  • 45:

    ◆pdSlmz1VDI

    『ごめん!キヨちゃん。俺きたから帰ったよね?あの人。』席に着くなり両手を顔の前にあてて謝る周クン。《可愛ッ♪笑》『気にすんなぁ♪キヨ周クンと喋りたかったも〜ん。』『ホンマ素敵やなキヨちゃん!笑』向かいに座るルミちゃんの彼氏、【優クン】が笑う。
    『優クンう〜るさい〜!』

    2006-05-25 06:35:00
  • 46:

    ◆1pKdxKNrNo

    しばらくまた前の様に4人で話した後、自然に2;2になる。『周クン♪さっきキヨ見たで?笑』ニマニマ笑ってゆってみた。『やっぱり。笑キヨちゃんやったか!俺確かめに来たんやで?"鍋屋のトイレ覗いたんキヨちゃん?"って。笑』テレ隠しの様に笑う周クンは今日もなんてゆうか…セクシー。笑

    2006-05-25 06:42:00
  • 47:

    ◆pdSlmz1VDI

    『覗かれるん嫌やったら鍵しめなさぁ〜ぃ!!笑』と、肩を叩いてみる。『はぁぃ。笑ごめん。てか、てか!"うわ〜色ホス〜!"とか思った!?』必死な周クン。《萌え〜笑》『ウウン!"いいな〜お客さん"って!笑』『…キヨちゃんのが色やな。笑』周クンがそう言って2人笑った。"この人可愛いな〜♪"あたしはまだこの時、周クンのコトそれ位にしか思ってなかった。なかったのにね――。。

    2006-05-25 06:49:00
  • 48:

    ◆pdSlmz1VDI

    ――それから、?週間に数回、周クンと優クンが店に通う様になった。そしてだんだん周クンと仲良くなってきた頃、ひとつめの事件は起きた。
    『いらっしゃいませー!!』ある日の店での出来事。この日、ルミちゃんが当欠だった――。
    『アレッ!優クンやぁ〜』

    2006-05-25 06:55:00
  • 49:

    ◆pdSlmz1VDI

    優クンが店に来た。
    『ひとり〜?』待機中だったあたしは優クンに話し掛けた。『おう。周介今日店休みやね〜ん!残念か?笑』『残念〜!!笑 でも優クンも今日ルミちゃんいてないよ?』《てか休んでるん何でしらんねやぁ?》すると優クンが『マヂ?んなキヨちゃんついてや♪いいやろ?』と言ってきたので、店長に一声かけて優クンの席についた。

    2006-05-25 07:02:00
  • 50:

    ◆pdSlmz1VDI

    『何飲みたい?』ニッコリ笑って聞いてくる優クン。

    優クンは優しめの周クンとは違ってどっちかいうと強めな感じ。笑 周クンの栗色のサラ毛とは対象的に黒髪にトコロドコロにメッシュの入った髪を立たせてる。顔もキリッとしてる方で、何もかも周クンと[正反対]な感じ。

    『わ〜い♪キヨカシオレ〜♪笑』と上げようとした手を捕まれた。

    2006-05-25 07:10:00
  • 51:

    ◆pdSlmz1VDI

    『ルミの男やから気ぃ遣ってるやろ?いいで、何でも好きなモン飲みや。』《…。》捕まれた手をさりげなく離し、笑顔で答える。
    『だってルミちゃんに悪いも〜ん♪笑』すると優クンはあたしの耳元でこう囁いた。
    『…キヨちゃんって先輩とか遠慮なく蹴落とせるタイプやろ?笑 めちゃ腹グロそやもんなぁ?』

    2006-05-25 07:17:00
  • 52:

    ◆pdSlmz1VDI

    《……―。》あたしは笑顔で答える。『どうかな?笑』そう一言。すると優クンはボーイに手招きし、ルイを卸させた。『ありやッすー!!』
    その瞬間、店の女の子達の視線があたしに集まった。《……。》あたしは優クンに『ありがと♪』とニッコリ笑いかけた。周クンはあたしの手を握り、また耳元で言う。『なぁ、俺キヨちゃんに指名変えしていい?笑』

    2006-05-25 07:24:00
  • 53:

    ◆pdSlmz1VDI

    あたしのキライな香水の匂い。《何やっけこれ…。》血の気が引く。
    軽く交わし、話を逸らしてその日は終わった。
    《…どゆつもりやね〜ん…。》【優クン】なんか厄介な奴っぽいな――。

    【優クン】[club SHINE]の?1・・・コイツがこれから始まるゲームの幕を引いた。

    2006-05-25 07:31:00
  • 54:

    ◆pdSlmz1VDI


    ――昔、大親友が言ってた。
    『ピエロみたいに生きたくない?ずーっと笑ってんの!失恋とか、なんか色々嫌なコトあっても、ひたすら笑うねん。笑ってたらなんかどうでもよくならへん?』

    ――確か、そんな感じの台詞。笑いながら――。

    2006-05-25 07:35:00
  • 55:

    名無しさん

    めっちゃおもろいやん?頑張れ(´∀`)ノ???

    2006-05-25 17:51:00
  • 56:

    名無しさん

    ぁげ?

    2006-05-27 14:10:00
  • 57:

    うリ?

    あLナ゙?>з

    2006-05-27 21:55:00
  • 58:

    ◆hjeX5VxSgg

    カキコくれてる方ありがとうございます。マイペース更新ですが良かったら覗きにきて下さいね。

    2006-05-28 01:44:00
  • 59:

    ◆hjeX5VxSgg

    ━三咲清香(ミサキキヨカ)━

    3人兄弟の真ん中、長女。2つ上の兄がひとり、1つ下の妹がひとり。
    ―13歳冬―母親が家を飛び出した。―14歳夏―父親が再婚。ママ母【玲香】はあたしが気に入らず、よく殴ったりご飯を与えなかったり、いわゆる"虐待"をされていた記憶がある。父親も元々暴力的な奴だったから助けを求める訳もなく、ママ母の連れ子と男の取り合いになったりして、散々な中学時代を過ごす。

    2006-05-28 03:55:00
  • 60:

    ◆hjeX5VxSgg

    ―15歳、春―
    学校も先輩とモメたり、だるかったりで楽しくないし、家庭環境もだんだんと悪化して、なんかすべてに嫌気が刺したとゆうか馬鹿らしくなって卒業間近、親友【アヤ】と家を出る。そして人生初の夜の世界。はじめに選んだのは〔セクキャバ〕。オッサンに体触られるのは気色悪かったけど金の為に耐えた。イヤ、「自分達で生きて行く」そう一緒に決めたアヤと一緒だったからきっと耐えれた。

    2006-05-28 04:04:00
  • 61:

    名無しさん

    2006-05-28 04:09:00
  • 62:

    ◆hjeX5VxSgg

    ―そして17になってすぐ―一気にドン底に落ちる。
    アヤがシャブにハマッた。
    当時のアヤの彼氏【直也】コイツがアヤをシャブ漬けにした。アヤはコイツの為なら何でもした。風俗に移り、本番に飛ばされ、しまいには売られそうになった。あたしは助ける術がなかった。

    2006-05-28 04:15:00
  • 63:

    ◆hjeX5VxSgg

    『清香ゴメンな?アヤ家出るわ。清香にコレ以上迷惑かけれん。』
    いつもチャラけててヘラヘラしてたアイツの真剣な言葉。"迷惑"?何を水くさいコトゆうてんねん。うちらいっつも一緒やったやん。一緒にここまでやってきたんやん。
    離れてしまったら終わりだと思った。あたしはアヤが離れて行くのが怖かった。

    2006-05-28 04:21:00
  • 64:

    ◆hjeX5VxSgg

    〔うちらずっと一緒やで〕

    あたしは自らシャブに手を出した。アヤを止めれない。アイツと別れさせるコトも出来ない。なら、いっそのコト―――。
    何も怖くなかった、本気で。一緒なら堕ちていける。"アホ"とゆわれようがどうでもよかった。この時、周りなんて関係なかった。うちらには。

    2006-05-28 04:25:00
  • 65:

    ◆hjeX5VxSgg

    ―薬に染まりつつあったある日―。うちらの人生が変わる再会をした。
    まだ仕事が行けてたあたしは当時勤めてた店で2人分の生活費と薬代を稼ぐ為、必死で働いていた。
    『え…清香!?』

    2006-05-28 04:29:00
  • 66:

    ◆hjeX5VxSgg

    そこに新規で入ってきた客。【翔太】彼は中学時代、あたしの義理の妹【まゆか】とあたしが必死になって取り合って結局はまゆかの方に行った男。そしてあたしとアヤの"これから"を変えた男。

    2006-05-28 04:34:00
  • 67:

    ◆hjeX5VxSgg

    アレは確かあたしの誕生日の前日だった。今になって思うコト。
    ―翔太、あの日のアンタとの再会はうちらにとってか幸か不幸か、それは未だにわからへんけど。
    もしアレがプレゼントなら、もっとわかりやすくして欲しかった。白か黒か。中途半端は楽なようで一番ダルイ。

    2006-05-28 04:42:00
  • 68:

    ◆hjeX5VxSgg

    明らかに顔が死んでたんだろうあたしに彼は言った。『頼むから辞めて…』と。『関係ないやん。』
    あたしは翔太の事が死ぬ程好きだった。初めて付き合ったのもキスしたのも、体を重ねたのも全部彼だった。「結婚しよな。」
    幼ながらの約束も、あたしは強く信じていた。
    "翔太とずっと一緒にいるんだ"と――。

    2006-05-28 04:48:00
  • 69:

    ◆hjeX5VxSgg

    だからこそ、翔太がまゆかの元へ行った裏切りがあたしの中ではとてつもなくデカイもので、ずっと許せずにいた。それ以来、彼氏どころか好きな人さえいなかったあたし。
    そんな時に偶然の再会――あれだけ許さないと決めていたのに、実際この時、あたしの心は揺れていた。

    2006-05-28 04:52:00
  • 70:

    ◆hjeX5VxSgg

    だからこそ、翔太がまゆかの元へ行った裏切りがあたしの中ではとてつもなくデカイもので、ずっと許せずにいた。それ以来、彼氏どころか好きな人さえいなかったあたし。
    そんな時に偶然の再会――あれだけ許さないと決めていたのに、実際この時、あたしの心は揺れていた。
    《ゴメン。アヤ――》

    2006-05-28 04:52:00
  • 71:

    ◆hjeX5VxSgg

    ある日、気になってたコトを聞いてみた。
    『アンタ毎日来てるけど金どっから湧いてくんの?』
    『貯金やでぇ〜』そうサラリと答えるその笑顔に、あたしは胸が締め付けられた。翔太の家の事情をあたしは知ってる。家だってゆったら悪いけどホントお化け屋敷みたいで。。
    『アホちゃう。もったいな。』『清香が薬辞めたら俺も通うんやめるわぁ。笑』
    《……―。》本当に歯がゆかった。

    2006-05-28 05:02:00
  • 72:

    ◆hjeX5VxSgg

    あたしは考えていた。
    "翔太あたしが薬やめたらヨリ戻すつもりなんかな?"
    "あたしのせいで金なくなる…。"たかが十代の貯金なんてキャバ通ってたらすぐ消えるんは目に見えてる。ィヤ、もうないかも…。
    案の定、翔太は毎月の給料まで手を出してたみたいだ。"どうしよ…。"
    あたしの前に漠然と広がる何か――。

    2006-05-28 05:08:00
  • 73:

    ◆hjeX5VxSgg

    決めた。「薬辞めよう。」あたしは辞めれる自信があった。そんな量してないし。何より翔太――。
    問題はアヤ…。絶対自分の意思では辞めないし、直也とも別れないだろう――。そんな事は百も承知であたしは強行手段を取った。はじめからこうすれば良かったのかもしれない。一度は諦めて自分まで染まろうとした。でももう一度…もう一度頑張ってみよう。このままじゃアカン。アヤだってわかってるハズやんな――?

    2006-05-28 05:14:00
  • 74:

    ◆hjeX5VxSgg

    でもそんな想いも簡単に打ち砕かれた。〔現実って甘くない。〕
    『ドコ!?ドコやったかゆえやぁ!!』―ガシャーン―!ハサミを持って暴れまくるアヤ。『アカンってアヤ!もうやめよや!?頑張ろうや?!』
    『黙れや!!お前だって一緒なってやってたやんけ!!はよ出せや!!!』あたしは薬とゆう薬を全部捨てた。せめてこの家の中だけでも…そうする以外方法がなかった。

    2006-05-28 05:20:00
  • 75:

    ◆hjeX5VxSgg

    『辞めるんやったら一人で辞めろや!!アヤまで巻き込むな!!』『そんなんゆうな!!一緒に辞めよゆうてんねん!』ガリガリの体で怒り狂うアヤ。アカン。ちょっと前まで落ち着いてたのに目もイッてるし顔ヤバィ…。
    『清香は翔太んとこ行きたいんやろ!?さっさと行けや!!アヤなんかほっといたいーやんけ!』

    2006-05-28 05:25:00
  • 76:

    ◆hjeX5VxSgg

    怒鳴り散らし壁にハサミを突き刺すアヤ。可愛くてよくモテてたアヤ。この時、あたし初めてアンタの事〔コワイ〕と思った。。

    今でも鮮明に覚えてる。
    あの場面――。

    2006-05-28 05:27:00
  • 77:

    ◆hjeX5VxSgg

    『ぅ゛ッ…ぅッ!グスッ…』
    座り込み泣き出すアヤと、その前にへたり込むあたし。その時、運悪くあたしの携帯が鳴った。アヤがそれを奪い画面を見て、携帯を投げつけてきた。
    『ぃッ…!』それが顔にあたり、拾い上げ画面を見た。
    【着信:翔太】

    2006-05-28 05:32:00
  • 78:

    ◆hjeX5VxSgg

    『はよ出えや。』『いいって。』『出ろって早く!!』アヤはそう怒鳴り壁にあたしを押さえつけてきた。
    ━ドンッ━!《―…!!》
    あたしは体が硬直し、動けない。目の前には狂った顔でハサミの刃をつきつけるアヤ…。《嘘やろ――…》この時、あたしの中の何かが崩れた。
    『マジかよ…アヤ…。』
    涙が頬を伝う。

    2006-05-28 05:37:00
  • 79:

    ◆hjeX5VxSgg

    アヤも泣いてる。鼻水も垂れてた。
    『マジやし…もう出てってや…清香には翔太がおるしぅッ…アヤには直也がおるしさっ…ヒック!』
    『だからアカンて直也は!』そう言った瞬間だった。
    ――グサッ――
    胸に激痛が走った。

    2006-05-28 05:41:00
  • 80:

    ◆hjeX5VxSgg

    あたしは一瞬何が起きたかわからなかった。でも自分の上半身を見てすぐにわかった。血……。アヤがハサミをふりかざしたのだ。あたしの胸に。
    『……ッ…』胸を押さえるあたしの背中を押すアヤ。『…ウザイねん!!はよ出ていけ!はよ!お前だって結局見捨ててどっか行くんやんけ!…アヤとおったらこんなんなんねん!!殺されたくなかったら今すぐ消えてくれ…ッ!!!』

    2006-05-28 05:46:00
  • 81:

    ◆hjeX5VxSgg

    ―その後、気が付けばあたしは走っていた。血で滲むシャツを押さえて、無我夢中で走っていた。
    ━ドクンドクンッ━!心臓の音がおさまらない。
    《アヤ…ハサミ…てか…血……ッ。……翔太…ぁ…!》携帯、置いてきた…。ふと辺りを見渡す。《公衆…!》近くの公園でへたり込んで震える手でポケットをあさった。『何でやねん…ッ』財布も小銭も何もない――…

    2006-05-28 05:52:00
  • 82:

    ◆hjeX5VxSgg

    『ど…しよッ…ヒクッ!』
    切れたシャツから血がポタポタ垂れてくる。痛い、イタイ…!『……アヤ…ッ』あたしはひとり泣いた。何か糸が切れた様に泣きじゃくった。『ゥッ…ァッ…ヒック…!!ぅう〜…!』本気で泣いたらこんなに声がでるんやって知った瞬間だった。

    2006-05-28 05:57:00
  • 83:

    ◆hjeX5VxSgg

    その後、あたしはタクをひろい震えながら地元へ向かっていた。『姉ちゃんなんやその血!!病院か!?』焦る運転手に『大丈夫やから…』と何度も言った。
    《翔太…翔太……翔太。》心の中では、彼の名前を呪文の様に連呼しながら。。

    2006-05-28 06:00:00
  • 84:

    ◆hjeX5VxSgg

    『お前ッ…どうしてんそれ!?』…良かった。翔太家おって……。その後、気付けば病院にいて、胸に包帯をぐるぐる巻かれていた。《痛……アヤ…。》頭を抱えた。あたし、どうしたらいい――?そんなあたしに翔太が言った。『清香。俺と一緒に住も?んでもっかいやり直そ?全部。俺が守るから。今度は絶対お前のそばにおるから。』
    あたしは無気力にただ頷いていた。泣きながら――。

    2006-05-28 06:07:00
  • 85:

    ◆hjeX5VxSgg



    まさか―。"まさか"―

    2006-05-28 06:09:00
  • 86:

    ◆hjeX5VxSgg

    アレが最後になるなんて。
    思ってもみなかった。

    アヤ?
    アンタ今何してる―?

    2006-05-28 06:11:00
  • 87:

    ◆hjeX5VxSgg



    ――てゆうか…
    生きてる――?

    2006-05-28 06:13:00
  • 88:

    ◆hjeX5VxSgg





    2006-05-28 06:15:00
  • 89:

    ◆hjeX5VxSgg


    ――ピピピ―――!!!

    『…ぅおッ!またかよ…!』
    布団から手を出し、目覚ましにを止める。

    2006-05-28 06:17:00
  • 90:

    ◆hjeX5VxSgg

    『むん〜〜ぅ!』
    そしてあぐらをかき、タバコに火をつけた。
    『またこれか…。』そしてゆっくりと立ち上がり、シャワーに向かう。

    最近、昔の夢ばっかり見る。。『何でやろぉ…』

    2006-05-28 06:21:00
  • 91:

    ◆hjeX5VxSgg

    『…ま、いいか。』一人ブツブツ言いながら、お風呂から出て化粧をしてると、携帯が鳴った。

    【メール一件:周クン】
    「キヨちゃん起きろ〜!遅刻やぞおぉー(T_T)!笑 って起きてるか?な?笑 今日も出勤?(●^o^●)」

    2006-05-28 06:27:00
  • 92:

    ◆hjeX5VxSgg

    なんか自然に顔が緩む。
    『残念!笑 行ってない。笑 優クンに聞いてぇん。』『え?そおなん?え、何で優に会ったの?』『昨日優クン店来たんよぉ。んでルミちゃんが休みやからぁ、キヨがついてんやんかぁ。』『…そう。てか俺、うわ!笑 なんかイヤ!勘違い!笑』一瞬沈んだと思ったら叫び出す周クン。

    2006-05-28 06:45:00
  • 93:

    ◆hjeX5VxSgg

    『周クン♪キヨ行くやんかぁ〜!笑』『ち〜が〜う〜!笑 俺はただ"もしかしてもしかしたらキヨちゃん会いに来てくれてたらめっちゃミスったぁ!休みなんかとらんかった良かったぁ!"って思ったのぉ!笑』
    『…キヨ周クンなら貢いでもいいかも〜♪笑』可愛い可愛い周クン。《ホストならこん位じゃないと…か♪笑》
    『もう!笑 そうやって流すやろ!笑 だから俺通ってまうゆうてるねん!笑』

    2006-05-28 06:53:00
  • 94:

    ◆hjeX5VxSgg

    周クン可愛いし、好きやし、店来てくれてるし。
    『今日終わったら行くぅー待ってて周たま〜♪』『マヂ!?え、めっちゃ嬉しぃ!めっちゃ緊張する!笑』

    《まあぢ可愛い♪笑》結局、今日仕事が終わったら周クンの店に行く約束をして電話を切った。

    2006-05-28 06:58:00
  • 95:

    ◆hjeX5VxSgg

    あたしはちょっとウキウキして仕事に向かった。
    『おはよざいまあ〜す。』が、店に入った瞬間、いつもと明らかに違う皆のあたしへの視線に違和感を覚えた。《…―何。》
    でも別に特に仲良い子もおらんしスルースルー。いつも通りに客呼び、接客2。……でも。
    『なあ〜んか感じ悪いなぁ…』

    2006-05-28 07:06:00
  • 96:

    ◆hjeX5VxSgg

    『ん?どしたん?キヨカ?』お客さんがあたしの顔を覗き込んできた。
    『ん〜…何もない♪笑』ニッカリ笑ってみせる。本当は、待機場にいる女の子達があまりにもジロジロあたしの方を見てコソコソ言って笑ってたりするのが見えててさ。
    《あたし何かついてるとかないよな?笑》

    2006-05-28 07:11:00
  • 97:

    名無しさん

    ぁげ?

    2006-05-29 00:40:00
  • 98:

    ◆hjeX5VxSgg

    その後待機してる時に出勤してきたルミちゃんがあたしに笑顔でゆってきた。
    『キヨ〜昨日は優がゴメンなぁ?アイツキヨの接客が好きみたいで。笑』
    その嫌味ったらしい言葉で確定。
    〔コジレタ――〕女ってこんなもん。だからダルイ。

    2006-05-29 02:49:00
  • 99:

    ◆hjeX5VxSgg

    ルミちゃんはあたしの隣に座って携帯をいぢりながらしらこく笑う。『ルミもキヨみたいな接客出来たらいいんやけどなぁ。笑』
    『…ハハ。』"あたしの接客"ね、つまりそれ"色ベタベタ接客"ね。《腹立ってしゃあないんやろな。》それを堪えて必死に笑顔で嫌味ゆってくるルミちゃん。
    男に呑まれる女はコワイ。

    2006-05-29 02:57:00
  • 100:

    ◆hjeX5VxSgg

    上がる時、店長が耳打ちしてきた。『ルミはああゆう奴やから。他の子らもすぐ飽きるやろうし。キヨは今まで通り気にせずやれよ』ゆわれなくともそーするわい!『うぃ-お疲れっす』あたしはルミちゃんとその周りに群れる女の子達の視線をすり抜けて店を出た。

    2006-05-29 03:04:00
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