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北九州殺人事件

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  • 1:

    名無しさん

    日本の犯罪で俺が知ってる中で最もエグい事件。

    2008-10-29 05:44:00
  • 28:

    名無しさん

    1994年、松永は新たな金蔓を見つけた。  今度は男で、不動産屋の営業をしていた虎谷久美雄さんである。彼は松永と同い年で、離婚して10歳の娘とともに暮らしていた。  松永は「新会社を設立するから共同出資者にならないか」と持ちかけ、連日酒の席へ連れ出して、言葉たくみに些細な軽犯罪の過去等を聞き出した。計画がうまくいくまでの生活費は、純子に実家へ電話させ、泣き落としで送金させた。この金額も1997年まで63回に分けて、1500万以上にのぼったという。

    2008-11-01 04:19:00
  • 29:

    名無しさん

    虎谷さんは松永に言われるがまま、新会社の事務所として小倉にあるマンションの一室を自分名義で賃貸契約する。  そして純子が保育士をしていた経歴を大袈裟に吹聴して、10歳の娘を預かり同居させた。この少女が、のちに冒頭で警察に駆け込むことになる少女である。 この時期から松永の虎谷さんへのマインドコントロールが始まった。  虎谷さんが酒の席で口をすべらせた軽犯罪について問い詰め、お得意の書面(『事実関係証明書』と題され、私は〜の犯罪を犯した事実を証明しますと書かされたもの)を作成した。

    2008-11-01 04:22:00
  • 30:

    名無しさん

    松永のやり口は、内容は言いがかり同然でもとにかく執拗で、何度も何度も繰り返し相手の弱いところを長時間にわたって突いていくというものである。これをやられると被害者は次第に消耗して、自分の言い分さえ見失ってしまうのだった。 これによって虎谷さんはやってもいない犯罪にまで『事実関係証明書』を作られ、それが弱みとなり、がんじがらめになっていった。  虎谷さんは1995年2月、不動産会社を退社。いつの間にか新会社設立の話は消え、共同経営者どころか奴隷同然の身分になっていく。

    2008-11-01 04:24:00
  • 31:

    名無しさん

    この頃から、虎谷さんへの「通電リンチ」が始まった。食事も制限され、一日中純子による監視がなされるようになった。虎谷さんは松永に命令されるがままに消費者金融から限度額いっぱいに金を借りては渡し、親族、知人など考えられる限りのツテから借金してはそれを渡した。 しかしそれも1996年1月あたりまでであった。もう虎谷さんに金を作れるあては尽き、一目見てもわかるほどの栄養失調になっていた。松永は虎谷さんの殺害を決心するかたわら、新たな金蔓を探し当てる。次は女性で、また結婚詐欺であった。

    2008-11-01 04:27:00
  • 32:

    名無しさん

    この女性も消費者金融、親族などすべての手段を使って金をぎりぎりまで搾り取られた上、「通電」を受け監禁された。だが彼女は命の危険を感じた末、アパートの二階から飛び降り、腰骨骨折や肺挫折を負いながらも何とか助かっている。  しかし、虎谷さんは生き延びることはできなかった。

    2008-11-01 04:30:00
  • 33:

    名無しさん

    虎谷さんが受けたリンチは凄惨なものである。  食事は一日一回で、インスタントラーメンもしくは丼飯一杯。10分以内に食べ終わらないと通電を加えた。また、つらい姿勢や直立不動を長時間強要し、少しでも動けば通電。季節は真冬だったが、一切の暖房器具も寝具も与えず、ワイシャツ1枚で風呂場で寝かせていた。  栄養失調のため嘔吐や下痢を繰り返すようになると、その吐瀉物や大便を食べることを強要した。その他にも裸にして冷水を浴びせる、殴打する、空き瓶で脛を長時間にわたって執拗に殴るなど、飽かず虐待を加えたという。もちろん「通電」はもっとも頻繁に行なわれた。

    2008-11-01 04:33:00
  • 34:

    名無しさん

    2月20日頃になると、虎谷さんは腕を上げることもできなくなるほど衰弱した。この頃、松永は虎谷さんの実娘である少女に、歯型がつくほどきつく父親の体を噛ませている。  2月26日、虎谷さん死亡。  松永は少女に、 「お前がつけた歯型のことがあるから、お父さんを病院へ連れていけなかった。病院へ連れていったらお前が殺したことがすぐにわかって警察に捕まってしまうからな」  と言い聞かせ、まだ小学校5年生の少女に『事実関係証明書』を書かせた。内容は「私は、殺意をもって実父を殺したことを証明します」というもので、長い間少女はこの書面に縛り付けられることとなる。

    2008-11-01 04:37:00
  • 35:

    名無しさん

    松永は死体の処理を、純子と少女に一任した。二人は包丁、のこぎり、ミキサーなどを使って死体をバラバラにし、鍋で煮込んだ上、塊は海へ、肉汁は公衆便所へ廃棄するなどして処理した。  なおこの死体解体の直後、純子は第二子を出産している。

    2008-11-01 04:39:00
  • 36:

    名無しさん

    またも金蔓を失った松永は、今度は純子に金を工面することを命じる。  純子は実家に連絡し泣きついて送金してもらうものの、額が大きくなってきたこともあり、心苦しさに出稼ぎを決心した。  1997年4月、純子は1歳になった次男を久留米市の伯母へ預け、湯布院でホステスとして働き始めた。長男はマンションに置いたままで、世話は虎谷さんの娘にみさせていたようである。しかし純子はいつになっても帰ってこなかった。殺人の共犯者でもあり奴隷でもあった純子に逃げられた松永は、取り戻すべく一計を案じて純子の母・静美に連絡をとった。

    2008-11-01 04:41:00
  • 37:

    名無しさん

    松永と静美さんの肉体関係はまだ続いており、彼は以前より「純子のせいで殺人や詐欺の片棒をかつがされた」と静美さんに吹き込んでいた。そのため、緒方家の世間体を案じた父・誉さん、静美さん、並びに妹の理恵子さんが話し合いのため松永のマンションへ出向くことになった。これは大きな間違いであったが、松永の口車に乗せられ、純子を殺人の正犯だと思い込んだ緒方家の人々は唯々諾々とこれに従うしかなかったのである。

    2008-11-01 04:44:00
  • 38:

    名無しさん

    マインドコントロールは松永の真骨頂とも言うべきところである。  明け方まで寝かせず同じことを何度も何度も執拗に繰り返す、相手の一番弱い所(名家の緒方家にとって、これは世間体だった)を突く、自尊心をくすぐって持ち上げては落とすことを繰り返すなど、一連の手口はもう手馴れたものだった。 「緒方家から殺人犯を出してもいいのですか、マスコミの餌食にされますよ、家の名誉を何だと思っているのですか」  と松永は彼らを逆に責め、 「私が死んだということにして葬式を出しましょう。そうすれば純子は帰ってくるだろうから芝居に協力して下さい」と言いくるめた。  そしてこの芝居にひっかかり、純子は小倉に帰ってくることになる。

    2008-11-01 04:46:00
  • 39:

    名無しさん

    帰ってきた途端、それまで押入れに隠れていた松永に取り押さえられて殴られ、彼女は家族の前で通電リンチを受けた。純子にとってはこの時、騙されたことよりも、家族が松永の味方をしたばかりか彼の膝下に置かれてしまったことの方がショックだったという。  松永は純子に命じて、湯布院で世話になっていた人々に電話をかけさせ、罵倒させて絆を断たせた。味方と逃げ場を失くすためである。もう逆らう気力もなく純子はこれに従い、見ず知らずの自分に親切にしてくれたスナック経営者や紹介者に 「あんな安い給料でこき使いやがって、バカにしてるのか」 「親切ヅラして私をスナックへ売り飛ばしただろう」  と松永に命じられるがままに悪態をついた。

    2008-11-01 04:49:00
  • 40:

    名無しさん

    松永はその後、純子がマンションで死体をバラバラにしたことを緒方家の3人に告げ、「家の名誉のため、証拠を隠滅しなくては」と言って配管工事をさせている。これによって彼らに共犯者の負い目を感じさせることが目的だった。  その上で彼は緒方家の人々に 「純子は詐欺、殺人などで指名手配となっています。なんとか私が彼女の面倒をみながら逃げ切ってみせますから、さしあたり5年分の逃走資金を調達して下さい」  と言った。この5年分の逃走資金として呈示した額は、3000万円である。

    2008-11-01 04:51:00
  • 41:

    名無しさん

    緒方家の人々はそんな金はないと言ったが、松永は土地を担保に借りろと強要。しかし土地の名義は、祖父のものになっていた。

    1997年6月、妻の理恵子さんが毎晩外出していることに気を揉んだ主也さん(緒方家の婿養子)は、彼女を問い詰めた。理恵子さんは渋々、姉の純子が犯罪者であることを打ち明けた。  元警官である主也さんはそれを聞き、「松永が義姉をたぶらかしたに違いない」として、次回は自分も同行すると言い出した。  しかしこれもやはり、取り返しのつかない誤りであった。

    2008-11-01 04:53:00
  • 42:

    名無しさん

    松永は一目で主也さんの性格を見抜いた。公務と農協しか社会経験のない純朴さ、婿養子であることのわずかな心の引け目、隠された男のプライド。松永は彼に酒を飲ませ、 「あなたが跡取りなのに未だに土地の名義は先々代さんらしいじゃないですか。バカにされてるんですよ」 「緒方家の中じゃあなた、単なる種馬扱いだと言うじゃありませんか、人をなめるのもいい加減にしろという感じですねえ」 「理恵子さんは意外に男癖が悪いそうで。静美さんといい緒方家の女性は発展家の血筋のようですな」  とさんざん吹き込んだ。静美の相手とはもちろん松永本人のことなのだが、これは実際地元でも相当噂になっていたらしい。そして理恵子さんとも、松永はもう関係を持っていた。  

    2008-11-01 04:55:00
  • 43:

    名無しさん

    赤子の手をひねるように松永に乗せられてしまった主也さんは、 「あなたがお人よしなのをいいことに、こんなにコケにされ続けて腹がおさまらないでしょう。あんな人たちは殴ってやったってバチは当たりませんよ」  との松永の言葉のままに、緒方家の人々を順繰りに殴ったという。もちろん酔いが醒めてしまえばただちに後悔し、自己嫌悪することになるのだが。 こうしてやすやすと松永のかけた罠に捕らえられた主也さんは、二人の子供までも松永に預けてしまうことになる。そしてこの直後あたりから、松永の緒方家一同への「通電リンチ」も始まった。

    2008-11-01 04:57:00
  • 44:

    名無しさん

    供述によると、静美さんと理恵子さん母子を並べて仰向けに寝かせ、
    【コレより先は信じられない過激な内容です。事故責任で読んでね】


    同時に性器へ通電するというリンチまで行なっていたそうである。  母と娘2人を犯し、その関係をそれぞれの夫の面前で吹聴し、なおその性器へ電流を流す。松永は彼らの上に絶対的に君臨し、それを誇っていた。まさにローマ皇帝並みの暴君ぶりだったと言えよう。

    2008-11-01 04:58:00
  • 45:

    名無しさん

    8月、緒方家は誉さん名義で、農協から3000万を借り入れた。担保はもちろん祖父名義の土地である。  主也さんはこの借入書の保証人になっているが、その前に松永に「これ以上、緒方家の奴隷になっていることはない」と唆され、住民票の住所を変えていた。それを忘れてもてしまう一手だった。

    2008-11-01 05:02:00
  • 46:

    名無しさん

    睡眠不足と心労により、主也さんは9月以降、職場へ出勤できなくなった。そして主也さんへの通電も、ほぼ同時期に始まっている。  彼らは自由に外出することも禁じられ、完全に松永へ精神的に隷属した。彼の促すままに農協から金を借りては渡し、まだ残っている水田を売却すべく手続きに奔走した。  その一方、松永は例の「書面作成」の腕前を発揮し、彼らに 「我々が失踪したのは土地の売却を親族に邪魔されたせいである」 「私(主也)は妻の首を絞めて殺害をもくろんだ事実を認める(※松永みずからが理恵子さんとの肉体関係を暴露し、彼の嫉妬心を煽った果ての行為である)」  など何通もの書類を作らせては署名させた。精神的に支配されきっていた緒方家の人々は、これに法的拘束力があるとたやすく信じた。

    2008-11-01 05:05:00
  • 47:

    名無しさん

    しかし祖父や親族が簡単に土地の売却にうんと言うはずはない。  親族に強硬につっぱねられ、警察が動き始めたことも知らされた松永は、緒方家はもう金にならないと判断した。なおそれまでに彼が緒方家から搾り取った金は、6300万円にのぼるという。  1997年12月、松永は言いがかりをつけて緒方家の大人たちを並べて正座させ、その場で純子に命じて父・誉さんを通電によって殺させた。死体は残された緒方家の面々が処理せざるを得ない。虎谷さんの死体と同様の手段で、解体し海に捨てたという。  

    2008-11-01 05:22:00
  • 48:

    名無しさん

    翌年1月、通電と心理的負担によって精神に異常をきたした静美さんが殺害される。もちろん松永が手を下すことはない。しつこく何度も殺害をほのめかされ、追い込まれた被害者たちの中から主也さんが暗に指名されて絞殺させられたのである。遺体は同じく解体されて処理された。

    2008-11-01 05:23:00
  • 49:

    名無しさん

    2月、度重なる通電によって難聴になっていた理恵子さんを「頭がおかしくなった、邪魔だ」と言い、夫である主也さんに絞殺させる。

    2008-11-01 05:26:00
  • 50:

    名無しさん

    4月、主也さんを虎谷さんの時と同じく、浴室へ監禁し食パンだけを与え、1ヶ月半かけて栄養失調で死亡させる。  

    2008-11-01 05:28:00
  • 51:

    名無しさん

    主也さんが死亡すると、主也の子供(姉)は「このことは誰にも言いません。弟にも言わせません」と松永に対してお願いし、自宅への帰宅を願い出ている。それに対し、松永は「死体をバラバラにしているから、警察に捕まっちゃうよね。弟が何もしゃべらなければいいけど、そうはいかないんじゃないかな。弟は可哀相だから、お母さんのところへ行かせてやる?」と暗に弟を殺すことを命じ、姉は弟に「お母さん(理恵子)のところに連れて行ってあげる」と嘘をついて、わずか10歳の姉に自分の弟を絞殺させた。その後、松永は「あいつ(姉)は口を割りそうだから処分しなきゃいけない」などと純子に殺害をもちかけ、少女(姉)に満足な食事を与えず、通電を繰り返し、純子と虎谷さんの娘に絞殺を命じた。そのとき、少女(姉)は静かに横たわり、首を絞めやすいように首を持ち上げたという。

    2008-11-01 05:32:00
  • 52:

    名無しさん

    松永はこうして緒方一家を皆殺しにしてしまったのちも、純子に向かって 「お前が由布院へ逃げたせいで、全員を殺す羽目になった」  と、この期に及んでさえすべてを彼女のせいにするのを忘れなかった。  しかし2002年に少女(虎谷さんの娘)が逃げ出し、警察へ駆け込んだことで一連の事件はようやく明るみに出ることになる。

    2008-11-01 05:35:00
  • 53:

    名無しさん

    祖父宅へ少女を連れ戻しにやってきた松永と純子を、張り込んでいた捜査員が緊急逮捕。また、少女が長らく世話をしていた四人の子供が児童相談所に保護される。このうち2人は松永と純子の実子であり、残る2人は、母親から養育費を巻き上げるため松永が言葉たくみに預かっていたものであった。

    2008-11-01 05:37:00
  • 54:

    名無しさん

    2005年3月、福岡地裁において検察は松永、純子の両名に死刑を求刑。  同年9月、死刑判決。  公判中も一貫して、己の「全能感」をどこでも押し通せると信じ、滑稽なほどたわいない嘘をつき続けた松永は、ただちに控訴した。

    2008-11-01 05:39:00
  • 55:

    名無しさん

    事件の詳細のコピペです
    >>15-26
    >>28-57

    2008-11-01 05:42:00
  • 56:

    名無しさん

    全部読みました。恐すぎますね、残虐。コピペお疲れ様でした

    2008-11-01 05:45:00
  • 57:

    名無しさん

    やっと終わった?
    見やすいようにアンカー打ったけど機能してないみたい。ごめんょ。

    信じられない事件ですよね。しかも自分は一切手を掛けてないってのがまた信じられない。

    2008-11-01 05:50:00
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