ホスト雑談掲示板風俗なの口座に隠してる人のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

風俗なの口座に隠してる人

スレッド内検索:
  • 1:

    名無しさん

    ぶっちゃけ私はストレス発散はしたいけどホストに大金使うのはもったいないと思ってる?
    金持ってると思われてあおられるのもしんどいし色かけられるのもだるいからいつも職業聞かれたらガールズバーの内勤とかスナックってごまかしてます?
    通ってるホストクラブは梅田一部のホストです?
    私の出勤は梅田で夜から朝でホテヘルです?
    やっぱりどこかで口座の仲間に見られたりしてアイツ風俗やで(笑)とかゆわれてるんかな?
    ばれたりしても何も言ってこないかな?
    ばれて何かいわれた人いてる??

    2010-10-15 08:30:00
  • 2:

    名無しさん

    そんなばれるもんなん?

    2010-10-15 08:58:00
  • 3:

    名無しさん

    雰囲気でわかるよ

    2010-10-15 09:27:00
  • 4:

    名無しさん

    2さん
    前は隠してなかったけど煽りだるいから半年ぶりくらいに行くようになって隠すようになりました?ばれてない思いたいけど?なんも言わんだけかな?

    3さん

    それ夜のこみんな言うよね?なんかあるんやろか?あたしは道歩いててスカウトに今何の仕事されてますかいわれたことある?
    最近ちょっと仕事の事つつかれてきつい?飲み屋なんてしたことないよ?

    2010-10-15 09:44:00
  • 5:

    名無しさん

    つつかれてるならばれてるで でもあえてホストからはいわんと思うけど でも隠して飲むのが一番えらい思うよ うちも隠してる

    2010-10-15 09:46:00
  • 6:

    名無しさん

    6さん
    やっぱり?
    うち貧乏やから悪いけど一回一時間で5000円までしか使えないよ言うたらほんまにそういう風にしよるし煽ってこおへんからええねんけど?

    帰った後従業員とかで あいつ絶対風俗やんな風俗の癖に5000円までとかせこすぎる(笑)とか笑われてるんかな(笑)?

    2010-10-15 09:59:00
  • 7:

    名無しさん

    そらばれてるなら影でわらわれてんちゃう? でもちゃんと5000円ってきめてる範囲内で飲んでくれるならまだ良心的ちゃうかな?でも風じゃなくても細客の時点でホストからしたら金ない客って笑われる対象やで

    2010-10-15 10:34:00
  • 8:

    名無しさん

    ウチも隠してる?
    もともとキャバやったから今もキャバって事にしてる。でもやっぱりイベントとかお金使うようになったからバレてるのか心配?

    2010-10-15 10:52:00
  • 9:

    名無しさん

    8さん
    やっぱり?なんか急に恥ずかしくなってきた…良心的やとは思う
    他の店やったら5000まで言うてるのにヘルプつけて無理やり飲まれたりしたし?
    今の店は営業メールきて5000しか使えないよ言うたら額じゃなくてきてくれたら助かるし気持ちやから?とか影では笑われてるんやろけど今んとこ色とかもないから確かに良心的かな?でも前みたいにホストに万単位使うのあほらしくて?細いなりに大人しくしてるつもりやねんけどな??恥ずかしくなってきた笑

    9さん

    私イベントは恥ずかしいからいかないようにしてる?いってもすぐかえるとか?わたしの場合キャバすらもしたことがないからつつかれるとすごい困ってしまう?ばれるのいややんね?

    2010-10-15 11:05:00
  • 10:

    名無しさん

    あと、梅田って店少ないから、働いてる風俗店の女の子も私の通ってるホスクラ行ってるみたい?しかも待機室で口座の名前聞こえてもう切るとかなんとか言ってて口座被ってるかもしれない?

    2010-10-15 11:09:00
  • 11:

    名無しさん

    別に笑われてないやろ?いい口座くんやん?

    2010-10-15 12:11:00
  • 12:

    名無しさん

    12さん
    大丈夫かなあ?
    もうしばらくいってみて色とかなかったらこのままたまにストレス発散に通いたいな思うねんけどね??5000なら後で後悔もせんし?

    2010-10-15 12:59:00
  • 13:

    13です

    うんうん?
    きっと主ちゃんのこと好きなお客さんやから、低価格でしてくれてると思うよ?五千円でも回数重ねたら結構な額になるんやし、あんまり気にせんでいいやろ?

    2010-10-15 13:15:00
  • 14:

    名無しさん

    別に笑われててもええやん。我がが稼いだ金をいくら使おうと自由やし。こっちは客やねんからドンと構えたらいーやん。

    2010-10-15 13:31:00
  • 15:

    名無しさん

    うちも隠してるよ?
    一回もばれた事ない?はずww

    2010-10-15 16:41:00
  • 16:

    名無しさん

    わかってても知らないフリします。

    2010-10-15 17:12:00
  • 17:

    名無しさん

    私も風俗してること隠してるよ
    キャバだったからそのままキャバってことにしてる
    出会ってから少しの期間やってた
    っていうのは言ってあるけど
    その時にやめてって泣かれたから言えない
    でもメールのペースとかで
    バレるんじゃないかって心配

    2010-10-15 17:52:00
  • 18:

    名無しさん

    今はホステスやけど前してたって打ち明けたら泣かれた?口座と出会う前やし関係ないと思ってたのに?しかもエチ無しの爽やか色営?うちの口座役者やな…

    2010-10-15 18:16:00
  • 19:

    名無しさん

    ネット見たら分かるしばらしたる?
    だから彼氏の客は全部仕事もばれてるで

    2010-10-15 18:39:00
  • 20:

    名無しさん

    口座に出会って風俗に出戻ったけどキャバと掛け持ちゃからキャバ帰りのセットしてほろ酔いで行くからバレてないハズ?
    日曜も「今日ゎ休みやしゆっくり休みや?」って言ってくれるし??
    日曜わ毎週風俗ですが?
    ただキャバじゃ稼がれへんほど毎月使ってるからバレてるのかちょっと不安??

    2010-10-16 02:57:00
  • 21:

    名無しさん

    だからわかってても言わんて

    2010-10-16 05:15:00
  • 22:

    名無しさん

    あたしあえて仕事は話してないけどバレてるはずー。別にバレたとこでたかがホストやしいいわ?
    言ってなくてもお金の遣い方でわかるもんちゃう?

    2010-10-16 06:10:00
  • 23:

    名無しさん

    だから主はお金つかいたくないから風俗てばれたくないてゆースレ

    2010-10-16 07:07:00
  • 24:

    名無しさん

    けどバレてます?会話やしぐさ、雰囲気から出てるよ〜

    2010-10-16 08:01:00
  • 25:

    名無しさん

    てか見た目でなぜか飲み屋か風か分かるよな

    2010-10-16 08:11:00
  • 26:

    名無しさん

    ↑どうちがうん?

    2010-10-16 11:59:00
  • 27:

    名無しさん

    うん、見た目でわかるw

    2010-10-16 12:31:00
  • 28:

    名無しさん

    見た目って何がどうちがうん

    2010-10-16 13:56:00
  • 29:

    名無しさん

    風の子基本ノーセットでプリンだったりで髪の毛痛んでるよね?シャワーよく浴びるから保湿しきれなくて肌も荒れてるイメージ?持ち物もくたびれてるし露出が多い服着てて、ヒールのゴムとれててもカツカツいわせながら歩いてるよね?

    2010-10-16 14:09:00
  • 30:

    名無しさん

    風は裸で仕事するやん?だから着てる服や持ち物に気を遣ってなさそう?お水だったら綺麗な服を着てヘアセットも最低限してるし?わかるよやっぱり?

    2010-10-16 14:13:00
  • 31:

    名無しさん

    あたし水だけど飲み行くときはノーセットだし
    服も仕事ドレスやし同伴予定なければ私服も適当
    お酒と夜更かしで肌もちょっと荒れる時あるし
    髪も仕事でセットするから痛む
    だから↑は違うような気も…風俗の子との違いは歩き方と匂いな気がする

    2010-10-16 14:48:00
  • 32:

    名無しさん

    キャバじゃなくてぬしみたいにスナックとかバーやって言う子はどうなんかな
    やっぱそんなでもわかるんかな?
    匂いはお風呂とかかな

    2010-10-16 15:42:00
  • 33:

    名無しさん

    確かに匂いはあるよなあ。一人につき二回も入るし何人も着くと尚更ボディソ-プの匂いが取れん。香水しても無駄にボディソ-プが勝つねん?

    2010-10-16 15:49:00
  • 34:

    名無しさん

    33さんと同じ
    仕事12時くらいまでやから飲み行くなら2部やし、家帰ってお風呂入ってからノーセットで行くことも多い
    しかも髪暗いし最近ぽちゃってるしメイクも薄いから、ぱっと見はソプ嬢かもw

    2010-10-16 16:21:00
  • 35:

    名無しさん

    あたし三年間通ってるとこニートで通してるで(笑)仕事の話も全くせんし向こうも振ってこやんし 自分のストレス発散のために行ってるのに口座にどう思われてるかとか気にしてたらおもんないやん
    出来てるホストは細くても接客ちゃんとしてるよ

    2010-10-16 16:31:00
  • 36:

    名無しさん

    ホストはパッと見て飲み屋かソープか昼職とかわかるんかな ボディソープの匂いなんて 普通に昼職の人でもお風呂入って ちゃんと化粧していくし

    2010-10-16 16:34:00
  • 37:

    名無しさん

    逆にってか
    キャバで働いてて、ショットバーで働いてるいうてもばれるかな?


    2010-10-16 16:36:00
  • 38:

    名無しさん

    よっぽどじゃないとわからんよ 最近は風俗のレベル上がってクラブ嬢みたいのがソープ嬢とかおるし仕事帰りやったらなんとなくわかるかもやけど

    2010-10-16 16:43:00
  • 39:

    名無しさん

    うち風やけど絶対ばれてない自信あるわ。他に仕事してるし風の客にもこの仕事してるようには、見えんてよくゆわれるし。そゆ話なっても口座は分からんと思って優しく説明されたりお前はそんなん分からんやんな?ゆわれるw

    2010-10-16 20:08:00
  • 40:

    名無しさん

    ばれて嫌ならホスクラいかなきゃいぃやん。5000円居酒屋ならめちゃ飲めんちゃう(笑)

    2010-10-17 12:22:00
  • 41:

    名無しさん

    私も風俗したいな…めっちゃ楽そうやけどテクニックない?教えてもらえるものですか?容姿は普通だと思います。事務とラウンジとかけもちしてます。

    2010-10-17 16:52:00
  • 42:

    名無しさん

    うち兎我野で働いてた時キャッチ中の口座に見られたで笑

    そっからネットで探されて店もバレた泣

    2010-10-17 17:14:00
  • 43:

    名無しさん

    風とキャバと昼職 どこで分かるん?

    2010-10-17 18:47:00
  • 44:

    名無しさん

    >>43
    素人専門の店か新地系行けばいいけどヘルスなら本番強要すごいから店舗型のがいい
    でも楽なんはデリかホテやな
    でも店舗よりはるかに本番強要すごいからほんまに素人なら言いなりにならんようにせなあかんで

    2010-10-17 18:57:00
  • 45:

    名無しさん

    風とかすぐにバレるよ?
    キャバの子と雰囲気違うみたいやから

    2010-10-17 18:58:00
  • 46:

    名無しさん

    私昼職と風俗してる
    バレてない

    2010-10-17 19:35:00
  • 47:

    名無しさん

    バレてないとか思ってるのが大間違いだね
    分かってても、黙ってる奴に風俗やろ?なんて言うバカいないよワラ

    2010-10-17 20:01:00
  • 48:

    名無しさん

    うちも煽りウザイからダーツバーで内勤してるって事にしてるで?ネットでも顔?にしてるからバレてへん思う?うちの場合は、まず大阪で働いてないし(笑)昔、元口座に[風俗の女はすぐ分かる]って言われた事があって[何で?]って聞いたら[風俗の女はメッチャ石けん臭いし、どんだけ洗ってても時間がたてば口臭いから]って言われた事ある?[そんなんだけで分かるもんなん?]って聞いた時に[あと、風俗の女はテーブル汚れてても全く気にせんし、自らもテーブルの上散らかす]って言ってたぁ?水の子はおしぼりから灰皿からグラスからアイスペールから何から何まで水商売の癖が出てるらしいで〜そんなんですぐ分かる言うてたわ〜

    2010-10-17 22:33:00
  • 49:

    名無しさん

    ↑言いくるめられてるね(^O^)

    2010-10-17 22:36:00
  • 50:

    名無しさん

    あたしどこの口座にも風俗っていってるし自分から話題出したり相談したりするよ?恥って思ってるなら仕事する資格ないでしょ。

    2010-10-18 00:03:00
  • 51:

    名無しさん

    うちも口座には風俗してること言うてる
    んで嫌なことあったりしたら愚痴りに
    いったりしてる

    2010-10-18 00:45:00
  • 52:

    名無しさん

    座り方で、わかる。

    2010-10-18 04:32:00
  • 53:

    名無しさん

    水って言っても風俗って言っても使わされるのは一緒な気する。水→風俗って落としやすいし、どーせ水も客と寝て金もらってんやろってかんじやし、昼職言うのが1番いい。で、必ず仕事が休みの日に遊びに行く!まぁ行かないのが1番いいけどね。

    2010-10-18 06:58:00
  • 54:

    名無しさん

    雰囲気でわかるよ。理屈じゃない。100%ではないけどあんま外れたことない。風も水もしてないから余計にわかるんかもね。

    バレようがバレまいが自分が上限決めた分守れるんならいいと思う。風やから使わなとか思わんでも。自分が頑張ったのにホストに使って残らんとか馬鹿馬鹿しいやん。使わないと恥ずかしいっていう思考自体がいいように洗脳されてる思うよw

    2010-10-18 08:28:00
  • 55:

    名無しさん

    私キャバやけどがっついて欲しくて風俗っていうww
    でもキャバってバレるから、どう見分けてんのやろ?

    2010-10-18 09:02:00
  • 56:

    名無しさん

    ホストやってたら雰囲気でわかると思う。私通ってる口座にはゆうてるけど、細くたまに行く店にはゆうてない。まぁわかってるやろうけど聞いてこないし使う気もないから気にせずお金ないふり?w

    2010-10-18 09:31:00
  • 57:

    名無しさん

    あたし見た目めっちゃ普通やから「風俗やで」って言うても「またまた〜絶対無縁やん」ってかなりの確率で言われるしあえてそれ以上言わん!それぞれの口座と1年くらい経つけど当然煽りもないし楽やわ。結構バレへんもんやで

    2010-10-18 10:05:00
  • 58:

    名無しさん

    50さんの言う通り。 
    うちもホス彼に聞いたことあってやっぱ風俗してる子らはとにかく口臭いらしい。あとテーブルもほんまその通りです。素晴らしいホストさんやね!ワラ

    2010-10-18 10:12:00
  • 59:

    名無しさん

    何で口臭いん?

    2010-10-18 10:58:00
  • 60:

    名無しさん

    >>53
    天職でよかったネ。風俗の仕事する資格なんてほしくないもん(笑)

    2010-10-18 11:11:00
  • 61:

    >>3
    宝暦4年(1754年)正月。薩摩藩主・島津重年のもとに幕府からある書状が届いた。「濃州・勢州・尾州川々御普請御手伝い仰せつけられ候間、その趣存ぜられる可く候」このわずかな文面の奉書が、その後薩摩藩に未曾有の大打撃を与える最初の知らせだった。これまで濃尾平野は毎年のように洪水を防ぐ工事をしてきたが、効果がなかった。しかし宝暦3年、さらなる大洪水がお喜、治水工事の御手伝い普請を薩摩藩に命じたのだ。御手伝い普請とは、莫大な費用と労働力を負担させ、外様大名の勢力を削ぐ幕府の政策である。

    鶴の丸城に薩摩藩の家臣が集まる。「幕府より木曽・長良・揖斐川の治水工事お手伝いの命が下った」その内容は延長120キロメートルの堤防を築くこと。しかもわずか一年半の期間で完成させねばならず、さらに工事費用にほとんど約15万両を負担せよというものであった。反発する薩摩藩士。「納得いかん。ご公儀は工事にかこつけて、薩摩の金蔵を空にしようとしているのは明らか。これは徳川が関が原以来の薩摩への鬱憤をはらさんとすつ卑劣な陰謀である。かくなる上は、たとえ取り潰しになろうとも、幕府と決戦すべしと思うが、いかがか。我ら薩摩武士、仕掛けられた戦いに立ち向かうこそ、武士の本懐でござる」
    しかし家老・平田靱負は反対する。「戦をまじえることだけが武士の本分であろうか。確かにこのたびの幕府の命令は筋が通らないが、静かに考えるに、四海同胞と称し、日本国中の人々は我らが兄弟である。我らが同胞の難儀を救うことも、薩摩武士の本分ではないか。ここはひとつ、忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えて、恭順幕命を奉ずること。これこそが今日の上策と心得申す」


    2010-10-18 21:02:00
  • 62:

    >>4
    平田靱負は工事の責任者である普請総奉行に任命され、1月29日美濃に向かって出発する。平田ら藩士一団は小倉を出発し、海路大坂に向かった。船を降りた平田は美濃へ向かう藩士たちと別れ、大坂の豪商のもとへ。工事費用調達のため、借金申し込みの懇願に向かったのだ。しかし大坂で借りられたのはおよそ7万両。さらに江戸からは工事費用の見積もりを行なったところ、30万両かかるという知らせが来る。この事態にやむを得ず、薩摩藩は人頭税を七倍にはねあげた。領民はにわかに飢えと困窮に直面した。

    2月9日、平田たちは美濃・大牧に到着。普請現場は広範囲に及ぶため四つの組に分かれて工事にあたっていた。しかし藩士たちは幕府から武士にあるまじき待遇を受けていた。宿舎は農家や小屋がけの仮住まいに大勢が押し込まれ、食事も一汁一菜に限られ、さらに幕府の役人は石の積み方、土の盛り方ひとつに難癖をつけ、一からのやり直しを命じる有り様だった。

    現状を知った平田は幕府に申し出る。「工事ですが、不慣れな武士と農民だけでははかどりません。難しい技術が必要なところは、専門の業者を雇わせていただきたいのです」「平田殿。業者を雇えば、かなりの費用が必要となるだろう。そんな贅沢を認めるわけにはいかん」工事開始から二ヵ月半たった4月14日。薩摩班側用人付与力の永吉惣兵衛は幕府のあまりの仕打ちに講義して、切腹自殺する。「平田殿。いかがいたしましょう」「抗議の切腹が幕府に知れれば、反逆の意志ありと見なされるだろう。永吉は腰のものにて怪我いたし、相果て候。報告書にはそう書き記すように」

    2010-10-18 21:09:00
  • 63:

    >>5
    夏となり、薩摩藩士と農民たちは苛酷な待遇のまま、約70キロの堤防を完成させる。しかし新たな悲劇が薩摩藩士に襲い掛かった。揖斐川下流に築かれた堤防は完成したばかりで、土はまだ固まっていなかった。6月10日、揖斐川の下流の堤が決壊。さらに7月には木曽川の堤防が二箇所で決壊。四ヶ月の血のにじむような努力は無に帰した。平田は再び幕府に専門の業者の雇いあげを許可するよう嘆願するが、今度も幕府は拒否。さらに工期を遅らせないことを改めて要求した。

    さらに事態は悪化する。真夏の重労働で生水をがぶ飲みし、腹痛を起こすものが続出。赤痢の集団感染だった。そしてついに死者も。「民を救う」という大義を語り、美濃まで連れてきた平田は自分を責めた。(すまん。しかしこの工事はなんとしてもやらねばならんのだ)もはやこの身は生きて薩摩の血を踏むことはない。治水工事を完成させることだけが唯一薩摩武士の死をムダにしない道と平田は決断した。

    ある日、島津重年が参勤交代で江戸へ向かう途中に工事現場に立寄る。これによって藩士たちは元気を取り戻し、工事に取り組み始めた。9月。二ヶ月かけてようやく決壊部分の修復を終えた平田たちに最大の難関が待ち構えていた。木曽川と揖斐川の合流地点である油島に仕切り堤防を作り、流れを制限する工事を始める。しかし流れも速く複雑な工事は、専門の業者でも難しいとされていた。


    2010-10-18 21:12:00
  • 64:

    >>6
    「やはり、もう一度専門業者の雇いあげを」今まで多くの死者が出ていることを重く見た幕府は、平田の願いを受け入れる。しかし雇い上げには莫大な費用が必要となった。「ここで工事を中断するわけにいかん。最後の切り札を使う。薩摩の特産物、黒砂糖・菜種の販売権を担保に出す」「それらはわが藩の財政を支えるもの」「しかし、今はこれしか方法はないのです」

    9月末、平田の金策によって、いよいよ油島での工事が始まった。危険な工事で命を落とす者も発生したが、宝暦5年(1755年)3月、ついに堤防が完成する。「わしはこの堤防に最後の仕上げをしてやろうと思います」平田は薩摩から取り寄せた日向松を堤防に植えつける。「この日向松は火山灰の多い薩摩の土地にもしっかり根付く強い松。きっと末永くこの堤防を守ってくれることであろう」

    5月22日、江戸からやってきた検分役人は、堤防にお墨付きを与える。「うおおお。これで薩摩に帰れる」ここに全長120キロメートルに及ぶ日本最大の治水工事が完成した。長く辛い工事を終えた薩摩武士たちはようやく故郷へ引き上げていった。薩摩へ帰る家臣たちを見届けた平田は5月25日、治水工事の全責任をとって切腹。しかし薩摩藩の記録にはこう記されている。「家老・平田は病の床で血を吐き死去」他の藩士たちと同様、その切腹は伏せられたのである。




    2010-10-18 21:12:00
  • 65:

    >>7
    一年四ヶ月にわたる薩摩武士の苦闘はここにその幕を閉じた。この治水工事によって、濃尾平野の水害は少なくなり、日本有数の米どころとして発展していった。しかし徳川の世が終わるまで、薩摩武士の抗議の切腹があったことは伏せられていた。そしてようやく明治の時代になってから、薩摩武士たちの顕彰活動は始まったのである。ふるさとに帰ることなく、その命を堤防建設に捧げた薩摩藩家老・平田靱負。その平田たちが植えた薩摩の松は今も堤防を守り続けている。

    2010-10-18 21:13:00
  • 66:

    >>11
    明治39年(1906年)、政府は「神社合祀令」を出す。それは国家神道の強化と中央集権化を目的に地方の神社を整理統合して一町村一社とするものであり、廃止した神社は鎮守の森を伐採し、農地に転用していた。森が次々に伐採していると聞いて考え込む熊楠。(このままでは大切な熊野の森が、いや、日本中の森が破壊されてしまう。森の伐採は人々の暮らしにも影響を与えているのではないか)そして熊楠は伐採の影響で森に保水力がなくなり鉄砲水が起きやすくなり、害虫を食べる鳥がいなくなったので害虫の被害が増えていることを知る。

    そして明治43年(1910年)、熊楠は那智の森が伐採されるという噂を聞く。(その豊かな保水力で那智滝の水源を支えてきた那智原生林。その森が伐られてしまうというのか)そこで熊楠は反対運動を起こすため地元の新聞「牟婁新報」の社主・毛利清雅に力を貸してくれと頼む。毛利は熊楠に協力し、那智の森は守られるが、熊楠の父のふるさとの大山神社が廃止されることになる。怒った熊楠は役人の家に乗り込み、家宅侵入罪で逮捕される。

    そのことを内閣法制局参事官だった柳田国男は知って、心を痛める。「生物学のみならず民俗学についても深い学識を持っておられる南方先生が、神社合祀反対を県の役人に訴えて逮捕・留置されている。今、私が先生のためにできることは」留置されていた熊楠に一冊の本が届く。「柳田国男。知らない名前だな。「石神問答」。全国の石に関する信仰を集めて考察した本か。うーむ。実に優れた考察だ。中央政府の役人にこれほど民俗学に通じた者がいたとは」

    2010-10-18 21:15:00
  • 67:

    >>12
    釈放された熊楠であったが、阿田和の大楠が伐られようとすることを知る。(樹齢1000年以上とされる紀伊半島随一の巨木。神木としてあがめられているあの大木が倒されることが決まったというのか。それはなんとしても止めなければ。しかし決定した伐採を止めるには三重県知事に訴えるしかない。しかし知事は強硬な神社合祀推進派。どうしたらいい。そうだ。中央官庁に柳田国男がいる)そして柳田国男の力で阿田和の大楠が守られる。

    しかし役人は次々と森の伐採を行なう。熊楠は全国に向けて森を救う行動を起こさないといけないと柳田に訴える。そして明治45年(1911年)3月12日帝国議会で、中村啓次郎議員は熊楠の書いた草稿を元に演説する。「神の森の伐採は一時の金銭を与えるも、益鳥を断ち、害虫を増やし、やがては大水によって国民に永久の物質的な損害を与えるものである。愛国心は愛郷心からなり、愛郷心は鬱蒼たる樹木により天然の景色を保ち、人々の暮らしに慰安を与える神社に大きくよっている。これをなくせば愛国心・愛郷心も廃れる。神社を合祀するをもって、わが帝国の盛衰滅亡に関することなりと信ずる」そして大正7年(1918年)3月、ついに神社合祀令は廃止決議となる。

    昭和16年(1941年)、熊楠は妻に見守られて最後の時を迎えようとしていた。「ああ。よかった」「あなた。大丈夫ですか」「昔を思い出していたのだ。神社合祀令が廃止された日のことを」「あなたはあの日、本当に喜んで」「そして生涯もっとも晴れやかな日だったのじゃ。昭和4年(1925年)6月1日」「天皇陛下が田辺沖合の神島を訪問されて、あなたが進講役を勤めたんのでしたね」「あの日私は陛下に熊野の森で採集した粘菌の標本を進献したのだ」「進献品は桐の箱に入れるものなのに、あなたはキャラメルの箱に入れて陛下に差し出して」「あの時は陛下はとてもお喜びになったなあ」昭和16年12月29日。南方熊楠死去。自由奔放に生きた75年の生涯だった。

    2010-10-18 21:16:00
  • 68:

    >>20
    江戸時代末期は不安と動揺に満ちた時代だった。相次ぐ天変地異とそれに伴う深刻な飢饉。それが原因となって各地で誘発するうちこわしや一揆。幕府は段々とその信用を失っていた。そんな時代に寛政3年(1791年)8月、小田原藩栢山村。「おい、早く逃げろ。水がくるぞ。酒匂川の堤が切れた」「ああ。家が。丹精込めた田畑が」当時、二宮金次郎5歳。こうした災難に藩からの助けはなく、金次郎の両親は相次いで過労で死んでしまい、残された金次郎は親戚の家に引き取られていく。

    成長した金次郎は学問に目覚め、「論語」の一節に強く影響を受けた。「己に打ち克てば、天下はその徳に従う」(そうだ。自分の心さえしっかりしていれば、できないことはないんだ。ならば、俺はこの昔住んでいた田畑を元の姿に取り戻してみせる)荒地を耕しはじめた金次郎は、地道に農耕に励み、20歳までにはかつての田畑を再興してしまう。

    文政3年(1820年)、かつて両親と住んでいた家を再建した金次郎は、34歳のこの年結婚し、子供をもうける。その翌年。「は。いかにも栢山村で金次郎といえば、私でございますが」「ならば申し渡す。上意。これよりただちに城に出頭せよ」「おそれながら私は一介の百姓なれば、お城に召される心当たりはございませんが」「おぬしになくとも、こちらにはあるのだ」金次郎は小田原城で小田原藩主・大久保忠真と会う。

    2010-10-18 21:17:00
  • 69:

    >>23
    天保7年(1836年)12月、金次郎は小田原に戻るよう命令を受ける。「小田原に。相当状況は悪いのでしょうか」「飢餓に瀕する者、四万は下るまいとのことである」金次郎はただちに藩の米蔵を開くことを要求する。「領民のために藩の米蔵を開くことは前例のない話ゆえ、そう簡単に判断のつくことではない」「今起きている飢饉こそが、もっとも前例にないことでございましょうか。政治が行き届かず、飢饉に及んで民を死に至らしめるとすれば、一体何と言って、天に謝罪するのか」金次郎は米蔵を開くことに成功する。

    そして被害状況を調べる金次郎。「食糧も金も十分足りている家を「無難」、徐々に不足しつつある家を「中難」、食べるものも金もなくなった家を「極難」。そして「極難」にはいった家で命の危険のあるものは一箇所に集めて、一日一合の粥を与えることにします」しかし金次郎は不安であった。「今は真冬の二月。麦や山菜の収穫のできる春までは、あと二ヶ月ある。藩の備蓄米とて無尽蔵ではないし、こうしてうる間も「極難」の民は増え続けているんだ。春までの二ヶ月を持ちこたえるには、やはり画期的な策が必要になる」

    そこで金次郎は裕福な農民に訴える。「現状少しでも余裕のある者は、金一文、米一合でよいから、提供してもらいたいのだ。それらを集め、基金を設けて、「極難」の人々に無利子で貸し与えようと思っている」「待ってください、二宮様。我らもいつ生活が怪しくなるやも知れぬ情勢だというのに。そもそも貧乏人に貸したって、返すはずがありませんよ」「我々は同じ村に住み、同じ水を飲み、同じ風に吹かれた仲間ではないか。未来の実りを信じて、今こそ飢饉を救おうではないか」

    2010-10-18 21:19:00
  • 70:

    >>24
    そうして、金や米が金次郎のところに集まってくる。「まさに徳をもって、人に報いる。この金は「報徳金」と呼ぶのがふさわしい」報徳金は4000両に達し、こうして村人同士で助け合いつつ、4月に春の訪れとともに、畑に麦が稔りはじめた。日本全国で数十万の死者を出した天保の大飢饉。しかし小田原領民には一人の餓死者もいなかったと伝えられる。

    天保12年(1841年)。老中水野忠邦は金次郎を江戸城に呼ぶ。「先の大飢饉に際しての小田原での働き。見事というほかなく感服つかまった。ひいてはその能力、幕臣として国全体のために役立てる気はないか。幕府自身も先の飢饉では、大きな痛手をこうむった。多くの人死はもちろん、農地の荒廃、その結果生じた人心の荒廃。これを放置していては、国は到底立ちゆかん」「私の願いは人々の心の田の荒廃を開拓して、天から授かった善の種を育てて、広めることにあります。心の荒廃を一人が耕せば、土地の荒廃が何万町あろうとも、恐れるものではございません。謹んでお役目お受けいたします」

    幕府に取り立てられ武士となった金次郎は、その後20年に渡って、日本各地を訪ね、復興に力を尽くした。建て直した村の数は生涯で600に達したといわれる。安政3年(1856年)仕事で訪ねていた栃木県今市で倒れた金次郎は、この地で70歳の生涯を終えた。その墓は遺言に従い、土を盛っただけの大変質素なものである。



    2010-10-18 21:20:00
  • 71:

    名無しさん

    長いけど、勉強になったw

    2010-10-18 23:04:00
  • 72:

    名無しさん

    え、長文ウザww

    2010-10-19 12:28:00
  • 73:

    名無しさん

    ええっ何で口臭いん?笑

    2010-10-19 20:42:00
  • 74:

    名無しさん

    口関係ないよね?

    2010-10-19 20:52:00
  • 75:

    名無しさん

    あか

    2010-10-19 20:54:00
  • 76:

    名無しさん

    え?風俗してるって言うと煽られるしお金遣わされるから黙っときたいってだけの話やろ?↑何言うてん?

    2010-10-19 22:02:00
  • 77:

    名無しさん

    >>83風俗嬢か?

    2010-10-20 01:02:00
  • 78:

    名無しさん

    バレてない?

    金使ってくれる風俗嬢いてないかな〜。まぁ、お前に言っても関係ないし分からんわな。
    じゃ風俗嬢ってすぐ分かるん?
    って聞いたら
    お前とは間逆な感じ?同じ服着てても、風俗嬢、キャバ嬢、一般分かるしな?
    って口座が言ってきたw

    アホやわ( ´艸`)

    2010-10-20 02:09:00
  • 79:

    名無しさん

    >>85絶対バレてるでそれワラ

    2010-10-20 13:15:00
  • 80:

    名無しさん

    バレてるやろ?必死こいて隠してる奴に風俗やろとかゅぇんゎぁ

    2010-10-20 18:34:00
  • 81:

    名無しさん

    私服がボーイッシュでマーズとかエゴとかに無縁やからか、風俗にみられたことない!

    2010-10-20 18:47:00
  • 82:

    名無しさん

    >>85
    お前に言うてもわからんわな〜って言うのが凄いわざとらしいww

    2010-10-20 19:02:00
  • 83:

    名無しさん

    イヤミ&卑屈な奴が多いなw
    自分バレてない思ってるならソッとしといてあげよう?

    2010-10-20 22:39:00
  • 84:

    >>30

    死体ばんざい



    ほとんど車の絶えた夜の道路を一台の霊柩車が走っている。運転している男が助手席の男に言う。「商売とはいえ、深夜の道路に霊柩車を走らせ、都会まで行くという仕事は初めてだ」都会からの旅行者が地方都市で急死。葬儀は都会の自宅でやることになり、そのために死体を運ばければならないのだ。普通、こういう場合、遺族がつきそうべきだが、その遺族は葬儀の準備をしなければならないと、一足先に都会に帰ってしまった。

     

    「後をのぞいてくれないか。なにか変な音がしているようだ」助手席の男は後ろに死体がないことに気づく。あわてる二人。「これが原因か。急いで発車さえたときに少しずれ、落っことしてしまったに違いない。変な物音がしたのは、この後部ドアが開閉していたからだ」「えらいことになってしまった。俺たちは警察に捕まるのだろうか」「とにかく来た道を戻ろう」

     

    そして道端に死体を発見する2人。棺はなかった。別々に落ちたのか、それとも落ちた衝撃でこわれて飛び散ったのだろう。ほっとする2人。「どこかで一休みしてコーヒーでも飲むか。少し先に深夜営業のドライブインがあった」「そうしよう。とんだことで時間をむだにした。本社に電話番号を問い合わせ、届け先の家に電話連絡しておこう」ドライブインに行き、一人が電話をするが、怪訝な顔をして戻ってくる。

    2010-10-21 00:16:00
  • 85:

    >>31
    「驚くなよ。俺たちは死体を積み込んだと思って出発した。ところが、まだ積み込んでおらず、あわてて二台目の霊柩車を用意して、出発させらしい。車の後頭部のドアが閉まってなかったのは、そのためらしい」「と、なると、今車に積んであるのは、なんなのだ」「知るもんか」覚悟を決めた2人は警察に電話をする。「実は道端で死体を拾いました。今、ドライブインまで運んできたのですが、これからどうしましょう」「そのような申し出は初めてだ」二人はドライブインでパトカーが来るのを待つことにする。

     

    霊柩車の2人が入ってくる少し前、このドライブインに青年がいた。彼はある犯罪組織に属していたが、へまばかりしているので、足を洗いたいと上層部に申し出た。「お前の希望通りにしてやろう。しかし最後にひと仕事やってもらいたい。ここに写真がある。この人物を消してもらいたい」「え、殺人ですか」「写真の裏に別荘地への道が書いてある。やつはその一帯のどこかに隠れている」

    2010-10-21 00:17:00
  • 86:

    >>32
    仕方なく、青年は引き受けて、車を運転し、この別荘地まで来て、写真の男を発見するが、どうしても殺すことができない。悩んだ青年は組織に報告する。「命令された件ですが、なんとかやりとげました」「そうか。よくやった」「拳銃で撃って、石で顔を滅茶苦茶にし、林の中に穴を掘って埋めました」「よし、それなら、殺したという証拠を持ってこい。手でも足でもいいから、ちょんぎって持ってくてくれ」「いいですとも」

     

    青年はそう答えたものの、どうしていいかわからない。(ああ、死体がほしいな)そこに霊柩車がやってきて、霊柩車から2人の男が降りてくる。なんという幸運。青年は霊柩車のドアをあけ、そこに死体が転がっているのを発見し、自分の車に移し、車をスタートさせる。しばらく車を走らせ、青年はほっとして緊張がゆるむのを感じる。(ちょっとだけ眠ろう。作業はそれからでいい)


    2010-10-21 00:17:00
  • 87:

    >>33
    ある別荘で男と女がよからぬ話をしていた。「困っちゃったわ。お金が自由にならないのよ。あの時は、殺しさえすればなんとかなると思って、やっちゃったけど」女はなかなかの美人。その価値を生かし、金持ちと結婚したが、そばにいる男と愛し合うようになり、邪魔になった夫を男と共謀して毒殺し、湖の底に沈めてしまった。それからしばらくして、女は夫の財産に手がつけられないことに気づく。

     

    「こんなことになるとはなあ。確実に死んでいるのに生命保険がもらえないなんて不合理だよ。湖に沈めたのを引き上げるか」「ダメよ。重い石をつけて、一番深いところに沈めたんですもの」「死体さえあればなあ。俺は演劇関係のメーキャップをやっていた。死体をうまく亭主に見せかけることはできる」「そうね。死体があればいいのよ。あたしの兄はある病院に勤めているの。分け前をやれば、死亡診断書を書いてくれると思うわ」

    2010-10-21 00:18:00
  • 88:

    >>34
    女は車の止まるような音を聞き、外へ出る。「林のむこうに自動車がとまり、眠っている人がいるわ。あれ、どうかしら」「どうって」「つまり、あの人を死体にしてしまうのよ」「しかたない」2人は車に近づき、青年に麻酔薬をかがせる。そして車の後部トランクを調べた女が喜びの声をあげる。「素敵なものがあったわ」「ほんとだ。この青年は運のいいやつだ」2人は死体を別荘に運ぶ。「手っ取り早くすませよう。君の兄さんに電話してくれ」電話する女。「ねえ、兄さん。夜中に悪いけど、亭主が死んじゃったの。すぐ来てくれない」「わかった」

     

    電話を切った医者は友人の眼科医に電話する。「できたての死体がある」「それはありがたい」眼科医の得意先に資産家がいたが、事故で失明していた。角膜を移植すれば見えるようになるのだが、その角膜がなかなか手に入らない。非合法でもいいから、手に入れたいというのが、眼科医の願いであった。「実は、妹の亭主なんだ」「よろしく頼む。うまく角膜が手に入れば、君が独立して開業するくらいの資金は出せる」

    2010-10-21 00:18:00
  • 89:

    >>35
    医者は急いで別荘に行く。迎える女。「兄さん、よく来てくれたわね」「わかってる。亭主は急死すれば、取り乱すものだ。この薬を飲みなさい。軽い鎮痛剤だ。そちらの男のかたも」医者は2人に強力な睡眠薬を飲ませる。(これで2人は5時間は眠るだろう。死体を病院に運び、角膜を取り、再びここへ戻すことができる)医者は急いで妹の亭主にメーキャップした死体を病院に運ぶ。

     

    病院では眼科医が舞っていた」2人は手押し車に死体をのせ、手術室に向かう途中の部屋に隠す。手術の準備が整うが、死体を乗せた手押し車がなくなっていることに気づく2人。守衛に聞く医者。「ここを誰か出入りしなかったか」「あ、警察の人が見えました」「なんだと」「そんな声を出さないでください。ご存知のはずですよ。あの身寄りのない人の死体の件ですよ。それを引き取りに来たのですよ。あの部屋にあった死体を渡したのです」「あ、それを渡してしまったのか」頭をかかえる医者。

    2010-10-21 00:19:00
  • 90:

    >>36
    ある医科大学の解剖学の実習室。教授は学生に言った。「君たち新入生にとって、初めての人体解剖の実習である。警察からまわされてきたみよりのない人の死体である」教授はおおいの白い布をとりのけた。学生たちの視線が集まる。そのとき、台の上のからだが身を起こし、声をあげた。「ああ、ここはどこだ」周囲にパニックが発生する。台の上の男は言った。

     

    「別荘で秘密パーティをやるからと招待されたが、変な薬を飲むパーティだった。くじで俺に当たったのが、筋肉弛緩剤。睡眠薬入りの酒と一緒に飲んだはいいが、外へ歩き出し、ばったり倒れて、それっきりだ。今目がさめ、それだけのことじゃないか。つまらん。何かほかにスリルとサスペンスにみちた幻覚でも見られる薬があったはずだ。ああ、俺はくじ運が悪いな。よりによって、一番平凡で退屈なやつをひきあてた」



    2010-10-21 00:20:00
  • 91:

    >>38
    太郎は寝そべったままビールを飲み、また電話をかける。「もしもし。人材流通サービスですか。職業を求めているんですが。うちに寝そべってやれる仕事がいい。それに頭も使いたくないんだが」「そうですね。これがあなたにぴったりだ。子供達が成長し、孤独になった老人の電話での話し相手になるのです。あなたは他人に調子を合わせる才能がある」「それにしよう」

    そして太郎は老人の話し相手になる。老人は話しに飢えていたらしく、社会批判、息子の悪口、昔の思い出話をする。わしも五年ほど前はちょっとした顔役だった。秘密のコールガール組織を会員制でやっていた。ふとしたことで警察に発覚し、わしひとりが責任をとって引退したんじゃよ。そういったことを、くどくど繰返すのを太郎は適当にあいづちをうつだけだった。太郎は少しやる気が出てきて、また電話をする。


    2010-10-21 00:21:00
  • 92:

    >>39
    「もしもし、才能開発サービス協会ですか。わたしは何か特殊技能を持ちたい気分になってきたのです。できれば、部屋にいながら外出せずにのばせる才能がいいんだが」「こんなのはいかがでしょう。あなたは他人に調子を合わせる才能がある。声帯模写のレッスンを受けてみませんか」「なるほど、そいつをやってみよう」そしてレッスンを受け、太郎の声帯模写はすぐさま上達する。

    太郎は老人の話し相手も続ける。人材流通サービスはもう一人相手を増やしませんかとすすめ、太郎をそれを受ける。今度の相手は政界の黒幕の一人が小学校の同級生だったというのが唯一の自慢である老人だった。そして太郎はまた電話する。「もしもし。気力充実暗示サービス協会ですか。ひとつお願いしたい。わたしはこれまでぐうたらな生活を送ってきた。しかし、最近になってでかいことをやろうと思いたった。その気力を吹き込んでくれ。しかし外出するのは好まん」そして暗示をかけられた太郎は何かをやろうという気になる。

    2010-10-21 00:22:00
  • 93:

    >>41
    ますますやる気になった太郎は、気力充実暗示サービスに電話して、ますます気力を充実させる。そして太郎はもう一人の老人の幼馴染だったという政界の黒幕に電話をする。「なんだか、なつかしくてね。ほら、私は小学校で同級生だった」「おお、そうだったな。元気かい」政界の黒幕はいろいろしゃべり出す。太郎はまた電話する。「もしもし。政界情報サービスですか。ある政治家についての情報を集めたいんです」

    さらに声帯模写のレッスンに励み、気力充実暗示サービスに電話して、活力の補給を行なった太郎は政界の黒幕の声で、ある大臣に電話をかける。「わしじゃよ。元気かね」「あ。これはこれは。お元気そうな声で何よりです」「実は、重要な話なのだ。次期内閣の構想について、閣内の実力者である君に、わしの意見を伝えたいのだが」ビールのグラスを片手に話しながら太郎は思う。外出することもなく、こういう楽しみも味わえるのだ。ちょっとばかり面白い時代になったようじゃないか。



    2010-10-21 00:23:00
  • 94:

    >>43
    そして部下は臓器ブローカーの存在をつきとめる。「そこから臓器を買い取っているようです」「恐るべき秘密組織だ。よし、あそこの院長を逮捕してこい」連行されてきた院長に向かって、俺は尋問する。「あなたの病院では臓器移植がなされている。非人道的きわまることだ」「移植手術は認めます。しかし、それによって患者が助かっているのです。人道的ではありませんか」「臓器をとられて死ぬ人が問題なのだ」「電話をかけると、健康で良好な臓器が配達されるのです」「どこに電話をかけるのだ」

    その質問にはなかなか答えなかった院長だったが、とうとうその電話番号を口にする。空気のきれいな郊外の林の中に「重要商品流通研究所」の看板が出ている建物がある。その建物の中で、さまざまな臓器は培養液の中で生き続けていた。白衣を着た男がつきっきりで、その培養液の成分を正常に保つために、装置を微妙な手つきで操作している。

    2010-10-21 00:26:00
  • 95:

    >>45
    「うう」俺はうなった。こういうことか。となると、あの大病院の患者の中には、自分で気がつかなくても、どこかで女を妊娠させ中絶させ、それがまわりまわって臓器となって自分の体に移植され、それで長生きすることになるやつもあるということか。




    2010-10-21 00:28:00
  • 96:

    >>46
    なりそこない王子

    事の起こりはエドワード王子の気まぐれであった。宮殿に紛れ込んだ乞食の少年トムは。王子の目にとまり、服のとりかえっこをやってしまった。容器は中身を決定する。トムは王子の扱いを受け、エドワード王子は乞食の身の上になった。しかし乞食に転落した王子は、人間的な成長をとげ、もとの地位に帰りつくことができた。すなわち、エドワードは王子になり、トムはその椅子から去らなければならなかった。王子はトムに言った。「トムはわしの留守中、善意あふれる政治をしてくれた。今日からはクラスト育児院の院長の職を与えることとする」

    院長用の豪華な椅子にかけ、トムは毎日を回想にひたって過ごした。二十歳を過ぎたばかりだというのに、回想だけが生き甲斐の生活。トムは時々宮殿に呼び出される。そこでエドワードの思い出話の相手をさせられるのだ。「なあ。トム。あれは面白い体験だったな」トムは自分自身をもてあました。トムはまだ若いことに気がついた。遠くの国に行けば、まったく新しい人生を開くことができるだろう。トムは体の不調を訴え、エドワードから多額の治療費を借り、それを持って旅に出た。

    2010-10-21 00:28:00
  • 97:

    >>47
    トムは王子さまスタイルの服を身につけ、旅に出る。そして森の奥で七人の小人が合唱しながら歩いているのを見つけ、そのあとをつける。小人たちはガラスの箱の前で立ち止まる。中には美しい少女が横たわっていた。トムはそれを精巧な人形だと思う。「うむ。素晴らしいな」トムの声にびっくりする小人たち。「この世にこれだけ美しく清らかなものはございません」「私もそう思う。それを譲ってもらえないだろうか」

    トムはガラスのふたをあけ、少女に口づけをする。そのとき、少女は目をあける。驚くトム。「これはどういうことなのだ」「まあ、素敵な王子様。あたし夢を見ているのかしら。あたし、白雪姫って言うの」「これはどういうことですか」白雪姫と小人たちは説明をする。白雪姫はその美しさゆえに継母である王妃に嫉妬され、ついには毒入りのリンゴを食べさせられ、いままで眠り続けていた、と。小人は、その悪い王妃は死んでしまい、今は父王がひとりさびしく城で暮らしていると告げる。

    2010-10-21 00:28:00
  • 98:

    >>50
    頭を悩ますトムのところに、ブローカーらしき人物がやってくる。「戦争の計画があるそうで。外人部隊をまとめてお世話しますよ」「それは耳寄りな話だ」その外人部隊は笛を吹く老人にあとを、ぞろぞろついていく子供たちであった。「どういうことだ、これは」「あの老人はハンメルンという町から、ネズミの一掃を頼まれた。老人は笛でネズミをおびきよせ、川に流して全滅させた。それなのに町の連中は代金を払わない。老人は腹を立てて、今度は町の子供たちを笛で連れ出したわけです」「なるほど。しかし皆子供ではないか。戦争に駆り立てることはできぬ。ネズミ退治代は私が払ってやる。みな、家に帰してやりなさい」

    結局、無駄金を使うことになり、いっそ死にたいと嘆くトム。それを聞いて現れる悪魔。「望みのかなう力をあなたに差し上げます。そのかわり、死んだときは魂をいただきます」「そうするか」やけくそになったトムは同意する。「この呪文をとなえ、それから望みを口にしてください」そして悪魔は消える。トムの頭は錯乱し、夢遊病者のごとく城を出て、森の中をさまよい、一人の少年と会う。

    2010-10-21 00:31:00
  • 99:

    >>51
    「君はロビン・フット団の一味か」「僕はピーター・パンさ」「ふーん。元気のいい少年だね。大きくなったら何になるつもりだい。王子になりたいなんて夢見るんじゃないよ。自分の意志で生きることが大切だよ」「そんなお説教は僕には関係ないね。ピーター・パンは年をとらないのさ。ネバーランドに住んでいるんでね」「まさか」「本当だよ」「それはすごい。私をそこに連れていってくれ」「それはダメですよ」

    ここでトムは万能の力を行使した。呪文をとなえてピーター・パンに命令する。「お前は私をネバーランドに連れて行くのだ」「変だな。おじさんを連れて行く気分になった。だけど、そこは退屈な生活ですよ。年をとらないのだから」「それが望みさ。悪魔のやつを口惜しがらせるんだ」「条件がひとつ。島では僕が支配者です。僕の指示に従ってもらわないと困ります」「わかったよ」

    2010-10-21 00:32:00
  • 100:

    >>52
    ネバーランドの島の入江には海賊船がとまっている、船長はフックというが、本名ではない。これがトムなのだ。トムはこのフック船長の役に満足していた。もし島を訪れた子供が、フック船長に「おじちゃん、海賊の船長にしちゃ、凄みがないね。昔は何をしていたの」と質問すれば、この物語を本人から聞くことができる。トムはそれとともに体験に基づく人生の訓戒をたれたいのだが、その質問をしてくれる子供は滅多にいない。また、あったとしてもこの話を信用してくれないのだ。



    2010-10-21 00:32:00
  • 101:

    >>53
    エスカレーション

    ナグ製薬の研究所において、バージン検出液なるものが開発された。使用法は簡単で。調べたい女性の毛髪が一本あればいい。それをまずA液にひたし、次にB液にひたす。それから拡大鏡でのぞく。赤色を呈すればバージン、青色であれば非バージン。会社の幹部は発表の席上で語った。「今やエリートの時代。エリート青年の条件のひとつとして、バージンの女性と結婚することがあげられております。当社は、その時代の要求にこたえ、この製品の販売に踏み切ったわけです」これを新聞、雑誌、週刊誌、テレビのニュースショーがいっせいに取り上げる。

    ブームでひともうけし、次にブームを批判することでもう一回もうけようとするよくある作戦。テレビなどもそれにならい、また議論の大波。おかげでバージン検出液は依然として売れ行き好調。


    2010-10-21 00:34:00
  • 102:

    >>54
    そして悩む女性のところに、ダイレクト・メールの郵送があった。「わがラマ製薬では、あなたの悩みを一挙に解決してあげます。ズープという特殊薬品。これをご服用になれば、バージン検出液に対抗できます」半信半疑でやってみると、確かに効果てきめんで、赤色反応。これでバージンが買え、幸福な人生が手に入るなら安いもの。このズープなる薬剤を発売した会社も、やはりうまい商法といえた。

    次にズープの検出液なるものが出現するかと予想されたが、その段階は飛び越され、外資系のケイ・ウエスト電機会社は、革命的な製品を発売した。ズープの防壁を一挙に撃ち砕く製品。バージンかどうかは、ごまかしの皮をはげばいいのだ。当人の記憶の中に画然と存在している。万年筆ほどの大きさで、会話をしながら女性の肌に接触させるだけで、判定は確実。それを拒否する女性がいるかもしれないが、そのころだけで、既に判定が出ているといえる。そう安価な品ではなかったが、買い求める男性は多かった。またもマスコミは大騒ぎ。



    2010-10-21 00:35:00
  • 103:

    >>55
    科学の進歩とは凄いもの。次々に新しいものは出現する。昔は戦争こそ科学を進める要素と馬鹿な説を唱えた者もあったは、その原理の誤りは訂正された。平和のうちに、このように科学を進めることもできるのだ。科学というものは、その目標さえ決まれば、完成し実現するのは時間の問題だけである。アイザック・アシモフの言葉。自己催眠装置で消した記憶を、一種のショック療法で外部から掘り起こし、ついでにその男の顔まで明らかにし、スクリーンに投影する装置がどこかで研究中のはずである。それが完成し普及すれば、そうなったで、また……。

    あるとき「こんなにまでバージンにこだわなければならないんだ」とつぶやく人間もあるだろう。しかし、この場合、答えは簡単であり。すなわち、こだわることで利益を得るものがたくさんいるということ。メーカーのみならず、報道媒体、賛成だ反対だともっともらしく論ずる連中。


    2010-10-21 00:36:00
  • 104:

    >>56
    こんなことは昔からあったこと。スカートの長さがどうのこうのと、愚にもつかないことに夢中になってこだわった人々が氾濫した時代もあった。人間というやつは、対象がなんであれ、こだわることが大好き。しかも金になり、ならなくても何がしかの楽しみが味わえるとなれば、なおさらのこと。



    2010-10-21 00:37:00
  • 105:

    >>57
    ミドンさん

    ひとりの青年がいた。出勤しようと家を出た彼は、若い美人の女性に声をかけられた。「あの、おたくはミドンさんでしょうか」「え」「ミドンさんをご存知でしょうか」「それより、なんでそんな人を探しているんですか」「何か心当たりのある口ぶりですね。ミドンさんについて、何かご存知なんですか」「そういうわけじゃありませんが、ミドンなんて妙な名前で面白いじゃないですか。やはり外人なんでしょうね。いくつぐらいの年齢の人ですか」「さあ、なんとも申し上げられませんわ」「しかし、なぜ、そんなに熱心にお探しなんです。その人にどんなご用があるんです」しかし女は答えなかった。青年は出勤時間があるので立ち去ることにした。

    次の日、青年が会社で机に向かっていると40歳くらいの男から電話がかかってくる。「あなた、ミドンさんについて、何かご存知だとか」「え。ミドンさんですって」「やっぱりご存知なんですね」「待って下さい。知ってるなんて言ってませんよ」「では、ご存知ない」「いったい、どういうことなんです」「つまりですな、ミドンさんを是が非でも探さなければならないんです」「どんな人物なんですか。あなたのおっしゃるミドンさんというのは」しかし相手が満足な答えをしないので、青年は電話を切ってしまう。




    2010-10-21 00:37:00
  • 106:

    >>60
    全員が「あなたがミドンさんだったのですか。本当によかった」と言う。不安になる青年。「しかし、僕があなたがたのお探しになっているミドンさんと同じ人物なのか、お確かめになったらどうです」「あなたがご自分でそうおっしゃるなら、ミドンさんに間違いないじゃありませんか。さあ、お祝いの乾杯をしましょう」「で、ぼくがミドンさんだったら、どういうことになるのです」「あわてることはありませんよ。まず、ゆっくりとお祝いをしてからにしましょう」「早く本題に入ってくれませんかね。僕もそうのんきな身分じゃないんですよ」「あなたはユーモアのある方だ」どういうことなのか青年は頭を働かせようとするが、眠気が襲ってくる。青年はお祝いの酒に睡眠薬が入っていることに気づく。

    24時間後、青年は公園のベンチの上で目覚める。青年はそれからニュースに敏感になる。とんでもないことに巻き込まれたのかと危惧したが、事件らしい事件はなかった。そして女や老人からの連絡は全くなくなった。青年の気分は沈みがちになり、仕事に手がつかなくなる。それに気づいた同僚が言った。「どうしたんだい。相談にのるぜ」「あまり馬鹿げているんで、信用されないだろうが、こうなんだ」

    2010-10-21 00:39:00
  • 107:

    >>62
    魅惑の城

    「なにしろ素晴らしいところだ」「夢の中に遊んでいるような気分」「いい女たちがそろっている」「顔やスタイルだけで泣く、男性にとっては、あの従順さがたまらなく嬉しい」これらが「魅惑の城」についての噂だった。そこを訪れた男はこのような感想を抱くのであった。

    中年の刑事もその噂を耳にしていた。非合法の売春組織に違いない。しかし、どうしてこんなに男たちに評判がいいのだろう、と刑事は不思議だった。刑事はあるバーで飲んでいた。すると客の一人がこうつぶやく。「ああ。今日も会社でいやなことがあったなあ。魅惑の城で気晴らしをしよう」刑事はその客のあとをつける。それは郊外の静かな林の中にある古びた洋風の建物であった。

    2010-10-21 00:40:00
  • 108:

    >>63
    ドアをノックする刑事。「はじめてなんだが、いいかい」「どうぞ。お入りください」「さて」「どのような女性がお好みで」「どんなのでもいいよ」刑事は地下のある部屋に連れて行く。そこにやってきた女と刑事は夢のような時間を過ごす。「ここの代金のことだが」「いくらでもいいのよ」刑事は財布から何枚かの紙幣を取りだす。「これくらいでいいのかな」「これでけっこうよ。また、いらっしゃってくれたほうがありがたいの」

    刑事は首をかしげた。紙幣を数えようともしない女の無欲さより、女の声に聞き覚えがあるような気がしたからだ。刑事は女の顔をよく見て、思い出す。大分前に警察で家出少女を保護したことがあったが、今目の前にいるのがその少女だった。「前にどこかで会った気がしないかい」「さあ、わからないわ」「私に覚えはないかお」「あたし、覚えてないわ」女は本当に覚えていないようであった。質問を変える刑事。「ここに、女の子はたくさんいるのかい」「ええ」「みんなどこから来たんだい」「知らないわ」「ここで働くのは楽しいかい」「ええ」「ほかにどんな楽しみがあるんだね」「ここで働いているのが楽しいのよ」

    2010-10-21 00:40:00
  • 109:

    >>64
    そして女は出ていく。刑事は部屋を出て、立入禁止と書かれたドアをあける。そこでは異様な音楽が流れていた。そこに死臭を漂わせた女がはいってきて、刑事を襲う。思わず姫悲鳴を上げる刑事。その声をきいてひとりの男が部屋にはいってくる。「困りますね。この部屋にはいっては」「すいません。しかし、この女は何なのです。まるで死人」「その通りです」「では死者。でもこれは歩いてきましたよ」「ご存知ないようですな。ゾンビーのことを」「それはなんのことです」

    「ブーズー教ですよ。カリブ海の土俗的な宗教。その中に死者を蘇らせる秘術がある。私はそれをわがものにした。この音楽のリズムで埋葬された死者を蘇らせる。それがゾンビーです。私は女のゾンビーをきれいにしてやり、私の呪文により、命ずるままに働かせるわけです」「すると、ここの女はみんな」「そういうことですな」「なんということを」しかし呪術者は落ち着いた口調で言う。

    2010-10-21 00:41:00
  • 110:

    >>65
    「どこがいけないのでしょう。私が蘇らせた死者は若い女性。しかも人生の楽しさを知らずに死んだ女たちですよ。また、ここに来るお客さんもみな喜んでくださる」「しかし、いくらなんでも生きている人間と死者を」「そうおっしゃるが、ここに来る男性も半ば死んでいるよなうなものでしょう。ここの女ソンビーと半ば死んでいる男性との組み合わせはそう悪くないと思いますが」「そんな大それたことが、よくいままで秘密に」「ブーズー教の秘法に、呪いの人形で殺す術もある。人形の中にその人物の髪の毛を入れて、針をつきさせば、その人物は死にます。注意人物らしきお客様からは、ここで遊んでいる間に、その髪の毛を少しだけとりあげておきます」

    「あの女ゾンビーたちはいつまで働いていられるんだ」「ずっとですよ。死者は年をとらない」「ここのゾンビーたちの栄養物は何なのだ」「つまりですな、男性の性的分泌物。女ゾンビーたちが素直なのか私の命令のせいもあるが、本人たちがその栄養物を求めているからでもあります」刑事は呪術者を捕まえようとするが、呪術者は身をかわし、口笛を吹く。ドアから数名の男が現れ、刑事をとりおさえる。

    2010-10-21 00:41:00
  • 111:

    >>66
    「こいつらは男ゾンビーです。暴れても無駄ですよ」「俺をどうする気だ」「あなたは危険人物のようだ。警察関係者のようですね。このままおかえしすると、人形の呪いの死も怖れず、事情をよそでしゃべりかねない」「俺を殺すのか」「そうせざるを得ないようです。でも心配することはありませんよ。すぐに蘇らせてあげます。これまでよりいいんじゃないですか。余計なことを考えなくていいわけです。それに年もとらない」

    刑事は蒼ざめながら思った。さっきベッドをともにした女との会話の不審な点がやっと理解できた、と。「俺をゾンビーにしてどうする気だ。ここの門番や用心棒にするのか」「じつはね、魅惑の城の、ご婦人むけのを作ろうかと思っているんですよ。そこで働いていただく。この点だって、いままでの人生よりずっといいと思いますがね」



     

    2010-10-21 00:42:00
  • 112:

    >>67
    善良な市民同盟

    ひとりの青年があった。仕事は三流の不動産会社の別荘地のセールスマン。青年は前の会社で使い込みをしてくびになった前歴の持ち主であった。青年は前の会社時代の知人に泣きつき、ある男性にあう紹介状を手に入れた。それによると定年退職した男性で、まとまった金を持っているとのこと。青年はその男性にいい加減な別荘地を売り込もうと必死で食いつく。男性は青年を信用するようになる。「君はいい人間だ」「ありがとうございます」

    男性は青年を自分の家に呼ぶ。契約をしようとする青年の前に一冊のアルバムを見せる男性。そこには人間がカサカサに乾いていく過程が収められた写真が貼ってあった。「いやなものですね」「これは病気なのだ。生きながらこうなっていく」「なんという恐ろしい病気でしょう」「君が知らないのも無理はない。まだ流行したことのない伝染病だからな」「変ですね。まだ発生していない伝染病とは。この患者はどうなんですか」

    2010-10-21 00:43:00
  • 113:

    >>68
    詳しく説明を始める男性。「善良な市民同盟というものが結成されているのだ。これは一種の秘密結社なのだ。あまり会員数が多くないほうがいい。君は善良きわまりない人間であることがわかったおで、この話をすることにした」「なんだか重大そうな話ですね。でも私がその同盟にはいらないとどうなるんですか」「君は必ず入る。今の世の中で善良な人間ぐらい損をしているものはない。善良な人間は見捨てられている。いくら待っても救いはこない。善良な人間が手をとって自分の手で救いをつかみとらねばならない」「はあ」

    「善良な人間は減り、悪人は増える一方。この悪貨が良貨を駆逐する傾向を、逆転せねばならない。ここで最後の審判が是非必要なのだ」「最後の審判ですって」「そんなわけで、善良な市民同盟ができた。秘密の研究所が作られ、ひとつの計画が立てられた。そして、その結果、あるビールスが開発された。GWビールス。グッド・ウィル。好意の略語だよ。人体実験も行なわれた。厳重に密閉された中で、感染させられた患者。すなわち、さっきの写真がそれなのだ」

    2010-10-21 00:43:00
  • 114:

    >>69
    「なんと恐ろしい」「確かに恐ろしい。でもそのビールスに対する予防ワクチンは作られている。善良な市民同盟のものだけ、その予防注射をしておく。そして時期を見計らって、世界中にGWビールスをばらまく。生き残るのは誰かわかるだろう」「悪質な連中が一掃される」「人種だの、国家だの、地位だのを超越して、善人だけがピックアップされる。また副産物として、人口爆発を防ぐといういい結果になる。ひろびろとしたところに、穏やかな人間ばかり。天国が現実になるのだよ」「……」

    「中世のペストは産業革命をもたらした。このGWビールスは善の支配する世界を作ってくれるのだ。君はGWビールスに感染したいかね」「いえいえ。とんでもない。この市民同盟にはいる条件は厳しいんですか」「善良な人物であれば、それでいいんだ。しかし条件が一つある。秘密厳守だ。この計画が漏れたら、悪人側はほうっておかない」「わかりました。是非よろしく」「わしは君を見込んだからこそ、この話をしたのだ。では、わしの紹介する医者に行きなさい。ワクチンの注射をしてくれる」「ありがとうございます」

    2010-10-21 00:44:00
  • 115:

    >>70
    青年は早速男性の紹介した医者のところに行く。うなずきながら注射する医者。「私の苦悩はおわかりでしょう。医師としての良心と、善人を残すという使命の板ばさみの毎日です。注射できる人を迎えると、うれしくてなりません」「何か注意すべきことはありますか」「このワクチンの有効期間は約一年。つまり一年ごとに注射しなくてはなりません。その間に除名されないように注意してください」「わかりました」

    青年は病院を出て不安になる。どんなことをしたら除名になるのだろう。自分が善良でないと判断されたらどうなるか。そうなると青年はいい加減な土地を売りつけようとしていることに不安を覚え、男性のところに行く。「私の勤めている会社のいい加減さが判明したのです。あの土地は何の価値もないところなのです」にっこりする男性。「よく知らせてくれた。やはり君は悪事のできる人間じゃない」「はあ」「その会社がどう悪質なのか、もっとよく知りたいものだな」「わかりました」

    2010-10-21 00:44:00
  • 116:

    >>71
    青年は不動産会社の内情をさぐり、悪事の全てを男性に報告する。「なるほど、では、金をいくらか巻き上げてやろう。悪人をいじめるのは、我々の同盟の目的にも沿う。また、同盟のための資金もいるのだ」そして男性は不動産会社から金をせしめる。青年は小さな会社の事務員に就職して、真面目に働く。

    そして青年は恋をする。悩んだ青年は恋人の手をひっぱり、男性のところに行き、善良な市民同盟に彼女も加入させてくれと頼む。しかし拒否する男性。「おい、約束を破ったな。唯一の条件だったはずだぞ。他人に話すなというのが」「お願いです。このわがままだけは」「だめだ。甘えは許されない。わしは知らん。もう君とは何の関係もない」「あやまります。この女とは別れますから」「ダメだ」がっくりする青年。その様子を見て、女はあきれて、青年と別れる決意を固める。

    2010-10-21 00:44:00
  • 117:

    >>72
    そして刻一刻と時間はたっていく。無理だと思って、注射を打った医院に行っても「そんな医師は知りません」とそっけない返事。警察に言っても相手にしてくれない。「何をうわごとみたいなことを言っているんです」青年は何もかも売り払い。大きな病院に行く。「お願いです。入院させてください。GWビールスのためにまもなく死ぬんです」大金を払ったおかげで、青年は入院する。しかし注射から一年の日が近づいていく。青年は絶叫し、大暴れする。

    青年は神経科に移される。それから半年。医師は言う。「いいですか。あなたはずっと生きているでしょう。変な妄想にとりつかれているだけです」やがて青年は正常に戻る。GWビールスというありもしない病気への妄想も消えた。退院した青年は男性の家を訪ねるが、もはや越したあとだった。ペテン師でゆすりの名人という噂だけが残っていた。注射した医師もいない。ぐるだったのだろう。あの一連の写真も作り物に違いない。あの男性への紹介状をくれた知人に会ってみた。「どこかのバーで名刺をもらい、手にあまるセールスマンがいたら、紹介してくれと言われた。どうだったかい」恨みはどこへもぶつけられない。青年は以前のいい加減な生活に戻らなかった。生まれ変わったように勉強に熱中した。

    2010-10-21 00:45:00
  • 118:

    >>73
    ある日、あなたの家をある人物が訪問するかもしれない。彼はアルバムを開く。そこには人間は徐々に狂い、ついに自殺にいたる一連の写真が貼ってある。それについてご相談を、と切り出す。それはただの金儲けのペテンかもしれない。しかし、もしかしたら、彼があの体験をヒントを得て、狂気の時期を通過する間に何かをつかみ、伝染的集団催眠で人々を狂わせて自殺に追いやる方法と、それを防ぐ方法とを現実に開発したのかもしれない。果たしてどちらなのか。それはあなたの判断にまかせるしかない。

    2010-10-21 00:45:00
  • 119:

    >>74
    新しい政策

    宵の口といった時刻。私は伯父の家にいた。酒を御馳走になっている。私は酒を飲むのが好きなのだ。酒が飲めるなら、どこへでもでかけていく。玄関のブザーがなり、愛想のいい男の声が聞こえる。「売春公社からまいりました。さて、今日はどの相手がよろしいでしょう。男性と女性の写真のアルバムです」伯父と伯母はアルバムで気に入った写真を指差す。「今日はこんなところにしておくかな」「あたしはこれ」

    自分のアパートに帰りながら、私は考える。売春公社は随分巨額な金を動かしているんだろうな。公社はその巨額な利益を政府に提出し、おかげで税金は大分安くなった。酒の税金がさがり、私は嬉しい。暴力団など消滅してしまった。夜遅くうろつく青少年もいなくなってしまった。私がアパートに戻ると、ドアの外で公社員が一人の女を連れて待っていた。「今残っているのはこの女ひとりですが、これで片付けちゃってくれませんか」「よしきた」私はその女を室内に引きいれ、事を済ませて、ドアの外に立っている公社員に言った。「すんだぜ」「早くすませていただいて、ありがたい。これが請求書。税金の経費控除の時に必要ですよ」

    2010-10-21 00:46:00
  • 120:

    >>75
    私はベッドの上に戻り、酒を飲みながら、あの日のことを思い出す。当時、わたしはあるテレビ局のディレクターで、生番組のショー番組の担当で、いかに視聴率を上げるか頭を痛めていた。その時だった。スタジオの中に、どやどやと兵士が乱入してきた。「この番組の責任者は誰だ」「私です。どんな御用ですか」

    「我々は社会の現状にあきたらず、改革のために決起した。クーデターだ。すでに政府の権限を掌握した」「どうかお手柔らかに。で、番組を中断して臨時ニュースでも流せ、と」「いや。このショー番組を放送してもいいぞ。台本も音楽もそのままでいい。しかし出演者全員を裸にしてやるのだ」まさしく革命的なことだった。この瞬間を境にして、古い秩序が崩れて、新しい世紀が出現したのだ。

    2010-10-21 00:46:00
  • 121:

    >>76
    この次の番組として、クーデター部隊の持ってきたいかがわしいフィルムが放映された。新聞社も雑誌社もクーデター部隊の支配下になり、いかがわしい記事とグラビアがどの頁も占めた。あまりに電光石火、あまりのことに人々は呆然とし、そのすきに政府は革命委員会の権限下の移った。私はテレビ局での素直な対応が気に入られたのか、今は臨時革命司令部に直属する文化部長の地位にある。テレビ局にいるときより、ずっと楽だ。テレビ局の場合は、上役だのスポンサーだのタレントだの周囲から文句のつけられっぱなしだったが、ここでは上は革命委員会だけとくる。

    しかし、私はもっと楽な部署に移りたいと思うようになってきた。その理由はもっと酒に親しみたいからだ。私は革命委員会のお偉方に申し出る。「意見がございます。ここらあたりで、この輝かしい革命の歴史的記録を作っておくべきではないでしょうか」「わかった。君に一任する」こうして、私は革命史編集部長という地位に移ることができた。これなら毎日、酒を飲むことができる。

    2010-10-21 00:47:00
  • 122:

    >>77
    私は酒を飲みながら構想を考えた。都市の東の郊外にある部隊所在地。そこが全ての発生源なのだ。私はその所在地に視察に出かけた。部隊関係者は説明してくれた。「そうですなあ。クーデター計画は向こうの将校たちの宿舎でまず動きが見られ、こちらの一般将校のほうに気運が波及してきたのでした。そういえば、不思議なものですな。わたしなんか、こんな社会にしようなど、夢にも思わなかった。それなのに、計画が打ち明けられたあと、なんの抵抗もなく受け入れたのですよ」「なるほど。もう少し詳しく知りたいものです」

    いろいろ調べるうちに、私は波紋の発生中心点をつきとめることに成功する。「ここに何があります」「普通の病院です」その病院にはじっと眠ったままの三十歳くらいの男がいた。私は看護婦に聞く。「あの患者、寝たきりのようだが」「そうなんです。お気の毒なのです。かつては健康だったのですが、今や目も耳も口も不自由で、体も動かせない。ずっとあのままなんです」「頭もぼけているのか」「いいえ。脳波の検査によると、頭脳は正常だそうですわ」

    2010-10-21 00:47:00
  • 123:

    >>78
    ここにいたって、私の思考の中で、二つが連絡しあった。この性の解放と言う革命の現象と、この患者の存在が。この患者は脳の中で妄想と遊ぶしかないのだ。そして性的な妄想を追い求め、強くしていく。決して行為となりえない代償作用で、やがては思念の波となって、目に見えぬ力を及ぼすようになる。そしてその思念の波紋をクーデターを呼び、このような世の中になってしまったのでは。それを確かめる方法はあった。あの患者の生存を停止させれみればわかる。私は手術室から持ち出したメスを振り上げた。


    2010-10-21 00:49:00
  • 124:

    >>79
    通りがかりの看護婦が私に声をかけた。「今臨時ニュースが言ってましたが、ほうぼうで革命委員会の内部で、現状に反省の声があがっているそうです」私は満足してうなずく。しかし看護婦は私を見て大声をあげる。

    2010-10-21 00:53:00
  • 125:

    >>80
    じたばたしようにもどうしようもない。しかし死ではないのだ。頭は冴える一方なのだ。建設的なことを考えても意味はない。頭に浮かぶのは妄想だけなのだ。私はくだらぬ妄想を作り上げ社会に迷惑をかけることは自制した。今考えると、あの性の解放という事態は悪夢というほかなかった。このへんで打ち切りとしよう。

    私は酒についての想い出を懐かしんだ。それへの熱望だけはいまだになくならない。世の中に酒があふれんばかりになればいいのに。みなが酔っ払い、にぎやかに毎日を過ごす社会なんていいじゃないか。酒こそ人類の連帯であり、愛であり、文明の原点であり、機械化時代から人間性を取り戻す唯一のものだ。すべてなごやかになり、戦争に突入する心配だってなくなるだろう。クーデターでもやって、あらゆる飲食物にアルコールを混ぜるよう指令する。

    2010-10-21 00:57:00
  • 126:

    >>81
    私はこんな妄想を抱いたら、思念の波が広がって現実化するのではと反省する。しかし私の頭の中では酒への妄想はすでに定着しているのだ。社会では第二のクーデターが進行しているのだろうか。そうだったらいい。私は心からそれを祈り続ける。なぜなら、そのうち酒革命の委員会が、病人用の流動食にも酒を混ぜよ、との強制命令を出すかもしれない。私の口に酒が入るようになるかもしれないではないか。

    2010-10-21 00:58:00
  • 127:

    >>83
    私は隊長の机の引き出しをあけ、意味のない叫び声をあげる。そこには隊長に関するものは何もななかった。「どうしましょう。これから」三人は私を見つめる。隊長が消えた以上、指示を出すのは私ということになる。しかし私にはすぐに対策案が浮かばなかった。「人員が消えるなど、ありえないことだ。きっと船内のどこかにいるはずだ。もう一回手分けして調べるとしよう」

    しかし、その最中に、通信士も消えてしまう。そして通信士の机の引き出しも空っぽになる。残された私たちは話し合う。「これはただごとではない事態だ。想像できる原因についてなんでもいいから話してくれ」「宇宙人のしわざではないでしょうか。金属をへだても作用を示す殺人光線のようなもので」「なるほど」「特殊は宇宙ビールスという仮定はどうでしょう」「しかし、服もろとも消えてしまっているのだ。さらに机の中の所持品までなくなっている」

    2010-10-21 00:59:00
  • 128:

    >>84
    私はとにかく地球に帰る決意をするが、装置がまるで動かないことに気づく。そして、第一操縦士も消えてしまう。残されたのは私と第二操縦士の二人だけ。「まるでわけがわからん。これからは決して単独行動をしないようにしよう」「不安でたまりません。宇宙服でも着ませんか。何かを身につけていれば、いくらか安心になるかもしれません」「それもそうだな」私たちは宇宙服を身につける。その時、カチッという音を私は聞いた。それと同時に私はめまいを感じた。

    私の耳に声が聞こえる。「おい、起きろ」「コーヒーを飲め」私は目をあけた。そこには隊長、通信士、第一操縦士がいた。私は喜びのあまり大声をあげる。「あ、みなさん、戻ってきたんでんですか。いったいどこへ行っていたのです」「まず、コーヒーを飲んで目をさますことだ」私はしだいに頭がはっきりする。そして第二操縦士の姿がないことに気づく。「彼はどうしたんです」「心配ない。彼だってまもなく姿を見せるさ。目がさめたらね」

    2010-10-21 01:00:00
  • 129:

    >>85
    「彼は眠ってるのですか」「そうだよ」「というと、私も眠っていたのですか」「そうだよ」「ずっとですか」「そうだ。地球を出発してからだ」「すると今までのことは全部夢だったということのなるのかな」説明する隊長。「我々は地球を出発して以来。宇宙船の中でずっと眠り続けだった。今回の宇宙旅行は長い距離を飛ばなければならない。そのため、乗員は全員、人口冬眠の状態にいなければならなかった」「そうでしたね」

    「乗員が冬眠状態でも、宇宙船の計器類は性格に働いている。そしてレーダーは惑星らしきものをキャッチし、まず私に連絡し、自動的に私の目をさまさせた。私は目覚め、これを自分の頭から外したわけだ」隊長はコードのついているヘルメットを指差した。「なんでしたっけ、これは」「夢を見せる装置だよ。各人が勝手な夢を見ると目覚めたあと気分の統一に時間がかかる。このヘルメットを頭につけて眠ると、みな同じ夢を見る」「そうだったのですか」


    2010-10-21 01:00:00
  • 130:

    >>86
    「まず私が目覚め、ヘルメットを外した。そのため、共同の夢の中から私が消えたわけだ」「なるほど」「私はレーダーを調べ、前方に存在するのが惑星らしいと判断した。それを確認するため、通信士に詳しい測定をやってもらおうと、彼を起こした」「そうでしたか」「測定の結果、未知の新しい惑星であることがはっきりした。そこを目指すために宇宙船の進路を少し変更しなければならない。私は次に第一操縦士に起きてもらったわけだ」「なるほど」

    私は思いついて言った。「第二操縦士を早く目覚めさせてやりましょう。彼は夢の中でたった一人、恐怖に震えているはずですよ」「そうだな」そして目覚める第二操縦士。「ああ、副長。無事だったのですね。どうなったかと息のとまる思いでしたよ。何しろ宇宙服の中から、突然消えてしまったんですからね」彼は周りを見回し全員いることを知り、事情を聞いて元気づく。「わかりました。悪夢が終わってほっとしましたよ。みんなと二度と会えないと死ぬより淋しい思いでしたが、また一緒に仕事ができるんですから。どんな困難な仕事でも、あの孤独感よりはずっといい」

    2010-10-21 01:01:00
  • 131:

    >>87
    私はこの夢を見る装置はうまくできていると感心する。終わりのほうにちょっと悪夢を仕上げ、目覚めた時にみなの心に協力しあおうという感情を植えつけてしまうわけだ。ばらばらの夢だったらこうはいかないだろう。前方の未知の惑星は次第に近づきつつある。宇宙船内には活気が満ちてきた。隊長はきびきびした口調で命令する。そして、誰もが自分のなすべきことを始めた。

     

    2010-10-21 01:01:00
  • 132:

    >>89
    「ところでワジャ惑星は人口増加で困っている。地球をいただきたいのだ。その計画達成のため、作戦を検討中だ」「それにしても、こんなところへ」「お前たち、どうされるか心配なのだろう。危害を加えるつもりはない。ここで生活してもらいたい」「なるほど。詳しく調査するための実験動物というわけなんですね」「不満か」「いや」普通の人なた屈辱感で耐えられない気分になるかもしれない。しかし久美子で二人だけでいられると思うと、私にはいくらか救いだった。

    かくして私と久美子の裸の生活が始まった。意識を取り戻した久美子は、一時は呆然としたが、あきらめなければならないと知り、現状に満足するようになった。生活は保証されている。私たちは愛撫しあい、それは時の流れを忘れるほど楽しかった。

    2010-10-21 01:02:00
  • 133:

    >>90
    しばらくしてワジャ星人が巡回に訪れてきた。「実験動物にされていい気持ちといえませんが、満足してますよ。あなた方は何を知りたいんです」「地球人の生殖の実態を知るのが目的なのだ」「いやに生殖に熱心なようですが、どういうつもりなのです。地球人を増やして、ペットにでするのですか」「とんでもない。地球人はペットとしての価値もない。生殖の実態が判明すれば。それを防止する薬品か電波の開発は容易だ。その完全なものを量産し、地球にばらまく。人類滅亡は時間の問題」「なんてひどいことを」「悪く思うな。お前たちは罠にかかったのだ。反抗のため自殺しても無駄だ。すぐかわりの二人をさらってくる。あばよ」

    また私と久美子は二人っきりになる。なんという楽しさだろう。久美子はずっと私のものだ。久美子を誘惑しようという男もいないし、久美子が隠れて浮気をすることもない。ワジャ星人は自殺を心配していたが、こんな世界で誰が死を考えたりするものか。

    2010-10-21 01:03:00
  • 134:

    >>91
    私は肉体的欠陥は全くないが、精神的欠陥となるとないとは言えない。こんな楽しいことがなぜ欠陥なのかわからないが、ひとは同性愛と呼んで、変な目で見る。「久美子、楽しいかい」私は男っぽい口調で呼びかける。うっとりした声で答える久美子。「ええ、とっても」この秘密は、ワジャ星人にいつ知られてしまうのだろうか。しかし、カタツムリから進化したらしい、あの宇宙人、なかなか気づかないのではないだろうか。カタツムリとは雌雄同体の生物、男女の区別というものを知らないに違いない。だから私たちの快楽も地球の安泰も、まだ当分の間、心配しなくてもいいかもしれない。


    2010-10-21 01:04:00
  • 135:

    >>92
    流行の鞄

    改札口の上にある丸く大きな時計台の針が午後の五時半をさし、夕方の駅はラッシュアワーを迎えていた。駅の一隅には売店があった。その売店の隣には荷物の一時預かり所があった。「おい。これを渡してくれ」紺の背広を着た男が現れ、ポケットから預り証を渡した。「はい。かしこまりました」預かり所の女の子はうなずき、奥の棚へ行こうとした。そのとき、もう一人の客が現れた。その男は茶色っぽい服を着ていた。「あ。ついでにこれも頼む。鞄だ」

    女の子は奥の棚から二つの鞄を持ってくる。「お待たせしました。はい。これは、こちらのかた。あら、違ったわ。この鞄がこちらさまのでしたわ」台の上に乗せられた二つの鞄は外見はそっくりであった。紺の服の男は眉をしかめて「確かなんだろうな」と鞄のファスナーを開こうとする。そこで大声を上げる茶色の服の男。「困りますよ。勝手にのぞかれたりしたら。大切なものがはいっているのです。わたしの鞄はわたしが開けます」二人はどっちが自分の鞄かわからなくなってしまう。「弱ったな」とつぶやく二人に不思議そうに言う女の子。「そうお困りになることはないんじゃありませんか。中をあけてみれば、ご自分の鞄はすぐわかるでしょう」

    2010-10-21 01:04:00
  • 136:

    >>93
    それはそうですが、と口ごもる紺の服の男。彼の鞄には非合法なルートで密輸した宝石がはいっていた。この宝石を相手の男が目にしたとたん、こっちが自分のだと主張しかねない。彼は近くの喫茶店で七時にある相手と会い、鞄の中の宝石箱を金に替える予定を持っていた。しかも、その取引の相手の人相を彼は知らなかった。ボスから教えられた喫茶店、時刻。合言葉だけが頼りだった。

    時間が迫っている。密輸氏は茶色の服の男に頼んだ。「お願いします。なんとか私に中を確かめさせていただけませんか」「そうしてあげたいところなのですが」茶色の服の男の鞄には札束がぎっしり詰まっている。札束を見ると、むらむらと法律を破りたくなる人間は、世の中に大勢いる。彼は近くの喫茶店で七時にある相手と会い、鞄の中の札束と宝石を替える予定を持っていた。しかも、その取引の相手の人相を彼は知らなかった。ボスから教えられた喫茶店、時刻。合言葉だけが頼りだった。

    2010-10-21 01:05:00
  • 137:

    >>94
    そのとき思いがけない事件が起きた。勢いよく駅に駆け込んできたグレイの服の男と、改札口から出て来た黒い服の男とがぶつかったのだ。その二人の手から鞄が落ち、密輸氏と札束氏の間に転々とした。「失礼」グレイの服の男は鞄を拾おうとしたが、そこに四つの鞄があるのでびっくりする。彼はあわてた手つきで手当たりしだいにファスナーをあけようとしたが、力強い三つの手によってさまたげられた。「勝手にあけられては困りますよ」

    グレイの服の男はあせっていた。彼は今殺人をしてきたばかりなのだ。ある男の首を絞め、殺した証拠にナイフで右手首を切り落とした。その手首と凶行に使った道具一式が鞄にはいっているのだ。そのとき、殺人氏とぶつかった黒い服の男が、鞄の一つを持ち上げ、そわそわした声でいった。

    2010-10-21 01:05:00
  • 138:

    >>95
    「これが私のではないかと思うんですが。いただいて帰りますよ」しかし殺人氏はその肩を押える。「どうしてそれがあなたのと言いきれるのです」密輸氏も札束氏も頷いた。間違えて自分のを持っていかれたら大損害だ。札束氏は黒い服の男に言う。「世の中間違いということもあります。中身を私にのぞかせえてください」「いや、それは困ります」黒い服の男の鞄に中には最新式の時限爆弾がはいっていて、すでに稼動していた。彼はこれをある部屋の中に窓から投げ込むよう依頼されていた。

    「困ったな。私には約束があるのですよ」札束氏はすでに約束の時刻になったことを知って悲鳴をあげた。「わたしだって同じですよ」密輸氏、殺人氏、時限氏もいっせいに応じた。ここで名案を思いつく札束氏。「どうでしょう。あなたがたの鞄を私に売ってくれませんか」しかし三人は否定する。「とんでもない。私の中身は金では売れない品ですよ」四人は無意識のうちに足踏みをし、いっせいにタバコをくわえた。

    2010-10-21 01:06:00
  • 139:

    >>96
    「ねえ、お願いです。仕事の妨げになるから、少しあちらに寄っていただけません」預かり所の女の子が四人に言った。四人は互いに目を配りながら、少しずつ移動した。足の先で鞄を押すようにしながら。しかし、あまりに鞄ばかり気をとられたたため、そばにぼんやり立っていた男にぶつかってしまった。そして鞄がまた一つ加わった。それを落としたのはレインコートを着た男だった。男は自分のと同じ鞄が五つのもあるのを見て、当惑した表情を浮かべた。

    レインコートの男は私服刑事だった。彼の鞄の中には拳銃がはいっていた。私服氏は中身を改めさせてくれ、と言い、例によってほかの連中に断られた。私服氏は手帳を出し、警官であることを示して、鞄を取り替えそうと思ったがやめた。相手は四人だ。札束氏は提案する。「私はこれ以上ぐずぐずしていられません。いっせいに鞄をあけ、中を確かめようではありませんか」密輸氏は賛成するが、殺人氏と時限氏が反対する。私服氏もまばたきしながら「ダメです」と言う。無闇に拳銃を見せることはない。この四人はなんでこんな話をしているのか。頭がおかしいのかもしれない。

    2010-10-21 01:06:00
  • 140:

    >>97
    やけくそになった殺人氏は川の中にみな捨てようと提案するが、札束氏と密輸氏は首をふった。私服氏は考えた。(頭がおかしいのでなかったら、ぐるになって芝居をしているのだ)時限氏が泣きそうな声をあげる。「ああ、ああ。時間が来る。早く運ばないと腐ってしまうんですよ。届け先では待ちかねているでしょう」私服氏は売店の赤電話を指さす。「じゃあ、あの電話で連絡したらいいでしょう」「そのすきに持ち逃げしようというんじゃないでしょうね」「大丈夫ですよ」私服氏は苦笑する。

    時限氏は赤電話で連絡する。続いて、密輸氏と札束氏と殺人氏も電話する。四人は電話して少し落ち着き、しきりと駅の入口のほうを眺める。そして入口に縞の服を着た鋭い目つきの年配の男が現れる。私服氏は四人が口々にこう叫ぶのを聞いた。「ああ、ボス。呼び出したりして申し訳ありません。とても私たちの手に負えません。あとはよろしく頼みます。品物は鞄に入っています」同じように言い終わると、四人は同じように散っていった。

    2010-10-21 01:06:00
  • 141:

    >>98
    私服氏は狐につままれたような気がした。四人が逃げるのはわかるが、鞄を置いていくとはどういうことだろう。「なんという間抜けなやつらだ」縞の服の男、ボスはつぶやきながら鞄に近づいた。手下どうしが知り合うとロクなことはない。今日の宝石の密輸だってそうだ。あの二人を顔見知りにしてしまうと、二人で組んで取引を誤魔化すに決まっている。今日の殺人にしたってそうだ。一人に殺させ、あとからもう一人に部屋の中を焼いてしまう。警察だって捜査にまごつくに決まっている。ボスと言うのは完全な計画をたてて、慎重に進行させておかなければならないのだ。たまには今日のように四人が集まって動けなくなることも起こるかもしれない。しかし、数多くの一回だ。

    ボスは鞄を拾いはじめた。まず、凶器のはいっているのは川へでも投げ込み、時限爆弾を例の部屋に投げ込まなくては。「待ってください。鞄の一つは私のです」私服氏は声をかけ、ボスの手をねじりあげた。「ちょっと署まで来てください。鞄の中身を調べて、私のを見つけねばなりません。ところで、あの四人はボスと呼んでましたね。やっぱり、ぐるだったのだな。しかし、四人がかりであれだけの芝居をして、わずか一つの鞄を狙うとは、また随分ケチな犯罪をはじめたものですな」

     

    2010-10-21 01:07:00
  • 142:

    どないなってんねん?

    このスレ

    2010-10-21 02:07:00
  • 143:

    >>107
    大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

    1966年大映



    監督 田中重雄


    出演 本郷功次郎、江波杏子、早川雄三、藤山浩二、夏木章、藤岡琢也、菅井一郎、見明凡太郎

    今から半年前、原子爆弾を搭載した旅客機が北極海で墜落し、原子爆弾は暴発し、そのショックで何千年も眠っていたガメラが人類の前に出現する。ガメラは日本を襲い、人類の持つ武器では退治不能であった。そこで人類最後の計画、Z計画により火星行きロケットにガメラを乗せて発射することに成功。しかし突如隕石が現われロケットと衝突。ガメラは日本に戻り、黒部ダムで大暴れして、赤道直下のウサール火山の溶岩エネルギーを求めて、日本から離れていく。

    2010-10-21 02:20:00
  • 144:

    >>108
    舞台は大阪に。セスナ機を操縦する男圭介。なぜパイロットの操縦資格を取ったのに、航空会社をやめるのだ、という問いに、「人に使われるのはいやなたちでね、観光航空会社を作るんだ」と答える圭介。しかしそれには資金が必要であった。圭介の兄平田、船員川尻、山師小野寺と組んで金儲けをすることに。それは平田が太平洋戦争のさなか、南方で従軍していた際にニューギニアで見つけたオパールを日本に持って帰ることであった。

    「あのオパールは捨て値で2億円の価値はある」と断言する平田。足の悪い平田にかわり、川岸の所属する淡路丸に圭介と小野寺が船員として乗り込み、ニューギニアへ。ヘリコプターで奥地に乗り込む圭介たち。そこへ現地人がやってきてワイワイ騒ぎ出す。「道案内してもらおうぜ」「でも日本語わからないだろう」「私日本語わかります」一人の娘が名乗りでる。そこへ日本人の初老の男がやってくる。

    2010-10-21 02:20:00
  • 145:

    >>109
    男は松下といって、風土病の研究のため十数年もニューギニアにいた。「ここで私は妻を亡くした。でも平和なここでの暮らしが気に入って、日本に戻る気はない。それにカレンという優秀な助手もできたことだし」圭介は、洞窟の探検に来た、と説明。カレンは「それは虹の谷のこと。あそこは行ってはいけない。あそこには魔物が住んでいる」と忠告する。

    どうせ何か宝物があって、それを猫ババされるのがいやで、そんなことを言っているんだ、と小野寺は拳銃をぶっぱなしながら強行突破。「行ってはいけない」と叫ぶカレン。虹の谷と呼ばれる鍾乳洞にはいり、とうとうオパールを見つける三人。「わしゃ、これでマンションを買うよ。妻と子供を大阪に呼び寄せて。これで船員暮らしから足が洗えるワイ」と大喜びする川岸。その足に毒サソリが。それに気づいた小野寺であったが黙っていた。


    2010-10-21 02:21:00
  • 146:

    >>110
    とうとうサソリに噛まれる川岸。応急処置をする圭介であったが、「目が見えねえ」とうめきながら川岸悶死。その隙にダイナマイトを仕掛けて、圭介を生き埋めにし、オパールを独り占めにする小野寺。圭介は大怪我をするが、カレンたちに助けられる。「あなたの仲間。そこで何か発見したはず。それを返してください」「あれは、戦時中俺の兄貴が隠したものだ。だから俺達に権利があったんだ」「あれを取り戻さないと、何千人、何万人の命にかかわります」カレンは松下に訴える。「日本へ行かせてください。不幸をほおっておくことはできません」「君、あれは宝石ではないのだよ」「宝石じゃないとしたら何だ」

    そのころ小野寺は淡路丸に乗って、神戸へ停泊中であり、オパールを独り占めにしてご満悦であったが、ジャングルでかかった水虫に悩まされていた。淡路丸の船医に赤外線が水虫にいい、と聞いて赤外線を水虫にあてる小野寺。麻雀の誘いがあり、赤外線装置をつけっぱなしで船室を出てしまう。赤外線がオパールにあたる。オパールは大きく膨れ上がり、やがて中からトカゲのような生物がでてくる。

    2010-10-21 02:21:00
  • 147:

    >>111
    生物は巨大化し、淡路丸爆発。迎えに来た平田に、小野寺は、「あんたの弟も川岸も足を滑らせて、谷底に落ちて死んだ。まったくついよ。オパールは確かにあったが、船と一緒に沈んじまった。潜水夫をやとって引き上げようぜ」と言う。神戸港に怪物上陸。怪物の長い舌が神戸タワーを破壊する。大阪に逃げる平田と小野寺。

    「怪物騒ぎが収まるまで、オパールの引き上げは無理だな」「ダメだ。早く引き上げないと保険会社やらが調査する。早く潜水夫をやとおう。金持っているか」「十万くらいならある」怪物は大阪へ。「こちらは人間二人殺しているんだ。ぐずぐずしておれん」「何。今何と言った」「いや。友達を二人犠牲にした、ということだ」「貴様、弟と川岸を殺したな」平田と小野寺は大乱闘。小野寺は平田を殴り殺し、金を奪って逃走。怪物は大阪のど真ん中に現われる。

    2010-10-21 02:22:00
  • 148:

    >>112
    怪物は舌の先から何でも凍らす冷凍光線を放っていた。戦車も凍る。戦闘機も凍る。大阪城も凍る。遠隔地からミサイル攻撃しようとするが、動物の防衛本能でそれを察知した怪物はせびれから虹色の殺人光線を発し、ミサイルを破壊する。炎のエネルギーを好むガメラが虹色光線のエネルギーにひかれて大阪へ。ガメラの火炎光線攻撃と怪物に冷凍光線攻撃は怪物に軍配があがり、ガメラも凍る。完全に凍りつく前に怪物に噛み付くガメラ。紫色の血を流して痛がる怪物。その様子がテレビ中継。圭介に連れられ来日したカレンは、怪物を見て「バルゴン」とうめき失神する。

    「私はバルゴンを殺す方法を知っています。私をバルゴンのいるところに連れて行ってください」と訴えるカレン。その前に圭介は小野寺のところへ。「二人で宝石を引き上げようぜ」「あれは宝石じゃない。怪獣の卵なんだ」「俺は信じないぞ」「さっき兄貴の家にいった。みんな焼けていた。あんたが兄貴の家から出たのを見た人がいるんだぜ」たちまち乱闘となる圭介と小野寺。圭介とカレンは小野寺を柱に縛りつける

    2010-10-21 02:22:00
  • 149:

    >>113
    知事や自衛隊の幹部の集まる前でカレンは言う。「バルゴンにも弱点はあります。バルゴンは陸上動物です。水の中で生活することはできません。皮膚の細胞が水に溶けて紫色の血液を流すのです。これは先祖代々伝わるダイヤモンドです。バルゴンはダイヤモンドの光が大変好きなのです。これを利用したらいいのです」圭介の操縦するヘリコプターにダイヤモンドをぶらさげ、琵琶湖までバルゴンをおびき寄せるダイヤモンド作戦開始。しかしバルゴンは反応しなかった。

    そこへ淡路丸の船医が証言。「バルゴンの卵には赤外線が大量に浴びせられているのではないか」「バルゴンは孵化して成長するまで、普通10年かかります。あのバルゴンは特異体質なのです」「なるほど、だからダイヤモンドに反応しなかったんだ。ダイヤモンドに赤外線を当てて、光のボルテージをあげればいいんだ」とりあえずバルゴンは人工雨作戦で足止めを。ルビー殺人光線の機械を改良して、赤外線ダイヤモンド光線の機械が完成する。


    2010-10-21 02:23:00
  • 150:

    >>114
    今度はバルゴンは反応する。もう少しでバルゴンは琵琶湖の中に。そこにボートに乗って小野寺が。すでに正気を失った小野寺はオパールの代わりにダイヤモンドはおれのもの、と主張してダイヤを強奪する。バルゴンは小野寺とダイヤを吸収する。こうして第2次ダイヤモンド計画も失敗する。

    今度は虹色の殺人光線を利用することに。大きな鏡を作って、反射させたらどうか、と提案する圭介。バルゴンを遠隔地から攻撃する。バルゴンはすかさず防衛本能からまた虹色光線を発射するが、反射鏡により攻撃を受ける。しかし致命傷にはならなかった。もう一度攻撃して虹色光線を出させよう、と提案する圭介に、「バルゴンは二度と虹を出さない。動物は自分のあやまちに気がついた時二度と同じあやまちを犯さないのです」と答えるカレン。



    2010-10-21 02:23:00
  • 151:

    >>115
    「畜生。万事休すが」と口惜しがる圭介。そこへガメラが。やっと冷凍地獄から解放され、虹色光線のエネルギーとリベンジに燃えてやってきたのだ。強引にバルゴンを琵琶湖へひきずりこむガメラ。湖中から虹が。バルゴンの断末魔だ。ガメラは湖からいずこともなく飛び去っていく。「カレン。君をニューギニアまで送るよ。ぼくの兄は死んでしまった。ぼくはひとりぼっちになってしまった」という圭介に、「いえ、一人じゃないわ」と圭介の指を握り締めながら答えるカレンであった。

     

    2010-10-21 02:23:00
  • 152:

    >>118
    鳥の怪物は英一がギャオスと命名する。怪獣対策会議が開かれる。「ギャオスは動物学的に見て、鳥類ですか、爬虫類ですか」「しいて分類すれば怪獣類でしょう」「ギャオスの口から発する怪光線は」「それは超音波でしょう。それはギャオスの背骨が二股に分かれており、喉骨の部分が音さのようになっています。それでギャオスの鳴き声が数百万サイクルの音波となるのです」「ギャオスの首は後ろに回らないわけですね」「なるほど、ギャオスを攻撃するには背後にまわればいいのですね」「あの青い光は」「あれは、空腹の時とか怒りの時とかに発する一種の威嚇光線です」「しかし何千年も昔の動物がどうして今ごろ出てきたんでしょう」「富士地下山脈の火山活動によって蘇えったんでしょう」「今のうちにギャオスを退治しないと大変なことになります。大都会にギャオスが現われた、と思うとぞっとします」

    自衛隊はギャオスを攻撃するが、超音波により戦闘機は切断。ガメラが来るのを待つ英一だが、ガメラは海中で傷ついた右腕の治療をしていた。二子山で飼われていた牛や馬は動物の本能から危険を察知して逃亡する。村の連中は「早く、補償金をもらって、村を出たほうがいいんじゃないのか。おれはギャオスがこわいんだ」と訴えるが、金丸は「弱音をはいちゃいかんよ。そんなことでは安い値段で買い叩かれてしまう。わしにまかせておけ」と説得する。


    2010-10-21 02:25:00
  • 153:

    >>119
    英一は「ギャオスはおやつまえには出てこない。出るのは夜だけだよ」と堤に教える。ギャオスは夜行性で明るさに弱いのではないか、ということで夜に明かりをつけ、照明弾をぶっぱなし、夜でも明るくすることに。しかしギャオスは現われた。戦車隊は攻撃するが、ギャオスは翼で突風を巻き起こし、とうとう空を飛ぶ。名古屋を襲うギャオス。金のしゃちほこ輝く名古屋城崩壊。ギンギラギンに光輝く中日球場に集結する名古屋市民。狼藉の限りをつくすギャオス。そこへ負傷癒えたガメラが。

    ギャオスの超音波光線は、ガメラの甲羅がはねかえす。ギャオスは胸から消化液を出し、ガメラの炎を消す。海中に落下するガメラ。ガメラはギャオスの足の指に食いつく。夜が明けて太陽が昇りはじめる。ギャオスの頭が赤く輝く。ギャオスは超音波を自分の足にあて、指をきりはなし二子山に戻る。口惜しがるガメラ。

    2010-10-21 02:26:00
  • 154:

    >>120
    海中に浮遊するギャオスの指。しかしそれは時間がたつにつれ、小さくなっていく。洞窟内で指の治療をするギャオス。とかげのように新しい指が生えてくる。ギャオスの指に紫外線光線をあてると、小さくなる。ギャオスの弱点は紫外線であった。「それでは昼間にギャオスをひっぱりだせばいいわけですな」「でも、動物の本能から昼間出てこないでしょう」「それではレンジャー部隊が洞窟内に侵入して、紫外線光線をお見舞いすれば」「あの大きなギャオスを倒すほどの紫外線装置は無理でしょう。となると、ギャオスを夜のうちに誘い出し、動けなくようにするしかない」

    ギャオスを大きな丸い台に載せて、グルグル回せば、ギャオスはめまいをおこして動けなくなる。「そんな大きな丸い台なんてあるか」「あるよ。ホテルの上の回転盤」回転盤の上にギャオスをおびき寄せるべき人工体液をセット。仕掛けに乗って回転盤の上に来るギャオス。激しく回転する回転盤。あともう少しで夜明け。しかし電力がオーバーし、変電所は火事となる。ギャオスは消化液を出して、火事を消し、洞窟に戻っていく。

    2010-10-21 02:26:00
  • 155:

    >>122

    ゴジラ

    1954年 東宝

    監督 本多猪四郎

    出演 志村喬、河内桃子、宝田明、平田昭彦、堺左千夫、村上冬樹、菅井きん


    船上でハーモニカとギターのものがなしいメロディが流れる。その船「栄光丸」は急に爆発して沈没してしまう。南海サルベージ会社に勤める宝田のもとに電話が。「本社の船からSOSがはいりました。すぐ海上保安庁に行かなければなりません」クラシックのコンサートに一緒に行くつもりだった河内はガッカリする。「原因はまったくわかりません。SOSを発してすぐに姿を消してしまいました」

     

    2010-10-21 02:29:00
  • 156:

    >>123
    救援に向かった「備後丸」も同じように沈没してしまう。近くの漁船が救助に向かい、3人の乗組員を救助する。「どうもこうもねえで。いきなり海が爆発したんだ」「3名でも生存者がいて何よりだ。これで事故の原因もつかめるでしょう」そこへ無線が。「信じられん。まったく信じられん。漁船も沈没してしまった」3隻の船が沈没。新聞には海底火山脈の活動か、との記事が出る。

    大戸島に漁師が流れ着く。「やられただ。身ぐるみ」「何にやられただ」大戸島では雑魚一匹とれず、シケが続いていた。「やっぱりゴジラのせいじゃ」「また、じいさまのゴジラかよ。今時そんなものはいねえよ」「おい。ゴジラの言い伝えを信じないと、お前ら餌食になるかもしんねえぞ」新聞記者が大戸島に。「ゴジラですか」「恐ろしくでかい怪物で普段は海にいるんだ。シケが続くと今度は陸へ上がって人を食うんだ。昔はシケが続くと若い娘を生贄にして沖に差し出したもんだ」「ゴジラねえ」

    2010-10-21 02:29:00
  • 157:

    >>124
    その夜、大戸島を激しい暴風雨が襲う。大戸島災害陳情団が結成され、国会議事堂で窮状を訴える。「死者9名。牛12頭。羊8頭」「暗くてわからなかったが、何かに襲われたんです」「家の破損具合、うちの会社のヘリコプターの壊れ方からしてただの台風の被害とは思えません」最後に古生物学の権威・山根博士こと志村喬の意見が。「現地の調査をせずに見解を申し上げるのははなはだ忸怩たるものがありますが、地球のポケットというべき海底にどんな生物がいるかわかりません。これは調査団を結成して調査する必要があります」

    志村をリーダーとする調査団が大戸島に。志村の娘・河内と宝田も同行する。見送りに顔色の悪い片目の男芹澤博士こと平田昭彦の姿があった。「博士が見送りとは珍しい。滅多に研究室から出ないのに。最後のお別れに来たのかもしれない」「まあ、どういうこと」「もちろん、危険な水域は避けるが、万一ということもあるからね」調査船は無事に大戸島に到着する。「どうしてこの場所の井戸水だけ放射能を検出するのだろう。ふに落ちないね」「放射能の雨が降ったわけではないですね」足跡からも放射能を検出。志村は三葉虫の化石を発見。「これは大変なものだ」そこへゴジラが出現。「確かにあれはジュラ紀の生物だ」ゴジラは海中に消えていく。

    2010-10-21 02:30:00
  • 158:

    >>125
    東京に戻り調査報告をする志村。「今度の怪物は、今から200万年前、恐竜の全盛期であったジュラ紀から白亜紀にかけて、稀に海中の爬虫類から陸上に生息しようとした中間型の生物と考えてさしつかえないでしょう。大戸島の伝説から今度の怪獣をゴジラと名づけましょう。ほぼ50メートルくらいの動物であると推察されます。それがなぜ現われたか。多分彼らは海底で彼らなりの生活をしていた。そこへ度重なる水爆実験で彼らの生活環境が破壊され安住の地を失われたというわけです」

    「ここに物的証拠があります。この三葉虫。これは200万年前に絶滅した動物です。次に三葉虫の殻についた砂。この砂はジュラ紀の地層に含まれる物です。その砂の中にストロンチウム90が検出されました。水爆の放射能が多量に発見されたわけです。ゴジラにも水爆の因子を帯びているものと思われます」国会議員は反発。「あのゴジラが水爆の落とし子であると発表するのと国際世論が反発します。政治・外交に多大な影響があります。公表は慎重に願いたい」婦人代表・菅井きんは反発。「何を言うか。事実は事実として公表しろ」


    2010-10-21 02:30:00
  • 159:

    >>126
    特別災害対策本部が設置される。ゴジラに対するブリゲード艦隊による爆雷攻撃が実行される。そのニュースを聞いて不機嫌な志村。「先生は動物学者だからゴジラを殺したくないんだ」ゴジラがやっつけられた、と安心して船上パーティに興じる若者。しかしそこにゴジラ出現。対策本部に呼ばれる志村。「このままでは外国航路も閉鎖しなくてはなりません。何かいいヒントはありませんか」「ゴジラの生命をいかにして絶つことができるか、率直な意見を伺いたい」

    「それは無理です。水爆の洗礼を受けてなおも生きているゴジラを何をもって抹殺しようというのです。あの不思議な生命力を解明することが何より大事なのです」河内と宝田は結婚の約束をしていた。「お父様もきっと許してくれるわ」「誰にも遠慮することはないと思いながら、芹澤博士のことを思うとどうも弱気になる。戦争がなかったらあんなひどい傷を受けずにすんだんだ」「私、あの人は昔からお兄さんのように甘えてて、その気持は今も変わらないのよ」「ありがとう」


    2010-10-21 02:30:00
  • 160:

    >>127
    新聞記者萩原は河内を伴って、平田のところへ行く事に。「私、はっきりあの人にお話するわ」萩原は平田にインタヴュー。「それは何かの間違いです。第一私の研究とは方向が違います」「ドイツの研究者から聞いたんですよ。博士の研究プランが完成すれば日本のゴジラ対策も道が開けると」「私にはドイツの知り合いはいません」ほうほうの体で引き上げる萩原。河内は平田に聞く。「ねえ、本当に今、何を研究しているの。お父様も心配しているわ」「見せてあげようか。その代わり絶対に秘密ですよ。僕の命がけの研究なんだ」平田は地下の研究室に河内を連れて行く。魚が泳ぐ水槽に何かを入れる平田。それを見て「きゃあ」と叫ぶ河内。「あなただけに見せたんだ。それを忘れないで」「絶対に秘密は守ります」家に帰った河内は宝田に告げる。「あのこと、あのひとに言いそびれてしまったわ」

    とうとうゴジラは上陸し、列車を転覆させる。「有刺鉄条網でゴジラを感電死させてやる」意気込む自衛隊。港区・大田区・品川区に完全避難命令が出される。宝田は志村に河内との結婚話をしようとするが言いそびれてしまう。「ゴジラを殺すことばかり考えよって。なぜ動物学者の立場から考えないんだ」「先生。僕は反対です」「わしは気まぐれに言ってるんではないよ。ゴジラは日本だけに現われた貴重な研究資料なんだ」「だからといって、あの凶悪な怪獣をあのままほおっておくとはできません。あれは我々日本人の上にのしかかる水爆そのものではありませんか」「その水爆の放射能を受けてない生きている生命の神秘をなぜ解こうとしない。君もゴジラを抹殺しようというのか。帰ってくれたまえ」



    2010-10-21 02:31:00
  • 161:

    >>128
    ゴジラは鉄条網を突破して東京を破壊しまくる。焼け野原と化し、大被害を受ける東京。河内は重大な告白を宝田にする。「もう黙って見ていられません。私は喜んで裏切り者になります」「裏切り者」「あなたにも内緒にしていました。萩原さんと行ったあの日のことを」


    2010-10-21 02:35:00
  • 162:

    >>129
    平田の作った薬品を水槽に入れると、一瞬にして泳いでいた魚たちは白骨化してしまう。「そうです。水中の酸素を一瞬にして破壊し、あらゆる生物を窒息死させ、その後で液化してしまうオキシジェン・デストロイヤー。つまり液体中の酸素破壊剤です」


    2010-10-21 02:42:00
  • 163:

    >>130
    宝田と河内は平田のところへ。「今日は折り入って頼みがあります。オキシジェン・デストロイヤーを使わせてほしいのです」「なんだい。オキシジェン・デストロイヤーって。僕には全然わからんね」「何故誤魔化すんです」「私、あなたとの約束を破りました。ごめんなさい。許してください」「あれ以外に頼る方法はないんです」「君はあれを使わない理由を知っているだろう。僕は断わる」

    「あれは恐ろしい破壊兵器なんだ。もしあれを使えば世界の為政者が黙って見ているわけがないだろう。この新しい兵器を人類の歴史の中に加える事は科学者として許されるわけにいかない。そうだろう」「では、目の前の不幸はどうすればいいんですか。ゴジラを倒すために使用すれば、あなたが公表しないかぎり破壊兵器として使用されることはないじゃないですか」「人間とは弱いものだ。一切の書類を焼いても俺の頭の中に残っている。俺が死なないかぎり、どんなことに使用されるかわからないんだ」


    2010-10-21 02:42:00
  • 164:

    >>131
    「こんなもの作らなければよかった」と頭をかかえる平田。しかしオキシジェン・デストロイヤーの使用を認めることに。「君たちの勝利だ」書類を燃やす平田。「これは絶対悪魔の手に渡ってはいけない設計図なんだ」ガイガーカウンターでゴジラの居所を確認し、いといよオキシジェン・デストロイヤーがゴジラに対して使われることに。潜水服を着る平田と宝田。「完全な作動をさせるためには私が行かなくてはならないのです」「わかりました。僕と一緒に行きましょう」

    海底でゴジラの存在を確認する平田と宝田。宝田は海上に戻ろうとするが、平田はオキシジェン・デストロイヤーを抱えたまま動こうとしない。オキシジェン・デストロイヤー操作開始。「大成功だ。幸福に暮らせよ。さようなら」平田は宝田にメッセージも残し、空気の栓を切る。ゴジラは断末魔のうめき声をあげて、海底で白骨状態となる。宝田は「幸福に暮らせよ」という最後の平田のメッセージを河内に告げる。泣きじゃくる河内。志村は独り言を言う。「あのゴジラが最後の一匹とは思えない。もし水爆実験が続くならば、あのゴジラと同類の怪物が世界のどこかで現われるかもしれん」

    2010-10-21 02:43:00
  • 165:

    >>134
    佐原の乗っている第二新盛丸は、北上していた。そこへシーホーク号海難の知らせが。第二新盛丸は、北極海に向かうことに。氷河の中からあらわれたゴジラは完全に目覚め、北海道に向かう。「ゴジラは死んだんじゃなかったのですか」という新聞記者の問いに「いやゴジラは死んでいない。冷凍冬眠状態だったんだ。冬眠というのは一種の不老不死の状態でね。ニューメキシコでも200年前の蛙が生きているという報告もある。日本でも3000年前の蓮の実から花が咲いたろう。だからゴジラが生きていても不思議ではない。我々は生命力というものに何もわかっていないんだから」と答える生物学者平田。「ゴジラは日本に来ますか」「必ず来るね。いや戻ってくる。動物の帰巣本能というやつでね」

    「週刊誌、テレビ、ラジオ、新聞。みんなゴジラ、ゴジラ、ゴジラ。セントラル製薬の宣伝ばかりだ」と気も狂わんばかりの有島。「映画もです。食事でもゴジラ焼きとか」「早く電文を。切手のキ、吉野のヨ、煙草のタに濁点」「キョダイナルマシンマダカですね」ファロ島では大蛸が島の少年を襲う。そこへキングコングが現われ、大蛸退治。キングコングは赤い液体を飲み干し、原住民の太鼓のリズムにのって眠ってしまう。

    2010-10-21 02:45:00
  • 166:

    >>138

    モスラ対ゴジラ

    1964年 東宝

    監督 本多猪四郎


    出演 宝田明、星由里子、小泉博、ザ・ピーナッツ、藤木悠、佐原健二、田崎潤、藤田進、田島義文


    名古屋近辺を激しい台風が襲う。その台風の後の埋立地にやってくる毎朝新聞記者・宝田とカメラマンの星。国会議員は宝田にかみつく。「台風8号。新産業計画をぶっつぶす?困るよ。こんな記事を書かれては。逆流した海水はポンプでくみ出している。台風の影響なんて新産業計画にはまったく影響がないんだからな」星は青く光る物体を発見。「何もかも破壊しくつした中で見出した希望の光。記事のテーマになるわね」

    2010-10-21 02:49:00
  • 167:

    >>139
    そして海上にとてつもない巨大な卵が現われる。「この海でとれたものは魚だろうと卵だろうとみんな俺達漁師のもんだ。それ船を出せ。卵をつかまえろ」とりあえず、卵は浜へ引き上げられる。調査する大学教授の小泉。宝田は小泉にインタヴュー。「これは人工的なものですかね」「結果がわかれば苦労はない」「ひとつだけ質問させてください」「あまり邪魔しないで」「危険性はないですか。毒性があるとか破壊性があるとか」「それを調査しているんだ」

    そこへちょび髭を生やしたハッピー興行社の田島が現われる。「調べるのはかまいませんが、傷つけては困りますよ。この卵はわが社が買ったんだからな」「いくらで買ったんだ」「122万4560円」「えらく半端だな」「公正価格だよ。鶏の卵は卸で一個8円。この卵は鶏卵15万3820個分とにらんだわけだ」「ところで、これは個人で所有すべきものではないんじゃないかと思いますが」「もちろん卵が孵化したら一般に公開する。それなりの料金は頂戴するがね」

    2010-10-21 02:49:00
  • 168:

    >>140
    田島は、興行界の若き黒幕・佐原のところに相談に行く。「ところで君はこの卵でいくらもうけようと思っているの」「固く見積もって5000万」「みみっちいことを言うな。最低10億円だ。この卵から生まれるものをメインにして東洋一の娯楽センターを作るんだ。どうだ。いいだろう」「いけません」「変な声を出すな」「いけません。卵を返してください」「スパイだ。産業スパイだ」

    田島と佐原の前に小美人ザ・ピーナッツが現われる。「あの卵は私達のものです。返してください」「おい、つかまえるんだ」佐原たちはザ・ピーナッツをつかまえようとするが、逃げられてしまう。ザ・ピーナッツは宝田たちのところへ行き、卵を返して、と訴える。「私達、インファント島から来たんです」「原水爆の実験で有名なあのインファント島」「あの卵はモスラの卵なのです」「どう。話だけでも聞いてあげたら」「ありがとう。インファント島は原水爆実験で見る影もなく荒れ果ててしまいました。そして今度の台風で山津波のため卵が流されてしまったのです。島民にとってかけがえのない希望なのです」

    2010-10-21 02:50:00
  • 169:

    >>141
    「卵を返さないとどうなるんです」「時が来れば卵は幼虫になります。そして一人でインファント島に帰ります。でもその時皆さんに迷惑をかけます。悪気がないのですが、食べ物を求めて何でも壊してしまうのです。インファント島のみんなは争いを好まないのです」しかしハッピー興行社は着々とレジャーランドを建設していた。佐原と田島のところへ宝田たちは直談判に行く。

    「さっきから卵は持ち主に返せ、とか言っているが卵に持ち主の卵でも書いてあるのかね」「でもモスラの卵であることははっきりしています」「ではあなたがたはモスラの委任状でも持っているのかね」「人間同士の信頼の問題ですよ」「帰ってもらおうか」「よろしい。証拠をお見せしよう」小泉は駕篭の中からザ・ピーナッツの二人を出す。「どうしてこれを」「卵の受取人だよ」「おい。この二人を譲ってもらえないか。モスラの卵にべっぴんさんの小美人。こいつは金になる。20万円でどうだ。100万円。ふたりで500万円だすぞ」

    2010-10-21 02:50:00
  • 170:

    >>142
    宝田たちはあきれて交渉を打ちきる。日本人にがっかりしたザ・ピーナッツはモスラに乗ってインファント島に帰ってしまう。宝田は、早速ハッピー興行社を糾弾する記事を書きまくるが効果はなくがっかりする。「新聞には裁く力も権利もない。こっちが書けば書くほど向うのPRになるだけだ」「それはお前のペンに力がこもっていないからだ」と一喝する編集長・田崎。田崎はハッピー興行社が卵を孵化させようと温めていると聞いて、グータラな記者・藤木をモスラの卵のところへ行くよう命令する。

    星が干拓地で見つけた青い物質には小泉の調査の結果、猛烈な放射能を含んでいることがわかった。干拓地を調査する小泉たち。そこへゴジラが出現。ゴジラは名古屋市内に潜入し、早速名古屋城を破壊するなど狼藉の限りを尽くす。どうすればいいと頭を抱え込む田崎たち。そこへ藤木が。「馬鹿者。モスラの卵のところへいろ、といっただろう」「ゴジラ現るということでみんな逃げてしまいましたよ。ゴジラ対策にモスラにお願いするしかないですな。だって可愛い卵がこっちにあるんだから、助けてくれと頼めばいいんじゃないかなあ」

    2010-10-21 02:51:00
  • 171:

    >>143
    田崎は、宝田・星・小泉の三人にインファント島に行くよう要請する。「俺は断わりますよ。向うの頼みを断わって、こっちの頼みを聞いてもらおうというのはあまりにも虫が良すぎやしませんか」「いいかね。小美人に訴えられるのは君たちだけなんだ。ゴジラはこうしている間も日本に壊滅的な打撃を与えているんだ。それでも行かないのか」「行っても話を聞いてもらえるかどうかわからないわ」「私は行くつもりです。随分勝手な話ですが、事情をよく説明してお願いするつもりです」小泉の熱意にほだされて、宝田もインファント島に行くことに。

    荒れ果てたインファント島に驚く三人。「凄いな。こんなところに人が住んでいるのか」「昔は緑豊かな島だったんだ」三人はたちまち島民につかまり、酋長のところへ連れて行かれる。モスラの出動を要請する三人だが、酋長は敢然と拒否する。そこへザ・ピーナッツの美しい歌声が。「みなさん。ここをごらんなさい。ここだけが島民の生活を支える命の泉なのです」「実はお願いがあるのです」「モスラの卵がピンチなのですね。私達はテレパシーでわかるのです」


    2010-10-21 02:51:00
  • 172:

    >>144
    「ではモスラをお貸しください」「お断りします。私達はあなたたちの世界が信じられないのです」「私達、もですか」「お気の毒です」「やっぱり招かざる客だったな」星は熱弁を振るう。「みなさんの気持ちはよくわかります。でもこうしている間にも沢山の人がゴジラの被害を受けています。その中にはいい人もいます。悪い人だって生きる権利はあります。あなたたちはそれを神の報いとおっしゃる。でも神はすべての人に平等なはずです。お願いです。力を貸してください」

    宝田も熱く訴える。「我々だって人間不信のない世界が目標です。しかしその目標達成のためには時間がかかります。しかし我々はあきらめないで頑張ります。長い目で見てください」モスラが叫び声をあげる。ザ・ピーナッツは三人に力を貸すことにする。「皆さん。行きましょう。モスラは最後の力を貸します。モスラの命はあとわずかで、この聖なる岩で最後を迎えるはずでした。でもモスラは滅びません。卵から新しい命が生まれます」



    2010-10-21 02:52:00
  • 173:

    >>145
    ゴジラ出現でレジャーランドどころではなくなり、田島と佐原は仲たがいをはじめ、佐原を田島を射殺。有り金かき集めて逃げようとする佐原であった、がゴジラの攻撃にあって建物の下敷きになりあわれ窒息死をとげる。ゴジラはモスラの卵に近づいていく。そこへモスラ登場。モスラは死力をふりしぼりゴジラと戦うが力尽きて死ぬ。ザ・ピーナッツは歌声によって卵を孵化させる。双子のモスラの幼虫誕生。二匹は仲良くゴジラを攻撃し、ゴジラは海中へ落ちていく。闘いすんで二匹のモスラはインファント島へ帰っていく。「お礼を言わなくていいのかな」「人間不信のない世界を作ることが、お礼になるんだ」「さようなら」

    2010-10-21 02:52:00
  • 174:

    >>148
    水野は車にひかれた浮浪児にアパートの部屋から薬を投げて与える。アダムスと水野は死んだ圭子の墓参りがてらにドライブを楽しむ。そこでまた洞穴に生息する浮浪児と遭遇する。水野は浮浪児を説得する。「出てらっしゃい。何も心配いらないわ」「うおおお」

    そして浮浪児とともに記者会見をするアダムスたち。「不思議なことに、この子は白人なんです」「パンパンが捨てたんじゃないですか」「純粋な白人です。赤ん坊のとき、放射能を浴びています。でも原爆症にならず、むしろ抵抗力の有る強い体になっているんです。ともかく非常に貴重な存在なんです」そのころ秋田油田では原因不明の大地震が起こり、油田が崩壊する。

    2010-10-21 02:55:00
  • 175:

    >>154

    フランケンシュタインの怪物 サンダ対ガイラ

    監督:本多猪四郎

    出演:ラス・タンブリン、佐原健二、水野久美、田崎潤、中村伸郎、伊藤久哉、田島義明


    雷鳴轟く中、巨大タコが船を襲う。しかし巨大タコは毛むくじゃらの怪物に叩き潰され、勢いに乗った怪物は船を破壊してしまう。京都の研究所で巨大生物を専門に研究するタンブリン博士に調査の依頼がかかる。「あなたは5年前に巨大生物を捕獲したそうですな」「はい。山のガイドが捕まえたのです。しかし研究中に逃げ出してしまいました。あの怪物は今でも謎です。どんな生物にもあてはまらないのです」

    2010-10-21 02:58:00
  • 176:

    >>155
    船には5人の乗組員がいたが、助かったのは一人だけだった。「あの緑色の毛むくじゃらの怪物が襲ってきたんだ。俺たちは全員海に投げ出された。必死になって岸に向って泳いだが、怪物が追いかけてきたんだ」ぼろぼろになった4人の衣服が見つかる。「まるで噛んで吐いたようだな」ショックを受けるタンブリン博士。「あいつが海の中で生活しているとじは、思えません。船を襲ったり、人間を食べることもありえません」助手の水野も同意する。「彼は私が育てたんです。彼の性格は誰よりも私が知っています。とても素直でした」

    そして怪物は東京湾に姿を現わす。突然変異か、と推測するタンブリン博士。「かなり変わっている。全く新しい生物のようだ」「怪物は人間を敵だと思っていることは確かです」そして山でも怪物が見つかったという報告がはいってくる。驚く佐原博士。「怪物は2匹いるということでしょうか」佐原は船から怪物の皮膚の一部を採取する。「なぜ、水の中で生きているのだろう」

    2010-10-21 02:58:00
  • 177:

    >>157
    傷ついたガイラに湖の水をかけて癒すサンダ。タンブリンはサンダとガイラの細胞が同じであることを突き止める。これは二匹が兄弟である証拠、という佐原に反論するタンブリン。「サンダは我々のもとを逃げ出したあと、琵琶湖にいたことがあり、湖の岩で足の肉片を裂かれ、その肉片が海に流れ込んで、タンパク質の豊富なプランクトンをえさにして育ったとも考えられます。ガイラはサンダの分身なのです」「だとすると、攻撃は危険ですね。肉片が飛び、細胞が増殖して、新たな怪物が生まれる危険性があります」

    どうして二匹はこんなに性格が違うの、と疑問を持つ水野。「一方が攻撃的で、一方がそうでないということかね」「兄弟だから似ているとは限らない。聖書のカインとアベルの話のようにね」そして傷がいえたガイラが現れる。逃げる途中で崖から落ちてしまう水野をサンダが助ける。「私のことがわかるの。待って」危険なのはガイラだけと自衛隊司令官・田崎に訴える水野であったが、田崎は二匹ともナパーム弾で殺すと宣言する。肩をすくめるタンブリン。

    2010-10-21 02:59:00
  • 178:

    >>158
    サンダはガイラがまた人食いをしたことを知って、お仕置きをする。怒ったガイラはサンダに反抗して逃走して海の中に姿を消す。タンブリンはサンダは生かすべき、と主張する。反対する田崎。「二匹は兄弟です。一匹は人間の美味い味を知っています。二匹とも殺すべきです」「もし爆撃を加えたら、二匹とも粉々になり、東京はおろか中国まで細胞を撒き散らすことになります。そうすれば怪物は何千匹も発生します」「それは机上の理論に過ぎないではないか」

    そしてもはや光を恐れなくなり、逆に光のあるところに人間がいることを知ったガイラは街中に姿を現わす。それに呼応するようにサンダも登場。サンダを説得しようと街に飛び出した水野はガイラに捕まってしまう。さっそく食べようとするガイラのところにサンダがやってくる。水野を放り投げて、サンダと対峙するガイラ。サンダはガイラを懐柔しようとするが、ガイラは首を振って抵抗する。

    2010-10-21 02:59:00
  • 179:

    >>159
    タンブリンは水野の命を二度も救ったサンダを助けてやれ、と田崎を説得するが、田崎はダメだしをするばかり。そして自衛隊は攻撃開始。ますます怒り狂って凶暴になったガイラは街を破壊しまくる。そして堪忍袋の緒が切れたサンダはガイラを攻撃する。組んずほぐれずで海の中で死闘を繰り広げる二匹。そしてナパーム弾によって海底火山大爆発が誘発。それでも戦い続ける二匹。


    2010-10-21 03:00:00
  • 180:

    >>160
    病院に収容された水野を見舞いに行く佐原。「海底火山の爆発です。二匹ともダメでしょう」「確認しましたか」「いえ。でもあんなもの凄い爆発で生き残れる生物などいるはずがありません」目をつむる水野。そしてなお火山は燃え続けるのであった。





    2010-10-21 03:01:00
  • 181:

    >>161
    三大怪獣 地球最大の決戦

    1964年:東宝
    監督:本多猪四郎

    キャスト
    夏木陽介(進藤)
    小泉博(村井)
    星由里子(直子)
    若林映子(サルノ王女)
    ザ・ピーナッツ伊藤エミ(小美人)
    ザ・ピーナッツ伊藤ユミ(小美人)
    志村喬(塚本)
    伊藤久哉(黒眼鏡)
    平田昭彦(沖田)
    佐原健二(金巻)

    宇宙円盤クラブは円盤との交信に失敗するが、そのせいをテレビ局の直子のせいにいる。「部外者のあんたがいたから失敗したのです」そしてクラブの会長は異常気象の原因を宇宙のせいにする。「今は真冬なのにこの暑さはどうです。宇宙でもたえず異変が起きているのです。我々は円盤との交信で世界にそれを発するつもりだったのです」そして、あちこちで流星騒ぎが起こる。

    2010-10-21 06:50:00
  • 182:

    >>163
    黒部に帝都大学の村井が、流星の調査にやってくる。流星は巨大隕石となって不思議な磁力を発生していた。沖田は特別機が爆破されたのでサルノ王女の護衛はもういいと進藤にいう。直子の上司である金巻は特上のネタがはいったと喜ぶ。「預言者が現れたんだよ」さっそく預言者の現れた上野に行く直子。そこでは浮浪者の格好をした女性が奇妙なことを言っていた。

    「皆さんは大宇宙のことを考えたことがありますか。地球人は宇宙人の一員であるという自覚を持って行動しなくてはいけません。地球は滅亡の危機にさらされています」質問する直子。「あなたはどこから来たの」「私は金星人です」「ところで地球の危機って、何が起こるんですか」「まず、九州・阿蘇に異変が起こります」

    2010-10-21 06:51:00
  • 183:

    >>164
    家に帰る進藤。進藤の妹である直子は「20世紀の神話」というテレビ番組の取材をしていた。テレビではインファント島からやってきた双子の小美人が出演する。「モスラは一人は死んだわ。もう一人は赤ちゃんだけどとても元気で、島の平和を守ってくれるわ」そして進藤は預言者がサルノ王女そっくりであることを知る。

    そして金星人を名乗る女は阿蘇に現れる。「あなたたちは山を降りなくてはなりません。地殻にたまったガスのエネルギーでラドンが復活するのです」そして予言とおりラドンが現れる。小美人はインファント島に帰ることになり、船に乗り込もうとするが、そこに金星人と名乗る女が現れる。「この船は出港してはなりません」直子は金星人を名乗る女を保護する。進藤は金星人を名乗る女がサルノ王女であると確信する。


    2010-10-21 06:51:00
  • 184:

    >>165
    首をひねる沖田。「空中爆発したものが、どうして一人だけ助かったんだろう」宇宙円盤クラブの会長は面白いことを言う。「それは、次元の裂け目に落ちて助かったんじゃないですか。この空間には我々の住んでいる次元とは別の次元があるのです。爆発のショックで次元の裂け目が出来た。その人はそこに落ちて助かったのです」

    直子は金星人を名乗る女をホテルに保護する。そのホテルには王女を狙う黒眼鏡の殺し屋の男がいた。「今夜はゆっくりなさって」「ほかに誰かいます」一緒に小美人もホテルについてきていた。「あなたたち、船に乗らなかったの」「ええ。あたしたち、この人のいうことがなんだかわかるんです」「あの船に乗ってはいけない」船はゴジラに襲われ撃沈してしまう。



    2010-10-21 06:52:00
  • 185:

    >>166
    ホテルに進藤がやってくる。進藤と会うために直子が部屋を出たすきに黒眼鏡の男は金星人を名乗る女と対峙する。「王女。久しぶりですね」「私は金星人」「とぼけては困る」進藤は金星人がサルノ王女であると説得する。「いうことを聴かないと公務執行妨害で逮捕するぞ」「それで彼女をどうするの」「勿論保護する。そして治療して正気を取り戻したら、本国に送り返す」黒眼鏡の男は金星人を名乗る女を殺そうとするが、小美人たちの機転で助かり、進藤は彼女を保護する。

    そしてゴジラとラドンは現れ、大暴れをする。進藤は伊豆にある精神科の大家である塚本博士のところに金星人を名乗る女を連れて行く。「先生。治りますか」「治る?この人は異常じゃないよ」地球滅亡を繰返す金星人を名乗る女。「あなたがたはまだわからないのですか。このままでは地球はキングギドラのために死の星となります」「キングギドラ?」「金星の科学・文化。根こそぎ破壊した宇宙怪獣です。金星は現在の地球よりはるかに栄えた星でした。しかし、キングギドラのために永遠に死の星になってしまったのです」「そのキングキドラが地球に来るというのかね」「そうです。もう来ています。そして、地球の終わりが来るのです」




    2010-10-21 06:52:00
  • 186:

    >>167
    そして大隕石は光り輝きながら爆発し、中からキンググドラが現れる。国会では怪獣のことが取上げられる。防衛大臣は全力をあげて怪獣たちの行動を監視して撃滅すべき行動していると答える。「問題は一国の問題ではありません。諸君はゴジラやラドンに核兵器を使う勇気はございますか」村井は小美人を国会に呼ぶ。「モスラはゴジラと戦って勝っております。はなはだ原始的で科学的ではないかもしれませんが、彼女たちを通して、モスラの協力を得られたらと考えたのであります」答える小美人。「モスラが戦っても、キングギドラには勝てないでしょう。でも、ゴジラとモスラとラドンが力を合わせれば、キングギドラに勝てるかもしれません」「しかし、誰がゴジラとラドンを説得するんです」「モスラにやってもらいます」

    小美人はモスラを呼ぶ。芋虫のモスラを海を泳いで日本にやってくる。塚本は金星人を名乗る女に催眠術をかける。「あなたは誰です」「私は金星人」「そうですか。金星人はこの地球にいないはずですが」「金星滅亡の日、地球に脱出した一人です」「いつです」「5000年前」「どうして5000年も生きられたのです」「勿論、生きられるはずもありません。地球に着いた金星人は、地球人と同化するうちに優れた才能は退化し、本能の一部だけが受け継がれてきたのです」「本能の一部?」「未来を予知する能力です」





    2010-10-21 06:53:00
  • 187:

    >>168
    黒眼鏡の男は金星人を名乗る女を殺そうとするがまたも失敗する。ラドンとゴジラは虚しい戦いを続ける。直子と村井と小美人は伊豆にやってきて、塚本と金星人を名乗る女と合流する。モスラはラドンとゴジラの説得を始める。「争いをやめて、地球をキングギドラの暴力から守ろうといっています」しかしゴジラとラドンは拒否する。「我々が人間を助ける理由はない。人間は我々をいつもいじめているではないか」

    モスラは仕方なく単体でキングキドラと戦うこととする。しかしパワーで勝るキングギドラはモスラを一蹴する。それを見て反省したゴジラとラドンはキングキドラに立ち向かう。そのすきに金星人を名乗る王女は姿を消す。「大宇宙創造の神よ。この星を死からお守りください」黒眼鏡の男に狙撃されて谷底に転落する金星人を名乗る王女であったが、そのショックで意識を取り戻す。王女を助ける進藤。「そなたは誰じゃ」「私は日本の警察官。そしてあなたを守るボディガード」黒眼鏡の男はがけ崩れに巻き込まれて転落死する。

    2010-10-21 06:53:00
  • 188:

    >>169
    三匹の攻撃を受けて、さしものキングキドラもたじたじとなる。弱々しく空に舞い上がったキングギドラはどこへともなく消えていく。そしてサルノ王女はお別れの会見を開き、進藤に感謝する。「ありがとう、進藤。あなたには三度助けられた」「三度?」「ホテルと研究所と撃たれたとき」「研究所のことを覚えているんですか」「ほかのことは思い出せないが、そのことは何故か思い出すのです」「……」「このことは一生忘れないでしょう」「王女さまもいつまでもお元気で」

    2010-10-21 06:54:00
  • 189:

    >>170

    ガメラ対宇宙怪獣バイラス

    1968年 大映

    監督 湯浅憲明


    出演 本郷功次郎、八重垣路子、渥美マリ、八代順子


    宇宙空間を漂う縞模様の五つの玉でできた宇宙船。「われわれのレーダーは我々が長い間も止めていた攻撃目標をキャッチした。レーダースクリーン始動」そこへ我らの地球が。「この地球の大気は酸素21、窒素78の混合大気で、アルゴンと炭酸ガス、希有ガスがあり我々が生活不可欠な窒素を多量に有している。我々の目標は地球を占領し植民地化すること。ではただちに攻撃する」

    2010-10-21 07:00:00
  • 190:

    >>171
    しかしそこにガメラが現れる。「こんな生物が地球にいるとは。聞いてないぞ。こいつは敵だ。こいつに攻撃開始」ジェット噴射を消されたガメラであったが、パワーで宇宙船を破壊する。「母なるバイラス星に告ぐ。1号機は破壊された。2号機をすぐに派遣せよ。地球上に恐ろしい生物を発見せり。その名は」ガメラマーチが流れ映画はスタートする。

    ムはいない。海底調査小型潜水艇に悪戯をして、直進と後退の電源のバッテリーを入れ替えていたのだ。正夫は機械いじりに天才的な少年で、姉のボーイスカウトリーダーである路子との時計型通信機のアイデアを考え出すほどであった。正夫とジムは故障のように見せかけた潜水艇を操縦させろ、といってまんまと潜水艇の操縦権を得る。

    2010-10-21 07:01:00
  • 191:

    >>172
    そのころバイラス星の2号機は地球にやってきていた。「宇宙船乗員に告ぐ。第1号機の犠牲をムダにしてはいけない。あの地球を占領するためにはガメラを退治することが先決だ。地球攻撃の第一目標はガメラだ」海底で正夫たちはガメラ発見。そのころ2号機もガメラ発見。「スーパーキャッチ光線発射」ガメラはプラスティックのカプセルのようなものに閉じ込められる。ガメラのそばで遊んでいた正夫たちの潜水艇も閉じ込められる。「ガメラ。助けてくれ。酸素が1時間しかないんだ」

    ガメラはカプセルも持ち上げて隙間から潜水艇を脱出させる。「スーパーキャッチ光線の有効期間は15分。15分以内にガメラの弱点を捜さなくてはならない。ガメラの記憶をビデオトーンで再生し、過去を調査する」ガメラの頭の中がモニター画面に。北極での誕生シーン、バルゴンとの死闘、ギャオスとの死闘などが再現フィルムで流れる。「ガメラは恐ろしい破壊力を持った生物だが、人間の子供に異常なまでの好意を寄せるという弱点を持っている」

    2010-10-21 07:01:00
  • 192:

    >>173
    陸に戻った正夫たちはガメラを見たと言い張るが、ジムの撮った写真はフラッシュをたいていなかったため何も写っていなかった。しかしガメラが海中から現れ、自分達の行っていることが嘘でないことが証明されおおはしゃぎで浜辺を駆け回る二人。その二人をスーパーキャッチ光線が捕らえる。「脳波翻訳装置開始」「ガメラに告ぐ。ガメラに告ぐ。お前が宇宙船を攻撃すると二人の少年の命はないぞ」

    宇宙船は正夫たちを船内に吸収。宇宙船はガメラに地上に降りるよう命令。船内の正夫たちは気がつく。そこには黒尽くめの五人の男がいた。移動するのに空を飛ぶ彼らを見て「かっこいい」とつぶやくジム。五人はガメラに脳波コントロール装置を後頭部に貼り付けるのに成功。正夫たちは船内を探索し、ある部屋にたどりつく。「しかし腹がへったな。ジュースでも飲みたいな」


    2010-10-21 07:02:00
  • 193:

    >>174
    すると壁が開き、ジュースが現れる。「日本製のジュースよりうまいよ」「わかった。この宇宙船はテレパシーで出来ているんだ。よおし、パラシュートを出してくれ。あいつらをやっつける武器をくれ」しかし何も出てこず、目を異様に光らせた五人組が出現。「よいか。この宇宙船のテレパシー実現装置にはセーフティ回路がついているのだ」「我々の宇宙船に対し危険なことを考えたらそのテレパシーは実現しないのだ」「お前達はガメラをコントロールする大事な人質だ。宇宙船内の自由な活動を許可するが、破壊活動は許されない」

    「お前達は宇宙人か」しかし五人組は無言で立ち去る。正夫はテレパシーで果物を要求。「正夫。何でそんなものを要求するんだ」「果物を要求すればナイフも出てくるだろう」「よおし、リンゴ丸ごと頼むよ」しかし皮をむかれたリンゴがでてきて二人はがっかり。仕方なく船内を探索する二人。ある部屋に檻にいれられた頭部が三つに分かれたイカの化け物のような怪物発見。「あいつもきっとぼくたちと同じようにさらわれたんだ。そして動物園に送られるんだ」「可愛そうだな。助けてやろうよ」「馬鹿だな。僕たちもあいつも猛獣狩りに捕まえれたライオンのようなものなのさ」




    2010-10-21 07:03:00
  • 194:

    >>175
    五人組はガメラに命じてダムを破壊させる。「ガメラ、次の目標は東京だ。東京を破壊せよ」東京タワーを破壊するガメラ。「次は東京湾の石油コンビナートを破壊せよ」地球はパニック。自衛隊は二つの選択を迫られる。「宇宙人の言うとおり、地球は降伏するか。それとも正夫君とジム君の命を犠牲にして、宇宙船を破壊するか。その決定はまもなくニューヨークの国連本部より連絡がある」

    正夫の無線機が路子につながる。「お姉さん。早くこの宇宙船を攻撃してください。僕たちのことはどうでもいいです」そこへ国連の決定が。「地球降伏に決まった」「ダメです。早く攻撃してください」「正夫君。君の悪戯で何とかならないか。小型潜水艇のバッテリーを入れ替えたように」「わかりました。やってみます」

    2010-10-21 07:03:00
  • 195:

    >>176
    五人組はガメラに命令する。「地球人を皆殺しにしろ」そこへ正夫たちが檻の怪物が暴れていると嘘をつく。怪獣のいる部屋に飛んでいく五人組。その間に正夫は脳波コントロール光線とスーパーキャッチ光線のコイルを入れ替える。逆スーパーキャッチ光線により正夫とジムは地上に戻る。地上にいる正夫たちを見てあわてふためく五人組。「ガメラ。あの二人の少年を殺せ」

    しかし逆脳波コントロール光線のためガメラは宇宙船を攻撃。ますますあわてふためく五人組は怪物のいる部屋へ。「ボス。助けてください。無傷なのはこの部屋だけです」怪物が五人のリーダーだったのだ。怪物はバイラス星に連絡する。「母なる星バイラスよ。ガメラを殺害しないかぎり地球侵略は不可能。第2号機は帰還します」しかしガメラの攻撃のより帰還不能となる。クールな声で怪物は部下に告げる。「最後の手段だ。私はどんなことがあってもガメラを殺す。そのためにお前達の命をもらう」


    2010-10-21 07:04:00
  • 196:

    >>178

    ガメラ対大悪獣ギロン

    1969年大映

    監督 湯浅憲明


    出演 加島信博、秋山みゆき、クリストファー・マーフィー、笠原玲子、甲斐弘子、大村崑、イーデス・ハンソン、浜田ゆう子、船越英二


    銀河宇宙系だけで恒星の数は1000億。同じような銀河系が3000億あると言われている。無数の星にどんな秘密が隠されているのか。ある星で異変がおこった。世界各地の天文台が不思議な電波をキャッチしていた。宇宙の彼方からあるメッセージが送られているのである。「今度のは近太陽系からのメッセージです。しかし月や火星や土星に人類のような生物はいません。太陽系に一番近い星プロキシマケンタウリへ、最新の宇宙船アポロで行くとして50万年かかります。宇宙人からの招待状がきても、あちらから来ることがなければ宇宙人にお目にかかることはできませんよ」

    2010-10-21 07:05:00
  • 197:

    >>179
    少年トムと明夫は望遠鏡で宇宙船発見。明夫は母に報告。「宇宙のどこかに交通事故も戦争もない文明の発達した星があるんだ。その星が宇宙船を地球に発進したんだ」「そんな星あるもんですか。望遠鏡をとりあげますよ」「ちぇっ。大人って夢がないんだな」翌朝宇宙船が到着したと思える空き地に急ぐ明夫とトム。明夫の妹友子もついてくる。宇宙船に乗り込む明夫とトム。中で操縦ごっこをするが、本当に宇宙船は二人を乗せて宇宙へ旅立つ。「お兄ちゃん。行かないで」と泣き叫ぶ友子。

    「トム。お前がやたらとスウィッチを押すからだよ」「明夫が、秒読み開始とか言うからだよ」どんどんスピードを増す宇宙船。隕石がやってきてぶつかりそうになる。そこへガメラが。ガメラマーチに乗って、寄り添うように宇宙旅行を続けるガメラと宇宙船。しかし途中からガメラは宇宙船に進路を妨げようとするが、宇宙船は委細かまわずスピードを増し、ガメラは追いつけなくなる。

    2010-10-21 07:05:00
  • 198:

    >>180
    友子は母に「お兄ちゃん、宇宙へ行った」と言うが、「いいかげんにしなさい。休みの時間を勉強しないと、いい学校にいけませんよ」ととりあわない。宇宙船は殺風景な星に到着していた。そこへギャオスが。地球のギャオスと色が違う宇宙ギャオスだ。川の流れがあべこべになり、水がなくなる。川底が開き、そこから包丁の化け物のような怪獣が現われた。早速超音波光線を浴びせるギャオスだが、包丁に反射して、自分の右足を切断してしまう。背後から襲うギャオスだが、包丁怪獣は宙を飛び、ギャオスを真っ二つにする。

    ギャオスを大根でも切るようにきざんでいく包丁怪獣は「フォフォッフォ」とケムール人のような雄たけびをあげる。「ギャオスの肉臭くて食べれないんだ」とあきれるトム。怪獣が明夫たちに近づく。三角形の瞬間移動機械に乗って難を逃れる明夫たち。「この星いったいどうなってんの」二人は探検開始し、コントロールルームのような所へたどりつく。そこへ二人の美人宇宙人が現われる。

    2010-10-21 07:06:00
  • 199:

    >>181
    「あなたたちが来るのを待ってたの。このウルトラスピーキングマシーンのおかげであなたたちと話できるのよ」「ここは何って星なの」「私達はテラと呼んでいるわ。地球とちょうど反対側にあるの」「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。第十惑星ってわけだね」モニター画面にギャオスが。「バーベラ。うるさいからギロンを出しな」「私はバーベラ。小鳥のように美しいって意味よ」「あたいはフローベラ。花のように美しいって意味」「他の人はいないの」顔を見合わせ返事をしない美人宇宙人たち。

    画面に包丁怪獣が。「さっきの怪獣だ」「あれは、うちの番犬ギロン。これはコントロールできるの」「どうして怪獣ばかりいるの」「巨大な電子頭脳に支配されてきたこの星で、その電子頭脳にわずかな狂いが生じたためなの。それで宇宙に助けてくださいというメッセージを送ったの。生き残ったものは宇宙船に乗って他の星に行こうとしたけど、その船は墜落して生き残ったのは二人だけなの。小型探索船を送ったら、あなたたちが来たわけ。もう少しすると、この星は氷河に覆われてしまうのよ」

    2010-10-21 07:06:00
  • 200:

    >>183
    しかしガメラが暴れたおかげで、宇宙船は故障。トムは目を覚ます。「あの子達を食べる前に、宇宙船を修理しましょう」その話を聞いたトムは坊主頭の明夫の頭を殴り、目を覚まさせ逃亡する。追いかけるフローベラたち。「畜生。僕たちはおいしくないぞ」結局捕まってしまい、カプセルに閉じ込められる。トムはカプセルの隙間からカプセルのスウィッチを狙うが、間違ってギロンのコントロールボタンを押してしまう。フローベラたちは宇宙船の修理をする。そこへギロンが現われる。

    フローベラたちは明夫たちを食べるのをあきらめて地球へ向かおうとするが、ギロンが跳んできて宇宙船はまっぷたつ。怪我をしたバーベラを「私達の星は役に立たない人間は死んでもらうのよ」と抹殺するフローベラ。トムたちの呼ぶ声に反応した、海中の仮死状態から復活するガメラ。ガメラはジェット噴射でギロンを持ち上げ、脳天逆落とし。ギロンは地面に突き刺さり身動きできない。手裏剣攻撃をするが、それもダメ。ガメラは手裏剣の出した痕にミサイルをぶち込む。ギロン爆死。ついでにフローベラ爆死。真っ二つに割れた宇宙船をガメラは強力でくっつけ、その中に明夫とトムを乗せ、宇宙船を口にくわえて無事地球に戻ってくるのであった。

    2010-10-21 07:07:00
  • 201:

    名無しさん

    確かにお水は、見た目じゃなくておしぼりとかグラスとかでわかるよね

    昼職メインで風やから、ばれない自信あるわ
    昼職の癖はでる
    細客でごめんなさいm(__)m

    2012-01-09 09:57:00
  • 202:

    名無しさん


    あたしも同じ
    風してるなんて夢にも思ってないやろな
    でも最近、打ち明けて反応見て切ろうか迷ってる〜
    打ち明けないほうがいいのかな?

    2012-01-09 12:38:00
  • 203:

    名無しさん

    だいたいのホストは気付いてるけど気付いてないフリしてるだけ?
    打ち明けても知らんかったフリする

    2012-01-09 17:50:00
  • 204:

    名無しさん

    あたし風俗やけど絶対ばれてない自信ある笑
    見た目ギャルとかよりSEDAとかそっち系のカジュアルやし
    風俗自体週2とかで基本働いてないし
    彼氏(口座)にわ昼間バイトしてる〜ゆうてるし働いてるって嘘ついてる時間連絡もしきてもとらへんし?
    お金も使う気ないからセット料金しか払わんしなんもゆーてこやんし風俗してるゆーたらビックリされるんやろな?
    使う気ないからってゆーか週2とかやし結局昼職の子と同じよーな給料やからやけど笑

    2012-01-09 18:46:00
  • 205:

    名無しさん

    結構口座知ってるよ?他客が顔覚えてて、その客と店被ったりしたら口座に話されたりもするしね?勿論口座は知らんふりするからね?

    2012-01-10 00:57:00
  • 206:

    名無しさん

    うん。服装とか関係ないな?気付かないふりしてるだけ。

    2012-01-10 02:36:00
  • 207:

    名無しさん

    風俗じゃないけどクラブで働いてるのばれた
    水商売すらあかんって言われてたから話し合って辞めさせられた
    自分も水商売のくせに理解なさすぎて萎える…

    2012-01-10 02:46:00
  • 208:

    名無しさん

    あげ

    2012-01-10 10:30:00
  • 209:

    元ホス

    みんな風俗だと気づいてないフリ、知らなかったフリしていましたよ。
    こちらは夢を見させることが仕事だから、お客が居心地悪くなったり、嫌な思いをすることをわざわざ口に出しません。

    2012-01-10 20:37:00
  • 210:

    名無しさん

    においってか空気みたいな雰囲気で分かる

    2012-01-10 20:48:00
  • 211:

    名無しさん

    いわゆる風俗臭やな

    1ヶ月くらい経てばだいたいその人の生活リズムとか分かるし隠しててもバレてるな

    2012-01-10 20:58:00
  • 212:

    名無しさん

    あたし風俗ばれてなかったけどなぁ。
    疑うことはあるんかもやけど、空気やら雰囲気とかで絶対見抜けるとかはないと思う。
    本気で隠そうと思えばばれんよ。

    2012-01-10 21:30:00
  • 213:

    名無しさん

    案外バレるよ?
    うちの場合隠さないけど、隠してる奴皆分かるって言ってたわぁ?

    2012-01-10 21:51:00
  • 214:

    名無しさん

    風俗してる人ってキャバとか昼間してる人よりか全然金の使い方が違うもんな?
    まぁ女の勘みたいな感じで男の勘ってゆうんもあるんかもしらんけど

    2012-01-11 00:58:00
  • 215:

    名無しさん

    見た感じの雰囲気でもわかるよ
    バレてないって思ってるのは本人だけ

    2012-01-12 03:42:00
  • 216:

    名無しさん

    ホストわ風俗雑誌やサイト見てるから、すぐに働いてる場所や源氏名ばれるから気をつけて!

    2012-01-12 03:49:00
  • 217:

    名無しさん

    ほんまにマメなやつはいろんな風俗サイトとか見てるやろなぁ
    うちは風俗してるとは言ってないけどバレててもこの先聞かれる事ないやろーし言うつもりもない

    2012-01-12 14:59:00
  • 218:

    名無しさん

    おまいら自分の職業も堂々と言えんなら風俗すな!?アンポンタンか!?

    2012-01-12 21:34:00
  • 219:

    名無しさん

    顔だしせんかったらいいやん

    2012-01-12 22:26:00
  • 220:

    名無しさん

    逆になんで聞かれへんのに自分から言わなあかんねん(笑)

    2012-01-13 03:01:00
  • 221:

    名無しさん

    うちヘルスやけどキャバって言ってるー
    元々キャバやしテーブルマナー気付けてるし飲みに行く時はセットしてるしバレてる気しやんw
    ヘルスでも顔だししてないしノーセットやからまずバレない!

    2012-01-13 05:03:00
  • 222:

    名無しさん

    き、聞かれへんかったらいいポンタン?
    聞かれたら堂々と風俗してるって言えるんかってゆうとんねん!?アンポンタンが!?

    2012-01-13 08:21:00
  • 223:

    名無しさん

    ↑この人しつこくて気持ち悪い?

    2012-01-13 14:40:00
  • 224:

    名無しさん

    269さんうち通ってる店で全くそんな感じの子来ててみんなで笑ってましたよ?わざわざそこまでしてもバレる子もいるW

    2012-01-13 16:30:00
  • 225:

    名無しさん

    272が行ってる店最低やな?客が客見て笑っててもしゃぁなぃけど従業員も一緒に笑ってたら最低

    2012-01-14 04:41:00
  • 226:

    名無しさん

    >>271
    おまいのほうがキモポンタンて気付けよ!?恥ずかしいな?

    2012-01-14 07:58:00
  • 227:

    名無しさん

    てか風俗してることなんて普通隠すもんやと思ってたww

    2012-01-14 12:40:00
  • 228:

    名無しさん

    見た目黒髪短髪デブスの芋姉ちゃんやから絶対バレてないわ(笑)
    普段昼職やしバイトで勤めてる風俗店も無名のショボい店やからわからんやろな〜

    2012-01-14 18:50:00
  • 229:

    名無しさん

    >>276逆にそうゆう人は絶対に風俗やろなって思ってしまう。
    キャバではないやろしって

    2012-01-14 22:09:00
  • 230:

    名無しさん

    昼職を本職でしとったら、風俗もしててもわからんと思うけどなぁ。
    ホスト風俗に落とそうと必死やったし。

    2012-01-14 23:21:00
  • 231:

    名無しさん

    風俗の子がおしぼり三角お折りするのはなんで?

    2012-01-16 17:36:00
  • 232:

    名無しさん

    別に意味ない。みんなしてるからしてるだけ。三角にしないとこならしないし。

    2012-01-16 17:37:00
  • 233:

    名無しさん

    あたしも隠してる

    2012-01-16 20:44:00
  • 234:

    名無しさん

    学生って嘘ついてる

    2012-01-16 23:04:00
  • 235:

    名無しさん

    昼職で実際に働いてるけど風俗と掛け持ちしてる。もちろんホストにはナイショ…夜職してなさそうとか、純粋そうとか言われるのがある意味快感(笑)

    昼職しかしてないって言ってるから店には呼ばれないけど、色営は半端ない(笑)
    うっといぐらい遊ぼって言われますwww

    2012-12-15 09:58:00
  • 236:

    名無しさん

    うちの口座は隠してもわかる言うてたわ〜
    必死に隠してる子には「お前は風俗とか縁なさそうやもんな」とかのってあげてる言うてたw

    2012-12-15 19:08:00
  • 237:

    名無しさん

    嘘ついてもわかるみたいよ

    2012-12-15 19:14:00
  • 238:

    名無しさん

    わかるやろ
    こっちもホストが
    プライベートで風俗来て
    隠してても
    すぐわかんねんから

    2012-12-15 20:13:00
  • 239:

    名無しさん

    臭いと肌で分かるから(笑)

    2012-12-15 20:37:00
  • 240:

    名無しさん

    ホストがプライベートで風俗来る事なんかない(笑)全部営業やろ(笑)売れっ子ホスト何人もついて遠回しに色ってくるけど、営業って見抜けるし

    2012-12-15 22:35:00
  • 241:

    名無しさん

    座り方や、話し方、テーブルの上、雰囲気でわかるやん

    2012-12-16 03:15:00
  • 242:

    名無しさん

    化粧直しした上からまた直してるドロッドロの肌どカッサカサの手と体臭が染み付いてるから隠すだけあほやで(笑)

    2012-12-17 11:08:00
  • 243:

    名無しさん

    >>291
    仕事終わって直で行く子とかおんの⁉

    2012-12-17 11:17:00
  • 244:

    名無しさん

    風俗ってばれる時、どんな時?
    どんなところでわかる?

    2012-12-17 12:36:00
  • 245:

    名無しさん

    雰囲気で分かるらしいよ。
    でも私いつもバレへん。
    派手に飲んでる店の口座にはバレてるんやろうけど細く飲んでるとこにはバレてないと思う。
    彼氏ですら気付いてないもん

    2012-12-17 16:31:00
  • 246:

    名無しさん

    どんな雰囲気???

    2012-12-17 17:18:00
  • 247:

    名無しさん

    安物ばっか身に付けてる安っぽい下品な雰囲気

    2012-12-17 17:27:00
  • 248:

    名無しさん

    名前晒されてるの見た気がするんだが

    http://s.yo4o.com/izgd

    2012-12-17 17:38:00
  • 249:

    名無しさん

    バレてないって思ってるのは、本人だけ

    2012-12-18 05:06:00
  • 250:

    名無しさん

    まぁ。。
    雰囲気より何よりホストの店全体の売り上げの大半は風俗の子が使ってる金額って分かってる事やし、風俗やろなって疑って掛かったら当たってる事多いやろ

    2013-11-29 22:35:00
  • 251:

    名無しさん

    金額でバレるよな
    昼で月10くらい。
    昼だけちゃうけど、
    煽られたくないからバレたくない

    2013-11-29 22:42:00
  • 252:

    名無しさん

    わたしも雰囲気でわかると思う
    歴の長い人なら特に…
    風俗でも働いてる理由って人それぞれやと思うし、煽られたらはっきり無理って言えばいいんじゃない?
    ホストもそれが仕事なわけだし…
    わかってくれないホストのところには行かないな(´・_・`)

    2013-11-30 08:50:00
  • 253:

    名無しさん

    あげ

    2013-11-30 11:12:00
  • 254:

    名無しさん

    典型的な子はそりゃバレるわ。髪の毛プリン、露出多め、化粧汚い、似たような安い服、話し方が下品。高い風俗とクラブは見た目変わらんよ。雰囲気も話し方も。それだけ厳しいからな
    気抜かん限りバレる事ない(T_T)

    2013-11-30 23:04:00
  • 255:

    名無しさん

    風浴じゃないのに
    服装とかで
    そう見られるの嫌やわー笑
    そんな汚い仕事してません笑
    服装で決めつけるな笑
    話し方も相手との会話ちゃんと
    できるから話し方とか関係ないし笑
    私は店で口座とかヘルプが
    今日きてる客は風浴やで笑とか
    言うて馬鹿にしてる奴ばっか笑

    ホストは風浴の子は汚いらしいよ笑

    2013-12-01 01:04:00
  • 256:

    名無しさん

    枕してたら風俗以下やん。
    しなくていい事してるんやし。
    仕事外で寝る方がよっぽど汚い。

    2013-12-01 01:15:00
  • 257:

    名無しさん

    とりあえず風俗を変換ミスしてるの直してから出直してw

    2013-12-01 01:46:00
  • 258:

    名無しさん

    仕事やったらいいん?w
    仕事いうても一般的に載ってる仕事ちゃうやん
    風俗以下とかないからwwwwww
    ほんまあほちゃう風俗女WWWWW

    2013-12-01 01:49:00
  • 259:

    名無しさん

    風俗してる子が
    アホなんかは一概になんとも
    言えないけど、世間知らずなのは
    よくわかるかなー。
    夜の世界は知ってるだろうが
    昼職してて、寝坊や、仕事のブッチを
    平気な顔してしてくるのは嫌かな。

    2013-12-01 01:52:00
  • 260:

    名無しさん

    昼職もしてたし掛け持ちもしてたし風俗一本の時もあったし…の私が思うのは…風俗の子でも良い子、しっかりしてる子、常識ある子も多いと思うけどなぁ…そういう子は風俗しててもバレなさそう。

    2013-12-01 03:01:00
  • 261:

    名無しさん

    てか、どうでもええねんけど
    お金さえ使ってくれれば(笑)
    一生懸命隠そうとしてるみたいだけど
    興味ないってば(笑)

    2013-12-01 03:55:00
  • 262:

    名無しさん

    まぁ結局はそうなるよね
    金降ろせたらいいんだけど
    対した額出せなくて未収する
    バカは嫌かな。
    ツレがかなり被害被ってるし
    自分の彼女とかが風俗で働いてるのに
    未収するってなると情けないよね

    2013-12-01 04:45:00
  • 263:

    名無しさん

    いじめて?08050140607

    2013-12-01 07:54:00
  • 264:

    名無しさん

    307
    ほんまに価値ある女はね、そうやって職業差別やら偏見やらしないのよ。色んな人間みて色んな経験してるのよ。世の中まだまだ知らないでしょ?風俗風俗いうけど、それでも君が足元にも及ばない女がたくさんいるのよ(笑)

    2013-12-04 01:11:00
  • 265:

    名無しさん

    316
    偏見しないのよ。言うてるけど
    ホストは風俗の女は金しか見えんて
    言うてたし汚い言うてたで笑
    枕するホストは風俗働いてるなら
    上手いやろってやれるならやったろ
    としか思ってない言うてたわー笑
    風俗は女として見れへんらしい笑

    ホンマに汚いねん言うてた笑
    オバさんはとくに言われてる

    2013-12-04 01:58:00
  • 266:

    名無しさん

    >>317
    ホストなんか風俗客以外には
    風俗汚い言うし風俗客には飲み屋とか
    昼職無理言うものなんやでw
    汚い言ってもその汚いのと平気で
    生中出来るからねw
    風俗やからとかじゃなくて
    店に来てる時点で誰であろうと金しか見えてませんw
    あなたも金に見られてる内の1人にしかすぎないよw

    2013-12-04 03:44:00
  • 267:

    名無しさん

    318お金口座が出してくれるから
    私は払ってません
    だからお金として見られる意味が
    わかりませんけどね笑

    ホストが昼職、飲み屋無理とか
    聞いた事ないわー笑
    夜の女しか無理とか言うてる男いたら
    それは女に頼ろうてしてる
    糞野郎なんでしょーね笑

    2013-12-04 04:08:00
  • 268:

    名無しさん

    本当に出してもらってるかどうかは分からないし育てって可能性もあるんじゃない?w
    それにあなたが出してもらってるとか
    この掲示板だけで判断出来る方が凄いでしょーがw

    飲み屋とか昼職無理って聞いた事ないかもしれないけど実際はいてるし
    視野が狭いとゆうか何とゆうかw
    夜の女しか無理って言ってる男がいるなんか言ってないよw
    ホストはその客に合わせて接客する事位分からない?w
    彼女を選ぶわけじゃないんだから
    店に来てる時点で一緒w

    2013-12-04 05:20:00
  • 269:

    名無しさん

    女の人がお金にしか見えへん。
    風俗であろうがなかろうが。

    って言ってたよ…!

    2013-12-04 07:56:00
  • 270:

    名無しさん

    317 アホや。
    汚いのは貴方の顔とすぐ真に受ける、馬鹿丸出しの頭。

    2013-12-04 10:04:00
  • 271:

    名無しさん

    隠してるけどこんなに頑張ってるって言いたくなる時もある…でもやっぱり言うことはないかな。

    2013-12-04 12:26:00
  • 272:

    名無しさん

    風俗って雰囲気でバレるよ

    2013-12-05 02:59:00
  • 273:

    名無しさん

    口座はわかってないふりしてるだけで本当はわかってんで。そんなん当たり前。

    2013-12-05 03:06:00
  • 274:

    名無しさん

    わかってても何でもいいやん。使う金額決めるんは自分なんやし

    2013-12-05 03:55:00
  • 275:

    名無しさん

    自分出会った時は風俗してなくて昼だけやったけど、途中で始めてバレたよ。雰囲気で分かるらしい。

    2013-12-07 00:54:00
  • 276:

    名無しさん

    雰囲気ってどんな?

    2013-12-07 03:47:00
  • 277:

    名無しさん

    317
    しみじみアホなん分かるわ
    ほんでガキ丸出しな(笑)
    風俗嬢の金で飯くってるくせに
    ホストもおもろいなー(笑)
    自分の価値下げてんのも分からんか
    アホ同士お似合いやな自分ら(笑)

    2013-12-08 02:48:00
  • 278:

    名無しさん

    317なんでも鵜呑みにして
    可愛い赤ちゃん !爆笑
    ホストからしたらそらもう
    育てやすい赤ちゃん\(//∇//)\

    2013-12-08 02:58:00
  • 279:

    名無しさん

    鵜呑みって意味分かるかな?
    可愛いベイビー?\(//∇//)\

    2013-12-08 03:01:00
  • 280:

    名無しさん

    私はキャバやったけど使う額が額やったから風俗やと思われてた。
    風俗やめて!て言われたから私キャバやでって言ったら良かった〜お前が風俗だけは嫌やねん。
    お前風俗したら絶対この店こんなるやろ。
    有名な店で有名ホスト指名するやろ。だから心配やねんって
    そっちの意味で風俗やめてなんかいww
    お金だしてもらってても本当に大事なら店に入れることは絶対ないから。

    2013-12-08 11:01:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
風俗なの口座に隠してる人を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。