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∞毬栗姫様∞
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1:
ぉまめ ◆X/l2UzVPhE
『そぅ。そらよろしかった☆あら、もうこんな時間。ほな、あたしもそろそろ出勤準備しなあかんしまた連絡させてもらいます☆はい、はーい☆』
ポチッッ2005-11-26 18:06:00 -
112:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
カリナは入店1ヶ月目でくりくりおめめが可愛い妹キャラ。
ご新規のお客さんに人気。仕事に対して真剣で、リアに憧れ、良く絡んでくる。
最近はリピート率も上がってきていて好調。
タモツちゃんは、そんなカリナに連れられ最近入店した女の子である。
普通に可愛いが、化粧が濃すぎて素がわからない。あんまり回りに合わせたりしないで、勝手な行動が多く、ヘルプでお客さんに口座の悪口を言うのがたびたび、なので最近女の子達から雲行き怪しい声がちらほら。2005-12-01 01:07:00 -
113:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
リアはいわゆる、『姉さん』と呼ばれる立場である。
売り上げ、指名数で稼ぐトップは店の看板でもあり、女の子にとっての憧れであり厳しいママにでも自然となりうる。
もちろんユウもだ。
リアとユウはClubuの看板で、教育指導も勤めなければならないのである。
この業界は、昔の遊郭とよく性質が似ていて、自分が売れたら下の新芽を育てて行く。むしろ下を育てて、やっとこさ一人前になる。古いやり方はClubu初代代表が決めたしきたり。2005-12-01 01:16:00 -
114:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
話はもどってタモツだが、
リアの聞く分に、いろいろと耳に余る部分が多く、ゆっくり話をしたいと思っていた。
『じゃあカリナちゃんタモツちゃん寿司行こか(。´v`)ノ』
一行は新地を歩く2005-12-01 01:19:00 -
115:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
カラカラカラカラカラ。。。
『おッッ!!!リアちゃん久しぶりやなッッらっしゃいッッ☆』
『おいちゃん久しぶり☆相変わらず旨いんかッッ(。゚∀゚。)』
『ったり前やんけ☆ホラホラ寒いやろっ!!!べっぴんさん達カウンター座りい!!!』2005-12-01 01:54:00 -
116:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
熱すぎるおしぼりをパタパタしながら値段の書いていないメニューに目を通す。
『キャ!(*゚Д゚)!リアさんカリナそんな軍資金ないっすッッ』
『えーからたらふく食べ。タモツちゃんも食べやぁ☆』
『…はぁ。』タモツ愛想悪☆2005-12-01 01:57:00 -
117:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
旨い寿司をつつきながら飲んで数時間たった頃。
いつのまにか熱燗で酔っ払ったのか、後ろの座敷でカリナが倒れていた。
『カリナ倒れてるやないの』
リアが笑った。その時。
『リアさん、あんなあたし…』2005-12-01 02:00:00 -
118:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『ん?』
珍しくタモツが口を開いたのでリアは嬉しくて笑顔で耳を澄ましてイカサシを摘んだ。
『あんな、あたし店長すきなんやん』2005-12-01 02:03:00 -
121:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『(。゚∀゚。)。。。ん?』
『いや、だからあたし店長の事すきやねんか』
『(゚Θ゚・)』
『リアさんさぁ、やたら店長の事意識してへん?ぶっちゃけ見てて嫌やねん』
リアはイカサシを摘んだまま固まった。2005-12-01 13:13:00 -
122:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
タモツは続ける。
『あたしが問題児なんわなぁ、店長にかまって貰う為やねんやん?やし別にリアさんにこんな風に飯とか連れてきて貰ったりとかあんま嬉しくもないし、逆に迷惑ってゆーかぁ』
えぇぇぇ(*゚Д゚)エェッ!!?2005-12-01 13:16:00 -
123:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
まだまだ続く
『で、リアさんに言っときたい事あってんヶドー。』
『…はぁ。何でしょ』
『店長な、タモツの事いっつも『手ぇかかる女や』って言うねんやん。でも『リアの次にやけどな』って付け足すねんかー。ぶっちゃけ迷惑やん?ってかリアさんは店長に何がしたいん?店長困ってんねんし、あたしからしても邪魔?やしぃ、もーちょっと自粛して?22歳やったっけ?大人やん?』2005-12-01 13:22:00 -
124:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
(*゚Д゚){ついこの間まで21でしたー!!!しかも誕生日からまだあんまり立ってないから気持ち21やもーん!!!ってか、たかだか3歳差やんか!!!18歳と何が違うん!!!肌か!!?肌は確かに曲がり角やけどな!!!
言えない(。´v`。)ノただ固まったまま。リアはいきなりの予想外の事態に対する対応力ゼロな女である2005-12-01 13:26:00 -
125:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『ま、そーゆー事やし。お疲れ様でーす☆』
タモツはさっさと帰ってしまった。
リアは固まったまま。
『たしかに若い方がいいかもしれんヶドやな、、、』
呟く声は虚しくイカサシにしか届かない。2005-12-01 13:29:00 -
126:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
コトッッッ。。。
リアの前にポコポコとあったかい茶碗蒸しが置かれた。
『ま、なんや!!おいちゃんからのさーびすャ☆』
『おいちゃんッッ(*゙Д゙)』2005-12-01 13:54:00 -
127:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
リアはあったかい茶碗蒸しをつっついてポーっとしていた。
♪♪ロンコロ♪♪ロンコロ♪♪
(*゚Д゚)●着信●カミ●
なんとなく話したくなかったので電話は開けてすぐ閉じた。
それからカリナが目を覚ますまでリアはポーっとしていた2005-12-01 13:57:00 -
128:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
カリナの家はちょっと遠いのでタクシーで送り、
リアは、まだ朝には程遠い空を車内の小さな窓から見上げて煙草をユラユラとくゆらせていた。
♪♪♪ロンコロ♪♪♪ロンコロ♪♪2005-12-01 14:01:00