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真実の愛〜そして偽りの愛…

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  • 1:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今でも幸せだったあの頃を思い出す。悲しむ自分の姿なんか想像できなかった。今となれば過去の出来事…。過去の出来事としてゆりの頭の中、心の中に封印する事はこの先できるなんて思えない…。

    2005-11-25 14:01:00
  • 2:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今から3年前。まだまだ社会も知らない何に対しても辛さ、厳しさを知らない毎日が楽しくて仕方がなかった日々を過ごしていた。怖いものなんて想像もつかないただ《幸せ》な毎日を過ごしていた。平凡な毎日。今となれば懐かしくて仕方がない。生き生きとした毎日が本当に懐かしい。

    2005-11-25 14:08:00
  • 3:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE


    ゆりの頭の中にいつも流れてくる言葉。あんたを忘れた日ないよ…。枯れるほど泣いた涙は今でもこぼれ落ちてくるねん…。

    2005-11-25 14:13:00
  • 4:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    生まれて24年間星の数ほど恋をしてきた。別れも経験してきた。何も怖くもつらくもなかった。
      【次があるやん】
    次に出会う人がいるから別れってものがある。出会いがあるから恋もできる。そんな繰り返しはゆりにとっては当たり前の事で恋愛をゲームの1つとして楽しんでいた。

    2005-11-25 14:18:00
  • 5:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    真剣にのめり込むと負けてしまう。恋愛を方程式としてゲームのようにもて遊んでいたのかもしれない。

    あんたと出会うまではゆりにとって《真剣》《本気》と言う言葉は何もあてはまっていなかったんやろな…。いつものようにゲームの1つとして楽しんでいたらこんな辛い毎日を送らんですんだんかも…。

    2005-11-25 14:22:00
  • 6:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    聞きたくなくても噂は耳に入ってくる。いつも頭に浮かんでくるあの言葉。

    2005-11-25 14:29:00
  • 7:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    出会いは今から4年前。ゆりは1つの恋愛のゲームを終了させていた。のめり込むと負けてしまう。彼氏がいなくても楽しかったのかもしれない。仕事も昼と夜を掛け持ちしていたのでお金には困っていなかった。毎日が楽しくて楽しくて仕方がなかった。

    2005-11-25 14:34:00
  • 8:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    寝る時間なんてほとんどなくても苦痛じゃなかった。夜はスナックみたいな所で仲良しのさやと一緒に働いていた。こじんまりとした店だったけど時給がなによりよかったので決めた感じだった。客層と言えばやはり年配の方が多かった。

    2005-11-25 14:40:00
  • 9:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ママも大好きだった。ゆりの事もさやの事も自分の子供のように可愛がってくれた。そして逆にゆり達は自分の母親のように慕っていた。恋の話、仕事の話色んな相談事をいやな顔1つせず真剣に聞いてくれた。怒られることもあったけどゆりにとっては愛情の1つだと受けとめられた。さやもゆりと同じ事を言っていた。

    2005-11-25 14:48:00
  • 10:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ママ〜ゆり昨日将太と別れたねん」
    出勤して第一声がその言葉。挨拶する事すら忘れた。「ゆり〜まずは挨拶やろ。まぁいいけど、また別れたん?今年入って半年たつけどゆりから別れた言う言葉よぉ聞くわ。将太ええ子やったやん。男前やし優しいし何があかんのよ」

    2005-11-25 14:54:00
  • 11:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    カチャっ
    「ママ〜ゆりまた別れたらしいで!」
    さやが出勤してきた。さやにはメールで伝えてあった。「あんたら2人ともほんまに仲いいなぁ。さや、出勤したらまずは挨拶やろ。ほんまに似たもの通しやな」ママは思った事を素直に口にだすのでそんなママにゆりもさやも甘えすぎていた。

    2005-11-25 14:59:00
  • 12:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さや「ママおはよぉ。てかゆり将太の何があかんかったん?別れたって一言のメールで何もわからへんやん」お店は19時開店。ゆりとさやは17時には仕事が終わるので18時までにはお店に入ってママが用意してくれる晩ご飯を3人で食べる。
    「ゆり真実の愛とかわからへんわ。将太はすごい男前やし優しいしゆりの事も大事にしてくれてた。でも何かピーンとくるものがないねん」

    2005-11-25 15:07:00
  • 13:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ママ「ゆりとさやは似たもの通しで二人で一つやけど恋愛に関してだけは正反対やなぁ。ゆりはすぐ別れるけどさやは長い事付き合う」さや「将太納得したん?」ゆり「ん…。してくれてはないやろな。やり直してってメールも入ってくるし電話もずっとなってるから」
    ママもさやも今までのゆりを見てきてるので【次があるやん】と笑いながら言ってた。何度も経験してきた別れ…。やっぱり切り出すのは辛い。

    2005-11-25 15:14:00
  • 14:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    将太は精一杯ゆりの事を愛してくれてたと思う。その気持ちはゆりにも伝わってきてそれなりに幸せだった。でも何かが違う…。1つ年下だったからかな…。背伸びしてくれてた部分もあったと思う。それがゆりにも明らかにわかるぐらいの背伸びだった。そんな将太に素直に甘えられなかった。ゆり「ゆりは真実の愛って言う恋愛できひんのかなぁ」

    2005-11-25 15:20:00
  • 15:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ママとさやがお腹を抱えて笑いだした。人が真剣に悩んでるのに!!!
    ママ「ゆりは相手の優しさとか好意を素直に受けとめてる?女ってのは想うより想われる方が幸せなんよ。大事にされればされる程幸せなんよ?さやをみてごらん。稜くん(さやの彼氏)に大事にされてる。でもその気持ちに答えて稜くんに何かしてあげたいって気持ちが生まれてくる。その2人気持ちが平等になった時は真実の愛って言えるんちゃうかな。さやはそこまでにいかず別れてしまうねんな」

    2005-11-25 15:27:00
  • 16:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さや「そう。ゆりはすぐ別れてしまう癖があるからね。相手を見る前に別れて相手のよさが見え切れてないねん。まずは相手をよく知ることがポイント。すぐ悪い所を見ない。いい所も見てあげて。じゃあ嫌な所見えても受けとめられる気持ちでてくると思うよ。次は失敗しないように今勉強になった事を生かしたらうまくいくと思うよ」ママ「ママもさやと同じ意見やわ〜」

    2005-11-25 15:32:00
  • 17:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ゆりはスキになる前に別れてしまう。スキと言う感情がわからないのは自分自身に原因を作ってしまっている。今まで何人と付き合ってきたけど長くても3ヵ月しかもたなかった。ゆりに比べてさやは今の彼氏である稜くんとは2年も付き合っている。そんなさやが羨ましかった。

    2005-11-25 18:59:00
  • 18:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さやと稜くんを見て羨ましい気持ちと恋愛とは何なんかいつもわからずにいた。何が楽しいんやろ…。その心の奥底からでてくる笑顔はど−やったらでてくるん…?ゆりはいつも自分に問い掛けていた。

    真実の愛こそさや達だ。ゆりもいつかさや達みたいな恋愛がしたい。次こそは!

    2005-11-25 19:03:00
  • 19:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「いらっしゃあい」
    1人色んな事を考えていると開店時間となってお客さんが来店してきた。いつもの顔触れ。お客さんとも仲良くなって色んな話をしながらお酒を飲むのが楽しくて仕方がなかった。次々とお客さんが入ってきた。そんな時だった。見慣れない人達が5人ほど入ってきた。ママと気まずそうな挨拶をかわしている。

    2005-11-25 19:07:00
  • 20:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ゆり〜さや〜おいで!」2人はママに呼ばれた。
    「2人は初めてやんな?ママの昔からのお友達やねん。近くの会社の社長さん。会社は小さいし従業員も少ないけど去年からケンカして全然来なくなっててんけど最近連絡とるようになってまた飲みに来てくれるみたい。常連さんやったんよ。しゅんくんも久しぶりやねぇ」しゅん「久しぶりっす」しゅんくんと言う人に目をやった時だった。

    2005-11-25 19:11:00
  • 21:

    名無しさん

    読んでます(^.^)b頑張ってね☆恋愛=ゲーム。昔の私。共感できるなっ☆

    2005-11-25 19:13:00
  • 22:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ぐぐっとひきつけられる感じがした。ママ「しゅんくんこの子達今年から来てくれてるの。こっちがゆりでこっちがさやね。2人とも20才よ。あっ!さやは彼氏持ちね。手だしたらあかんからね。ゆりやったらいいよ〜。別れたてやから」ゆり「ママ!!」ゆりはちょっと恥ずかしくなった。しゅんくんはくちゃくちゃにした笑顔がものすごく素敵だった。それがしゅんとの出会いだった。

    2005-11-25 19:15:00
  • 23:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE


    しゅんはとてつもなく社長に可愛がられてるようだった。年は22才。ゆりより2つ年上だった。今年で仕事も2年目である事。しゅんも付き合うと長続きしない事。その日ゆりはずっとしゅん達の席につき色んな話をした。

    2005-11-25 19:57:00
  • 24:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    会社では社長に怒られまくっている事。人前でうまくしゃべれず悩んでいる事。色んな話をした。なぜかゆりはしゅんにひきつけられるものがあってその日将太と別れた事は忘れきってママやさやの言う【次があるやん】の言葉を理解しきっていた。

    2005-11-25 19:59:00
  • 25:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今までの恋とは違う。そんな気がしていた。だって自分から好きかも!とか気になる!って人がいたわけではなく今までとは違う何かがゆりの中で生まれはじめていた。【ときめき】ってやつを…。その日しゅん達は閉店時間をすぎても飲んでいた。ママとしゅんの会社の社長がケンカする前はこんな事日常茶飯事だったらしい。

    2005-11-25 23:32:00
  • 26:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    社長としゅんの他に来ていたのは年配のおじさんて感じだった。みんなお酒が好きなのか浴びるように飲んでいる。そんな中にしゅんは顔を真っ赤にしながら頑張って焼酎を飲んでいた。ゆり「お酒苦手ですか?」しゅん「敬語とかいいで〜。普通にしゃべろ。お酒はあんま好きちゃうよ」と苦笑いをした。その笑顔も無邪気で可愛い。

    2005-11-25 23:36:00
  • 27:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    あの時のあんたの顔ゆりの頭にやきついて離れへんよ。あんたはあの時心の底から幸せそうに笑ってた…。
    ゆり「好きじゃないんか」しゅん「ゆりちゃんは?」ゆり「ゆりはお酒てか生が好き。毎日飲んでるよ」 しゅん「毎日?俺毎日て言っていい程社長と飲みに連れていかされてるけどこれでも強くなった方やで」

    2005-11-25 23:41:00
  • 28:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    そんな会話をしていると社長はチェックをしてした。【このままもっとしゅんくんとしゃべりたいな…】そんな事を思っていると
    社長「ママまた明日来るわ。明日はしゅんに1曲歌わせやなあかんな!ゆりちゃんさやちゃんこいつの歌声楽しみに待っててや」
    「はぁ〜い」2人声がはもるように響いていた。

    2005-11-25 23:46:00
  • 29:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ママ「お疲れさま〜。時間のびてしまってごめんね。それよりゆり!今日は顔違ったよ」さや「違ったよね」2人ともめちゃ笑顔でゆりをからかってくる。自分でも思うよ。いつもよりすごく楽しんでる自分がいてた気がする。ボーイもからんできてみんなにからかわれる。ママ「これこそ恋やね」

    2005-11-25 23:49:00
  • 30:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    恋って言われてもな〜。ゆり自身これが恋!!ってわかるかって言われてもわからへんし今まで恋愛をゲームとして見てきていたゆりは20才になった今でさえ感情を理解する事ができていなかった。でも自分の中でも今までに経験した事のない感情を味わっていた。

    2005-11-25 23:52:00
  • 31:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    片付けを済ませてさやと店をでた。店から歩いて5分のマンションにさやと2人で済んでいた。部屋は2DK。十分の広さだった。お風呂に入り仕事もあるので寝ることにした。ベットに入っても全然寝付けない。目をつぶってもしゅんの顔が焼き付いてて目の前から離れない。

    2005-11-25 23:58:00
  • 32:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    こんな気持ち初めて…。どぉ表現していいのかわからない。
    コンコンっ。「ゆり寝てる?」さやだ。カチャっ「起きてる。どした?」さや「ゆりの事気になってね」ゆり「朝まで飲む?」さや「うん」冷蔵庫からビールをだしいつもの用に飲み始めた。話題といえばまずは昨日別れたばかりの将太の事だった。

    2005-11-26 00:05:00
  • 33:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    将太との出会いは昼の仕事で出会った。何回か一緒に遊んでいるうちに告白されなんとなく付き合うようになった。嫌いではなかった。顔もゆり好み。服装もゆり好み。性格も合わないってほどでもなかったけどなぜか好きになる事ができなかった。さやにも何度も相談はしていた。でも別れ話をする時はいつも自分1人で決めていた。別れる別れないは決めるのは自分。他人が決めた事を従うのはおかしな事だから。

    2005-11-26 00:11:00
  • 34:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ゆり「やっぱり心の底から好きって言う感情がでてこないんよ。好きは好きやったよ。将太と遊んでても苦痛じゃなかったし。でもゆりの中では将太もゲームにすぎへんかったねん…」 さや「後悔がないんならいいと思うよ。ゆりの幸せはさやの幸せでもあるんやからな。で!!!しゅんくんにときめいてたりして?」さやがにやついてる。ゆりは正直に今の感情をさやに伝えた。これがどんな感情に変わるのか…。ただ今思うのは【早くしゅんくんに会いたいな…。】

    2005-11-26 00:16:00
  • 35:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「それって恋の予感やん」とさやにからかわれお酒がまわってき出勤時間まで寝る事にした。
    ピピピピピピピ?。目覚まし時計がけたたましく鳴り続けている。今日1日頑張れば夜はしゅんに会える。いつもより念入りに化粧をし髪の毛も巻いたりしていた。こんな事将太と付き合ってる時したっけ…(笑)

    2005-11-26 00:20:00
  • 36:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    も−嬉しくて嬉しくてたまらなかった。1日中笑顔で過ごした。同僚や上司の人達にいやってほど「ゆりちゃん今日はご機嫌やね。なんかあったの?」と言われていた。別れたてやのにこんな切り替えの早い自分にもびっくりしていた。何よりこんな気持ちになれている事にゆりは喜びを感じていた。

    2005-11-26 00:24:00
  • 37:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    仕事も終わりお店に迎うタクシーの中でも入念に化粧直しをしていた。
    カチャっ。「ママおはよ〜!」ママ「ゆりおはよ。えらいご機嫌さんやね。昨日とはうってかわって。恋したな」ママ「ママ何言ってんの〜」そんな会話を交わしているとさやも出勤してきた。ボーイ達も出勤してきてみんなで食事を済ませた。ご飯どころじゃないよ!しゅんくんがいつ来るのか内心心臓ばくばくだった。

    2005-11-26 00:29:00
  • 38:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    これこそが【真実の恋。】ゆりはそう確信していた。こんな気持ちになるのが初めてで片思いってだけでも苦痛じゃなかった。普通は付き合いたい!自分のものにしたい!とか思うもの。でもゆりはなぜか恋できた事に喜びを感じていた。変な人やわ…(泣)

    2005-11-26 00:37:00
  • 39:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    しゅんは昨日と同じように焼酎をオーダーした。社長と他の人達は来て早々カラオケを楽しみ始めた。しゅんはカウンターに座りもの静かに焼酎を飲み始めた。昨日とは全然態度が違う。そわそわしている。飲むペースも早い…。
    ゆり「しゅんくん何かあったん?」しゅん「いゃっ…あっ…。何もないよ…」
    会話の一つにしても噛みまくりでしゃべれていない。そんな姿も可愛いなぁ。

    2005-11-26 00:43:00
  • 40:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ゆりの顔は笑顔がでまくり。「ゆりちゃん…彼…氏とか…ってイヤっ…彼氏とかいてるん?」「いてないよ」「即答やな。ゆりちゃんのおかげで緊張もほぐれたわ」「緊張?なに緊張してんの?楽しく飲んで行って」「あっうん…。でもこの緊張の中で飲むんもいややから…ゆりちゃん連絡先とか教えてもらえる?今度2人で遊びに行かへん?」

    2005-11-26 00:51:00
  • 41:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    突然の事でゆりは目が点になった。まさかそんな展開になるとは思ってもいなかったから…。
    「うん。いいよ。紙に書くわ」ゆりは携帯番号とメールアドレスを書きしゅんに渡した。「今俺のアドレス送っとくから後で見といて。はぁ。緊張したわ〜。この言葉言うだけで今日1日緊張しっぱなしやったって」

    2005-11-26 00:55:00
  • 42:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    【しゅんくんて可愛いなぁ…。ゆり…恋してる…。】心の中でそぉ確信した。この初めてのなんとも言えないこの気持ちを大切に育てていきたい。今まで経験した事のない純粋な気持ち…。これこそ初めて味わう。昨日会っただけやのにこんな簡単に恋を始められるんや…。恋愛=ゲーム的なものじゃあない!!【真実の恋】だ!!

    2005-11-26 11:10:00
  • 43:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    その日は昨日と比べて早くに閉店となった。店をでて携帯をチェックした。
    「しゅんくんからメール入ってる?!!」思わず声にでてしまった。横にいてたさやはびっくりしていた。
    「ゆりってかいつのまにしゅんくんと番号交換してたん〜。その顔を見るとやっぱり気にいってるんやん」「うん…。初めてこんな気持ちになって…。今までとは違う気持ちやねん。ゆり…しゅんくんの事好きっ」

    2005-11-26 11:41:00
  • 44:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ゆりもとうとう初恋か」「初恋!?」
    まぁさやに初恋と言われても過言ではない。今まで何人もの人と付き合ってきたのにおかしな話である。
    「さやにいつでも相談しておいで。で!メールの内容は何て入ってたの?」
    「あっ!!忘れてた!!」「おいおい…ゆり…」

    2005-11-26 13:06:00
  • 45:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    【しゅんです。さっそく初メール。さっきはお店やったし俺は客やから本当は断り辛かったやろ…。でも俺はゆりちゃんと一緒に遊びに行きたいからよかったらメールして。俺『風見春』です】「しゅんって春って書くんや…。なんかいいなぁ…」「なになに?も−何独り言言ってんのよ?内容は?」

    2005-11-26 13:15:00
  • 46:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「今度2人で遊ぼうって」「よかったやん。ゆり頑張っておいで。楽しみやな」「うんっ」ゆりはずっと顔が笑いっぱなし。
    将太までの男とはゲームのような感覚だったけどこの日を境にゆりの中ではゲームは終了していた。
    真実の恋への新たな旅立ちなのかな…。

    2005-11-26 13:25:00
  • 47:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    きっとそうだ!この先の事なんか誰にもわかるわけがない。自分自身で切り開いていく。ゆり自身が自分の人生の物語を作っていく!家に着き一段落した所でしゅんくんに返事をした。

    【なんて返そっかな。かわくい返事した方がいいのかな…強気でいたらいいのかな…】色んな事が頭の中を駆け巡る。
    【自分を全て出し切ろう!嫌われたっていい。初めから本来もっているゆりの全てを見てもらお】

    2005-11-26 16:45:00
  • 48:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    自分を作って見せてても後々しんどいだけ。そんな人達と何人も付き合ってきた。それがわかった時点でゆりがしんどくなる。素のゆりを見せよう!
    【メールありがと。今度一緒に遊ぼうね☆楽しみ!春ってかいてしゅんていいね】何も考えずその時思った事をメールした。しゅんくんの事これからどんどん知っていきたいな…。

    2005-11-26 17:06:00
  • 49:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    こんな恋もあるんやな…。ゆりは片思いなのに恋愛している事に優越感にひたっていた。今思えば本当に自分ののんびりさに呆れます(笑)当たり前の事がその当時当たり前ではなかった。普通なら病んだり悩んだりすると思う。でもそんな事よりも今の気持ちがすごくゆりを楽しませてくれてた。いつのまにかゆりは眠りについていたらしくけたたましく鳴る携帯の目覚ましで目を覚ました。

    2005-11-26 17:49:00
  • 50:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今日は休みか…。そんな事を思いながらふと時計に目をやる。
     ――AM07:30――
    今日は予定もないしこのまま寝ようと目を閉じた。

    ガチャっ!!「うわっ!」さや部屋から聞こえてきた。朝っぱらから何を暴れているんやろ…。

    2005-11-26 17:54:00
  • 51:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「さや。朝っぱらから何をしてるの?」ゆりは寝呆けながらさやの部屋をのぞいた。
    「今日は稜が泊まりにくるからさ(苦笑)」
    さやの部屋は思いっきりちらかっていた。服はぬぎっぱなし…。たばこの吸い殻はこぼれている…。色んな所にものがあふれかえっていた。これを今から片付けていくのか…。

    2005-11-26 20:04:00
  • 52:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さやの部屋を見ているとO型だと見ててすぐわかる。毎週起きている光景だ。この後の言葉もかならず決まっている。その言葉を聞く前にさっさと部屋に戻って寝よう〜。と思った時!

    「ゆり〜一緒に片付けて」きたきた!この言葉。

    2005-11-26 20:09:00
  • 53:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    なんでたった1週間でこんなにちらかるかな…。本当になぞだよ…。
    「ゆりは夢のなかに戻ります…」部屋をでて行こうとした時にはゆりの手をつかまれていた。
    「ゆりお願い。今回だけ。今回だけは一緒に片付けて下さい。おごるから」
    そんなこんなで毎週同じ事を言われしぶしぶ一緒に片付けてしまう…。

    2005-11-26 20:13:00
  • 54:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ゆり〜携帯なってるよ」部屋に戻って携帯をチェックすると、しゅんからだった。
    【おはよ。起きてるかな?急やけど明日予定入ってる?なかったら遊ぼう!!】
    ゆりのテンションは一気にあがった。明日しゅんくんに会える!即効OKの返事をした。

    2005-11-26 20:19:00
  • 55:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さやの部屋を片付けてる場合じゃない!明日何着ていこう。あ゙?も-考えるだけで顔がにやけてしまう。
    早く明日にならないかな…。その日は1日中しゅんくんとメールしていた(笑)。電話すればいいのに…。

    1日は早くすぎ夜になった。10時に待ち合わせ。家まで車で迎えにきてくれる。

    2005-11-26 20:26:00
  • 56:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さっさと寝る事にした。なぜか熟睡できた(笑)

    朝。早めに起きて念入りに化粧をし、髪の毛もセットした。よしっ!準備OK!いつでも出陣OK!
    ―♪♪♪―「しゅんくんからだ!」ピッ「もしもし」「あっゆりちゃん?ちょっと早めにでたから早く着いたねん。下にいてるから」「ゆりも用意できてるからすぐ行くね」

    2005-11-26 20:36:00
  • 57:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ゆりちゃん、どうぞっ」見とれすぎていてびっくり。しゅんくんの車はめゃくちゃかっこよかった。「うん。ありがと。めちゃかっこいいね。」ドアをしめて運転席に乗り込んだしゅんくん。ずっと笑顔が耐えなかった。「俺車いじったりするの好きやねん。あんまりいじりすぎるのも格好悪いけど…」「そんな事ないよ。めちゃかっこいいよ」

    2005-11-26 21:05:00
  • 58:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    あの時のしゅんの顔今でも覚えてるよ。2つ年下なのに無邪気に笑ったあの顔…。しゅんの事は1つ1つ鮮明に覚えてるよ…。
    「さてと出発!ゆりちゃんどこ行こっか。いきたい所2人で考えながら行こう」「それいいなぁ。てか、ゆりでいいよ。ちゃん付けで呼ばれるとなんかねぇ…」「じゃあゆりも俺のことしゅんでいいから」

    2005-11-26 23:09:00
  • 59:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「OK〜。ゆりドライブしたいな。寒いからちょっと車で色んな所行きたいな」「OK〜。俺車で走るんも好きやから休みの日は1人でドライブしとんよな!」
    目的地なんてない。交差点でじゃんけんをしながら買った方に曲がって先へ進む。ゲームみたいなものだった。

    2005-11-26 23:13:00
  • 60:

    名無しさん

    2005-11-26 23:21:00
  • 61:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    知りたかった事をいっぱい知ることができた。お昼ご飯もマクドのドライブスルー。ひたすら走った後休憩でカラオケへ。
    しゅんはものすごくうまかった。惚れ直したってカンジ!聞き入ってしまった…。カラオケの後は映画を見る事にした。そんなこんなで夜になった。夜ご飯を済ませて夜景を見に行くことにした。

    2005-11-26 23:22:00
  • 62:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今日1日楽しかったなぁ…。こんなドキドキ感なんか初めて味わった気がする。夜景も何回も見てきたけどしゅんと見ている夜景はなんか今までと違うよ…。
    「ゆり!めちゃきれいやなぁ。今日はまじ楽しかった。ありがとな。また来週予定なかったら遊ぼうやぁ」「うん!ゆり彼氏と別れたばっかりやから今は予定全然ないねん。遊ぼうよ!」

    2005-11-26 23:28:00
  • 63:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「店にまた飲みに行くと思うけど嫌がらず相手してや。てか毎日店行ってる?」「毎日じゃないよ。月曜日と火曜日と木曜と金曜日だけだよ」「昼も仕事して大変やろ?あんまり無理せんときや!ゆりは頑張り屋さんて事わかったからや!」こんな短時間でゆりの性格わかってくれてる。しゅんの言葉が嬉しくて泣いてしまった…。

    2005-11-26 23:32:00
  • 64:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ゆりはぐだぐだ悩む事が大嫌い。働くことで考えるヒマをなくしていたのかもしれない(笑)。
    「しゅんくん〜帰ろっか」「おう。またしゅんくんなってるやん!」「あっ…」

    も−楽しくてしょうがないよぉ!!もっともっとしゅんと一緒にいたいけど…。

    2005-11-26 23:36:00
  • 65:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    また家まで送ってもらいバイバイした。しゅんが乗った車を見えなくなるまでずっと見ていた。
    【あ?本当に今日1日楽しかったなぁ!もっともっとしゅんと遊びたかったけど。でも…ほんまにしゅんの事めっちゃ好きやわ。しゅんがゆりの彼氏やったら…。しゅんと付き合いたい】
    ゆりの中にやっと自分のものにしたいという気持ちがではじめた日だった。

    2005-11-26 23:41:00
  • 66:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「さや〜、ただいまぁ!」「あっ!ゆりおかえり〜。てかその笑みはなにぃ?しゅんくんとどこ行ってきたの?そんな楽しそうなゆり初めてみた気するわ。いつもデートの後はむすっとした顔で帰ってきてたのに」 そう!ゆりは今までとは違う自分に気付いていた。だって楽しいんやもん!こんな楽しいって思える事今までなかったんやもん!

    2005-11-26 23:45:00
  • 67:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    その日1日あった事をさやに嫌って程話を聞いてもらった。しゃべらずにはいられない程興奮していた。 

     【しゅんが好き…。】 この幸せがこれ以上の幸せになりますよぉに…。この幸せが壊れませんよぉに!

    ただただ祈るばっかりたった。

    2005-11-26 23:49:00
  • 68:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    【明日からまた頑張って働くぞ!!ゆりは頑張り屋】
    しゅんが言ってくれた言葉を思いながらベットに入った。いい夢が見れますよぉに…。
    しゅんとは毎日メールや電話をした。会社の人達と週1のペースで飲みに来ていた。飲みに来た日はずっとゆりとしゃべっていた。

    2005-11-27 00:43:00
  • 69:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    すごく楽しい時間が流れていた。毎週日曜日が待ち遠しくて仕方がなかった。しゅんと出会い遊ぶようになってから1ヵ月半ほどたっていた。
    その日はいつも通りしゅんと遊ぶ日曜日だった。毎週お決まりのように念入りに化粧をし髪の毛もセットする。

    2005-11-27 00:47:00
  • 70:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    そしてしゅんが迎えに来てくれる。        
    「ゆり。今日は俺が行く所決めてもいいか?」
    「うん。いいよ。どこ行くの?」
    「それは言えませ〜ん。着いてからのお楽しみや!」どこ行くんやろ…。なんか今日のしゅんぎこちないよ?

    2005-11-27 00:51:00
  • 71:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    車を走らせること数十分。着いた所は南港。
    【買い物でもするのかな】ゆりはそれぐらいしか考えられなかった。
    「よし。ゆり着いたぞ!行こう」
    「うん」
    車から降りると冷たい風がゆりの顔を突き破るカンジがした。12月も半ばにさしかかっていたので寒さもピーク!雪が降りそうな勢いだった。

    2005-11-27 00:55:00
  • 72:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ランチを済ませてショッピングをした。途中お茶をして休憩しながら全ての店を見おわる頃外はだんだん暗くなってきていた。しゅんの行きたい所って何なんやろ…?ショッピングだったとしてもゆりばっかりが買っていてしゅんは何も買っていないよ?疑問に思っていたその時だった。

    「ゆり!俺の行きたい所来てほしいねん」

    2005-11-27 01:00:00
  • 73:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    観覧車が目的やったのかい…(苦笑)。しゅんは乗り物が好きやなぁ…。遊園地に行っても2つも年上やのに無邪気にはしゃいで楽しんでいた。ゆりも一緒になってはしゃいでいたけど…。

    そんなこんなで観覧車に乗り込み2人で夜景を見ていた。その時だった!!

    「ゆり…話…あるねん…」

    2005-11-27 01:10:00
  • 74:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「話?…なんの話なん?」いきなりの事で何の話も想像つかなかった。しゅんは真剣な顔をしてた。いつもの無邪気に顔をくちゃくちゃしながら思いっきり笑顔のしゅんではなくいつになく真剣な顔を…。ちょうど観覧車もてっぺんにさしかかった時だった。


    「ゆり…。俺…ゆりの事好きやねん…。付き合って下さい。」

    2005-11-27 01:16:00
  • 75:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今までこんな光景は何回も経験してきた。ゆりはそんなシチュエーションとかど−でもよかった冷めた女だった。でも今回はなぜか嬉しかった。
    「ゆりなんかでいいの?」「ゆりがいいねん!俺の最後の彼女になって下さい」「うん。ゆりからもっ!ゆりの彼氏になって下さい」

    2005-11-27 16:58:00
  • 76:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今までなら「いいよ!」って可愛げのない返事をしてきていた。本当は寂しがりやなのに強がって素直になれなかったけど今回は違う。しゅんに出会って本当の気持ちを素直に伝える事ができた。しゅん、本当にありがとね。ゆりはしゅんに出会えてよかった。幸せ!「ゆり!これからもよろしくな。焦らず俺らのぺ−でやっていこな」
    そう言ってしゅんと初めてチューをした。

    2005-11-27 17:05:00
  • 77:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    今まで付き合ってきた人と何回もしてきたチューもしゅんとは全然気持ちが違う!ほんまに心の底から好きと思える人と出会いその人と口がふれただけですごくドキドキする。何もかもが新鮮で口から心臓が飛び出るぐらいの心境だった。

    「俺、ほんまにゆりの事大事にするからな!いつもゆりの強がって頑張ってる支えになりたい。俺ゆりの事守ってやりたい。俺には素直に甘えて来いや!」

    2005-11-27 17:10:00
  • 78:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ゆりはしゅんと付き合った日初めて自分の家に呼んだ。帰り際になりこのままバイバイするのが寂しくて冗談っぽく「あがってく?」の一言から実現した。しゅんも嬉しそうに喜んでた。

    カチャっ「さやいてるけどあがって。さや〜ただいま」「おうっ。お邪魔します」「あっ!ゆりおかえり〜。しゅんくんやん!!!!」

    2005-11-27 17:22:00
  • 79:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    さやはしゅんがその場にいる事に対してかなりびっくりしていた。ゆりはしゅんの彼女に昇格した事を伝えると飛び跳ねて喜んでくれた。さやは邪魔者はほっといてさっさと部屋に行って下さいと行ってきた。ゆりが帰った時さやはすでにビールを飲んで少し酔っていた。そんなさやをほってしゅんをゆりの部屋に案内した。

    2005-11-27 17:27:00
  • 80:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    【部屋きれいにしててよかったぁ】ゆりはかなりのきれい好き。もしさやの部屋みたいやったら…。とか色々考えてしまった。
    「あっ!ゆり今度どっか行った時写真とってここに飾ろうや」「写真とろ−!」今まで遊んできたけど写真もプリクラも撮った事がなかったし部屋に彼氏と2ショットの写真を飾る事自体なかった(笑)

    2005-11-27 17:33:00
  • 81:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    このまま時間が止まってしまえば…って思った。ただ横にいてくれるだけで幸せ。ゆりの目の前で笑顔を絶やさず笑ってくれてるだけで…全てが幸せでこの幸せが壊れてしまわないように願っていた。
    いつのまにかしゅんはゆりのベットで寝てしまってた。今日1日緊張しっぱなしやったもんね。ゆりの為にありがと。可愛いな…。

    2005-11-27 17:40:00
  • 82:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    いつまで見てても飽きない。どのくらいの時間がたったんやろ…。ゆりはずっとしゅんの寝顔を見ていた(笑)でもしゅん明日仕事やんね?帰らなあかんやん!ゆりはしゅんを起こした。「しゅん!も-12時すぎてるよ。起きて帰れる?」
    「……」 返事がないよ。今までの彼氏なら叩き起こしていた。この自分の変わりようにびっくりするよ。

    2005-11-27 17:46:00
  • 83:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    寝てるからいいっかな…。ゆりはしゅんの口にチューをした。その瞬間っ!!!

    がばっとしゅんが起き上がった。「ゆりだけずるい」なぜか、ふてくされてる。「チューはちゃんと2人起きてる時にするもんや!1人だけ幸せになってずるいやんけ」

    しゅんて…結構甘えた!?

    2005-11-27 17:51:00
  • 84:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ゆりはそんなしゅんの姿を見てお腹を抱えて笑ってしまった。見た目はク-ルで物静かでかっこいいのに中身は可愛くて甘えたでそのギャップがおもしろかった。しゅんは目が一気に目が覚めたみたいだった。1人いじけてるところがまた可愛くていじりたくなる!

    2005-11-27 17:55:00
  • 85:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    ごめんごめんとしゅんをなだめつつ…。
    「しゅん明日も仕事やろ?そろそろ帰らないと…。」「ゆりは帰ってほしい?」「しゅんともっと一緒にいたいけど仕事あるしさ…」「俺はこのまままだゆりとおりたい!あかんか…?」「あかん事はないけど…」「俺ゆりと一緒に暮らしたい。俺今日ゆりに俺の最後の彼女になってって言うたの覚えてるか?ゆりは不安な事とか恐くて聞かれへん事は流してしまうやろ?」

    2005-11-27 18:05:00
  • 86:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    確かにそうだ。ゆりは恐くて聞かれへん事は流してしまう癖があった。今回もしゅんの言葉が気になっていた。【最後の彼女?】気にはなっていたが考えすぎたくないのでいつもの癖で流していた。
    「ゆり…俺に頼ってや。俺はゆりの彼氏なんやぞ!俺にとってゆりは最後の彼女や。…あかん説教になっても−た。ごめんな…。」

    2005-11-27 18:21:00
  • 87:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「しゅんは自分の気持ち素直に伝えられへん時があるやろ?それを素直に伝えたいけど遠回しの言い方をするやん。ゆりには何でも素直に言ってきて。しゅんの一言でこの先嫌いになったりなんかしないよ?」
    出会ったのは約2ヵ月弱前。付き合うことになったのは今日。正確には12時すぎてるので昨日。毎週1日遊ぶ他しゅんがお客として店に飲みに来た時にしゃべるぐらい。

    2005-11-27 18:27:00
  • 88:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    2人をお互いの性格をわかりきっていた。そしてお互いの弱点を見付け克服して行こうと思った。
    「しゅん?」
    「今日泊まってもいい?ここから仕事行っていい?何もせんから…」
    「明日ちゃんと仕事行くって約束してくれるならいいよ?」
    「約束する!今日はゆりを1人締めできる!!」

    2005-11-27 18:46:00
  • 89:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    その日はゆりのベットで手をつないで寝た。静まり返った部屋。寝息さえ響く。そんな夜に大好きで晴れて彼氏となったしゅんが隣にいてる。心臓がバクバクで音が聞こえないか…いびきとかでてたらどぉしよ…寝顔ものすごい顔になってたら…色んな事が頭にかけめぐるが気にしていてもどおにもならない事。気にせず「しゅん〜おやすみ〜っ」「ゆりっ。おやすみ〜っ」

    2005-11-27 18:53:00
  • 90:

    ゆり ◆qGHJAmfOM2

    【あの頃は本当に幸せだったよ?あんたは覚えてる?あんたもあの頃はゆりと同じ気持ちやったんよね?あの頃のゆりは何も恐くなかったよ?自分でも強かったって思うよ?でも今は…】

    世間はクリスマス一色。しゅんのクリスマスプレゼント何にしよっかな。あの顔をくちゃくちゃにしながら笑ってくれる程の笑顔を見せて喜んでほしいもの…。

    2005-11-27 19:10:00
  • 91:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    考えても考えてもきりがない。あげたいものなんて山ほどある。あ゙?も-何がいいのかわからないっ!!でもクリスマスは刻々と迫っている。

     ━━12月24日━━ 結局考えつかず香水とマフラーにした。また来年もある!誕生日もある!あっ!っと驚いてもらえるプレゼントをそれまでに考えておこう!

    2005-11-27 19:19:00
  • 92:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    その日はゆりの家でお泊りの日だった。さやと稜は神戸へプチ旅行。ゆりは仕事が終わると急いでスーパーへ買い出し。しゅんにご飯を作ってあげたい!メニューを考えるのも悩んだ。クリスマスやからチキン?でもゆりがチキンを焼ける訳ない(笑)ご飯の事はしゅんに内緒。びっくりさせたかったから。

    2005-11-27 19:25:00
  • 93:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    何日も悩んだ結果メニューは、鳥の唐揚げ、ホワイトシチュー、サンドイッチにした。ケーキまで焼ける余裕はなかったので小さなケーキを買って来た。
    買い物も済み急いで家に帰り料理にとりかかった。
    しゅんの口に合うかな…。失敗したらどぉしよ…。
    プレッシャーに押し潰されながらも失敗したらしたで仕方がない!その時考えよう。

    2005-11-27 19:32:00
  • 94:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    サンドイッチとシチューは無事完成。【上出来上出来!】と自分で自分を誉めていた。後は鳥の唐揚げ…。うまく揚がるかな?味はしみ込ませているのでそれは大丈夫と思うけど…。
    さぁ!気を取り直して唐揚げにとりかかった時しゅんから電話がかかってきた。あと30分で着くとの事だった。

    【急がないと!!】

    2005-11-27 19:38:00
  • 95:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    いい色にあがってきた所で念のために味見してみた。

    【初挑戦のわりには上出来!上出来!よしっ。料理も完璧やし後は盛り付け。】
    せっかくうまくできたんやから見た目もきれいにかわいくしたい。だってしゅんと過ごす初めてのイベントなんやから!!

    2005-11-27 19:42:00
  • 96:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    時計に目をやるとしゅんから連絡がきてそろそろ30分がたとうとしていた。料理も盛り付けも無事終了。あとはしゅんが来るのを待つだけ。その前に化粧直ししておこう…。

    ピーンポーン
    しゅんだ!しゅんがきた。

    2005-11-27 19:47:00
  • 97:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ゆり。遅くなってごめんな。仕事長引いて。さぁどこ行こっか?」
    「しゅん今日は家でゆっくりしよ。寒かったやろ?」「?おう…」
    リビングに入るとしゅんはかなりびっくりしている。

    「しゅんの事びっくりさせようと思って料理作ってみた。味の保証はできへんけど頑張って作ったねん…」

    2005-11-27 20:00:00
  • 98:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「ゆり…」
    しゅんはゆりにそっと抱きついてきた。体はすごい冷えきって冷たかったけどすごく暖かく感じた。
    「俺…ほんまに嬉しい。帰ったら飯作って待ってくれてる人がいてる。それがゆりや。何もしてあげてへんのにありがとな。俺ほんまに幸せやわ」
    「ゆりも幸せやで?こんなに喜んでくれるんやもん」

    2005-11-27 20:07:00
  • 99:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    素直なしゅん。一言一言が嬉しい。こんなに喜んでくれてゆりは嬉しいよ?
    「しゅん食べよ。」
    「おう。腹減った〜!!」

    しゅんは、おいしい!を連発しながら食べてくれた。食後にはケーキ。ろうそくに火をつけ電気を消した。「ゆり。これ!クリスマスプレゼント。あけてや!」「ありがと!でもこのろうそく先消してしまお?とけてしまうよ」

    2005-11-27 20:35:00
  • 100:

    ゆり ◆4fg6mZxwdE

    「おうっ」2人で一緒にろうそくの火を消した。電気をつけプレゼント交換のやり直し!!
    「しゅん!これゆりからのクリスマスプレゼント!」「お〜!ありがとな!あけてもいいか?」「あけて」

    「おっ!マフラー!それに俺がほしかった香水やん」「うん。寒くなってきたから風邪ひかんといてな!」

    2005-11-27 20:39:00
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