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1:
↓下記URLレスNo304の続きです
こちらから読んでください。
http://bbs.yoasobiweb.com//test/mread.cgi/yomimono/1124193696/-52005-08-17 11:07:00 -
250:
小声で呟くように言った春
それは私だって同じ‥
今 隣にいる春と店での春は同じ人間なのに まるで違う人のよう・・・
キラキラしたネオンが輝く繁華街も 昼間見れば ただのビジネス街。2005-08-17 19:33:00 -
251:
沢山の誘惑があるこの町も昼間見ればただの雑居ビル
暗い照明も心地よい音楽も【ホストクラブ】という肩書きが無ければ ただのカラオケボックスや居酒屋と同じ。。
お酒が飲みたいから行く場所じゃない‥
2005-08-17 19:36:00 -
252:
スーツを着た男が作ってくれた お酒は ある意味ドラッグ‥
心地よく酔わせてくれて 現実逃避をさせてくれる。ここでは 私達は女王様‥
要望は何でも聞いて貰える
お金さえ使えば‥2005-08-17 19:37:00 -
253:
春もそう・・・
作られた世界の中‥
本当は男らしい彼も店の中では【甘えた】という設定
『何か違う?!(笑)春だって違うよ!』
クスクス笑いながら答えた2005-08-17 19:39:00 -
254:
違うのは当たり前‥
この仕事自体が偽りで固められているのだから‥
『俺は一緒やん!!何か緊張するわ!瞳も飲めば?』
『いただきます!』
ボーイを呼ぼうとした時 ニコニコ笑いながらグラスを二つ持った唯が私達の席に近ずいて来た。2005-08-17 19:41:00 -
256:
『唯ちゃん作って‥』
唯が二つのグラス一杯にアイスを入れ 焼酎を注ぐ。その様子を見ながら 私は目だけを動かし祐貴を探す ━━━━━・・・
目で合図を送る。
すると祐貴はすぐに私達の方に来た。
『すいません、失礼します。ミカちゃん‥』2005-08-17 19:44:00 -
257:
『えっ?何で?!』
ミカが不服そうに言う。
私は知らないフリをして3人で話を進めた。
『春くん?!ミカここにいたらダメ??』
黄色い声を出し 上目使いで聞く。2005-08-17 19:45:00 -
258:
私への挑戦状かとも思えるその態度に私は腹が立って仕方なかった。
ムスっとした顔の私を春の困った顔が覗き込む。
『みかちゃん‥』
私は名前を呼びながら手のひらをミカに向けて その手を後ろの席に向けた。2005-08-17 19:46:00 -
259:
【あっちに行って‥】
言葉に出来ない分 態度で示したつもりだった。
『春くん?!いていい??』私の事など見えてないように春に話かけるミカ。。
『う…ん、、』2005-08-17 19:47:00 -
260:
渋々了承したという感じの春斗。私の顔を覗き込み 私の顔色を伺う。
『春くんっ!!ミカもいただいていいですか?』
コクリと頷く春を横目で見た。春が悪い訳ではないのは分かっているのに それでもミカだけは拒んで欲しかった。。
美香だけは・・・2005-08-17 19:47:00 -
261:
『すいません!レーディースグラス下さい!!』
手を上げながら ミカが大きな声で言う。
彼女は何をしたいのだろうか・・・
欲しかったもの‥
彼女にとっての1番は・・・【彼】━・・一輝。。2005-08-17 19:49:00 -
262:
『失礼します‥』
コトン――‥
祐貴がグラスをテーブルに置きながら私の方を見る。ムスっとした表情で私は祐貴を見つめる。
複雑そうな唯の顔‥
困惑した春斗の顔‥2005-08-17 19:50:00 -
263:
ここだけ‥この席だけ 空気が違うかった。
そうさせてるのは私・・・分かっていても笑うことなんて出来ない。。
今まで 何があっても笑えていた。
例えそれが身内の不幸でも‥
でも今の私は笑い方を忘れた。作り笑いすら出来ない2005-08-17 19:51:00 -
264:
『いただきますっ!』
ミカが嬉しそうに春とグラスを合わせる。
『春君は最近お店はどうなの?ってかチーママと同伴とかビックリしたしっ!!』
ニコニコ笑いながら話すミカは私の方を一瞬たりとも見ない。
『店はボチボチですねっ‥』なるべく店の話は避けようと努力してくれているのか春はそれ以上店については何も答えなかった。2005-08-17 19:52:00 -
265:
『すいません。チーママ』祐貴が私を呼びにくる。。
この席にいたいような‥ いたくないような・・・・でも他の席に挨拶に回るのも私にとって大切な仕事。
『春、ちょっとごめんね』唯の肩を二度軽く叩くと 首を二度大きく振る。。
【お願いね‥】という意味初めてミカと目があった。
私は少し睨みながら席を後にした。2005-08-17 19:55:00 -
266:
新規の客だった事もあり 話は弾み お酒も結構なペースで進んだ。。
話の間を見計らって席を立ち春の席に向かおうとすると祐貴が私の事を呼び止めクロークの方に足を運んだ
『何?!』
愛想もない話し方の私‥。
『切れるな!!瞳、仮にもチーママやで?分かってるよな?!今日の瞳は最悪や!プライベートで何があったかは知らんけど今は仕事中やねん。余計な事考えるなっ!笑え!嘘でも笑え!』2005-08-17 19:57:00 -
267:
彼の言ってる事は最もな事。分かってるけど‥
『‥ありがと。』それだけ言い私は急いで 春の席に向かった。
『ただいまっ!』
『瞳、遅いゎ!!』
春がすねたように口を尖らせながら言う。2005-08-17 19:58:00 -
268:
『ごめんなさぃ。。ってか春、顔赤いけど大丈夫?』
目の周りや頬は赤くなり 充血がちな目を見ながら言う。
相当 飲んだ顔・・・ふと ボトルに目をやると満タンだった筈のボトルは後 残りわずかになっている。
『結構、飲んだ?』
春にではなく 唯に聞く。『はい。ゲームで‥』2005-08-17 20:02:00 -
269:
苦笑いしながら唯が答える
『そうなん?!何のゲーム?私も寄せて貰っていい?』
春の隣に寄り添い 歌を歌ったり手を使ったゲームを色々した。
その間 勿論 美香とは一言も話してない。
でも さっきの祐貴の言葉を思い出し 私は必死で笑顔を作っていた…つもりだった。2005-08-17 20:04:00 -
270:
『あっ!!この歌めっちゃ好きっ!彼氏がいつも歌ってくれるねん!!』
唯が春にリクエストした曲はラブバラード・・・
【愛してる】【側にいて】そんな甘い台詞が並べられた曲。その曲が転送され音楽が流れた瞬間 ミカが嬉しそうに声をあげた。。
だから‥何?!
心の中では そう思ったが笑顔を作り私はミカに初めて話かけた。2005-08-17 20:05:00 -
271:
『ミカちゃん。。春君の前だから言わせて貰うけど彼氏を作るなとは言わないけれどゲストの前ではあまり彼氏の話は‥ねっ?!』
私への当て付けな事は分かっている。
でも これ以上落ちるわけには行かないから‥
何もない平気なフリをして ミカに話かけた。。
ミカの挑発には乗らない。2005-08-17 20:06:00 -
272:
『すいません。』
素直に謝ったミカに正直 驚いた。
『次から気をつけてね‥』呆気にとられながら 春の歌を聞こうとした。
『でも春くん、私の彼氏の事知ってるし‥』
前言撤回!! この台詞が言いたかったに違いない‥私の彼氏は一輝だと・・・2005-08-17 20:08:00 -
273:
『そうなの‥』
それ以上の言葉が見つからず 私は黙ってしまった。
『さっきも話してたから‥春君の前ならいいかなぁ。。って‥発言が軽率でした。すいません。』
私はただ頷いただけ。2005-08-17 20:09:00 -
274:
何組かゲストが帰った為 新人の女の子二人も春の席につく事になった。
二人とも 全くの素人・・
『何か最初の頃の唯ちゃん見てるみたいやわ。』
私が言うと みんなが唯を一斉に見る。
今でも可愛い唯だが 日に日に成長して行くのが 目に見て分かるほど・・・ もうミカと同じ席に付けても対等に見える。2005-08-17 20:11:00 -
275:
『春さんは‥同業者さんですよね?!』
新人の一人 愛が言う。。
『まぁ・・・』
グラスにある焼酎を二口程飲み、少し答えにくそうに春が言う。
『生ホストさん初めて見たぁ!!かっこいいー!!!』二人とも学生のバイトだから多分ホストクラブなんて何かない限り行かないだろう。芸能人を見るかのようにキラキラした目で春を見つめる様子を見て自分にもあったそんな時代を思い出した。2005-08-17 20:13:00 -
276:
━━━━・・・
『じゃぁ番号教えて!!』
仕事が終わりコンビニに向かう途中 黒い服の男が私の左後ろから近ずいてくる『今から何処行くん?』
またスカウトかぁ‥
まだ私がお水をして間もない頃だった為勿論ホストになど行った事はなかった。『家帰りよるよ。』2005-08-17 20:17:00 -
277:
『もう帰るのぉ??ちょっと時間ない?!』
私の隣に並びながら必死で話かけてくる。しつこくついてくるので足を止めて用件を聞いてみる事にした。
『何?』
『いきなり止まるからビックリしたわ!!今から俺の為に一時間だけ時間くれへん?』2005-08-17 20:18:00 -
278:
『何のスカウト?』
どうせ いつもみたいにセクシーキャバクラや風俗のスカウトだろうと思った。
『いやスカウトじゃないで‥一応俺、、ホストなんですが・・・』
驚いてその男を見上げた。
ホストってテレビでしか見たことが無かった。一日に何十万、何百万のお金が動いて テレビの向こうの世界とばかり思っていた。2005-08-17 20:19:00 -
279:
『ホスト?!』
上から下まで何度も視線を動かしてその男を見た。。
『俺まだ新人やから客捕まえるまで店戻れないねん。一時間でいい!金も俺が払うからお願い‥一時間だけ俺に時間ちょうだい!』
一生懸命 話す彼は決してホストに向いてる感じではなかった。今はもう 顔すら思い出せないが しわしわのスーツに履き崩された靴。。
それでも【ホスト】という看板が大きかった。2005-08-17 20:24:00 -
280:
『でも・・・』
『ほんまにお願い!!かっこいい人つけるし絶対後悔させないから!』
唾が飛ぶくらい一生懸命話し、必死なのは十分 わかった。
『・・・分かった。』
『本間に?!ありがとぉ!!マジで嬉しいゎ!絶対面白いから!!』2005-08-17 20:25:00 -
281:
店までの5分ぐらいの道程は 一瞬のように早かった。。
『うゎー!!』
テレビで見たような世界が私の目の前に広がっていた。
初めて来た私は いろんな所を見渡しては一人で舞い上がっていた。
『ここでいい?』2005-08-17 20:26:00 -
282:
『うん。』
荷物を置き ふかふかのソファーに腰を降ろした。。
『いらっしゃいませ。』
また別の男が方膝を付けて湯気のあがった お絞りを私の目の前に差し出した。
『あっ‥すいません。。』慣れてない私は丁寧にお絞りを受け取り 少し手を拭き すぐにテーブルの上に置いた。2005-08-17 20:27:00 -
283:
テーブルに置いたお絞りは一瞬で可愛いあひるの姿に変身した。
『すごーい!』
手を叩いて喜んだ私に対して 男はニッコリ微笑みながら想像よりもハスキーな声で話かけてきた。
『もしかしてホスト初めて?!俺は涼です。よろしくね。。何チャン?』2005-08-17 20:28:00 -
284:
心の中読まれた‥。
『はぃ、、初めてです。ヒトミって言います。』
男は ニッコリ笑い 名刺を丁寧に渡してきた。
周りの席では 賑やかな笑い声が響き 隣ではシャンパンコール。。
スーツ姿の男達には 皆違った魅力があり 大金を使ってでも来る理由が少し分かった気がした。2005-08-17 20:29:00 -
285:
『ねぇ‥涼は売れっ子?』
唐突な質問に彼は少し戸惑い気味だった。
『ヒトミちゃんの想像に任せるよ。。』
彼がタバコに火を付ける姿‥酒を作る姿‥上手な話にふと見せる笑顔。。
全てが格好良く見え 一時間のつもりが結局最後までいた。2005-08-17 20:30:00 -
286:
『ありがとう。楽しかった!メールして来てね』
これが私のホスト初体験。テレビで見た世界と自分を照らし合わせて優越感に浸っていた。
それから私は何度も涼の店に通った。恋をしていた訳ではなく そこにいる自分が格好良いのだと勘違いしていたから・・・
結局 彼は私を抱いた。
でも その瞬間 私と涼のゲームは終わった。2005-08-17 20:32:00 -
287:
『どこ行く?瞳どっかイイ店ないん?』
メールを作りながら恵子が言う。彼女は昔からの友達で同業者。気はきついけれど人の事を考えれる実はイイ人間。
『イイ店ねぇ‥ないっ!!』用事もないのに電話帳を上から見ていき答える。
『行く??』
携帯の画面をこちらに向けて恵子が聞いてくる。画面には【涼】と出ていた。2005-08-17 20:33:00 -
288:
私は首を横に振る。
『何で?もしかして何かあった??』
ニタニタ笑いながら私に詰め寄ってくる恵子。女の子だし こんな話は大好きだけど何故か涼との事は言えずに‥というより言いたくなかった。
『別に何もないけど飽きた。私は仕事に生きるから』
少し背伸びをしながら答えてみた。ちょうど 私がチーママになって間もない頃だった。2005-08-17 20:34:00 -
289:
『仕事ね・・でも、良かったね。認められたって事やん!瞳頑張ってたもんなぁ‥。安心した。』
『ありがとう!恵子も早く店辞めて、うち来てよ!!』
そんな しょうもない話をしていると 二人組が私達に向かって歩いてきた。
─────・・・
私と恵子の目が自然にあう2005-08-17 20:35:00 -
290:
『どうせ暇だしいっか‥』恵子が小声で言うのと同時に私も頷く。
猿みたいな奴と明らかにホストに向いてなさそうな奴
『ねぇねぇ‥お姉さん!今から、ど・・』
『いいよ!何処の店?』
『えっ?!』2005-08-17 20:37:00 -
291:
話し終えてもないのに恵子が被せて話す。
『キャッチやろ?暇やし行くわ!』
『ほんまに?名前なんて言うん?』
猿が嬉しそうに私達二人の間に入ってこようとした。
『そんなんどうでもいいから早く店つれてって!男前おる?』冷たく話す恵子に二人は少しアタフタしている様子だった。2005-08-17 20:38:00 -
292:
気難しそうな客だと思っただろう。。
猿は必死に話かけてくる。でも殆ど無視に近かった。私達は【ホスト】に興味があるんじゃない。
【ホストクラブ】という 空間が好きなだけ。。
『ここやねん!』
見上げると少し古びたビル。エレベーターを降りると真っ黒で大きな扉。2005-08-17 20:39:00 -
293:
『いらっしゃいませぃ!!』
時間も早かったせいか 決して忙しいとは言えない状態の中 私達は席に案内された。
『雰囲気良くない?』 私が恵子に言うと彼女はコクリと頷いた。
『失礼します、、』
お絞りを渡され 飲み物を頼む。2005-08-17 20:40:00 -
294:
『すいません。お邪魔します!!』
店の客が少ないため 私達二人に対して 五人ものホストが席についた。
取り合えず 乾杯をして 喉を潤す。
猿から自己紹介が始まる。
あまり聞かずに店を見渡した。暗めのフロアー、音楽も程よい音量で店の内装には結構こっていた。2005-08-17 20:41:00 -
295:
『すいません。初めまして一輝って言います』
私の前に差し出された四角い紙切れ。彼だけが名刺を渡してきた。
『あっ、、瞳です。』
慌てて名刺ケースから一枚名刺を取出し 彼に差し出す。特にタイプだった訳ではないけれど 魅力があった。
他のホストはチーママと分かった瞬間 態度が一気に変わった。2005-08-17 20:43:00 -
296:
それでも彼だけは特に何も突っ込んで来なかった。
『お幾つなんですか?』『何処にすんでるん?』
ありきたりな話ばかり‥ 結局私達は一時間ぐらいで店を出た。
『ありがとうございました。また電話とかしても大丈夫ですか?』
送りに出てきた一輝が言う2005-08-17 20:44:00 -
297:
『はい。待ってますね』
エレベーターに乗りながら私の中での最上級の笑顔で返事する。
『有難うございました』 頭を深々下げるホスト達を振り返ることも無く私達は歩いた。
『ないねっ‥』
私がボソッと呟くと恵子は縦に二度頭を大きく振った2005-08-17 20:45:00 -
298:
きっと あの時・・・ 一輝が名刺を渡して来なかったら私も名刺を渡したりしてないだろう。
そして二度と会う事はなかっただろう・・・
♪♪♪〜【○90338∞∞∞∞】
日曜日の夕方‥。する事もない私が一人家でダラダラしていると知らない番号からの着信。。2005-08-17 20:47:00 -
299:
『誰やろ‥』
一度は通話ボタンに手をやるけれど今日は日曜日。。
休みの日ぐらい ゆっくりしたいのが本音。
まぁ いっか・・・と携帯をテーブルの上に置いた。2005-08-17 20:48:00 -
300:
♪♪♪〜
テーブルの上で鳴り響く携帯電話。急いで開き中を確認するとさっきと同じ番号『ゴホッ…』
咳をし 声をワントーン上げて通話ボタンを押した。
『はいっ・・・』
『あっ!!もしもし?俺やけど分かる?』2005-08-17 20:51:00 -
301:
客だと思っていた電話の主は意外にも若い声。
『えっと‥申し訳ないです。ちょっと・・・』
私は普段番号を教える時、必ず相手の番号も聞き その場で登録してる筈。
頭の中で最近来た客を思い浮べるが番号を教えた記憶はない。
『ぇえー!?俺、分かりません??』2005-08-17 20:52:00 -
302:
聞いた事があるような ないような声。。分かる事は若い男って事だけ。
『申し訳ないです‥』
『僕です。カズキです、分かりました?』
えっ…?かずき?!誰だっけ?!かずき‥カズキ‥ 『・・・…。。』
『あの、、この前飲みに来て頂いたんですが‥』2005-08-17 20:53:00 -
303:
えっ?!客じゃない?!
私が飲みに行ったって事はかずき…カズキ‥‥あっ!!一輝?!
『えっと‥ホストの?!』
『はい!思い出しました?いきなり電話かけてすいません。今大丈夫ですか?』『うん。大丈夫!どうしたんですか??』
そういえば名刺渡したっけ‥。もぅ二度と行く事はないと思ってた店だし貰った名刺は一瞬目を通して 今じゃどこかに眠ってる。2005-08-17 20:54:00 -
304:
『いきなりですけど今日とか忙しいですか?』
『えっ?!今日は‥』
テーブルの上には吸い殻たくさんの灰皿。テーブルの下には畳んでない洗濯物。日曜は出かけずに掃除というのが最近の日課になっている。
『都合悪いですか?』
『んー…。。』2005-08-17 20:55:00 -
305:
『ちょっと晩ご飯程度でいいんで付き合ってくれません?雰囲気いい店見つけたんですけど男と行くのも嫌やし、、』
どうしよう・・・
テーブルの上に置いてある鏡に目をやるとボサボサの髪の毛に落としてないメイク。
どう考えてもお風呂に入って化粧して‥二時間は軽くかかる。2005-08-17 20:56:00 -
306:
『今すぐはちょっと‥』
客なら断ってる所だが 相手がホストなら私が客。 気を使わないで済むし 暇だし折角なので行こうと思った。
『いいですよ。待ちますから‥どれくらい用意かかります?』
『えっと‥二時間ぐらい』
本当はもう少し時間が欲しかったけれど あまり待たせるのも悪いと思い 遠慮がちに答えた。2005-08-17 20:58:00 -
308:
強気な私の発言。だって私から誘った訳じゃないし 女の子は時間がかかる‥。
『ぃや‥待ちます。』
『えっ?!』
『待ってるんで用意出来たら電話下さい。後、俺たち同じ年なんで敬語やめて下さいね‥じゃなくてやめて!!』2005-08-17 21:02:00 -
309:
『ハハハ・・・言ったそばから使ってるやん!分かりました‥じゃなくて・・分かった。電話するね!!』
電話を切り急いでお風呂に入った、鏡の前で笑顔を作る私。。
何やってんねん!!と自分で突っ込み タバコ片手にドライヤーを かける。
何着ていこうかな…なんて一人で呟き 等身大の鏡でファッションショー。
正直 殆ど顔も思い出せない相手なのに私は初めてのデートのように ウキウキしている。2005-08-17 21:04:00 -
310:
『もしもし用意出来たよ』
結局電話を切ってから二時間半もの時間がすぎた頃、ようやく私は一輝に電話をした。。
『遅いゎ・・・家ってどの辺?迎えに行くけど?!』
『ほんまに?!えっと‥』口でナビしてる間も鏡を正面に何度も髪の毛をいじっる。。
久しぶりに自分が女の子になってる姿が照れ臭くて途中で鏡を伏せた。2005-08-17 21:08:00 -
312:
ガチャ―‥‥
『ごめん。遅くなって‥』
車内は甘ったるい匂いがしてキティちゃんのぬいぐるみが いたる所にあり 彼女がいる事はすぐに分かった。
特に好意がある訳ではないけれど至る所に私の視線は動く。。
ドリンクホルダーに置いてある二つの飲みかけの缶ジュース。開きっぱなしにしてある灰皿には口紅のついた吸い殻。。きれいに並べてあるMDには一つずつ丁寧に綺麗な字でタイトルが書いてある。2005-08-17 21:11:00 -
313:
『何食べたい?!』
サングラスをかけ、タバコ片手に運転する一輝が私を見ながら聞く。
『何でもいいよ!それより前見て運転してっ!!』
『ほんまに何でもええん?あとで文句言わない?!』
私は首を二度大きく縦に振った。2005-08-17 21:11:00 -
314:
『分かった!じゃ俺のお気に入りの店連れてったるわ!ヒトミちゃん特別やで?!俺女の子連れてった事ないから!!』
自信満々に言う彼に対して心のなかとは反対の台詞を口にする自分に やっぱり夜の世界に染まりつつある事を実感した。
『ほんまにぃー?!瞳が一番??めっちゃ嬉しいぃ!』2005-08-17 21:12:00 -
315:
『ほんまやで!めっちゃ美味しいし雰囲気いいから瞳ちゃんと行きたかってん』
少し照れ臭そうに言う彼。それが演技かどうかは分からなかったが気分は悪くはなかった。
『えっ?ここ?』
路上に止めた車を降りて 一輝の後ろをついて行くと狭い階段を上って行く。
古びたビルにキシキシとなる階段。決して雰囲気がいいとは言えない見た目のビル2005-08-17 21:14:00 -
316:
『ここでいい?』
頷き フカフカのソファーに腰を下ろすとすぐに店員がお絞りとメニューを持ってくる。
『ぉお!一輝かぁ!!珍しい!彼女?』
私の顔を見ながらニッコリ微笑む店員。会釈をして私も微笑む。
『相変わらず忙しい店っすね!ヒトミちゃん中々彼女なってくれないんすよ!!』『ハハハ‥愛情足りんのちゃうか!まぁ、ゆっくりしてってや!ヒトミちゃんも‥』2005-08-17 21:17:00 -
318:
『違う!!さっきの店員さん!めっちゃかっこいい!』
『えっ?店員??先輩の事?何やねん。俺と来てるのに先輩かよ。。』
ほっぺたを膨らます一輝を可愛いと思った。
『まぁ、いいやっ!料理も旨いから食べようや!』
次々と運ばれてくる料理は本当に全部美味しかった。2005-08-17 21:20:00 -
319:
『何、飲む?』
グラスが空く前に次の飲み物を聞いてくるのは職業病。私も相手が客なら何度もグラスや食物を気にする。
どんどん酔っていく私に対して彼は全くのシラフ。。
『最後乾杯しようよ!』
グラスを持ち 一輝の顔を真っすぐ見つめる。キャンドル越しに見つめる彼の瞳は透き通っていて何でも見透かすような眼差し。吸い込まれそうになるけど 目を離せなかった。2005-08-17 21:22:00 -
320:
『瞳ちゃん、大丈夫?!』
真っすぐ私を見つめるまなざし。
『うん。』
その言葉を言うのが精一杯だった。
私に重なる彼の身体は思っていたよりガッチリしていて男だという事を再び実感させられた。。身体とは裏腹に優しく触れる唇や手は私を何度も快感へと導いてくれた。2005-08-17 21:25:00 -
321:
『んっっ・・・ねぇ‥好きって言って。』
『好きだよ・・・』
嘘だって分かってる。。。はまったりしない。。
『私も好き、、』
相手が営業でも良かった。ただ 一瞬でも、その時だけでも私は【愛情】が欲しかった。2005-08-17 21:26:00 -
322:
『これで瞳は俺の女や!!』
ことが終わると一輝は私を抱き締めながら言った。。
カチッ━・・
タバコに火をつけて白い煙を吐きながら携帯を触る一輝の背中を私はずっと見つめた。
本当はもう少し抱き締めて欲しかった。もう少し夢を見せて欲しかった。2005-08-17 21:28:00 -
323:
『明日の夜あいてる?』
毎週土曜日彼は仕事の合間に電話をしてくるようになった。
『うん!何時?』
『いつも通り7時ぐらいに迎えに行くから!じゃっ』
たった30秒満たない電話。私は彼女ではなく、一輝は彼氏ではない。でも恋人でもない彼の為に私は毎週日曜日、友達との約束もゲストとの付き合いも断って時間をあけていた。2005-08-17 21:29:00 -
324:
『ねぇ一輝?!ホストって儲かるん?』
いつも通り食事に行き、ホテルに入り やる事を終えた彼がタバコに火をつけ 携帯を触っている最中に声をかけた。カチカチとメールを打つ手が一瞬止まる。
『いきなり何で?』
『いや…毎回出して貰ってるし大丈夫なんかな‥って思って。。』2005-08-17 21:31:00 -
325:
『じゃ出して?!』
もし一輝がそう言ったら もう会うのは辞めようと思った。
その時だけでいい‥私を抱いてる時だけ私を愛してくれればいいと最初は思っていた。
でも身体だけの関係も楽では無かった。
一輝と離れた後 私は一気に孤独に襲われる。2005-08-17 21:34:00 -
326:
淋しいと口にする事も会いたいと電話する事も出来ない私。。
ただただ我慢して六日後の電話を待つ。
もし一輝が営業なら もうこれ以上会うとやばい事は自分が一番分かっていた。
『何とか大丈夫やで!彼女に金出して貰うとか格好悪いやん。』
『えっ?彼女??』2005-08-17 21:36:00 -
327:
私はベットから飛び起き 一輝の方を見た。
『えっ?瞳は彼女じゃないん?俺ずっと瞳の彼氏やと思ってたんやけど・・・』
『違うと思ってた。。』
プシュッ・・・缶ビールを二つ冷蔵庫から取出し 蓋をあけて私に差し出す一輝。
取り合えず手に取ると 缶ビールをコツンとあてる。2005-08-17 21:39:00 -
329:
それから一ヵ月もしない内に 一輝の荷物が全て家に届いた。
何となく始まった同棲も最初は良かったけれど 時が経つと共に愛情と感じれるものはなくなり 同棲という甘い生活ではなく 同居に近くなっていった。
私も一輝もお互いの仕事に終われ 会う時間もずれて話す事もなくなっていった。
たまに交わす言葉は全てお金の事・・・。
それ以外の事で話す事は殆ど 無かった。2005-08-17 21:42:00 -
330:
【悪いけど明日金いるから置いといて】
私が仕事から帰宅すると リビングのテーブルの上に置いてあるメモ。次の日 私は隣で寝ている一輝に声をかける事もなく 食事の準備をして仕事の用意をする。
出来上がった料理にラップをかけて 財布から取り出したお金を皿の下に挟み 仕事に向かう。
この頃はまだ一輝を好きだと実感した事もなければ 必要な人だと気付いた事もなかった。2005-08-17 21:43:00 -
331:
でも 気付いた時には遅かった。。
もう 隣で眠る事も キスする事も触れることも出来ない。
今でも思い出は色褪せる事なく蘇るのに 一輝の声が思い出せなくなりつつあった。
『チーママ?』
私を覗き込む 唯の顔。2005-08-17 21:44:00 -
334:
コピペしてくれた方ありがとうございますm(__)m
私がパソコンを使えたら一番いいのですが‥
申し訳ないです(;_;)
読んでくれてる方々☆彡
前回更新した分と、文章に多少変化があるかも知れないですが内容は同じなので御了承下さい(;_;)
今後とも【トップへの道】を宜しくお願いしますm(__)m2005-08-18 07:24:00 -
335:
『えっ‥?!』
『何か考え事ですか?!』唯がグラスにアイスを入れながら聞いてくる。
『ごめん。ちょっと昔の事思い出してた‥私も昔は愛達みたいにホストにはしゃいでたなぁ・・・って。』『ぇえー!!チーママってそんなイメージない!何かホストとか行きそうにないし興味なさそう‥』
みんなが うんうん。と首を縦にふる。2005-08-18 07:34:00 -
336:
『そんな事ないよ。ホストも結構行ったし・・・』 私はそれ以上ホストの話はしなかった。
カチッ━・・・
春がタバコを手に取ると出てきた三つの炎。正面のミカに隣の私。少し離れた所から唯。唯は気付くとライターをすぐに膝の上に戻した。少し迷った様子の春だけど ミカに頭を下げ私の手に手を添えて自分の方に招いた。少し不服そうに火を消すミカを横目で見ながら少し勝った気でいた。でも実際のゲームは私の完敗なのに・・・。2005-08-18 07:43:00 -
337:
楽しい時間は本当にあっという間でふと時計に目をやると時刻は12時を軽く回っていた。
『春?遅刻じゃないん?』『うん。そろそろ‥』
グラスを一気に飲み干しながら春が時計を確認しながら言う。空いたグラスにお酒を作ろうとする愛の手を手で止めて合図を送る。。『すいません!』
ボーイを呼びチェックの合図を送る。2005-08-18 07:51:00 -
338:
『失礼します。』
ボーイが四角い紙切れを私に渡す。
『春ごめんね。ありがとう。ご馳走様でした。』
申し訳なさそうに春に紙切れを両手で渡すと一瞬目を通した春がクシャっと伝票を握り潰して灰皿に捨て、代わりにお金を差し出して来た。
『ありがとうございます』『ってか安くない?』2005-08-18 07:59:00 -
339:
『今日はこれでいいよ』 足をポンポンと叩いた時 ポケットの中で震える機械に初めて気付いた。
『出なくていいん??』
『うん。後でかけるから大丈夫やで!!』
この時間に掛かってくるのは店か客。
『今日同伴するわ!一緒に出よっか!!ちょっとだけ待ってて』2005-08-18 08:09:00 -
340:
『ちょ!!いいって!俺そんなつもりで店来たんじゃないし!』
席を立とうとした私の腕を引っ張りながら春は一人帰り支度をしながら言う。 そんな事分かってる。営業で来たなら もっと他の子にホスト春斗を売るはず。『ちょっと行ってすぐ帰るし!!ねっ?!』
掴まれた腕を離しながら言うと渋々了解した春。
『唯ちゃんも行く??』2005-08-18 08:19:00 -
341:
春の方を指差しながら聞くと頷く唯。帰り支度を済ませ三人で店を出た。
『ありがとうございました』
ミカにママ、愛に麻里に送られながら三人仲良く店を後にして仲良く歩いて春の店に向かった。
『どうでした?』
私の隣を歩く唯がヒョコっと顔を出し春に聞く。2005-08-18 08:27:00 -
342:
『楽しかったよ!瞳のチーママぶりも唯ちゃんのナンバー1ホステスぶりも!!』『ハハハ・・・』
いろんな話をしながら歩いていると すぐに店までついた。一人だと長い道程も三人だとあっという間だ。エレベーターを降りてドアの前に立つと急にドキドキしてきた。
『何か緊張してきた‥。』私ではなく唯が先に声を上げた。その声に更に反応して私の心臓はドキドキと動く。2005-08-18 08:33:00 -
343:
この扉を開けた向こうに もしも一輝がいたら私はどうするのだろうか・・・。どうして私を捨てたの?!と泣いてせがむのかな‥。最低!!って殴るのかな‥。でも どちらにしても私の彼を見つめる目は流れる涙で曇ってしまうのかな‥。『大丈夫』
店の前で立ちすくむ私の手をギュッと握り春が扉を開いた。
『いらっしゃいませぃ!!』なるべく周りを見ないように店内を歩いた。2005-08-18 11:30:00 -
344:
『いらっしゃいませ!!』席につくなりすぐにお絞りが渡され ボトルが運ばれてくる。一番奥の席で 周りの席が見えない場所に案内された。春なりの優しさなんだろう・・・。多分私はここでは春のエースだと思われてるはず。。
『瞳はビールやんな?唯ちゃんは?何飲む??』
『じゃ私はカクテルで!!』2005-08-18 11:42:00 -
345:
『お待たせしました!!』やっと飲み物が揃い 今から楽しい時間が始まるはずだった・・・。
『めっちゃ喉乾いたゎー!!カクテル遅いし(笑)さっ飲もっ!!』
『ごめんなさい。姫達!!じゃいただきまっ』
『チーママ??』2005-08-18 12:13:00 -
346:
乾杯しようとグラスを手に取った時だった・・・。 正面の春の顔が笑顔から真顔に変わった事で誰が来たかは嫌でも分かった。
『やっぱりここにいたんですねぇー!!愛達がどうしてもホストに行ってみたいって言うんで。』
貴方が一番来たかったんでしょ‥。心の中では そう叫んだ。当たり前のように席に座るミカ。ちょうどこの席はL字型になってあって十分みんなが座れる。2005-08-18 12:35:00 -
347:
春の優しさが裏目に出て、何故か一緒に飲むことになった。すぐにミカのボトルもセットされ ホストも二人程増えていた。
『チーママと春君って付き合ってるんですか?!』
飲みだして一時間ほど経った頃だろうか‥。口数少なく飲んだ為 変に悪酔いしていた私。殆ど誰とも話せずに ひたすらグラスを空けては飲み続けた。
『想像にお任せしますよ』グラスにアイスを入れ水割りを作りながら 一言だけ返す春。彼をホストらしいと思った瞬間だった。2005-08-18 12:50:00 -
348:
『絶対付き合ってるゎー!!えっ?ミカさんの彼氏もこの店ですよね??どこにいるんですか?』
辺りをキョロキョロしながら愛が言う。
『今はいないよ。。』
ミカが満足そうに言う。居るはずない・・・。もし一輝がいたら絶対に一番に見つける自信がある。
『そろそろ帰る?』2005-08-18 13:55:00 -
349:
私とミカの間に座る春が気を使って私に聞いてくる。『唯ちゃん。瞳結構きてるからお願いしていい?!』私の肩を少し自分に抱き寄せながら私の隣の唯に聞く。頷く唯にごめんね。と手を合わせると笑いながら首を横に振った。やっと この空間から解放される‥。『じゃチェックしてく‥』春がそう言いながら立ち上がろうとした時だった。
『失礼します。』
一人の男が私たちの席についた。春はもう一度座り直して私の顔を覗き込む。カラオケの音はガンガンでみんなが騒いでて隣の春の声ですら耳を近付けて聞いたりしていたのに 端と端で向こうの方で挨拶するホストの声なんて聞こえる筈無いのに私の身体は過剰に反応した。2005-08-18 14:05:00 -
350:
ドクンドクンと鼓動は一気に早くなり 小刻みに手が震える。その様子に気付いた唯が急いで近くにいたホストにチェックを告げる。幸いにも 愛と麻里に必死に話かける一輝は春に隠れて見えないお陰で私に気付いていなかった。
『すいません。ご馳走様でした。』
ホストが唯に伝票を渡し、唯がお金を払い私のカバンに手をかける。私は何も出来ずただボーっとその様子を見ていた。2005-08-18 14:14:00 -
351:
『えっ?もう帰るんですか??って唯ちゃん?!』
唯が立ち上がろうとした時必死に話ていた一輝がこちらに気付いた。唯は少し困った様子だったが会釈だけをして私の腕を引っ張った。唯からしてみれば 一輝は短い期間であれ、生活を共にした人。でも私を捨てた人。複雑だろう‥。私の話しか聞いていない唯からすれば一輝は悪者に見えてしまってるはず・・・。
『お先です。』
ミカにそう言い残し私達は席を立った。2005-08-18 14:22:00 -
352:
『痛っ━・・!!』
唯が私を持つ腕ではない方の手を思いっきり引っ張られた。
『瞳っ・・・』
誰より会いたかった人が私の腕を掴んでる。思うだけで涙が溢れ いつも会いたいと願っていた。夢の中まで出てきて 初めて愛した人・・・。
『何でここに?俺・・・』『一輝ぃー!早く座って』ミカが一輝を呼んだ瞬間、私は思い切り腕を振り払って出口へと急いだ。2005-08-18 14:30:00 -
353:
会いたい・・・。
でも…もぅ会わない。。 そう決めていた。泣く事もなく私は普通に一輝を拒否出来た。そんな自分が凄いと思った。
『大丈夫??』
心配そうな二人に作った笑顔で答えるのが精一杯な私。ひどく気分が悪く一刻も早く家に帰りたい。ただ それしか頭になかった。2005-08-18 14:37:00 -
354:
ホスト一人と春と四人でエレベーターに乗り込み 春に少しもたれかかった時、ドン━━!!
扉が完全に閉まろうとしたと同時に 何かに当たり又開いた。
『ちょっと待って‥お願い。少しでいいから』
ねぇ 一輝…。私 いっぱい待ったじゃん。ずっと ずっと貴方の一番になれると思って‥。でも もう 手遅れなんだよ‥
『さよなら・・・』2005-08-18 14:46:00 -
355:
両手で思いっきり一輝を押した。扉は閉まり一瞬だけ一輝の淋しそうな顔が見えた。そんな悲しそうな顔しないで・・・。本当はまだまだ好き。抱き締めて欲しい。愛してるって囁いて私を抱いて欲しい。でも 同じ事は繰り返したくない‥チン━・・・
一階につきエレベーターが開く。
『ハアッ・・瞳!!俺っ‥』 目の前には肩で呼吸する一輝の姿。2005-08-18 15:34:00 -
356:
前に春も同じ事してくれたよね。私がミカに叩かれて水かけられて・・・。ミカを追っ掛けて行った一輝は結局帰って来なくって。。泣いてる私を心配して全力で階段を降りて来てくれたんだよね。
カバッッ―‥
『会いたかった。瞳、ほんまに会いたかった。』
私の身体をきつくきつく抱き締めながら一輝は何度も何度も私の名前を呼ぶ。2005-08-18 17:53:00 -
357:
名無しさん
ぉもしろぉい?
2005-08-19 12:18:00 -
358:
名無しさん
あげえ?
2005-08-19 13:30:00 -
361:
名無しさん
続き早く読みたいニヤ?
2005-08-19 22:40:00 -
368:
今まで色んなマンガや小説読んできたけどめっちゃ?スキです!ホントに↑にもありましたが本にして欲しいぐらいです。頑張って完結させてほしいです☆頑張ってくださいね(^_-)-☆
2005-08-21 21:11:00 -
369:
皆様へ☆
本当に嬉しい、お言葉ばかりありがとうございますm(__)m本当は一人一人に返事を書きたいのですが多分それよりも早く小説の方が気になると思いますので、先に小説の方を進めたいと思います。お返事はかならずお一人ずつにしますので お許し下さいm(__)m
これからも宜しくお願いします。(*^_^*)2005-08-21 21:50:00 -
370:
>>360続き‥
身動きがとれない私。まるで夢でも見ているかのよう・・・。私の事を必死に抱き寄せる一輝の頬に触れてみた。暖かくて夢ではなく そこに本当に一輝がいる。。あんなに会いたかった人。何度も夢に出てくる程愛した人が私の目の前にいるのにそれ以上何も出来ない。
『やめてっ!!』
一瞬にして離れた身体と身体・・・。2005-08-21 21:58:00 -
371:
少し俯き気味な私が少しずつつ顔を上げるとそこにいたのは彼の彼女‥。
『何でなん?!一輝っ!!あんたは私の男やろ?何でその女を追い掛ける必要があるん?なぁ?!』
少しの沈黙が続く。
『瞳送るから。いこっ?!』声を出したのは春だった。ずっと黙って様子を見ていた春。私の手を力強く握りわざわざ一輝の前を通って外に出た。2005-08-21 22:08:00 -
379:
名無しさん
うちもずっと好きな小説ゃし、待ってる?? 瞳サンのペースで頑張ってね?
2005-08-25 23:56:00 -
381:
遅くなって申し訳ないですm(__)m今から更新していきます☆彡温かい目で見守って貰えて本当にうれしいです(*^_^*)ありがとぉございます☆彡
2005-08-26 05:07:00 -
383:
>>375続き‥
『大丈夫か?』
春が私を抱きながら何度も聞く。心配してくれる春。でも不機嫌なのは すぐに分かった。
『唯ちゃん、今日瞳、俺の家に送ってくれん?すぐ近くやから。頼んでもいいかなぁ?今日だけは一緒におりたいねん。』
『分かりました。』
二人はすぐにタクシーを止めて私を乗せた。何度も何度も後ろを振り返っても やっぱり一輝の姿は無かった。2005-08-26 05:13:00 -
385:
(略)二人はすぐにタクシーを止めて私を乗せた。何度も何度も後ろを振り返っても やっぱり一輝の姿は無かった。
『じゃ瞳すぐ帰るからちょっとだけ待っててな』
頷くだけで精一杯・・・。渡された鍵を力一杯握り締めてただ溢れる涙をこらえるのに必死だった。
『チーママっ・・・』2005-08-26 05:45:00 -
388:
名無しさん
意見全く無視やん!ワラ
2005-08-27 11:00:00 -
392:
とてもこの小説が好きで更新楽しみにしてます?が、読んでぃる方の意見も聞ぃてみたらどぅでしょうか?これからも頑張って下さい?応援してます?
2005-08-28 22:20:00 -
397:
名無しさん
注文ばかりで嫌になってるかもしれないけど、皆さんこの小説を面白いと思うからこそ読んできたんだと思います。私もハマってしまい、ずっと読んでました♪書き込みするのは初めてですが本当に応援してます(>_
2005-08-31 16:02:00 -
416:
みんな言い過ぎやわ 言い方ってもんがあるやん 確かにこの小説楽しみにして見に来ても更新されてなかったら残念やなーって思うけど、更新して欲しいから書き込みするんやろ??瞳ちゃんも小説続ける気あるんやったらホンマ更新してくださいm(__)m みんな期待して見に来てるんやから?
2005-09-05 22:34:00 -
419:
名無しさん
どないなっとんねん!!!
2005-09-07 08:15:00 -
420:
名無しさん
もうこの小説に期待すんのはやめたほがいいやろ?こんなん言いたくないけど主こんだけみんなカキコしてんのに無関心すぎるわ。スレん中でもめてるけど怒る奴の気持ちもわかるで
2005-09-07 13:52:00 -
422:
名無しさん
待ってるよ?
2005-09-07 16:22:00 -
423:
名無しさん
頑張ってネ?
2005-09-08 04:51:00 -
426:
名無しさん
完結出来ナイナラ最初カラ書クナヤヘタレ
2005-09-08 07:13:00 -
428:
名無しさん
431バリきも?ィ?バクワラ?
2005-09-08 07:55:00 -
429:
名無しさん
潰す??? 潰さなぃ???
2005-09-08 09:15:00 -
431:
名無しさん
楽しみにしてるんだけどなぁ?
2005-09-08 12:49:00 -
433:
名無しさん
本当にそう思う☆
2005-09-08 18:21:00 -
434:
名無しさん
ほんまやな。コピペしてくれた人に悪いって思わないんかな。
2005-09-08 18:28:00 -
435:
名無しさん
みんなの思ぃを無駄にしてるヤツほど、うざいやつゎいないよね☆
そりゃミカにとられるゎ ワラワラ2005-09-09 05:12:00 -
440:
名無しさん
春にも振られましたワラ
2005-09-12 07:42:00 -
441:
名無しさん
遅いなぁ!!!!
笑えてくるわ ワラワラ2005-09-13 07:22:00 -
442:
名無しさん
もぅ削除したらいいやん
2005-09-13 13:27:00 -
444:
読んでくれてる皆様へm(__)m
私の勝手な私情で更新出来ず不快な思いをさせてしまい本当に申し訳ございませんでしたm(__)m
少し色んな出来事が一度に起き 更新出来ない状況になり迷惑をおかけしたと思います。。
本当にすいませんでしたm(__)m今日の夜中 必ず更新するので 読みたくない方もいると思いますが 暇つぶしにでも目を通して貰えると嬉しいですm(__)m
また きちんとお詫びの返信は一人ずつにさせて貰いますm(__)mすいませんでした。。2005-09-14 21:05:00 -
445:
削除削除されますた
あぼ~ん -
446:
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
448:
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
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454:
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あぼ~ん -
455:
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あぼ~ん -
456:
名無しさん
でも嘘はあかんで〜
2005-09-15 19:03:00 -
457:
460さんありがとう??確かに嘘はだめやと思います?絶対ひとみチャンは書いてくれるって信じてるカラ私は待ちます?瞳チャンもしんどかったら言ってね!少しでも瞳チャンが良い環境で小説を書けるように、微力ながら頑張るカラね?
2005-09-15 23:01:00 -
458:
名無しさん
携帯壊れたんちゃん??
2005-09-16 14:48:00 -
459:
名無しさん
もっとうまく言い訳しろ。中途半端に期待させるだけなら削除して!
2005-09-16 15:57:00 -
460:
???
待ってマス‥?
2005-09-16 16:23:00 -
461:
名無しさん
嘘ゎ、あかん!更新するって言ってるのになかなかやん。
2005-09-17 01:20:00 -
462:
名無しさん
瞳ちゃんわざわざ丁寧に謝ってくれてるんやから、いいやん!誰だって、何も出来ない状態になる事はあるやろ。他人にはわからん事情があってんから仕方ない!
瞳ちゃん応援してますo(^-^)oほんま面白いから♪2005-09-18 09:08:00 -
463:
名無しさん
でも嘘はあかんやろ
2005-09-18 14:24:00 -
464:
名無しさん
やなぁ
2005-09-18 15:01:00 -
465:
名無しさん
朝更新しますって言われて期待してたのに裏切られるよりも、しばらく更新出来ませんって言われて気長に待つ方がいい。
2005-09-18 16:54:00 -
466:
名無しさん
470さんとおんなぢキモチです??もっとちゃんとしてほし−のが本音?【女達は咲く 華やかに】の主さんを見習ってほしィです!!←の主さんもずっと忙しくて今ダに更新してないけど、誰も長々文句ゆっナニリしてナィょ?やっぱリどぅなるかはその主さんの言動とちゃうかな???
2005-09-19 16:07:00 -
469:
ひとみちゃん見てるよね? 出てきにくいのはわかるけど仕方ないよ もぅ書かないならトリップつけてコメントして 待ってるのも疲れるから 書いてくれるなら少しずつでも完結にむかってほしい 中途半端はやめてください みんなsage進行していこ☆
2005-09-21 17:15:00 -
470:
名無しさん
さげるのもアホらしい
2005-09-22 11:50:00 -
471:
名無しさん
我慢してたけどもーいいよな 削除するか 気分悪いわ!
2005-09-23 19:39:00 -
473:
名無しさん
じゃぁ主はよ削除しろや ここまで読んで楽しみにしてたのがバカらしい
2005-09-23 20:42:00 -
474:
名無しさん
ほんまにばからしい これみて一年ぐらいなるわ 削除してくれ
2005-09-24 02:05:00 -
475:
名無しさん
みんなの期待裏切る事より、ひどい事ってないよね。陰ながら応援してたのに最低
2005-09-26 01:18:00 -
476:
名無しさん
おもしろい分みんなイライラしてると思うけど批判ばっか書いたら余計書きづらくなると思います。色々な事情あると思うし仕方ないとおもう。
2005-09-26 01:34:00 -
478:
名無しさん
もぅ更新する気ないと思うよ
2005-09-26 07:24:00 -
479:
名無しさん
思う。瞳が非情なヤツとは思わんだ
2005-09-26 08:11:00 -
480:
名無しさん
嘘つき
2005-09-26 08:26:00 -
481:
名無しさん
きつつき
2005-09-26 12:25:00 -
482:
何とミカはピーピーキャンディを一輝に食べさせていて、軟禁していたみたい…だから電話にも出ないし帰れなかったんや…。というかこの日この時この場所でミカにピーピー言われて便所にかけこむ姿さえも愛しい。一輝に対しての深い愛を再確認した瞬間やった。
一輝、連絡してくれたらブルマに私が頼んだるやん。それよりキャンディの効き目は何日間なんやろ…一刻も!一刻も早く一輝をとりもどさなけれBa!!!!2005-09-26 13:44:00 -
483:
名無しさん
早く
2005-09-26 13:55:00 -
484:
名無しさん
はーやーくー
2005-09-26 15:18:00 -
485:
名無しさん
はぅやぁくぅ
2005-09-26 17:10:00 -
486:
名無しさん
ふぅぁ〜ゅぁ〜きぅ〜
2005-09-26 17:45:00 -
487:
名無しさん
ひゃ〜ひゃ〜くぅ〜
2005-09-26 18:01:00 -
488:
名無しさん
ひゃぁ〜にゃぁ〜きゅぅ
2005-09-26 20:01:00 -
489:
名無しさん
ぁーんじゃぁ〜あしゅ〜
2005-09-26 20:14:00 -
490:
名無しさん
ちゅ〜とりあるぅ〜
2005-09-26 21:36:00 -
491:
名無しさん
ぽ〜んでぇ〜りゅぃ〜ング?
2005-09-26 22:21:00 -
492:
名無しさん
ぁげ★早く続きみたいょ??
2005-09-27 22:34:00 -
493:
???
まだなん?あたしもこれ見てだぃぶなんねん?楽しみにしてたん馬鹿見たい??こんなに見てる人いてるんやで?
2005-09-29 03:43:00 -
494:
名無しさん
そーゆうやつやったんやろ。もうあきらめたわ。
2005-09-29 05:03:00 -
495:
名無しさん
???
2005-09-29 05:04:00 -
496:
名無しさん
もういい加減誰か削除依頼だそうな?
2005-09-29 05:38:00 -
497:
名無しさん
目障り 削除して
2005-09-29 09:05:00 -
498:
名無しさん
削除しょー?
2005-09-29 09:44:00 -
499:
名無しさん
うざいよな
2005-09-29 10:23:00 -
500:
ひとみちゃん
事情や都合もあると思う きっとひとみちゃんのことだからここ覗いてるよね? 書きにくいのわかるけど 完結してくれるんだったら少しずつでも書いてほしい もぅ書きたくないのならひとみちゃん自身でなにかコメントして削除しよ しばらく書けないのなら何かコメントしてな じゃないと待ってる人も待ちきれないよ‥
2005-09-29 17:15:00