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シンデレラ
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1:
ちぃ
2004.5/3。晴天。
見上げれば青い空。綺麗なブルーの宙に、白やピンクの花がフワフワと舞っている。
『おめでとー!』
次々に友人達から向けられる、お祝いの言葉。様々な過去を経て私はここに立っている。赤く紅く…何処までも続きそうなバージンロードの上に。眩しいほどに輝く純白のドレスに包まれて。この光は罪さえも柔らかく包んでくれる…。私な、アンタの魔法にかけられて、綺麗になったよ。2005-12-09 13:41:00 -
31:
ちぃ
そんな理由であったにしても、結婚できた2人。けれど、幸せはつかの間。経済力が殆んど無いに等しかった、お父ちゃん。そこに付け入るかのように、家族からの圧力はかけられた。結婚式の費用も、アパートも全部、母のお爺ちゃんが用意した。その為に圧力をかけられたのだ。それが最初からの計算やったんかは分からない。圧力によって父ちゃんは日に日に荒んで、母ちゃんが言うには、結婚式から2ヶ月したころには、もう終わりが見えたらしい。
2005-12-11 20:17:00 -
32:
ちぃ
そんな時。母の体に異変が起こった。生理がこない、吐気………。そう、私が母のお腹に宿ったのだ。検査で2ヶ月とゆうことがわかった。けど、母はお腹が大きくなるまで、その事実を隠した。(お腹の子、私とあの人の赤ちゃん。いま家族にいえば堕せと言われてしまう。堕せなくなる時期まで隠そう。この子が産まれれば、みんな変わってくれる筈…)と、決意を固めたらしい。早速、父に報告した母。『このごろ体調が悪くて、今日美容にいってきてんよ。そしたらね、2ヶ月やって言われてん!』父は母ちゃんを抱き締めて偉く喜んだ。『お〜!俺等の子供か!やったな!俺、女の子がええなぁ』なんて、会話がポンポン弾んだ。久しぶりに明るい家庭が戻った。私はお腹で何事もなく順調に育ったという。『今日の検査で女の子やって分かってんよ〜』『ほんまか!?お前に似た可愛い子がいいなぁ』この時だけは、本当に幸せだったと母ちゃんは言っていた。順調に育ってお腹も目立ち始めたころ…。
2005-12-11 20:33:00 -
33:
ちぃ
『今日な、実家に言って、うちのお父さんや家族に、この子のこと告白しようと思ってんねん。不安やけど、、きっと分かってくれると思う、もし堕ろせと言われたら、私は自分の家族と縁切る覚悟や』と母は強い目で語ったらしい。
2005-12-11 20:39:00 -
34:
ちぃ
期待をしていた。この子の事を告げれば両親は理解してくれる。母ちゃんはそう期待していた。けど、話し合いは話し合いにならず、母の意見などお構いなしに口々に覆された。『あかん!絶対に許さんぞ!あんな男との子供やなんて!お前に幸せになってほしいんや!こんなことになるんなら見合いを強行しとけば良かったわ!』母を罵るお爺ちゃん。『お父さん!私は、確かにみんなが望んでいない結婚をしました!みんながそないに簡単に許した裏の魂胆くらいは私にも分かってます!けど、私は愛している人と結婚できて、苦労しても幸せです!ですから、私のお腹にいるこの子は生むからね!愛した人との間に出来た子供は、お父さんが何を言おうと生みますから!』今まで、か弱くおしとやかだった自分の娘、それがいま、目の前で強い目で訴えかけている。お爺ちゃんは、娘の強い意思にたじろいだらしい。娘さんだった母ちゃんの背中を、【母となった強さ】が背中を押していた。
2005-12-11 21:25:00 -
35:
ちぃ
『お父さん、万里の望むようにしたりましょう。頑固に何言うたって聞きませんよ。万里ちゃん、行く末に何があっても後悔しなさんなや。アンタが望んだ道なんやからね』そう和解の進むように話を運んでくれたのはお婆ちゃんやった。母ちゃんはお婆ちゃんに涙ながらに『ありがとう』を何度も繰り返した。
2005-12-11 21:31:00 -
36:
ちぃ
それから、数ヶ月経った。みんなが見守る中、寒い1月に小さな小さな命の産声が病院に響き渡った。父29歳、母23歳の時のこと。望まれていない命だったかもしれない、、私がこの世に誕生した。
2005-12-11 21:36:00 -
37:
ちぃ
反対していたお爺ちゃんも、孫の誕生を陰で涙を流し喜んだ。
成長の過程を見守ってくれた。みんな笑顔だ……娘の誕生と一時の家族の結束、そして愛すり人の笑顔に、母ちゃんは、流しても流しきれないほどの喜びの涙を流したとゆう…。平穏な日々はずっと流れていく筈だった。しかし、私が誕生してから3年後。母のお腹に弟が宿った日、その日を境にお父ちゃんとお母ちゃんの間に埋まらない溝が生まれた。2005-12-11 21:43:00 -
38:
ちぃ
『なぁ…なんかまた生理きてないわ…もしかしたら子供出来たんかなぁ?』お母ちゃんが、お父ちゃんに告げた。なんて言ってくれるだろう?もちろん喜んでくれるよね?愛する人から出る言葉に期待を寄せた母。『産むなら勝手に産みや。2人も育てていく金がどこにあんねんな』……父が母に放った言葉…。ガラガラと幸せの音が崩れていくとゆうのは、こんな感じなんかな…。母は一人悩んだ…(今回は見送らなくては…産めない)病院にいくのが怖い。一人目の時に両親に担架をきった上に相談などできる筈もなかった。トボトボと病院に行った、『おめでとうございます。3ヶ月ですよ』お医者さんは言いながらエコー写真を手渡した。震える手。目を丸く見開く。小さな命が誕生している。母になる身として産めない訳がない。揺らいでいた不安はすぐに消え去った。『先生、今回も元気な子供が産まれるように、お願いします』と深々と頭をさげた。何かが形になろうとしていた時、その傍らで何かが壊れはじめていることも変わらない事実だった。お母ちゃんはソレに気付きながらも根強く耐えていたんだろう…
2005-12-11 21:58:00 -
39:
削除削除されますた
あぼ~ん -
40:
ちぃ
弟が誕生した辺りから、お父ちゃんはまともに家に帰ってこなくなった。母は毎晩泣いていた。小さかった私も何となく覚えている。『金ちょうだい』と言い出ていくお父ちゃんのこと。少ない収入にも関わらず、ギャンブルや飲みにアッとゆうまに消えていく金。でも、不思議と食卓にはいつも貧しい食事は出てこなかった。苦労知らずなお嬢様で、包丁も持ったことのなかったお母ちゃんが、そう感じさせないように陰ながら料理の勉強をして努力の形があったからだ。洋裁も、子供に着せる服でみじめな思いをさせないように、必死にミシンを勉強したのだ。お菓子作りだって、子供の沈んだ顔を明るく変えてくれる為に覚えた、幸せだぁって思えるくらいの美味しい、食べると笑顔になる魔法のお菓子。そんなお母ちゃんの苦労は報われずに、借金と夜遊びに明け暮れる形でお母ちゃんを裏切っていくお父ちゃん。けれども小さかったウチには、そんな事が分かる筈もなく『お父ちゃんどこいったん?』と毎日のように聞いていたらしい。お母ちゃんいわく、その言葉が1番辛かったらしい。そんな日々がずっと続いて、同じ毎日が何年もの月日が流れてた。お母ちゃん…そ
2005-12-11 22:42:00